【分類別】夏の季語一覧150選!おしゃれな季語や親子で楽しむ季語まで
うだるような暑さが続く夏。しかし、日本の豊かな四季を表す「季語」を知ると、そんな夏の日常も少し違って見えてくるかもしれません。
実は「夏」という言葉そのものが季語であることをご存知でしたか?この記事では、美しい夏の季語の世界を深く探求します。定番の季語一覧はもちろん、その意味や背景、俳句での使い方、さらには親子で楽しめる言葉の遊びまで、幅広く解説していきます。季節の言葉に触れて、日々の暮らしに彩りを添えてみませんか。
目次
夏の季語で季節の言葉に触れてみよう
日本の豊かな四季を短い言葉で表現する「季語」。俳句に詠み込まれることで知られますが、実は私たちの生活に深く根付いています。
夏の季語とは、夏という季節を象徴する言葉のことで、その意味を知ることで、何気ない日常の風景がより味わい深いものに変わります。例えば、単に「暑い日」と言うのではなく、「炎天」や「白南風(しらはえ)」といった言葉を使えば、情景がより鮮やかに目に浮かぶでしょう。
この記事では、夏の季語の基本的な知識から、様々な分類の一覧、有名な俳句の解説、さらには親子で楽しめるアイデアまで、幅広くご紹介します。
これだけは知っておきたい!夏の季語の基本
夏の季語は、暦の上で夏とされる期間(立夏から立秋の前日まで)に使われる言葉です。この期間はさらに「初夏(しょか)」「仲夏(ちゅうか)」「晩夏(ばんか)」の三つに区分され、それぞれの時期に応じた季語があります。この季節の移ろいを意識することで、表現の幅がぐっと広がります。
- 初夏(5月上旬~6月上旬ごろ)
- 春から夏へと移り変わる、生命力あふれる時期です。代表的な季語には「若葉」「麦秋」「代田(しろた)」などがあり、爽やかな青葉の季節を感じさせます。
- 仲夏(6月中旬~7月上旬ごろ)
- 梅雨を経て、本格的な夏の暑さが始まる時期。「梅雨」「蛍」「扇風機」など、湿度の高さや夏の暮らしを象徴する季語が代表的です。
- 晩夏(7月中旬~8月上旬ごろ)
- 一年で最も暑さが厳しくなる時期です。「猛暑」「夕立」「向日葵」といった、力強い夏のイメージを持つ季語が多く見られます。
このように、同じ夏でも時期によって異なる表情があり、それぞれにふさわしい季語が存在します。この基本を知るだけで、夏の季語の世界がより深く楽しめるはずです。

【分類別】夏の季語一覧150選
ここからは、夏の季語を6つの分類に分けて一覧でご紹介します。時候や天文、生活、動植物、食べ物など、様々な切り口から夏の言葉を探してみてください。
季語は、俳句作りや手紙の表現はもちろん、日常の会話に取り入れることで、季節感のある豊かなコミュニケーションが生まれます。それぞれの言葉が持つ意味やイメージを想像しながら、お気に入りの季語を見つけてみましょう。
- ▼【時候】季節の移ろいや気候を表す季語30選
- ▼【天文・地理】空や自然の風景に関する季語30選
- ▼【生活・行事】人々の暮らしやイベントに関する季語30選
- ▼【動物】夏に活動が活発になる生き物の季語20選
- ▼【植物】夏に咲く花や旬の草木の季語20選
- ▼【食べ物】夏が旬の美味しい季語20選
【時候】季節の移ろいや気候を表す季語30選
季節の進行やその時々の気候を表す時候の季語は、季節感を表現するうえでの基本の言葉となります。
夏は、梅雨や厳しい暑さなど、気候の変化に富んだ季節です。日々移り変わる空模様や、肌で感じる温度の違いを、季語を通して味わってみましょう。
- 夏
- 四季の一つ。
- 初夏
- 夏の初めの時期。5月ごろ。
- 仲夏(ちゅうか)
- 夏の半ばの時期。6月ごろ。
- 晩夏(ばんか)
- 夏の終わりの時期。7月ごろ。
- 立夏
- 夏の始まりの日。5月5日ごろ。
- 夏至
- 一年で最も昼が長い日。6月21日ごろ。
- 大暑(たいしょ)
- 一年で最も暑さが厳しい時期。7月23日ごろ。
- 皐月(さつき)
- 旧暦5月を指す、初夏の季語。
- 田植時(たうえどき)
- 田植えを行う初夏の時期を表す季語。
- 梅雨
- 6月から7月にかけての長雨の季節。
- 五月雨(さみだれ)
- 梅雨の時期に降り続く雨。
- 入梅(にゅうばい)
- 梅雨に入ること。
- 梅雨晴(つゆばれ)
- 梅雨の合間の晴れた日。
- 暑さ
- 夏の気温の高さ。
- 猛暑
- 厳しい暑さ。
- 炎天(えんてん)
- 炎えるように暑い空。
- 溽暑(じょくしょ)
- 湿度が高く、蒸し暑い夏のこと。
- 油照(あぶらでり)
- 蒸し暑く、汗ばむような日差し。
- 日照り・旱(ひでり)
- 雨が降らず、地面が乾ききること。
- 七夕
- 7月7日の星祭り。
- 青葉
- 夏の生き生きとした木々の葉。
- 若葉
- 生え出たばかりの若い葉。
- 万緑(ばんりょく)
- 見渡す限り緑が広がっている様子。
- 短夜(みじかよ)
- 夏の短い夜。
- 白夜(びゃくや)
- 北極圏や南極圏で見られる、夏至の頃に夜でも空が薄明るく感じられる現象。
- 熱帯夜
- 夜間の最低気温が25度以上の夜。
- 南風
- 夏に吹く南からの暖かい風。
- 薫風(くんぷう)
- 新緑の間を吹き抜ける、香るような風。
- 涼風(りょうふう)
- 夏に感じる涼しい風。
- 夕涼み(ゆうすずみ)
- 夕方の涼しい時間帯に涼むこと。
【天文・地理】空や自然の風景に関する季語30選
夏の空や大地は、ダイナミックな表情を見せてくれます。突然の「夕立」や、夜空を彩る「天の川」などは、自然が織りなす美しい風景を切り取った夏の季語になっています。これらの言葉は、俳句や文章にドラマチックな表現とイメージを与えてくれます。
- 天の川
- 夏の夜空に帯状に広がる無数の星。
- 夏の月
- 澄んだ夜空に輝く月。
- 夏の星
- 夏の夜空に見える星々。
- 流星
- 夜空をよぎる光の筋。
- 稲妻
- 空に閃く電光。
- 雷
- 夏の午後に多い雷鳴。
- 夕立
- 夏の午後に降るにわか雨。
- 虹
- 雨上がりの空にかかる七色のアーチ。
- 陽炎(かげろう)
- 夏の日に地面から立ち上る揺らめき。
- 入道雲
- 夏の空に湧き上がる巨大な雲。
- 雲の峰(くものみね)
- 入道雲が山の峰のように見える様子。
- 夏霞(なつがすみ)
- 夏の朝夕に見られる薄い霞。
- 夏の山
- 緑が深くなった夏の山。
- 夏の川
- 水量が増し、子どもたちの遊び場となる川。
- 清水(しみず)
- 清らかに澄んだ水。
- 滝
- 夏の涼を呼ぶ、岩壁を流れ落ちる水。
- 泉
- 地下から湧き出る冷たい水。
- 噴水
- 公園などで涼を演出する水の芸術。
- 緑陰(りょくいん)
- 夏の木々の葉が作る涼しい木陰。
- 凪(なぎ)
- 風が止み、波が穏やかになること。
- 朝凪
- 朝方の風のない穏やかな海。
- 夕凪
- 夕方の風のない穏やかな海。
- 夏の海
- 海水浴やマリンスポーツで賑わう海。
- 砂浜
- 夏の太陽に熱された海岸の砂地。
- 蜃気楼(しんきろう)
- 光の異常屈折で見える虚像。
- 常夏(とこなつ)
- 一年中夏のように暖かい気候。
- 白南風(しらはえ)
- 梅雨明けに吹く南風。
- 黒南風(くろはえ)
- 梅雨に吹く湿った南風。
- 青嵐(あおあらし)
- 青葉を揺らして吹くやや強い風。
- あいの風
- 四月から八月ごろ、日本海沿岸に吹く北または東からの風のこと。

【生活・行事】人々の暮らしやイベントに関する季語30選
夏の季語には、私たちの暮らしや季節の行事を映し出したものも数多くあり、「夏休み」や「花火」、「お祭り」など、聞くだけで心が躍るような言葉が並びます。これらの季語は、個人の思い出や実体験と結びつきやすく、俳句や文章に共感と温かみをもたらします。夏の生活の一場面を切り取ってみましょう。
- 夏休み
- 学生たちの長い休暇。
- プール
- 水泳や水遊びを楽しむ施設。
- 海水浴
- 夏の海で泳ぐこと。
- 扇風機
- 羽根を回して風を送る家電。
- 冷房
- 部屋を涼しくする装置。
- 団扇(うちわ)
- 手で扇いで風を起こす道具。
- 扇子
- 折りたたみ式の扇。
- 浴衣
- 夏に着る木綿の簡易な着物。
- 甚平
- 男子や子どもが着る夏の部屋着。
- ステテコ
- 夏用の涼しいズボン下。
- 蚊帳(かや)
- 蚊を防ぐために寝床の周りに吊るす帳。
- 蚊遣火(かやりび)
- 蚊を追い払うためにたく火。
- 花火
- 夏の夜空を彩る火薬の芸術。
- 線香花火
- 手元で楽しむ小さな花火。
- 夏祭り
- 夏に行われる神社の祭り。
- 盆踊り
- お盆の時期に広場などで踊る行事。
- 神輿(みこし)
- 祭りで担がれる、神の乗り物。
- 山車(だし)
- 祭りで引かれる飾り付けをした車。
- 夜店
- 祭りの夜に開かれる露店。
- 金魚すくい
- 夜店の代表的な遊び。
- お盆
- 先祖の霊を迎えて供養する行事。
- 帰省
- お盆などに故郷へ帰ること。
- 磯遊び
- 海岸の岩場で小魚などを探す遊び。
- アイスクリーム
- 牛乳、砂糖、卵黄を材料とした氷菓の一つ。
- ビール
- 夏の暑い日によく飲まれる酒。
- ラムネ
- ビー玉で栓がされた炭酸飲料。
- 風鈴
- 軒下に吊るし、風の音色を楽しむ。
- 打ち水
- 庭や道に水を撒いて涼をとること。
- 昼寝
- 夏の午後に取る短い睡眠。
- 肝試し
- 怖い場所へ行って度胸を試す遊び。
【動物】夏に活動が活発になる生き物の季語20選
夏は、多くの生き物が活発に動き出す季節です。高らかに鳴く蝉の声、夜の闇に舞う蛍の光、水辺を優雅に泳ぐ金魚――。これらの生き物たちの姿は、夏の生命力の象徴です。
身近な生き物から少し珍しい生き物まで、子どもたちの好奇心を刺激し、夏の句に躍動感を与える季語を紹介します。
- 蝉(せみ)
- 夏に鳴く昆虫の総称。
- 初蝉(はつせみ)
- その夏初めて聞く蝉の声。
- 油蝉(あぶらぜみ)
- ジージーと鳴く大型の蝉。
- 熊蝉(くまぜみ)
- シャンシャンと騒がしく鳴く蝉。
- 蝉時雨(せみしぐれ)
- 多くの蝉が一斉に鳴く様子。
- 蛍(ほたる)
- 腹部が発光する昆虫。
- 金魚
- 観賞用に飼育されるフナの改良品種。
- 蚊
- 人や動物の血を吸う昆虫。
- 蝿(はえ)
- 夏に多く発生する昆虫。
- 揚羽蝶(あげはちょう)
- 夏の野山を舞う美しい蝶。
- 糸蜻蛉(いととんぼ)・川蜻蛉(かわとんぼ)
- 夏の水辺をひらひらと飛ぶとんぼ。
- 蜘蛛(くも)
- 夏の朝、巣に露が光る様子が見られる。
- 蛇
- 夏に活動が活発になる爬虫類。
- 蜥蜴(とかげ)
- 夏に日向ぼっこをする姿が見られる。
- 雨蛙(あまがえる)・蟇蛙(ひきがえる)
- 夏の水田や池で鳴き声が聞こえる。
- 鹿の子(かのこ)
- 夏に生まれることが多い斑点模様がある子鹿、またその模様。
- 海豚(いるか)
- 夏の海で見られることがある。
- 鯵(あじ)
- 夏が旬の代表的な魚。
- 鮎(あゆ)
- 夏の清流を代表する魚。
- 山椒魚(さんしょうううお)
- 淡水に生息する両生類。
【植物】夏に咲く花や旬の草木の季語20選
夏の強い日差しを浴びて、色鮮やかに咲き誇る花々。向日葵や朝顔、紫陽花など、夏を代表する植物は数多くあります。庭先や道端で見かけるこれらの植物は、季節の移ろいを身近に感じさせてくれる存在です。
- 向日葵(ひまわり)
- 太陽の方向を向いて咲く夏の花。
- 朝顔
- 夏の早朝に咲くラッパ状の花。
- 紫陽花(あじさい)
- 梅雨の時期に咲く、色の変わる花。
- 蓮(はす)
- 夏の早朝、水面に咲く清らかな花。
- 百合(ゆり)
- 夏に咲く大輪で香りの良い花。
- 薔薇(ばら)
- 初夏に美しい花を咲かせる。
- 牡丹(ぼたん)
- 初夏に咲く牡丹は夏の季語。
- 芍薬(しゃくやく)
- 牡丹に似た、初夏に咲く大輪の花。
- ラベンダー
- 夏に紫色の花を咲かせるハーブ。
- サボテン
- 夏に美しい花を咲かせる多肉植物。
- ハイビスカス
- 南国のイメージが強い夏の花。
- 凌霄花(のうぜんかずら)
- 夏に咲くオレンジ色のラッパ状の花。
- 合歓の花(ねむのはな)
- 夕方に咲き、朝にはしぼむ淡紅色の花。
- 泰山木の花(たいさんぼくのはな)
- 初夏に咲く、白く大きな香りの良い花。
- 青田(あおた)
- 稲が青々と育った夏の田んぼ。
- 稲の花
- 夏の終わりに咲く、小さく白い花。
- 青蘆(あおあし)
- 夏に水辺で青々と繁る若い蘆(あし)のこと。
- 青みどろ
- 夏に川や池、田んぼなどの水中で繁茂する緑色の糸状の藻。
- 雛罌粟(ひなげし)
- 春から初夏にかけて咲く、赤や橙の可憐な花。
- カーネーション
- 母の日の定番花として知られる花。

【食べ物】夏が旬の美味しい季語20選
夏の食卓には、みずみずしい野菜や果物、そして涼を呼ぶ冷たい料理が並びます。かき氷や素麺、旬の茄子など、食べるだけで夏の訪れを感じさせてくれる季語たち。豊かな食生活のイメージが膨らみます。
- かき氷
- 氷を削り、シロップをかけた夏の氷菓子。
- 素麺(そうめん)
- 夏に冷やして食べることが多い細い麺。
- 冷奴(ひややっこ)
- 冷やした豆腐に薬味をのせた料理。
- ところてん
- 海藻から作る、つるりとした食感の食べ物。
- 麦茶
- 夏に冷やしてよく飲まれるお茶。
- アイスクリーム
- 牛乳などを原料とする冷たい菓子。
- 西瓜(すいか)
- 夏の果物の王様。
- メロン
- 夏に旬を迎える高級な果物。
- 桃
- 夏に旬を迎える甘く柔らかい果物。
- 葡萄(ぶどう)
- 夏の終わりから秋にかけて旬を迎える。
- 茄子(なす)
- 様々な料理に使われる夏野菜の代表格。
- 胡瓜(きゅうり)
- みずみずしい夏を代表する野菜。
- トマト
- 夏に旬を迎える鮮やかな赤色の野菜。
- 冬瓜(とうがん)
- 夏に収穫されるが、冬まで保存できる瓜。
- 枝豆
- ビールのおつまみの定番。
- 茗荷(みょうが)
- 薬味として使われる、独特の香りが特徴。
- 紫蘇(しそ)
- 爽やかな香りが食欲をそそる香味野菜。
- 鮎(あゆ)
- 塩焼きなどで楽しまれる、夏の川魚。
- 鰻(うなぎ)
- 土用の丑の日に食べる習慣がある。
- 鱧(はも)
- 夏の京都を代表する高級魚。
有名な夏の俳句を味わう!松尾芭蕉などの名句解説
季語は、俳句という五・七・五の短い詩の中で、季節感や情景を豊かに表現するために重要な役割を果たします。ここでは、松尾芭蕉をはじめとする有名な俳人が詠んだ夏の句をいくつか取り上げ、その意味や背景を分かりやすく解説します。
名句を通して、夏の季語がどのように使われ、句に深みを与えているかを感じてみましょう。
- 「閑さや岩にしみ入る蝉の声」
-
- 俳人
松尾芭蕉 - 季語
蝉 - ポイント
あまりに静かな山寺で、蝉の声がまるで岩に染み込んでいくように感じられる、という一句です。「静けさ」と「蝉の声」という対照的な要素を組み合わせることで、かえって深い静寂を表現しています。
- 俳人
- 「五月雨をあつめて早し最上川」
-
- 俳人
松尾芭蕉 - 季語
五月雨 - ポイント
梅雨の雨を集めて最上川の流れが速さを増す、その雄大な情景を詠んでいます。自然の力強さや躍動感が伝わってくる、芭蕉の代表作の一つです。
- 俳人
- 「やせ蛙まけるな一茶これにあり」
-
- 俳人
小林一茶 - 季語
蛙 - ポイント
一匹の痩せたヒキガエルが、自分より大きな蛙と戦っている様子を見て、「がんばれ、私が応援しているぞ」と詠んだ句です。弱いものへの温かい眼差しが感じられる、一茶らしい人間味あふれる表現です。
- 俳人
- 「紫陽花や昨日の誠今日の嘘」
-
- 俳人
正岡子規 - 季語
紫陽花 - ポイント
咲いているうちに色を変える紫陽花に、人の心の移ろいやすさを重ね合わせた句です。美しい花の表現の裏に、人間関係の複雑さや儚さを感じさせます。
- 俳人
- 「万緑の中や吾子の歯生え初むる」
-
- 俳人
中村草田男 - 季語
万緑 - ポイント
見渡す限りの生命力あふれる緑の中で、我が子の歯が初めて生えてきた、という喜びを詠んでいます。自然の大きな生命力と、新しい命の誕生が重なり合う、感動的な一句です。
- 俳人
【親子で楽しむ】夏の季語で言葉の世界を広げよう
夏の季語は、俳句や文学の世界だけのものではありません。実は、子どもたちの言語能力や豊かな感性を育むための、素晴らしい教材にもなります。
たとえば、「暑いね」という会話の中に「蝉時雨がすごいね」や「風鈴の音が涼しいね」といった表現を重ねることで、子どもたちは新しい言葉と出会い、季節をより身近に感じられるようになります。
夏休みは、親子で言葉の世界を広げる絶好の機会です。ここでは、小学生でも楽しめる季語の活用法や、自由研究にも役立つアイデアを具体的に解説します。
小学生にも簡単!夏の俳句を作ってみよう
俳句作りは、季語を使って表現する楽しさを知る第一歩です。五・七・五のリズムと、季語を一つ入れるという基本的なルールさえ守れば、誰でも気軽に挑戦できます。
難しく考えすぎず、目にしたものや感じたことを素直に言葉にしてみましょう。たとえば、「(もの)が・(場所)で・(どうする)」という簡単なテンプレートを使うと、はじめてでも作りやすくなるためおすすめです。
例
- かき氷お店で食べて舌青い
- 向日葵がお庭でみんな笑ってる
- 天の川夜空でキラリきれいだな
有名な俳人のような名句を目指す必要はありません。大切なのは、季語を通して季節を感じ、それを自分の言葉で表現する楽しさを体験することです。ぜひ、この夏は親子で俳句作りに挑戦し、言葉の奥深さに触れてみてください。
夏休みの自由研究にもぴったり!季語カードの作り方
親子で季語に親しむもう一つの方法として、「季語カード」作りをおすすめします。これは、夏休みの自由研究のテーマとしても面白いでしょう。作り方はとても簡単です。
準備するもの
画用紙や厚紙、はさみ、カラーペンや絵の具、季語が載っている本やこの記事。
作り方
- 画用紙を好きな大きさのカード状に切る。
- 表面には、選んだ季語からイメージする絵を描く(例:「金魚」なら金魚の絵、「花火」なら花火の絵)。
- 裏面には、その季語の「読み方」「意味」「分類」「簡単な例文」などを書く。
親子で協力して、世界に一つだけのオリジナル季語カード集を作ってみてはいかがでしょうか。

【番外編】手紙や会話で使いたい!おしゃれでかっこいい夏の季語
夏の季語の中には、響きが美しく、情景が目に浮かぶようなおしゃれでかっこいい言葉がたくさんあります。手紙の冒頭や結び、あるいは日常会話のなかでさらりと使えると、相手に知的な印象を与え、コミュニケーションをより豊かなものにしてくれます。
ここでは、そんな魅力的な夏の季語を厳選し、具体的な例文とともに紹介します。
- 涼風(りょうふう)
- 夏の暑さの中でふと吹く涼しい風。爽やかなイメージがあり、手紙の書き出しにぴったりです。
例文:「涼風の候、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。」 - 星涼し(ほしすずし)
- 夏の夜、星空を見上げたときに感じる、ひんやりと澄んだ涼しさを表す季語です。
例文:「星涼しき夜、しばらく空を仰いで涼を楽しみました。」 - 青嵐(あおあらし)
- 青葉を揺らして吹き抜ける、やや強い風。力強さと爽快感を併せ持つ言葉です。
例文:「窓の外では青嵐が木々を揺らし、本格的な夏の到来を告げています。」 - 薫風(くんぷう)
- 新緑の香りを運んでくるような初夏の風。心地よい季節の到来を告げる表現です。
例文:「薫風かおる爽やかな季節、いかがお過ごしでしょうか。」 - 銀漢(ぎんかん)
- 「天の川」の別名。漢詩などにも使われる文学的な響きを持つ言葉です。
例文:「今宵は銀漢たなびく夜空の下、ゆっくりと過ごしたいものです。」 - 月下美人(げっかびじん)
- 夏の夜に咲き、ひと晩でしぼむ花。はかなさと神秘的な美しさを感じさせる言葉です。
例文:「月下美人が咲く静かな夜、その白い花は幻想的な輝きを放っていました。」 - 花氷(はなごおり)
- 水や氷の中に花や草を閉じ込めて凍らせたもの、またはそのように見える自然の氷を指す言葉です。
例文:「花氷に閉じ込められた花が、暑い昼下がりにひとときの涼を運んでくれます。」
これらの言葉を使いこなすことで、季節の挨拶や表現がぐっと深まります。ぜひ、あなたらしい使い方を見つけてみてください。
まとめ
この記事では、夏の季語について、その基本的な知識から分類別の一覧、俳句での使われ方、そして親子での楽しみ方まで、さまざまな角度から解説してきました。
季語は、単なる言葉の知識ではありません。そこには、日本の美しい四季を感じ、日々の暮らしをより豊かにするための知恵が詰まっています。
うだるような暑さも、頬をなでる涼やかな風も、夜空に輝く星々も、すべてが季節からの贈り物です。夏の季語を暮らしに取り入れることで、何気ない日常の中に新しい発見と感動が生まれるはずです。この夏が、あなたにとって心豊かな季節となることを願っています。
記事編集
- くらひろ編集部
- 東京電力エナジーパートナー株式会社
「東京電力 くらひろ by TEPCO」は、東京電力エナジーパートナーが運営するWebメディアです。でんきやガスのことはもちろん、あなたの毎日に役立つ知識から、くらしを広げるアイデアまで、“知りたい”に答える多彩な記事をお届けします。

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