
【例文あり】好印象を残す!飲み会のお礼メールの書き方・マナー
「昨日の飲み会、ご馳走になってしまったけど、お礼のメールはどう書けばいいんだろう…」「上司に失礼だと思われたらどうしよう…」
楽しい飲み会の翌日、こんな不安を感じた経験はありませんか?特に相手が目上の方の場合、お礼メール一つで今後の人間関係や仕事の評価に影響するかもしれないと考えると、プレッシャーを感じてしまいますよね。
この記事では、飲み会のお礼メールの基本マナーから、相手や状況に合わせたコピペで使える例文、さらには「LINEでもいいの?」といった細かい疑問まで解説します。この記事を参考に、 自信を持って感謝の気持ちを伝え、相手との良好な関係を築きましょう。
目次
そもそも飲み会のお礼メールは送るべき?送らないと失礼?
飲み会が終わった後、「お礼のメールって送るべきなのかな?」と迷うことがありますよね。結論から言うと、飲み会のお礼メールは迷っているなら送るのがベターです。なぜなら、メールを送ることで相手への感謝や敬意を示し、今後の良好な人間関係を築くきっかけになるからです。必ず送らなければならないというわけではありませんが、送っておくと好印象につながることが多いです。
逆にお礼メールを送らないと、場合によっては「礼儀を知らない人だ」という印象を与えてしまうリスクもあります。相手が上司や取引先であれば、なおさらです。
【基本】感謝を伝えるお礼メールは送っておくと安心
飲み会のお礼メールは、単なるマナーではなく、今後の良好な人間関係を築くための重要なコミュニケーションです。あなたのために時間やお金を割いてくれた相手への感謝と敬意を示し、心のこもったお礼のメールを送りましょう。
また、こうした気配りは、今後の良好な人間関係を築くうえでも役立ちます。相手に丁寧で誠実な印象を与えることで、社内外のやりとりがスムーズになり、仕事にも良い影響を与えるでしょう。
お礼メールが特に必要な3つのケース
原則として送るべきお礼メールですが、なかでも特に送ることが重要になる場面が3つあります。ご自身の状況と照らし合わせて確認してみましょう。
- 上司や取引先にご馳走になった場合
- 食事代を全額、あるいは多めに支払ってもらった場合は、感謝の気持ちを伝えるお礼メールが必須です。金銭的な感謝だけでなく、「ご馳走様でした」という気持ちを改めて伝えることが、社会人としての礼儀といえます。
- 接待の場(主催・参加どちらも)
- ビジネスが関係する接待の場では、お礼メールは業務の一部ともいえます。自分が接待した側(主催)であれば参加への感謝を、接待された側であれば貴重な機会を設けてもらったことへの感謝を伝え、今後の良好な関係構築につなげましょう。
- 歓迎会や送別会など、自分が主役だった場合
- 自分のために会を開いてもらった場合も、必ずお礼メールを送りましょう。参加者全員、特に準備をしてくれた幹事に対して、感謝の気持ちを伝えることが大切です。
送らなくても良い例外的なケースとは?
毎回必ずメールを送らなければならない、というわけではありません。例えば、気心の知れた同僚や友人同士の会費制の飲み会で、特に幹事もいないようなラフな集まりであれば、かしこまったお礼メールは不要な場合が多いです。
ただし、そのような場合でも、翌日に会った際に「昨日はありがとう!」と口頭で伝える、あるいはチャットで一言お礼を言うといった心遣いは忘れないようにしましょう。大切なのは、相手への感謝を何らかの形で示すことです。
相手に好印象を与えるお礼メールの基本マナー
せっかくお礼メールを送るなら、相手に「丁寧な人だな」「また一緒に飲みたい」と思ってもらいたいですよね。ここでは、好印象を与えるお礼メールの基本的なマナーを6つのポイントに絞って解説します。
- ▼マナー①:翌日の午前中までに送るのが鉄則
- ▼マナー②:件名は「誰から」「何の件か」が一目で分かるように
- ▼マナー③:感謝の言葉と具体的な感想を盛り込む
- ▼マナー④:「次」につながるポジティブな一言で締めくくる
- ▼マナー⑤:宛先や誤字脱字は送信前に必ず最終確認
- ▼マナー⑥:結びは返信不要の旨を添える
マナー①:翌日の午前中までに送るのが鉄則
お礼メールは、飲み会の翌日の午前中までに送るのが理想的です。なぜなら、飲み会の記憶が新しいうちに感謝を伝えることで、気持ちがより伝わりやすくなるからです。また、相手が始業してメールをチェックする時間帯に送ることで、あなたの気遣いが伝わり、仕事への意識が高いという印象も与えられます。
遅くとも飲み会の翌日のうちには送るように心がけましょう。
マナー②:件名は「誰から」「何の件か」が一目で分かるように
ビジネスパーソンは日々多くのメールを受け取ります。そのため、件名を見ただけで「誰から」「何のメールか」が瞬時に分かるように工夫することが非常に重要です。相手がメールを開く前に内容を把握できるよう、簡潔で分かりやすい件名をつけましょう。
件名の悪い例
- ありがとうございました
- (無題)
件名の良い例
- 昨晩の会食の御礼(〇〇部 氏名)
- 【株式会社〇〇 氏名】〇月〇日の会食の御礼
このように、部署名や氏名、飲み会があった日の日付を入れると親切です。
マナー③:感謝の言葉と具体的な感想を盛り込む
「昨日はありがとうございました。楽しかったです。」という定型文だけでは、感謝の気持ちは十分に伝わりません。相手の心に響くメールにするには、具体的なエピソードを盛り込むことで感謝が伝わりやすくなります。
例えば、「〇〇についてのお話、大変勉強になりました」「あのお店の〇〇(料理名)、とても美味しかったです」のように、会話の内容やお店の感想に触れることで、メールにオリジナリティが生まれます。あなた自身の言葉で感謝を伝えることが、良い印象に繋がる最大のコツです。この機会を活かして、感謝の気持ちを伝えましょう。
マナー④:「次」につながるポジティブな一言で締めくくる
メールの最後は、ポジティブな言葉で締めくくるのがポイントです。今後の仕事への意欲や、次への期待感を示す一言を添えることで、相手に前向きな印象を与えられます。
例えば、「〇〇様からいただいたアドバイスを活かし、本日の業務も頑張ります」「またぜひご一緒させていただけますと幸いです」といった一文があると、メール全体の印象がぐっと引き締まります。上司や先輩との関係をより良くしていくためにも、このような「次」につながる言葉を意識してみましょう。
マナー⑤:宛先や誤字脱字は送信前に必ず最終確認
メールを作成し終えたら、送信ボタンを押す前に必ず最終チェックを行いましょう。特に、相手の会社名、部署名、役職、氏名は絶対に間違えてはいけないポイントです。
ここを間違えると、せっかくの感謝の気持ちが台無しになるだけでなく、大変失礼にあたります。誤字脱字がないかも含めて、声に出して読み返すくらいの慎重さで確認することをおすすめします。
マナー⑥:結びは返信不要の旨を添える
メールの締めくくりに、「返信不要」の旨を伝える一文を添えるのは、相手への深い配慮を示す高度なマナーです。特に、上司や取引先など多忙な相手に対して、「このメールへの返信に貴重な時間を使わせるのは申し訳ない」という気持ちを伝えることができます。
「ご多忙と存じますので、ご返信には及びません。」「お忙しいと存じますので、返信はご放念ください。」といった一言があるだけで、相手は返信する負担を感じることなく、あなたの感謝の気持ちだけを受け取れます。返信不要の旨は必須のマナーではありませんが、こうした細やかな配慮が、よりスマートで丁寧な印象に繋がります。
飲み会のお礼メールの基本構成
お礼メールには、基本的な「型」があります。この構成を押さえておけば、誰でも簡単に丁寧なメールを作成できます。以下の要素を順番に組み立てていきましょう。
- 件名
- 宛名
- 挨拶
- お礼
- 具体的な感想
- 結びの挨拶
- 署名
この構成は、どんな相手に送る場合でも応用できる基本の文例です。
【相手別】そのまま使える!飲み会お礼メールの例文テンプレート集
ここでは、送る相手や状況別に、コピーしてすぐに使えるお礼メールの具体的な文例をご紹介します。各例文にはアレンジする際のポイントも記載していますので、ご自身の言葉を加えて、より心のこもったメールを作成してみてください。
- ▼例文①:上司にご馳走になった場合
- ▼例文②:上司・先輩が多めに支払いしてくれた場合
- ▼例文③:割り勘だった場合(上司・先輩向け)
- ▼例文④:幹事をしてくれた先輩・同僚への場合
- ▼例文⑤:取引先を接待した場合(自社主催)
- ▼例文⑥:取引先に接待された場合(相手主催)
例文①:上司にご馳走になった場合
食事代を全額ご馳走になった場合は、最大限の敬意と感謝を伝えることが重要です。金銭的な感謝だけでなく、貴重な時間を過ごせたことへの喜びや、仕事への学びになった点を具体的に盛り込みましょう。
昨晩の会食の御礼(〇〇部 氏名)
本文:
〇〇部長
おはようございます。
〇〇部の〇〇です。
昨晩は素敵なお店での会食にお招きいただき、誠にありがとうございました。
また、ご馳走になりましたこと、重ねて御礼申し上げます。
普段なかなか伺うことのできない〇〇についてのお話は大変興味深く、多くの学びがございました。
温かいお心遣いに、心より感謝しております。
〇〇部長からいただいたアドバイスを胸に、本日の業務もより一層励んでまいります。
今後ともご指導のほど、よろしくお願い申し上げます。
(ご多忙と存じますので、ご返信には及びません)
---
署名
例文②:上司・先輩が多めに支払いしてくれた場合
割り勘ではあるものの、上司や先輩が「ここは多めに出しておくよ」と配慮してくれた場合のお礼メールです。金銭的な気遣いへの感謝とともに、楽しい時間を過ごせたことへの感謝を伝えましょう。
昨晩のお礼(〇〇部 氏名)
本文:
〇〇さん
おはようございます。
〇〇部の〇〇です。
昨晩は楽しい飲み会をありがとうございました。
また、お会計の際には温かいご配慮をいただき、心より感謝申し上げます。
〇〇さんや皆さんと仕事以外の話がたくさんできて、とても楽しい時間でした。
特に〇〇のお話は興味深く、あっという間に時間が過ぎてしまいました。
またぜひご一緒させていただけますと嬉しいです。
昨夜の〇〇さんのお話(アドバイス)を参考に、
本日も業務に励んでまいります。
本日もどうぞよろしくお願いいたします。
---
署名
例文③:割り勘だった場合(上司・先輩向け)
割り勘の飲み会であっても、お礼メールを送ることで丁寧な印象を与えられます。この場合は、お金への感謝ではなく、飲み会を企画してくれたことや、楽しい時間を提供してくれたことへの感謝を中心に伝えましょう。
昨晩のお礼(〇〇部 氏名)
本文:
〇〇さん
おはようございます。
〇〇部の〇〇です。
昨晩は飲み会にお誘いいただき、ありがとうございました。
皆さんとリラックスした雰囲気でお話ができ、大変楽しいひとときを過ごせました。
〇〇さんが選んでくださったお店、お料理も美味しく、とても素敵でした。
ぜひまたご一緒させてください。
本日も一日、よろしくお願いいたします。
---
署名
例文④:幹事をしてくれた先輩・同僚への場合
お店の選定や予約、参加者への連絡など、飲み会の幹事は大変な役割です。その労をねぎらい、感謝の気持ちを伝えるメールを送りましょう。具体的なお店選びのセンスなどを褒めると、より喜ばれます。
昨日の飲み会の幹事ありがとうございました!
本文:
〇〇さん
昨日は飲み会の幹事、本当にお疲れ様でした。
そして、ありがとうございました!
お店の雰囲気がとても良く、お料理も美味しくて、〇〇さんのセンスの良さに感動しました。
おかげさまで、本当に楽しい時間を過ごすことができました。
お店の選定や予約、参加者へのご連絡など、幹事としてたくさんご準備くださり、大変だったと思いますが、〇〇さんのおかげで皆が楽しめたのだと思います。
本当にありがとうございます。
また次の機会も楽しみにしています!
---
署名
例文⑤:取引先を接待した場合(自社主催)
自社が主催した接待に参加してくれた取引先へのお礼メールです。相手の貴重な時間をいただいたことへの感謝を丁寧に伝えます。会食の場で話した内容に軽く触れ、今後のビジネスに繋げる一言を添えるのがポイントです。
〇月〇日の会食の御礼(株式会社〇〇 氏名)
本文:
株式会社△△
〇〇様
いつも大変お世話になっております。
株式会社〇〇の〇〇です。
昨晩はご多忙の折、会食にお付き合いいただきまして、誠にありがとうございました。
〇〇様と〇〇の件についてじっくりお話ができ、大変有意義な時間を過ごさせていただきました。
今後、弊社がお力になれることがございましたら、何なりとお申し付けください。
今後とも変わらぬお付き合いのほど、何卒よろしくお願い申し上げます。
---
署名
例文⑥:取引先に接待された場合(相手主催)
取引先から接待を受けた場合は、最も丁寧なお礼メールが求められます。感謝の気持ちを最大限に表現し、今後のビジネスへの貢献意欲を示すことで、より強固な信頼関係を築くことができます。
【株式会社〇〇 氏名】昨晩の会食の御礼
本文:
株式会社△△
〇〇様
いつも大変お世話になっております。
株式会社〇〇の〇〇です。
昨晩は、心のこもったおもてなしをいただき、誠にありがとうございました。
素晴らしいお店で美味しいお食事をいただきながら、〇〇様と貴重な時間を過ごせましたこと、心より御礼申し上げます。
お話の中で伺った〇〇のビジョンに大変感銘を受けました。
ご期待に沿えるよう、弊社としてもより一層尽力していく所存です。
まずは、昨晩の御礼を申し上げたく、メールを差し上げました。
今後とも変わらぬご厚誼のほど、よろしくお願い申し上げます。
---
署名
まだある疑問を解決!飲み会のお礼に関するQ&A
ここまでお礼メールの基本マナーや例文を解説してきましたが、「こんな時はどうすれば?」という細かい疑問も残っているかもしれません。ここでは、多くの人が抱きがちな飲み会のお礼に関する質問にQ&A形式でお答えし、あなたの不安を完全に解消します。
Q1. LINEやチャットでのお礼は失礼にあたりますか?
A. 相手との関係性や会社の文化によります。
普段から業務連絡でチャットツールを使っている直属の上司や、親しい先輩・同僚であれば、LINEやチャットでのお礼でも問題ない場合が多いです。むしろ、メールよりも早く手軽に感謝を伝えられるメリットがあります。
ただし、社長や役員、社外の取引先といった目上の方へは、メールで送るのが無難です。判断に迷う場合は、丁寧なメールを選んでおけば間違いありません。
【LINEでの例文】
「〇〇部長、昨日はありがとうございました!ご馳走様でした。〇〇のお話、とても勉強になりました。本日もよろしくお願いいたします!」
※親しい相手でも、長文やスタンプの多用は避け、簡潔に感謝を伝えましょう。
Q2. メールを送り忘れた!翌日以降になってしまった場合は?
A. 気づいた時点ですぐに送りましょう。
うっかりお礼メールを送り忘れてしまうこともあるかもしれません。その場合は、「もう遅いから…」と諦めずに、気づいた時点ですぐに送りましょう。その際、タイミングが遅れてしまったことへのお詫びを一言添えるのがマナーです。
このように前置きを加えることで、丁寧な印象を保つことができます。時間は経ってしまっても、感謝を伝えることが何より大切です。
【文例】
ご連絡が遅くなり、大変申し訳ございません。先日は会食にお招きいただき、誠にありがとうございました。
Q3. お礼メールへの返信が来たら、さらに返信すべき?
A. 基本的には、そのメールで完結させてOKです。
上司や先輩から「こちらこそありがとう」といった返信が来た場合、それにさらに返信する必要は基本的にありません。相手もお礼を受け取ったことを伝えてくれているだけなので、ここでやり取りを終えるのがスマートです。何度もやり取りを続けると、かえって相手の時間を奪ってしまう可能性があります。
ただし、返信メールに質問が書かれている場合や、何か確認事項がある場合は、もちろん返信が必要です。内容をよく確認して、ケースバイケースで対応しましょう。
なお、先述の「▲マナー⑥:結びは返信不要の旨を添える」で紹介したように、あらかじめ気遣いとして、メールの結びに「返信は不要です」と添えておくのも一つの方法です。
まとめ
今回は、飲み会のお礼メールのマナーや書き方、相手別の例文について詳しく解説しました。
お礼メールは、単なる形式的なものではなく、あなたの感謝の気持ちを伝え、相手との良好な人間関係を築くための大切なツールです。最初は難しく感じるかもしれませんが、今回ご紹介した基本マナーと構成を押さえれば、誰でも心のこもったメールが書けるようになります。
大切なのは、ご馳走になったことや楽しい時間を過ごせたことへの素直な感謝を、あなた自身の言葉で伝えることです。この記事の例文を参考に、ぜひ心のこもったお礼メールを送って、あなたの印象をさらにアップさせてくださいね。
記事編集
- くらひろ編集部
- 東京電力エナジーパートナー株式会社
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