季節の行事

【500人調査】お年玉の正しい入れ方・書き方!年齢別の相場も

親戚が集まる場で、親族の子どもにお年玉を渡そうと思っても「どうやって渡せば良いの?」「ポチ袋の書き方は?」と戸惑ってしまう方も多いのではないでしょうか。とくに、初めてお年玉をあげる場合は、失礼のないマナーを知っておきたいですよね。

この記事では、お年玉の正しい入れ方・書き方のマナーから、年齢別の金額相場、よくある疑問を分かりやすく解説します。

お年玉はポチ袋・祝儀袋に入れて渡すのがマナー

お祝いごとのお金は、直接手渡しするのではなく、包んで渡すのが基本的なマナーです。お年玉の場合は、ポチ袋や祝儀袋に入れて渡すのが礼儀とされています。

ポチ袋・祝儀袋は、キャラクターや干支の絵柄が人気です。また、家族で同じ柄や色味にそろえると、見た目にもまとまりが生まれ印象が良くなります。

もしポチ袋を準備できなかった場合でも、封筒や折り紙などで丁寧に包むことで代用可能です。きれいに包めば、ポチ袋や祝儀袋でなくても失礼にはなりません。

【ポチ袋・祝儀袋】お年玉の入れ方

お年玉の入れ方には、受け取る人への配慮や礼儀を重んじる日本独自の作法があります。ここでは、袋に包んでお年玉を渡すときのお金の入れ方を解説します。

袋の表に相手の名前・裏に自分の名前を書く

始めに、ポチ袋のオモテ面の左上に相手の名前、裏面の左下に自分の名前を書きましょう。渡す子どもが複数人いる場合は、まとめずに一人ひとりに袋を用意すると丁寧な印象を与えられます。

袋の表に相手の名前・裏に自分の名前を書く

また、相手の名前は「○○ちゃん」「○○くん」と添えると柔らかい印象を与えられるでしょう。名前を書く際は毛筆や筆ペンを使うと、より丁寧です。インクが裏に透けると見栄えを損なうため、中に不要な紙を挟んでから記入すると安心です。

紙幣を三つ折りにし、ポチ袋に入れる

紙幣は三つ折りにして入れましょう。折り方は以下のとおりです。

お年玉の正しい入れ方

お年玉の正しい入れ方

  1. 紙幣の表面(肖像がある面)を上にします。
  2. 左側の1/3を右へ被せるように軽く折り、肖像画が内側にくるようにします。
  3. 右側の1/3を左へ被せて整えます。
  4. 肖像が逆さまにならないよう、上下・裏表を正しい向きでポチ袋に入れます。

紙幣を折る際は強く折り目をつけず、軽く整える程度にすると見た目も美しく仕上がります。硬貨は、建物や植物が描かれている面を上にして袋に入れましょう。

紙幣を袋へ入れるときは、紙幣の上下を確認し、肖像画が袋のオモテに向くようにしてゆっくり入れてください。複数枚のお札を入れるときも同様に揃えて入れます。

紙幣を重ねて入れると、袋が膨らみますが、膨らんだ袋は「たくさんの幸福がありますように」といった意味になるため、縁起が良いとされています。

また、袋の口を閉じるときは、軽く折って封をするのが一般的です。

【年齢別】お年玉の相場をアンケート調査!

初めてお年玉を渡すときや、子どもの学年が上がったときなどのタイミングは、お年玉をいくら渡せば良いのか悩みますよね。ここでは、「くらひろ by TEPCO」が行った独自アンケート調査をもとに、年齢別のお年玉の相場を解説します。

年齢別のお年玉の相場

「お年玉に関するアンケート」の調査概要

  • 調査主体:くらひろ by TEPCO(東京電力エナジーパートナー株式会社)
  • 調査期間:2025年10月24日~10月25日
  • 有効回答数:500
未就学児(0〜6歳)
44.2%の方が「〜1,000円」と回答しました。お金の扱いに慣れていないため、金額より「お正月の楽しみ」として渡す人が多いのかもしれません。
小学生(1~3年生)
33.4%の方が「〜3,000円」と回答しました。一方、「~1,000円(23.8%)」「~2,000円(20.6%)」と回答した人も多く見られました。学年が上がるごとに金額を上げても良いでしょう。
小学生(4~6年生)
38.0%の方が「〜5,000円」と回答しました。お金の使い方を少しずつ理解し始める年齢のため、低学年よりも高めの金額を渡す傾向があります。
中学生
42.8%の方が「~5,000円」、37.2%の方が「~10,000円」と回答しました。行動範囲が広がり、友人との交友費も増えるため、小学生より多い5,000~10,000円が相場といえそうです。
高校生
55.2%の方が「~10,000円」と回答しました。高校生になると、交友費だけでなく、通信費や被服費も子ども自身が管理する家庭も増えます。そのため、自立に向けた金銭感覚を養う目的で「~10,000円」程度を渡す方が多いようです。

お年玉は何歳から渡す?

お年玉を渡し始めるタイミングは、家庭ごとに差があります。

「くらひろ by TEPCO」が行った独自アンケート調査で、「お年玉を渡すのは、何歳からだと思いますか」と質問したところ、「4〜6歳(47.4%)」と回答した方が最も多い結果となりました。また、「0~3歳(21.4%)」と回答した人も多く、半数以上の方が未就学児のときからお年玉を渡していることが分かります。

未就学児で、まだ金銭の価値を理解していない場合でも、ポチ袋に少額の硬貨を入れて渡すことで、お正月という行事の理解を深める良い機会になるでしょう。

「お年玉を渡すのは何歳からだと思いますか」のアンケート結果

「お正月に関するアンケート」の調査概要

  • 調査主体:くらひろ by TEPCO(東京電力エナジーパートナー株式会社)
  • 調査期間:2025年10月24日~10月25日
  • 有効回答数:500

お年玉は何歳まで渡す?

毎年お年玉を渡していても、子どもが大きくなってくると「いつまで渡すのが一般的?」と疑問に感じる方も多いのではないでしょうか。

同アンケート調査で「お年玉を渡すのは、何歳までだと思いますか」と質問したところ、54.8%の方が「高校生まで」と回答しました。一方で、「大学生まで」と回答した方も35.0%おり、アルバイトなどで収入を得ていても、学生のうちはお年玉を渡すという家庭も少なくないようです。

「お年玉を渡すのは何歳までだと思いますか」のアンケート結果

「お正月に関するアンケート」の調査概要

  • 調査主体:くらひろ by TEPCO(東京電力エナジーパートナー株式会社)
  • 調査期間:2025年10月24日~10月25日
  • 有効回答数:500

お年玉を卒業するタイミングに明確な決まりはありません。渡す子どもの親や親族と話し合って、子どもが納得する時期を検討しましょう。

お年玉に関するよくある質問

お年玉には、気になる細かなマナーがいくつかあります。ここからは、お年玉に関するよくある質問への回答を紹介します。

旧紙幣は入れても良い?

お年玉として旧紙幣を渡してもマナー違反ではありません。ただし、新札には「新しい年の幸せを願う」という意味合いもあるため、可能であれば新札や清潔な紙幣を用意するのが望ましいでしょう。旧紙幣を使用する場合は、折れや汚れが目立たないかを必ず確認してください。

お年玉は祝いごととして渡すものなので、できるだけ整った状態のお札を選ぶと、相手に丁寧な印象を与えます。

お年玉には新札(ピン札)を使うべき?

お祝いごとには、基本的に未使用の新札もしくは折り目のないきれいなピン札を使用するのがマナーとされています。お年玉も同様に、新札や折り目のないお札を使用しましょう。

新札は銀行窓口で入手できるため、年末にあらかじめ準備しておくと良いでしょう。年末は金融機関が混み合うため、早めに準備しておくと安心です。

お年玉を渡すのは何日まで?

お年玉は、三が日(1月1日〜3日)に渡すのが一般的とされています。ただし、親戚や友人と会う日がずれる場合は、「松の内」を目安にすると良いでしょう。松の内は、東北・関東・九州では1月7日まで、関西では1月15日頃までです。

松の内以降に会う場合は、お年玉ではなく「お小遣い」や「新年のご挨拶」として渡すのが自然です。その際は、「遅くなったけれど、今年も素敵な一年になりますように。」など一言添えるだけで印象が柔らかくなります。

4,000円・9,000円の「忌み数」は避けた方が良い?

4は死、9は苦を連想させるため、お年玉では避けるのが無難です。4,000円ではなく3,000円または5,000円にする、9,000円ではなく8,000円、10,000円にするなど、調整すると受け取る側にも配慮が感じられます。

一方で、奇数(3・5・7)や、末広がりを意味する8は縁起が良いとされています。お年玉を渡すときは、奇数や8を意識して用意すると良いでしょう。

喪中の相手にお年玉を渡しても良い?

喪中の相手にお年玉を渡すのは不謹慎とされているため、控えるのが望ましいです。

渡したい場合はお年玉としてではなく、お小遣いやお菓子代のように、名称を変えて渡したり、控えめなデザインのポチ袋を使用したりするなど配慮が必要です。

子どもがいない人からお年玉をもらったらどうする?

お年玉をもらった際は、金額よりも気持ちを受け取る姿勢が大切です。お返しは不要ですが、いただいたことへの感謝はきちんと伝えましょう。

子どもが直接「ありがとうございます」とお礼を言うのはもちろん、親からも「お気遣いありがとうございます」「子どもがとても喜んでいました」と一言添えるだけでも丁寧な印象になります。

相手との関係が近い場合は、次に会うときにお菓子を渡すなど、感謝の気持ちを伝えると良いでしょう。形式にこだわらず、温かいやり取りを続けることが大切です。

まとめ

お年玉は、ポチ袋や祝儀袋に入れて渡すのがマナーです。正しい入れ方や書き方を理解しておくことで、より相手に誠意が伝わるでしょう。

また、年齢別のお年玉の相場は「未就学児:~1,000円」「小学生(1~3年生):~3,000円」「小学生(4~6年生):~5,000円」「中学生:~5,000円」「高校生:~10,000円」です。相場を参考にしながら、新年に渡すお年玉の金額を検討してみてください。

記事編集

くらひろ編集部
東京電力エナジーパートナー株式会社

「くらひろ by TEPCO」は、東京電力エナジーパートナーが運営するWebメディアです。でんきやガスのことはもちろん、あなたの毎日に役立つ知識から、くらしを広げるアイデアまで、“知りたい”に答える多彩な記事をお届けします。

くらひろ by TEPCO

この記事の情報は公開日時点の情報です

Facebookでシェアする
LINEでシェアする

KEYWORD

#人気のキーワード