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【2025年最新】一人暮らしの平均光熱費を徹底解説!料金の仕組みと節約術も

初めての一人暮らしを控え、固定費がどの程度かかるか分からず不安に感じている方は多いのではないでしょうか。実家暮らしだと、電気代やガス代、水道代がどのくらいなのか知る機会も少ないですよね。

そこで、本記事では一人暮らしの光熱費の平均額をはじめ、電気代・ガス代・水道代の計算方法や節約方法について解説します。

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一人暮らしの光熱費の平均額は12,816円

総務省が2025年に公表した「家計調査 家計収支編 単身世帯(2024)」[1]によると、2024年における一人暮らしの光熱費の平均額は月12,816円でした。

なお、2023年度の同調査では13,045円[2]となっており、-229円とわずかですが平均額は下がっています。

項目 2024年 2023年
水道・光熱費 12,816円 13,045円
 電気代 6,756円 6,726円
 ガス代 3,056円 3,359円
 他の光熱費 721円 720円
 上下水道料 2,282円 2,239円

出典:総務省統計局「家計調査 / 家計収支編 単身世帯」(2023年[2]・2024年[1])のデータより作成。

【電気代】一人暮らしの平均額は6,756円

同調査によると、一人暮らしの電気代の平均金額は6,756円です。2023年と比較すると30円しか増加していません。

金額
2024年 6,756円
2023年 6,726円

以下は、年齢別の一人暮らしの電気代の平均額です。

年齢層 2024年 2023年
~34歳 4,787円 5,127円
35~59歳 6,606円 6,576円
60~65歳 7,606円 7,431円
65歳以上 7,643円 7,389円

出典:総務省統計局「家計調査 / 家計収支編 単身世帯」(2023年[2]・2024年[1])のデータより作成。

2024年・2023年ともに、年齢の高まりにつれ電気代も増加する傾向にあることがわかります。これは、年齢が上がるにつれて、ライフスタイルが変化して在宅時間が伸びたり大型家電の使用が増えたりすること、あるいは消費電力が大きい古い家電を使い続けているケースが多いことなどが要因と考えられます。

続いて、世帯主の収入階級別のデータもみてみましょう。

収入額 2024年 2023年
100~200万円 6,862円 6,275円
200~300万円 7,502円 7,345円
300~400万円 6,384円 6,764円
400~500万円 6,081円 6,569円
500~600万円 6,386円 6,663円
600万円以上 6,495円 6,213円
  • 出典:総務省統計局「家計調査 / 家計収支編 単身世帯」(2023年[3]・2024年[4])のデータより作成。
  • 収入階級は「○○円以上○○円未満」を示す(例:「400~450万円」は「400万円以上450万円未満」)

収入額と電気代の間に相関関係は見られませんでした。電気は収入の差によって大きく使用スタイルが異なるわけではないことが理由として考えられます。

【ガス代】一人暮らしの平均額は3,056円

2024年の一人暮らしのガス代の平均金額は3,056円でした。2023年と比べると、300円ほど安くなっていることが分かります。

金額
2024年 3,056円
2023年 3,359円

2024年は液化天然ガス(LNG)価格が高騰したり、円安が進んだりしたことでガス代が値上がりしています。しかし、実際の平均額は2024年の方が安い結果となりました。

これは、暖冬で始まったことや11月中旬まで暖かい日が続いたことで、例年と比べて、ガス代が高くなる理由である寒さ対策(お湯の使用量が増える、給湯温度の設定を高くするなど)の必要性が少なかったことが要因と考えられます。

続いて、年齢別の一人暮らしのガス代平均額です。2024年、2023年ともに年齢が上がるにつれガス代も増加する傾向にあることがわかります。

年齢層 2024年 2023年
~34歳 2,364円 3,143円
35~59歳 3,203円 3,303円
60~65歳 3,253円 3,473円
65歳以上 3,258円 3,445円

出典:総務省統計局「家計調査 / 家計収支編 単身世帯」(2023年[2]・2024年[1])のデータより作成。

世帯主の収入階級別のデータもみてみましょう。こちらは、電気代同様、収入額による相関関係は2024年・2023年ともに見られませんでした。

収入額 2024年 2023年
100~200万円 3,022円 3,351円
200~300万円 3,399円 3,350円
300~400万円 3,107円 3,564円
400~500万円 2,995円 3,349円
500~600万円 2,744円 2,961円
600万円以上 2,810円 3,420円
  • 出典:総務省統計局「家計調査 / 家計収支編 単身世帯」(2023年[3]・2024年[4])のデータより作成。
  • 収入階級は「○○円以上○○円未満」を示す(例:「400~450万円」は「400万円以上450万円未満」)

【水道代】一人暮らしの平均額は2,282円

一人暮らしの水道代の平均金額は2,282円です。2023年と比べると43円値上がりしていますが、ほとんど大差ないといえます。

金額
2024年 2,282円
2023年 2,239円

続いて、年齢別の一人暮らしの水道代平均額です。

年齢層 2024年 2023年
~34歳 1,754円 1,774円
35~59歳 2,360円 2,222円
60~65歳 2,451円 2,431円
65歳以上 2,472円 2,433円

出典:総務省統計局「家計調査 / 家計収支編 単身世帯」(2023年[2]・2024年[1])のデータより作成。

2024年、2023年ともに年齢の上昇につれ水道代も増加する傾向にあることがわかります。これは、電気代同様、年齢があがるにつれてライフスタイルが変化し、家で過ごす時間が増え水道の使用量が増加することが一因であると考えられます。

世帯主の収入階級別では、とくに水道代との相関関係はみられませんでした。2023年・2024年ともに、およそ2,000~2,500円程度で推移しています。

収入額 2024年 2023年
100~200万円 2,380円 2,327円
200~300万円 2,413円 2,274円
300~400万円 2,150円 2,307円
400~500万円 1,993円 2,000円
500~600万円 2,044円 2,127円
600万円以上 2,587円 2,148円
  • 出典:総務省統計局「家計調査 / 家計収支編 単身世帯」(2023年[3]・2024年[4])のデータより作成。
  • 収入階級は「○○円以上○○円未満」を示す(例:「400~450万円」は「400万円以上450万円未満」)

起床した女性の様子

光熱費の料金が決まる仕組み

そもそも光熱費は、どのように金額が決められるのでしょうか。電気・ガス・水道で料金の計算方法は異なりますが、基本的には「基本料金(固定)+従量料金(使用量に応じて変動する料金)」で考えられており、使用量が増えるほど料金が高くなる仕組みです。

電気代・ガス代・水道代の3種類の光熱費が決まる仕組みを、計算式とともにご紹介します。

電気代の仕組み:3種類の料金の合計金額

電気代は、以下の式によって計算されます。

電気代=基本料金+電力量料金(電力量料金単価(税込)±燃料費調整額)×使用電力量)+再生可能エネルギー発電促進賦課金[5]

電気料金の内訳

基本料金とは契約内容によって決まる1か月あたりの料金のことで、電力量料金(従量料金)とは電気の使用量によって決まる料金を指します。

再生可能エネルギー発電促進賦課金は、再生可能エネルギーの普及を目的とする国の制度に基づく負担金です。電力会社が電気料金の一部として預かり、利用者に代わって国に納付しています。

ガス代の仕組み:基本料金+単位料金×ガス使用料(従量料金)

ガス代は、以下の式で利用料が決まります。

ガス代=基本料金+単位料金×ガス使用量(従量料金)[6]

単位料金は、ガスの原料となる液化天然ガスや液化石油ガスの価格から算定されており、たびたび変動するため、毎月見直されます。

水道代の仕組み:基本料金+従量料金

水道代は以下の式によって料金が計算されます。

水道代=(基本料金+従量料金)×1.10(1円未満の端数は切り捨て)[7]

基本料金や従量料金の単価は地域によって異なります。インターネットで「〇〇(お住いの地域) 水道料金」「〇〇(お住いの地域) 従量料金」などのキーワードで調べてみてください。

一人暮らしの電気代の節約術

電気を使わずに生活することはできないため、電気代の節約は難しいと思っていませんか?

実は電気代も、少しの工夫で節約できます。一人暮らしでできる電気代の節約術は、以下のとおりです。

家電は使うとき以外は主電源を切る

家電は、コンセントに差したままにして主電源をつけっぱなしにしていると、待機電力が消費されます。使わないときはコンセントを抜いて主電源を切る習慣をつけることで、長期的な節電につながります。

家電を使うたびにコンセントを差したり抜いたりするのは手間に感じるかもしれませんが、日々の小さな工夫を意識することが大切です。

コンセントの画像

節電タップを使用する

複数の家電をまとめて管理できる節電タップを使えば、スイッチ1つで待機電力を簡単にカットできます。ゲーム機やスマートフォンの充電器など、使用頻度の低い機器は節電タップを活用してこまめに電源をオフにするのが効果的です。

節電タップは、ホームセンターやネット通販で購入可能です。コンセントの口数にもよりますが、1,000円前後で購入できます。コンセントを抜き差しする手間もなくなるので、節電対策として取り入れておきたいアイテムです。

照明や家電を適切に設定し、工夫して使う

家電の使い方を少し見直すだけでも、電気代の節約につながります。以下のような工夫をして、可能な限り節電しましょう。

  • 昼間の照明は消す、必要以上に明るくしない、LED電球を使う
  • エアコンは自動運転モードを活用する、冷房と暖房で風向きを変える
  • 冷蔵庫の設定を冬は弱にする、物を詰め込みすぎず、壁や周囲の家具と適切な隙間を開けて設置する
  • 炊飯器はまとめて炊いて冷凍保存する、保温機能を長時間使わない洗濯機はまとめ洗いを心掛け、洗濯の回数を減らす

一つひとつの節電効果はそこまで大きくないですが、塵も積もれば大幅な電気代の節約につながるので、ぜひ実践してみてください。

電気の契約プランを見直す

自分にとって最適な電気料金のプランは、ライフスタイルや使っている家電製品の数・使用状況によって異なります。自分に合ったプランを選ぶことで、無理することなく電気代を節約できます。

最初に決めたプランにこだわらず、定期的に見直すと良いでしょう。

一人暮らしのガス代の節約術

ガス代は、お湯の使い方を見直すことが重要です。お湯はキッチンやお風呂、洗面台など日常のいたるところで使うため、少し意識するだけでも節約につながります。

一人暮らしでのガス代の節約術は、以下のとおりです。

電子レンジを活用し、ガスコンロの使用を減らす

食材の下ごしらえや温めなおし、日々の調理や煮込み料理に電子レンジを活用することで、ガスの使用量を減らせます。また、中火で調理したり、余熱で火を通したりすれば、さらにガス代を節約できるでしょう。

ガスコンロの使用時間や回数を減らすことで、ガス代の節約につながります。

入浴の工夫をする

一人暮らしの場合、入浴時間を短くしたり、半身浴でお湯の量を減らしたり、給湯温度を下げることで、ガス代を節約できます。暑い日はシャワーだけでお風呂を済ませたり、なるべく使用する湯量を減らしたりして、ガス代と水道代を削減してみてください。

なお、「くらひろ by TEPCO」が実施したアンケート調査で、「お風呂・シャワーにかかる水道光熱費節約のためにしていることはありますか?」という質問に対して、「シャワーだけで済ます」と回答した人は28.3%、「浴槽にためる湯量を減らす」と回答した人は17.9%でした。

お風呂の節約に関するアンケート結果

「くらしに関するアンケート」の調査概要

  • 調査主体:くらひろ by TEPCO(東京電力エナジーパートナー株式会社)
  • 調査期間:2025年3月7日~3月9日
  • 有効回答数:669

ガスの契約プランを見直す

ガスも電気と同様、契約プランを定期的に見直すことをおすすめします。例えば、ガス契約を電気契約にまとめることで光熱費の節約につながるプランもあります。自分に合ったプランがないか、探してみましょう。

セットプランを契約すれば、個々に契約するよりも光熱費を下げられる可能性があるため、自分に合うプランをチェックしてみてください。

一人暮らしの水道代の節約術

水は無意識で使いすぎていることも多いです。この機会に自分の生活を振り返ってみて、少しでも心当たりがあれば以下のような節約術を試してみてはいかがでしょうか。

水道やシャワーの水をこまめに止める

水道はこまめに止めることで節約につながります。洗剤で食器を洗っているときや、歯をみがいているときなど、「少しの間だけだから」と出しっぱなしにするのではなく、都度止めるようにしましょう。

また、お風呂でシャワーを使う際も、頭や体を洗っているときはシャワーを止めることで、水道代だけでなくガス代の節約にもなります。

なお、45℃のシャワーを1分間短縮した場合、年間で12.78㎥のガスが節約でき、約2,070円[8]も料金が下がります。

シャワーの画像

湯船に浸かったら残り湯で洗濯する

一般的な浴槽は約200Lといわれています。そのまま流すのはもったいないので、洗濯に再利用して節水しましょう。お湯が温かいうちに洗濯すれば、汚れが落ちやすいというメリットもあります。

ただし、残り湯には皮脂や石鹸カスが含まれている可能性があるため、すすぎは水道水を使用してください。

トイレの洗浄水量を使い分ける

トイレの洗浄レバーには「大」と「小」があります。メーカーや機種にもよりますが、「大」は約4.8L、「小」は約3.6Lの水を使うといわれています。毎回「大」を使うことは、無駄に水を流していることになります。

ただし、できるだけ節約したいからといって、すべて「小」で流すのはおすすめできません。水量が足りないと、「便器の洗浄が十分にできない」「便器や排水管内で汚物が詰まる」といったトラブルにつながるおそれがあります。

トイレを流すときには「大」と「小」をきちんと使い分け、正しく節水しましょう。

まとめ

2025年に総務省が公表したデータによると、一人暮らしの光熱費の平均額は月12,816円でした。2023年の同調査では13,045円であったため、-229円とわずかですが平均額は下がっています。

光熱費の節約には、日々の使い方を工夫したり、契約プランを見直したりすることが効果的です。例えば、電気代は家電の待機電力を減らす、ガス代は電子レンジを活用してコンロの使用を減らす、水道代はシャワーの使用量を抑える、といったことを意識することで、無理なく節約が可能です。

この記事では、電気・ガス・水道代の計算方法に加えて、一人暮らしの光熱費の平均額や節約術を詳しく解説しました。これらの知識を活用し、固定費を賢く削減することで、より充実した一人暮らしを目指しましょう!

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