マナー

【例文あり】体調を気遣うメールの書き方!上司・異性など相手別の注意点は?

相手の体調が優れないと聞いたとき、「気の利いた言葉をかけたいけれど、失礼にあたらないか」「ビジネスメールではどの程度の表現が適切か」と悩んだ経験はありませんか?とくに、相手が上司や取引先、あるいは異性の場合、言葉選びは一層慎重になりますよね。

この記事では、相手の体調を気遣うメールやLINEの書き方を、上司・取引先・同僚などの相手別の具体的な例文とともに徹底解説します。

ビジネスシーンで役立つ基本マナーから、友人向けや異性に送る際の注意点まで詳しくご紹しますので、この記事を読めば、あなたの温かい気持ちが相手に正しく伝わり、より良い関係を築くための一助となるはずです。

目次

体調を気遣うメール・LINEの基本的なマナーと構成

相手が体調不良のときに送る連絡は、内容以上に「思いやり」が重要です。相手に余計な負担をかけず、心遣いを伝えるための基本的なマナーと構成を押さえましょう。

失敗しないための基本マナー

体調を気遣う連絡では、以下の点を心がけましょう。

件名は簡潔に分かりやすく
ビジネスメールの場合、件名だけで内容が伝わることが理想です。「お見舞い(自分の氏名)」「体調はいかがでしょうか(自分の氏名)」など、一目で用件が分かるようにします。
送るタイミングに配慮する
相手は休養を必要としています。早朝や深夜の連絡は避け、日中の業務時間内や、相手が活動していそうな時間帯を選びましょう。緊急の業務連絡でない限り、相手の休息を最優先します。
本文は簡潔にまとめる
体調が悪いときは、長い文章を読むこと自体が負担になります。伝えたいことを簡潔にまとめ、相手がすぐに理解できるように配慮しましょう。
「返信不要」の一言を添える
相手に「返信しなければ」という心理的負担を与えないよう、文末に「ご返信には及びません」「返信はお気遣いなく」といった一言を添えるのがマナーです。

基本構成:①気遣い+②業務フォロー+③結び

ビジネスメールの場合、以下の3つの要素で構成するのが基本です。

  1. 相手の体調を気遣う言葉
    「体調を崩されたと伺い、心配しております」「その後、お加減はいかがでしょうか」など、まずは相手を気遣う言葉を述べます。
  2. 業務のフォロー(必要な場合)
    「例の案件は当方で対応していますので、ご安心ください」といった内容で、相手が仕事の心配をしなくて済むよう、業務の進捗やフォロー体制を簡潔に伝えます。
  3. 結びの言葉
    「まずは十分にご静養ください」「一日も早いご回復をお祈りしております」など、相手の回復を願う言葉で締めくくります。

【相手別】すぐに使える「体調を気遣うメール」の例文(ビジネス編)

ビジネスシーンでは、相手との関係性に応じた言葉選びが求められます。ここでは、上司、取引先、同僚・部下それぞれに適したメール例文を紹介します。

相手の状況や関係性に合わせて、これらの例文をベースにあなた自身の言葉でアレンジすることが、温かい気持ちを伝える一番の近道です。

相手:上司・目上の方【例文5選】

上司や目上の方には、敬語を正しく使い、敬意を払うことが重要です。業務の状況も簡潔に報告し、安心して休んでもらえるよう配慮します。

例文1:体調不良での欠勤を聞いたとき

件名:お見舞い(〇〇部××)

〇〇部長

お疲れ様です。〇〇部の××です。
本日、ご体調不良でお休みされると伺い、大変心配しております。
その後、お加減はいかがでしょうか。

本日予定しておりました〇〇の件は、私が対応いたしましたのでご安心ください。
業務のことはお気になさらず、どうぞご無理なさらないよう、まずは十分にご静養ください。

〇〇部長が一日も早く回復されることをお祈りしております。
※ご返信には及びません。

例文2:入院されたとき

件名:お見舞い申し上げます(〇〇部××)

〇〇様

お疲れ様です。〇〇部の××です。
この度、ご入院されたと伺い、大変驚いております。
お加減はいかがでしょうか。

本来であれば直接お見舞いに伺うべきところですが、まずはメールにて失礼いたします。
業務に関しましては、チーム一同でしっかりフォローいたしますので、どうぞご懸念なさらず、治療に専念なさってください。

〇〇様の元気なお姿を拝見できる日を心よりお待ちしております。
くれぐれも、お大事になさってください。
※ご返信には及びません。

例文3:少し長引いているとき

件名:お加減いかがでしょうか(〇〇部××)

〇〇様

お疲れ様です。〇〇部の××です。
お休みのところ失礼いたします。その後、ご体調はいかがでしょうか。

長引いていらっしゃるとのことで、気がかりでご連絡いたしました。
業務は順調に進んでおりますので、ご心配には及びません。
季節の変わり目でもありますので、どうぞご無理なさらず、回復されることだけをお考えください。

またお元気になられる日を、心よりお待ちしております。
※ご返信はお気遣いなさいませんよう。

例文4:上司からの業務連絡に返信するとき

件名:Re: 〇〇の件につきまして

〇〇部長

お疲れ様です。〇〇部の××です。

お休み中にご丁寧にご連絡いただき、誠に恐れ入ります。
また、ご体調が優れない中、ご指示いただきありがとうございます。

ご依頼の〇〇の件、承知いたしました。
こちらで対応いたしますので、どうぞご安心ください。

まだまだご無理はなさらないよう、どうぞお大事になさってください。
まずはご報告まで。

例文5:復帰されたとき

件名:ご復帰おめでとうございます(〇〇部××)

〇〇部長

お疲れ様です。〇〇部の××です。

この度は、ご復帰おめでとうございます。
お元気そうなお姿を拝見でき、大変嬉しく思っております。
お休み中の業務につきましては、別途ご報告いたします。

しばらくはご無理をなさらず、ペースを調整しながらお仕事ください。
私も精一杯サポートさせていただきます。

引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。

相手:取引先・お客様【例文5選】

社外の方には、最も丁寧な表現を用います。業務に支障が出ないこと、または代理の担当者が責任を持って対応することを明確に伝え、相手の不安を取り除く配慮が不可欠です。

例文1:打ち合わせ日程の変更をお願いされたとき

件名:Re: お打ち合わせ日程変更のご相談

株式会社□□ 〇〇様

いつも大変お世話になっております。
株式会社△△の××でございます。

この度は、ご体調を崩されたとのこと、心よりお見舞い申し上げます。
その後、お加減はいかがでしょうか。

お打ち合わせの日程変更の件、承知いたしました。
お気になさらないでください。

〇〇様の体調が第一でございますので、日程は改めてご調整させていただければと存じます。
まずは十分にご養生なさってください。

〇〇様の一日も早いご回復を、心よりお祈り申し上げます。
※ご返信には及びません。

例文2:担当者から欠勤の連絡を受けたとき

件名:お見舞い申し上げます(株式会社△△××)

株式会社□□ 〇〇様

いつも大変お世話になっております。
株式会社△△の××でございます。

ご体調不良でお休みされると伺い、大変心配しております。
大切な時期でいらっしゃいますので、どうぞご無理なさらないでください。

〇〇の件につきましては、急ぎませんので、まずはご体調の回復を最優先になさってください。
何か当方でお手伝いできることがございましたら、お気軽にお申し付けください。

どうぞお大事になさってください。
※ご返信はお気遣いなさいませんよう。

例文3:業務への影響を懸念されている場合

件名:〇〇の進捗について(株式会社△△××)

株式会社□□ 〇〇様

いつも大変お世話になっております。
株式会社△△の××でございます。

その後、お加減はいかがでしょうか。
お問い合わせいただいた〇〇の件ですが、滞りなく進んでおりますので、どうぞご安心ください。

(もし代理を立てる場合)〇〇様がご療養中の間は、当社の◇◇(代理担当者)が責任を持って対応させていただきます。
ご不明な点がございましたら、◇◇、または私までいつでもご連絡くださいませ。

ご多忙のことと存じますが、まずは治療に専念なさってください。
〇〇様のまたのお声がけを心よりお待ちしております。
※ご返信には及びません。

例文4:季節の挨拶に添えるとき(例:寒中見舞い)

件名:寒中お見舞い申し上げます(株式会社△△××)

株式会社□□ 〇〇様

寒中お見舞い申し上げます。
平素は格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。

厳しい寒さが続いておりますが、〇〇様におかれましては、ご体調など崩されていらっしゃいませんでしょうか。
(本文:時候の挨拶や近況報告など)

これからが冬本番でございます。
どうぞご自愛くださいますよう、お祈り申し上げます。
略儀ながら、メールにて寒中のお見舞いまで。

例文5:復帰の連絡を受けたとき

件名:Re: 復帰のご連絡

株式会社□□ 〇〇様

いつも大変お世話になっております。
株式会社△△の××でございます。

この度は、ご復帰おめでとうございます。
〇〇様からのご連絡を拝読し、心より安堵いたしました。
お休み中にも温かいご配慮を賜り、誠にありがとうございました。

ご復帰早々で大変かと存じますが、どうぞご無理なさらないよう、お気をつけください。
引き続き、何卒よろしくお願い申し上げます。

相手:同僚・部下【例文5選】

上司や取引先ほど堅苦しくなる必要はありませんが、親しき中にも礼儀ありです。仕事のフォロー体制は万全であることを具体的に伝え、安心して休んでもらうための配慮が大切です。

例文1:基本的なお見舞いメール

件名:お大事に(××より)

〇〇さん

お疲れ様です。××です。
体調不良でお休みと聞きました。大丈夫ですか?
とても心配しています。

本日の〇〇のタスクは、こちらで対応しておくので心配しないでください。
(もしあれば:引継ぎ事項の確認など)

仕事のことは気にせず、まずはゆっくり休んでくださいね。
早く元気になることを祈っています。

返信は不要です。お大事に。

例文2:仕事のフォローを具体的に伝えるとき

件名:業務の件、フォローします

〇〇さん

お疲れ様です。××です。
その後、体調はいかがですか?

先ほど〇〇さん宛に来ていた〇〇社からのメールですが、
急ぎのようでしたので、私が返信しておきました。
共有フォルダの「△△」に内容を保存しています。

とにかく今は休むことが一番です。しっかり治してくださいね。
返信は気にしないでください。

例文3:部下へ送る場合(安心感を重視)

件名:お大事にしてください

〇〇さん

お疲れ様です。上司の××です。

体調が優れないとのこと、大変ですね。
〇〇さんが担当しているプロジェクトの件は、
チームメンバーで分担して進めますので、心配は要りません。

優秀な〇〇さんがいないと困ることもありますが、今は自分の体を一番に考えてください。

焦らず、しっかり休んで、また元気な顔を見せてください。
返信は不要です。ゆっくり休んでください。

例文4:相手がかなり辛そうなとき

件名:無理しないでください

〇〇さん

お疲れ様です。××です。
かなり辛そうだと聞きました。大丈夫ですか?

業務の引継ぎなどは、体調が少し落ち着いてからで全く問題ありません。
まずはご自身の体を大切にしてください。

何かこちらでできることがあれば、いつでも言ってください。
返信は本当に不要です。お大事に。

例文5:復帰の連絡を受けたとき

件名:Re: 復帰します

〇〇さん

お疲れ様です。××です。

復帰の連絡ありがとう!
無理せず、体調第一でお願いします。

お休み中のキャッチアップは大変だと思いますが、〇〇の件は、私がサポートします。
明日、元気な顔が見られるのを楽しみにしています。(でも、無理は禁物ですよ!)

よろしくお願いします。

心づかいのイメージ写真

【相手別】すぐに使える「体調を気遣うメール・LINE」の例文(プライベート編)

友人や知人など、プライベートな関係では、ビジネスメールのような堅苦しい定型文は不要です。素直な心配の気持ちと、具体的なサポートの申し出が相手を安心させます。とくにLINEでは、短く温かい一言が効果的です。

相手:友人・知人(メール)【例文5選】

メールの場合、LINEよりは少し丁寧さを意識しつつも、温かみのある言葉を選びましょう。

例文1:シンプルなお見舞い

件名:大丈夫?

〇〇さん

体調崩したって聞いたけど、大丈夫?すごく心配しています。
無理しないで、しっかり休んでね。

何か必要なものがあったら、いつでも連絡して。
返信は気にしないで。お大事に。

例文2:具体的なサポートを申し出る

件名:お見舞い

〇〇さん

体調はいかがですか?
熱が高いと聞いて、心配でメールしました。

食欲はありますか?
もしゼリーや飲み物など、何か必要なものがあれば、仕事帰りにでも買っていくよ。
遠慮なく言ってね。

まずはゆっくり休んで、早く元気になってください。
返信はいいからね。

※サポートを申し出る場合には、相手との関係性に注意が必要です。詳しくは「▼【重要】体調を気遣うメールを異性に送る際の注意点」で解説します。

例文3:予定をキャンセルされたとき

件名:Re: 明日のランチの件

〇〇さん

連絡ありがとう。
体調悪いのに、わざわざありがとうね。
ランチのことは全然気にしないで!

それより、〇〇さんの体調が心配です。
早く良くなるように祈ってる。

また元気になったら、美味しいものでも食べに行こうね。
お大事に。

例文4:少し距離のある知人へ

件名:お加減いかがですか

〇〇様

ご無沙汰しております。××です。
△△さんから、〇〇様が体調を崩されたと伺いました。
その後、お加減はいかがでしょうか。

季節の変わり目でもありますので、どうぞご無理なさらず、ご静養ください。
〇〇様の早いご回復を、心よりお祈りしております。
※ご返信はお気遣いなく。

例文5:回復を願うメッセージ

件名:ゆっくり休んでね

〇〇さん

体調はいかがですか?
忙しい日が続いていたから、疲れが出たのかもしれないね。

こんなときは、仕事や家のことは忘れて、
とにかく自分の体を一番に考えて、ゆっくり休んでください。

〇〇さんの元気な姿を待っています。
お大事にね。

相手:友人・知人(LINE)【例文5選】

LINEでは、短文でテンポよく送ることが大切です。相手が返信の負担を感じないよう、スタンプを活用するのも良い方法です。

例文1:シンプルに気遣う

体調崩したって聞いたけど、大丈夫?
無理しないで、ゆっくり休んでね。
【寄り添うようなスタンプ(例:うなずく、お茶を出すなど)】

例文2:サポートの申し出

大丈夫?
何か必要なものあったら、玄関先に置いておくから遠慮なく言ってね!
返信は不要だよ。お大事に。

※サポートを申し出る場合には、相手との関係性に注意が必要です。詳しくは「▼【重要】体調を気遣うメールを異性に送る際の注意点」で解説します。

例文3:相手の状況を尋ねる

体調どう?少しは良くなった?
しんどいときにごめんね。
返信できるときで大丈夫だから。

例文4:予定キャンセルの返信

連絡ありがとう!
全然気にしないで!早く元気になってね。
また改めて埋め合わせしよう!
【励ます系より、優しい笑顔のスタンプ】

例文5:短文+スタンプ

お大事にね!
【いたわる内容のスタンプ(例:毛布をかける、お粥を差し出すなど)】

スタンプを送る際のポイント

LINEの場合、「頑張って!」のような励ますスタンプは、ときに相手を疲れさせてしまうこともあります。「わかるよ」「ゆっくりでいいよ」といった、相手に寄り添うスタンプを選ぶのがコツです。

【関係性別】異性(女性・男性)や家族への配慮と例文

相手が異性の場合や、相手の家族が体調不良の場合は、よりデリケートな言葉選びが求められます。画一的な例文ではなく、関係性に応じた配慮が必要です。

【重要】体調を気遣うメールを異性に送る際の注意点

体調を気遣う連絡は、思いやりを伝える良い機会ですが、表現によっては誤解を招いたり、相手に不快感を与えたりする可能性があります。

とくに、ビジネスシーンで「男性から女性へ」「女性から男性へ」など異性に送る場合には注意が必要です。以下のポイントに注意し、相手との関係性や状況に応じた言葉選びを心がけましょう。

「個人的な距離感」に配慮する
「何かあったら家まで看病に行くよ」「必要なものは家に届けます」といった表現は、親切心からであっても、相手に不安や不快感を与える可能性があります。サポートを申し出る際は、「会社のデスクに置いておきます」など、公的な場を前提とした表現が望ましいです。
「容姿」に触れない
「やつれた顔は見たくないな」「早く元気な笑顔を見せて」などの言葉は、励ましのつもりでも容姿に言及していると受け取られる可能性があります。「〇〇さんの元気な声を聞けるのを楽しみにしています」「また一緒に仕事できるのを楽しみにしています」など、仕事仲間としての表現を選びましょう。
「感情的な表現」に注意する
「〇〇さんがいないと寂しい」「心配で仕事が手につかない」といった言葉は、個人的な感情が強く伝わりすぎる可能性があります。あくまで同僚としての誠実な心配を伝えるに留めましょう。
「過度な心配」や「指示的な言葉」を避ける
「〇〇を食べた方がいい」「〇〇はダメ」といった健康に関するアドバイスは、求められていない限り「お節介」と受け取られることがあります。心配の気持ちを伝えるに留め、相手の自主性を尊重しましょう。
「保護者的な言い回し」に注意する
「ちゃんとご飯食べてる?」「暖かくして寝ないとダメだよ」といった言葉は、相手との関係性によっては不自然に感じられることがあります。対等な仕事仲間としての気遣いを意識しましょう。

良い例(ビジネス)

お疲れ様です。体調はいかがですか?

〇〇の件はチームで進めていますので、
心配なさらず、まずはしっかり休んで回復に専念してください。

お大事に。返信不要です。

良い例(プライベート・友人)

大丈夫?
無理しないでね。

食べられそうなものとか、必要なものがあったら、〇〇(共通の友人)経由で届けるよ。
遠慮なく言ってね。

相手の家族・お子さんの体調を気遣う例文5選

同僚本人ではなく、そのご家族(とくにお子さん)が体調不良で欠勤・早退するケースも多くあります。この場合、看病する本人への労いと、仕事のフォロー体制を伝えることが重要です。

例文1:お子さんの看病で休む同僚へ

件名:お大事になさってください

〇〇さん

お疲れ様です。××です。

お子さんの体調が優れないとのこと、大変ですね。
看病、お疲れ様です。

〇〇(業務)の件は、こちらで対応しますので心配しないでください。
お子さんも〇〇さんも、ご無理なさらないように。

早く良くなることを祈っています。
返信は不要です。

例文2:ご家族の看病で休む上司へ

件名:お見舞い(〇〇部××)

〇〇部長

お疲れ様です。〇〇部の××です。

奥様(ご家族)の体調が優れないと伺いました。
部長ご自身も、看病でお疲れのことと存じます。

業務に関しましては、私たちがしっかり対応いたしますので、どうぞご心配なさらないでください。

奥様(ご家族)の一日も早いご回復と、部長ご自身のご健康を心よりお祈りしております。
※ご返信には及びません。

例文3:看病疲れを気遣うショートメッセージ(同僚)

お子さんの熱、その後どうかな?
〇〇さんも、看病疲れで倒れないように気をつけてね。
仕事はなんとかなるから、今はご家族優先で!
(LINEやチャットなどカジュアルな場合)

例文4:状況を尋ねる(取引先)

件名:お加減いかがでしょうか(株式会社△△ ××)

株式会社□□ 〇〇様

いつもお世話になっております。
株式会社△△の××です。

先日、お子様が体調を崩されたと伺いましたが、その後、お加減はいかがでしょうか。
〇〇様ご自身も、お疲れが出ませんよう、どうぞご自愛ください。
(業務の要件)

末筆ながら、お子様の一日も早いご回復をお祈りしております。

例文5:ご家族の入院を聞いたとき(上司・取引先)

○○様

この度は、ご家族様のご入院、心よりお見舞い申し上げます。

〇〇様ご自身も、さぞご心労のことと拝察いたします。
業務につきましては、一同で万全の体制でフォローいたしますので、どうぞご懸念なさらず、看病に専念なさってください。

ご家族様の一日も早いご回復を、心よりお祈り申し上げます。

メールを作成する様子

【要注意】失礼にあたるNG表現とプレッシャーになる言葉

良かれと思って送った言葉が、相手を不快にさせたり、プレッシャーを与えたりすることがあります。失敗を回避するためにも、これらのNG表現は確実に避けましょう。

回復を急かす・プレッシャーになる言葉

NG例:「早く元気になって戻ってきてください」
⇒OK例:「お戻りになる日を心待ちにしております」
「早く」という言葉は、休んでいる本人に「早く復帰しなければ」という焦りやプレッシャーを与えます。
NG例:「〇〇さんがいないと現場が回りません」
⇒OK例:「業務は私どもでしっかりフォローしますので、ご安心ください」
頼りにしているという意図でも、体調不良の相手には「自分が迷惑をかけている」という罪悪感を強めるだけです。

体調不良の原因を詮索する言葉

NG例:「原因は何ですか?」「いつ頃、治りそうですか?」
⇒OK例:「大変なときに恐縮ですが、もし共有可能な範囲で業務の引継ぎ事項があれば教えてください」
体調不良の原因はデリケートなプライベート情報です。相手から話さない限り、こちらから詮索するのはマナー違反です。復帰の目処も同様にプレッシャーとなります。

忌み言葉

病気や怪我に関連して、縁起が悪いとされる「忌み言葉」は避けるのがマナーです。

  • NG例:「終わる」「消える」「落ちる」「倒れる」
  • NG例:「(病気が)長引く」「(体が)弱る」
  • ⇒OK例:「(病気が)続く」「(体が)優れない」

間違いやすい敬語・二重敬語

NG例:「お身体をご自愛ください」
「ご自愛ください」自体に「お体を大切にしてください」という意味が含まれるため、「お身体を」を付けると二重表現になります。正しくは「どうぞご自愛ください」です。
NG例:「ご苦労様です」
「ご苦労様」は目上の人が目下の人に使う言葉です。上司や取引先には「お疲れ様です」を使います。
NG例:「参考になりました」
これも目上の方には失礼にあたる場合があります。「大変勉強になりました」などが適切です。

メールでの注意点

そのまま使える「結びの言葉」フレーズ集5選

メールの最後に添える言葉は、相手の心に残ります。相手や状況に応じて使い分けましょう。

ご自愛ください(ごじあいください)
  • 意味:「ご自身の体を大切にしてください」
  • 使い方:体調不良の相手だけでなく、健康な相手に対しても「これからも健康に気をつけてください」という意味で使える、便利なフレーズです。季節の挨拶などにも適しています。
  • 例文:「季節の変わり目ですので、どうぞご自愛ください」
お大事になさってください
  • 意味:「お体を大切にしてください」(「なさる」は「する」の尊敬語)
  • 使い方:現在、体調が悪い相手に対してのみ使います。健康な相手に使うのは間違いです。目上の方に最適な表現です。
  • 例文:「まずは十分にご静養の上、お大事になさってください」
養生なさってください
  • 意味:「体の調子を整え、健康の回復・増進に努めてください」
  • 使い方:「お大事になさってください」よりも、積極的に休養・回復に努めるよう促すニュアンスがあります。少し堅い表現ですが、丁寧さが伝わります。
  • 例文:「どうぞご無理なさらず、ゆっくりとご養生ください」
一日も早いご回復を(心より)お祈りしております
  • 意味:相手が早く元気になることを願う、率直な表現です。
  • 使い方:ビジネスでもプライベートでも使いやすい、丁寧な結びの言葉です。
  • 例文:「〇〇様の一日も早いご回復を、心よりお祈り申し上げます」
お健やかにお過ごしください
  • 意味:「健康でお過ごしください」
  • 使い方:体調不良の相手だけでなく、健康な相手への結びの言葉としても使えます。「ご自愛ください」と似たニュアンスで使えます。
  • 例文:「寒くなってまいりますので、どうぞお健やかにお過ごしください」

体調を気遣う連絡をもらったときの「返信マナー」と例文5選

もしあなたが体調を気遣う連絡をもらった場合、どのように返信すれば良いでしょうか。相手の心遣いに感謝を伝える基本マナーと、例文を5つご紹介します。

返信の基本マナー

「返信不要」とあっても感謝は伝える(できれば)
「返信不要」と書かれていても、送った側は「届いたかな」「見てくれたかな」と気になるものです。もし体調に余裕があれば、一言「ありがとう」だけでも返信すると、相手は安心します。
返信は簡潔に
相手もあなたが体調不良だと分かっています。長文である必要はありません。
含めるべき3つの要素
  • 感謝:心配してくれたことへのお礼
  • 状況報告:現在の体調(簡潔に)
  • 今後の見通し:復帰の目処や、迷惑をかけることへのお詫び(ビジネスの場合)

例文1:上司・取引先への返信

件名:Re: お見舞い(××)

〇〇様

お疲れ様です。××です。

この度は、ご多忙の中、温かいお見舞いのメールをいただき、誠にありがとうございます。
(例:現在の状況)おかげさまで、熱も下がり、快方に向かっております。

ご迷惑をおかけして大変申し訳ございませんが、〇〇日からは復帰できる見込みです。
取り急ぎ、御礼かたがたご報告まで。

引き続きよろしくお願いいたします。

例文2:同僚への返信

件名:Re: お大事に

〇〇さん

お疲れ様です。××です。

心配してくれてありがとう。温かいメッセージ、嬉しかったです。
〇〇の件、フォローしてくれて本当に助かります。

あと1〜2日で復帰できそうなので、戻ったら改めてお礼させてください。
取り急ぎ、ありがとう。

例文3:友人への返信(メール・LINE)

連絡ありがとう!すごく嬉しい。
まだちょっと熱があるけど、だいぶ楽になってきたよ。
しっかり寝て早く治すね!
(LINEの場合)「ありがとう(涙)」【感謝のスタンプ】

例文4:体調がまだ優れず、簡潔に返したいとき(ショートメッセージ)

お見舞いのメッセージ、ありがとうございます。
まだ体調が優れず、恐縮ながら、まずは御礼のみにて失礼いたします。

例文5:「返信不要」とあったメールへの返信

件名:Re: お見舞い(××)

〇〇様

お疲れ様です。××です。

ご返信不要とのことでしたが、温かいお心遣いをいただき、一言御礼申し上げたくご連絡いたしました。

誠にありがとうございます。
まずは回復に専念し、改めてご挨拶させていただきます。

まとめ

体調を気遣うメールやLINEは、単なるビジネスマナーや形式的なやり取りではありません。一番大切なのは、相手の体調を純粋に心配し、負担をかけずに休んでもらいたいという「思いやりの心」です。

今回ご紹介した基本マナーや例文は、その「思いやり」を正しく伝えるための道具です。相手が上司であれ、取引先であれ、友人であれ、あなたの温かい一言が、体調不良で不安な相手の心をきっと和ませるはずです。

この記事が、あなたの誠実な気持ちを伝える一助となれば幸いです。

記事編集

くらひろ編集部
東京電力エナジーパートナー株式会社

「くらひろ by TEPCO」は、東京電力エナジーパートナーが運営するWebメディアです。でんきやガスのことはもちろん、あなたの毎日に役立つ知識から、くらしを広げるアイデアまで、“知りたい”に答える多彩な記事をお届けします。

くらひろ by TEPCO

この記事の情報は公開日時点の情報です

Facebookでシェアする
LINEでシェアする