【例文20選】年末の挨拶メール完全ガイド!取引先・上司に送る時期と書き方
この記事では、取引先や上司など、相手別にそのまま使える豊富な例文はもちろん、意外と知らない基本のマナーから、他の人と差がつく「プラスαの一言」まで、年末の挨拶メールに関する情報を網羅しました。
この記事を最後まで読めば、年末の挨拶メールをスムーズに送れるようになるはずです。感謝の気持ちをスマートに伝えて、気持ちよく一年を締めくくりましょう。
目次
年末の挨拶メール、なぜ送るの?その重要性と目的を再確認
年末の挨拶メールは、単なる恒例行事ではありません。なぜなら年末の挨拶メールは、お世話になった相手へ1年間の感謝を伝え、来年以降も良好な関係を築くための大切なコミュニケーションであるためです。
忙しい時期だからこそ、心のこもった挨拶メールは相手の印象に残りやすいもの。丁寧なご挨拶は、あなたの誠実な人柄や、相手を大切に思う気持ちを伝えてくれます。
ここからは、ビジネスマナーとしての基本はもちろん、相手の心に響くメール作成のコツまで、あなたが知りたい情報をすべて解説します。これからご紹介するポイントを押さえて、1年の締めくくりにふさわしい年末挨拶のメールを届けましょう。
まずは押さえるべき!年末の挨拶メール5つの基本マナー
年末の挨拶メールには、相手に失礼な印象を与えないための基本的なルールが存在します。これからご紹介する5つのマナーを押さえるだけで、印象がぐっと良くなるでしょう。また、メールを送信する前に、件名や営業日の記載漏れがないかなども、必ずチェックしましょう。
- ▼マナー1:送信のタイミングはいつがベスト?最終営業日の3〜5日前が目安
- ▼マナー2:件名だけで用件が伝わる書き方【OK/NG例文あり】
- ▼マナー3:本文の基本構成と必ず含めるべき5つの要素
- ▼マナー4:一斉送信は避けるのが鉄則!BCCとCCの使い分け
- ▼マナー5:忘れずに記載!年末年始の休業期間と最終営業日
マナー1:送信のタイミングはいつがベスト?最終営業日の3〜5日前が目安
年末の挨拶メールを送るタイミングは、早すぎても遅すぎてもいけません。ベストなタイミングは、自社の最終営業日から逆算して3〜5営業日前です。
なぜなら、最終営業日やその前日は、多くの人が業務の追い込みで非常に忙しくしているからです。そのタイミングで送ってしまうと、他の多くのメールに埋もれてしまい、じっくり読んでもらえない可能性があります。かといって、あまりに早すぎると「年末の挨拶」という実感が湧きにくいでしょう。
相手が少し落ち着いてメールを確認できるであろう時期を狙うのが、スマートな配慮といえます。例えば、最終営業日が12月28日の場合、3~5営業日前の12月23日~12月25日頃に送信するのがおすすめです。相手の会社の最終営業日も考慮できると、さらに丁寧な印象を与えられます。
マナー2:件名だけで用件が伝わる書き方【OK/NG例文あり】
ビジネスメールにおいて、件名は非常に重要です。特に年末は受信ボックスがメールで溢れかえるため、一目で「誰から」「何のメールか」が分かるように記載するのが鉄則です。
件名のポイントは、「【】を使って用件を強調」し、「会社名と氏名を必ず入れる」ことです。これにより、相手はメールを開かなくても内容を推測でき、後から探しやすくなるというメリットもあります。
【OK例文】
- 【年末のご挨拶】株式会社〇〇 ×× ××(氏名)
- 年末のご挨拶と新年の営業日に関するお知らせ【株式会社〇〇】
【NG例文】
- お世話になっております。
- (無題)
- 年末のご挨拶
NG例のように件名が抽象的だと、他の業務メールに紛れてしまったり、迷惑メールと勘違いされてしまったりする可能性もあるため、注意しましょう。
マナー3:本文の基本構成と必ず含めるべき6つの要素
年末の挨拶メールの本文は、決まった「型」に沿って書くことで、誰が読んでも分かりやすく、丁寧な文章になります。基本の構成は、以下の6つの要素から成り立っています。
- 件名:
前述したように、【】を使って用件を強調し、会社名と氏名を必ず入れて、「誰から」「何の要件なのか」わかるように書きましょう。 - 宛名:
会社名、部署名、役職、氏名を正式名称で記載します。「(株)」などと略さず、「株式会社」と書きましょう。 - 挨拶と名乗り:
「いつもお世話になっております。」といった挨拶に続けて、社外へ送る場合は自分の会社名と氏名を、社内に送る場合は部署名と氏名を名乗ります。 - 感謝の言葉:
今年1年お世話になったことへの感謝の気持ちを伝えます。具体的なエピソードを交えると、より心のこもった内容になります。(詳しくは後述します) - 結びの挨拶:
相手の健康や発展を願う言葉、来年に向けた挨拶などで締めくくります。「良いお年をお迎えください。」などが一般的です。年末年始の休業期間をこの部分に記載することも忘れないようにしましょう。 - 署名:
会社名、部署名、氏名、住所、電話番号、メールアドレスなどを記載した、普段使用している署名を入れます。
この基本構成を意識するだけで、文章全体の流れがスムーズになり、伝えたいことが明確になります。

マナー4:一斉送信は避けるのが鉄則!BCCとCCの使い分け
感謝を伝えるための挨拶メールを、BCCで一斉送信するのはマナー違反です。BCCでの一斉送信は、「自分はその他大勢の中の一人」という印象を相手に与えてしまい、かえって失礼にあたる可能性があります。年末の挨拶は、一人ひとりに個別で送るのが基本だと心得ましょう。
もし複数名に送る必要がある場合は、CCを使用します。CCは「関係者全員で情報を共有したい」という明確な意図がある場合にのみ使いましょう。例えば、プロジェクトチームのメンバー全員に感謝を伝えたい場合などです。
ただし、基本的には手間を惜しまず、お世話になった方一人ひとりの顔を思い浮かべながら、個別にメールを作成・送信することが、感謝の気持ちを伝える上で最も効果的です。
マナー5:忘れずに記載!年末年始の休業期間と最終営業日
取引先へのメールでは、年末年始の休業期間と最終営業日を必ず明記しましょう。これは、相手が年内や年始の業務スケジュールを立てる上で非常に重要な情報であり、ビジネス上の配慮として不可欠です。
「いつまで営業していて、年始はいつから業務を開始するのか」を明確に伝えることで、相手は安心して年内の業務を終え、新年の計画を立てることができます。「ご迷惑をおかけいたしますが」と一言添えることで、より丁寧な印象になります。
【記載例】
なお、誠に勝手ながら、弊社は下記の期間を年末年始休業とさせていただきます。
<年末年始休業期間>
20XX年12月27日(土)~20YY年1月4日(日)
新年は1月5日(月)より通常営業を開始いたします。

【相手別】そのまま使える年末の挨拶メール例文集
ここでは、社外(取引先)と社内(上司・同僚)の相手別に、すぐに使える年末の挨拶メールの例文を合計20パターンご紹介します。基本のマナーを押さえた上で、状況に合わせて自由にカスタマイズしてご活用ください。
各例文には、後ほど解説する「▼コピペで終わらない!相手の心に残る「プラスαの一言」の作り方」を加えられる箇所を【ここにプラスαの一言】で示しています。
【社外向け】取引先への年末挨拶メール例文(シンプル/丁寧)
取引先へのメールでは、1年間の感謝と来年も変わらぬお付き合いをお願いする気持ちを伝えます。会社の代表としての意識を持ち、丁寧な言葉遣いを心がけましょう。
- ▼例文1:基本的なシンプル例文
- ▼例文2:特に丁寧な気持ちを伝えたい場合の例文
- ▼例文3:親しい間柄の取引先への例文
- ▼例文4:特定のプロジェクトでお世話になった相手への例文
- ▼例文5:しばらく連絡を取っていなかった相手への例文
- ▼例文6:今年担当になった相手への例文
- ▼例文7:お客様(BtoC)への例文
例文1:基本的なシンプル例文
本文:
株式会社△△ 営業部 部長 □□様
いつも大変お世話になっております。
株式会社〇〇の××です。
師走の候、□□様におかれましては、
ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
本年も格別のご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。
【ここにプラスαの一言】
来年も、より一層お力になれるよう精進してまいりますので、
変わらぬご厚情を賜りますようお願い申し上げます。
なお、弊社は12月27日(土)から1月4日(日)まで
年末年始休業とさせていただきます。
末筆ではございますが、□□様のますますのご健勝と、
貴社のご発展を心よりお祈り申し上げます。
どうぞ良いお年をお迎えください。
署名
例文2:特に丁寧な気持ちを伝えたい場合の例文
本文:
株式会社△△ 営業部 部長 □□様
歳末ご多忙の折、失礼いたします。
いつもお世話になっております、株式会社〇〇の××です。
早いもので、年末のご挨拶をさせていただく時期となりました。
□□様には本年も多大なるご支援を賜り、心より感謝申し上げます。
【ここにプラスαの一言】
来年も誠心誠意努力していく所存ですので、
より一層のご指導ご鞭撻を賜りますよう、弊社一同、心よりお願い申し上げます。
寒さ厳しき折、くれぐれもご自愛の上、
輝かしい新年をお迎えになりますことをお祈りしております。
署名
例文3:親しい間柄の取引先への例文
本文:
株式会社△△ □□様
お世話になっております。
株式会社〇〇の××です。
あっという間に年末ですね。
今年も公私にわたり大変お世話になり、ありがとうございました。
【ここにプラスαの一言】
来年も引き続きお力添えできるよう頑張りますので、
どうぞよろしくお願いいたします。
年末年始はゆっくりお休みください。
良いお年をお迎えくださいね。
署名
例文4:特定のプロジェクトでお世話になった相手への例文
本文:
株式会社△△ □□様
いつも大変お世話になっております。
株式会社〇〇の××です。
本年も残すところあとわずかとなりました。
特に「〇〇プロジェクト」では、□□様に多大なるご尽力をいただき、
無事に成功させることができました。
心より感謝申し上げます。
来年もご期待に沿えるよう、一層業務に邁進してまいります。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
どうぞ、良いお年をお迎えください。
署名
例文5:しばらく連絡を取っていなかった相手への例文
本文:
株式会社△△ □□様
大変ご無沙汰しております。
株式会社〇〇の××です。
〇〇の件では、大変お世話になりました。
歳末の候、□□様におかれましては、
ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
来年も変わらぬご交誼を賜りますようお願い申し上げます。
寒さ厳しき折、どうぞご自愛ください。
□□様が良い新年を迎えられますことを心よりお祈り申し上げます。
署名
例文6:今年担当になった相手への例文
本文:
株式会社△△ □□様
いつも大変お世話になっております。
株式会社〇〇の××です。
今年の〇月より貴社を担当させていただき、
早いもので年末のご挨拶をさせていただく時期となりました。
着任当初は至らない点も多々あったかと存じますが、
□□様にはいつも温かくご指導いただき、心より感謝しております。
来年は、より一層貴社のお役に立てるよう精一杯努めてまいりますので、
引き続きご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。
良いお年をお迎えください。
署名
例文7:お客様(BtoC)への例文
本文:
〇〇様
いつも〇〇(サービス名)をご利用いただき、誠にありがとうございます。
株式会社△△の××です。
本年も残すところあとわずかとなりました。
〇〇様にご愛顧いただけましたこと、スタッフ一同、心より感謝申し上げます。
来年もご満足いただけるサービスを提供できるよう努めてまいりますので、
変わらぬお引き立てのほど、よろしくお願い申し上げます。
寒さ厳しき折、どうぞご自愛くださいませ。
良いお年をお迎えになりますことをお祈りしております。
署名
【社内向け】上司への年末挨拶メール例文
上司へのメールでは、1年間の指導やサポートに対する感謝の気持ちを伝えることが中心となります。社内メールであっても礼儀を忘れず、丁寧な言葉遣いを基本としましょう。
- ▼例文8:基本的な例文
- ▼例文9:来年の抱負を添える例文
- ▼例文10:失敗をフォローしてもらった感謝を伝える例文
- ▼例文11:リモートワーク中心の上司への例文
- ▼例文12:チーム一同から上司への例文
- ▼例文13:年の途中からお世話になった上司への例文
例文8:基本的な例文
本文:
□□部長
お疲れ様です。営業部の××です。
お忙しいところ失礼いたします。
早いもので、本日が年内最終営業日となりました。
本年も一年間、大変お世話になり、誠にありがとうございました。
部長には温かいご指導をいただき、心より感謝しております。
【ここにプラスαの一言】
来年は、いただいたご指導を活かし、さらにチームに貢献できるよう精一杯努力いたします。
どうぞ良いお年をお迎えください。
来年も引き続き、ご指導のほどよろしくお願い申し上げます。
署名
例文9:来年の抱負を添える例文
本文:
□□部長
お疲れ様です。営業部の××です。
本年も、熱心なご指導をいただき、誠にありがとうございました。
至らぬ点も多くご迷惑をおかけいたしましたが、
部長のサポートのおかげで多くのことを学ぶことができました。
【ここにプラスαの一言】
来年は、〇〇のスキルをさらに伸ばし、目標達成に貢献できるよう邁進する所存です。
年末年始はゆっくりお休みください。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。
署名
例文10:失敗をフォローしてもらった感謝を伝える例文
本文:
□□部長
お疲れ様です。営業部の××です。
本年も一年間、大変お世話になりました。
未熟な点も多くご迷惑をおかけしましたが、
特に〇〇の件では部長の温かいご支援に救われました。
本当にありがとうございました。
この経験を糧に、
来年はより成長した姿をお見せできるよう精進いたします。
年末年始はどうぞごゆっくりお過ごしください。
来年もご指導のほど、よろしくお願いいたします。
署名
例文11:リモートワーク中心の上司への例文
本文:
□□部長
お疲れ様です。××です。
本年も一年間、大変お世話になりました。
直接お会いする機会は少なかったですが、
チャットやWeb会議でいつも気にかけていただき、
不安なく業務に取り組むことができました。
誠にありがとうございます。
来年もチームの一員として貢献できるよう努めてまいります。
どうぞ良いお年をお迎えください。
署名
例文12:チーム一同から上司への例文
本文:
□□部長
お疲れ様です。〇〇チーム一同です。
本年も一年間、温かいご指導をいただき、誠にありがとうございました。
部長の力強いサポートのおかげで、チーム一丸となって目標を達成することができました。
心より感謝申し上げます。
来年もチーム一同、さらなる飛躍を目指してまいりますので、
引き続きご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。
どうぞ良いお年をお迎えください。
〇〇チーム一同 代表:××(氏名)
例文13:年の途中からお世話になった上司への例文
本文:
□□部長
お疲れ様です。営業部の××です。
〇月に配属されてから、あっという間に年末となりました。
右も左もわからなかった私を、部長には根気強くご指導いただき、
心より感謝しております。
まだまだ未熟者ですが、来年はより一層戦力になれるよう努力します。
年末年始はごゆっくりお過ごしください。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。
署名
【社内向け】同僚・部下への年末挨拶メール例文
同僚や部下へは、1年間の協力への感謝や労いの気持ちを伝えます。相手との関係性に合わせて、少し柔らかな表現を使っても良いでしょう。
- ▼例文14:同僚への丁寧な例文
- ▼例文15:メンター(指導役)の先輩への例文
- ▼例文16:部下への労いを込めた例文
- ▼例文17:チーム全体への例文
- ▼例文18:先輩社員への例文
- ▼例文19:後輩社員への例文
- ▼例文20:他部署の同僚への例文
例文14:同僚への丁寧な例文
本文:
□□さん
お疲れ様です、××です。
今年も一年間、大変お世話になりました。
□□さんには仕事でたくさん助けていただき、本当に感謝しています。
【ここにプラスαの一言】
来年も一緒に頑張れることを楽しみにしています。
忙しい日が続きましたが、年末年始はゆっくり休んでくださいね。
良いお年を!
署名
例文15:メンター(指導役)の先輩への例文
本文:
□□様
お疲れ様です。××です。
メンターとしての一年間のご指導、誠にありがとうございました。
定期的な面談はもちろん、日々の業務での細やかなアドバイスのおかげで、
新たな視点を持って仕事に取り組めるようになりました。
来年も、□□さんからいただいた学びを活かして一層励みます。
どうぞ良いお年をお迎えください。
署名
例文16:部下への労いを込めた例文
本文:
□□さん
お疲れ様です、××です。
今年も一年、本当にお疲れ様でした。
チームへの多大な貢献に心から感謝しています。
□□さんの頑張りがあったからこそ、チームの目標を達成できたと思います。
【ここにプラスαの一言】
年末年始は、ご家族とゆっくり過ごしてください。
また来年、元気に顔を合わせられることを楽しみにしています。
良いお年を迎えてくださいね。
署名
例文17:チーム全体への例文
本文:
〇〇部の皆さん
お疲れ様です。リーダーの××(氏名)です。
本日をもって、年内の業務はすべて終了となります。
皆さん、一年間本当にお疲れ様でした。
大変な時期もありましたが、チーム一丸となって乗り越えられたのは、
皆さん一人ひとりの頑張りのおかげです。
本当にありがとうございました。
年末年始はしっかりリフレッシュして、また来年、元気に会いましょう。
良いお年をお迎えください!
署名
例文18:先輩社員への例文
本文:
□□さん(先輩)
お疲れ様です。××です。
今年も一年間、大変お世話になりました。
□□さんには、いつも仕事の相談に乗っていただき、
たくさんのことを学ばせていただきました。
本当にありがとうございます。
来年もご迷惑をおかけすることがあるかと思いますが、
引き続きご指導いただけますと幸いです。
良いお年をお迎えください。
署名
例文19:後輩社員への例文
本文:
□□さん
お疲れ様です。××です。
今年も一年、お疲れ様でした。
慣れない環境で大変なことも多かったと思いますが、
□□さんの前向きな姿勢に、私自身も多くの刺激をもらいました。
来年のさらなる活躍を楽しみにしています。
年末年始はゆっくり休んでね。良いお年を!
署名
例文20:他部署の同僚への例文
本文:
経理部 □□様
お疲れ様です。営業部の××です。
今年も一年、大変お世話になりました。
部署は異なりますが、特に〇〇の件では迅速にご対応いただき、大変助かりました。
いつも丁寧なサポートをありがとうございます。
来年もまたお力添えいただくことがあるかと思いますが、
どうぞよろしくお願いいたします。
良いお年をお迎えください。
署名

コピペで終わらない!相手の心に残る「プラスαの一言」の作り方
年末の挨拶メールで、他の人と差をつけ、相手の心に深く残る印象を与える秘訣は、定型文に「あなただけへのメッセージ」を添えることです。
テンプレートを少しカスタマイズするだけで、メールは無機質な文字の羅列から、温かい血の通ったコミュニケーションへと変わります。ほんの一言でも、相手を思いやる気持ちや具体的な感謝の言葉があるだけで、「自分を大切に思ってくれている」と感じてもらえるはずです。
次のセクションで、その具体的な方法を見ていきましょう。
感謝が伝わる一言の具体例!相手との共通の思い出を添える
「プラスαの一言」を作る上で最も効果的なのは、相手との間にあった具体的なエピソードや共通の思い出に触れることです。
例えば、単に「大変お世話になりました」と書くだけでなく、以下のように具体性を加えましょう。
- (例1) 特に、〇〇プロジェクトが行き詰まっていた際にいただいた「△△」というアドバイスには、本当に助けられました。
- (例2) 〇〇様とご一緒させていただいた△△の案件では、多くの学びを得ることができました。誠にありがとうございます。
- (例3) いつも細やかなお心遣いに感謝しております。特に〇〇の件で迅速にご対応いただいたおかげで、大変助かりました。
このように、具体的な出来事に触れることで、感謝の言葉に真実味と深みが増します。定型文に、相手との具体的なエピソードや、そのおかげで自分がどう成長できたかという感謝の気持ちを自分の言葉で添えることこそ、相手の心に響く挨拶の本質です。
難しく考える必要はありません。今年1年を振り返り、相手の顔を思い浮かべれば、きっと伝えたい言葉が見つかるはずです。
もらってからでも大丈夫!年末の挨拶メールへの返信マナーと例文
もし相手から先に年末の挨拶メールを受け取った場合、どのように返信すればよいのでしょうか。基本的には、当日か翌営業日中には返信するのがマナーです。遅くとも、自社の最終営業日までには送りましょう。
内容は、長文である必要はありません。ポイントは以下の3つです。
- 挨拶をいただいたことへのお礼
- 自分からも1年間の感謝を伝える
- 相手の健康や新年を気遣う言葉で締めくくる
例文1:社外向けの返信例文
本文:
株式会社〇〇
営業部 課長 ××様
いつも大変お世話になっております。
株式会社△△の□□(自分の氏名)です。
ご多忙の折、ご丁寧に年末のご挨拶をいただき、誠にありがとうございます。
こちらこそ、本年も大変お世話になりました。
××様には公私にわたり温かいお力添えを賜り、心より御礼申し上げます。
来年も変わらぬご厚情を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
なお、誠に勝手ながら、弊社は下記の期間を年末年始休業とさせていただきます。
<年末年始休業期間>
20XX年12月27日(土)~20XX年1月4日(日)
新年は1月5日(月)より通常営業を開始いたします。
××様もどうぞ良いお年をお迎えください。
署名
例文2:社内向けの返信例文
本文:
××さん
お疲れ様です。
ご丁寧に挨拶のメールをいただきありがとうございます。
こちらこそ、今年一年大変お世話になりました。
××さんのサポートには、いつも本当に助けられています。
来年もどうぞよろしくお願いします。良いお年をお迎えてください。
署名
年末の挨拶メールに関するQ&A
ここでは、年末の挨拶メールに関して多くの人が抱きがちな、細かな疑問についてQ&A形式でお答えします。
Q. もしメールを送り忘れてしまったらどうすればいい?
慌てて年内に送らず、年始の挨拶に切り替えましょう。
万が一、年末の挨拶メールを送り忘れてしまった場合、大晦日などに慌てて送るのは避けましょう。相手も休暇に入っている可能性が高く、かえって迷惑になることもあります。
その場合は、年が明けてから「年始のご挨拶」としてメールを送るのがスマートな対応です。一般的に、年始の挨拶は「松の内(まつのうち)」(1月7日、地域によっては15日まで)の期間内に送るのがマナーとされています。その際、「年末にご挨拶できず失礼いたしました」と一言お詫びを添えると、より丁寧な印象になります。
Q. 「良いお年を」はいつまで使える言葉?
次に会うのが年明けになるタイミングで使うため、一般的な目安は12月30日頃までです。
「良いお年をお迎えください」という言葉は、「次に会うのは来年ですね」というニュアンスを含むため、その年最後に相手と会う(または連絡する)タイミングで使います。
明確な決まりはありませんが、一般的には12月30日頃までが目安とされています。大晦日の12月31日に使うのは、少し不自然な印象を与える可能性があるため、「今年もお世話になりました。来年もよろしくお願いします」といった表現に留めておくのが無難でしょう。メールの結びの言葉としても、年末の適切な時期に使いましょう。
Q. 対面で挨拶した場合でも、メールは送るべき?
必須ではありませんが、送ることでより丁寧な印象を与えられます。
基本的には、対面での挨拶が最も丁寧な方法です。そのため、直接会って年末の挨拶ができたのであれば、必ずしもメールを送る必要はありません。
しかし、特に重要な取引先や、日頃から大変お世話になっている上司などに対しては、対面の挨拶に加えて改めてメールを送ることで、より深く感謝の気持ちを伝えることができます。「先ほどはご挨拶させていただきありがとうございました」と前置きし、改めて感謝の言葉を綴ることで、あなたの誠実さが伝わるでしょう。相手との関係性を考慮して判断するのがおすすめです。

まとめ:丁寧な挨拶で、気持ちよく新年を迎えましょう
この記事では、年末の挨拶メールについて、基本的なマナーから相手の心に残る一言の作り方、豊富な例文までを網羅的に解説しました。
- 送信タイミングは最終営業日の3〜5日前がベスト
- 件名は「用件+会社名(部署名)+氏名」で分かりやすく
- BCCでの一斉送信は避け、個別に送るのが基本
- 年末年始の休業期間を忘れずに記載する
- 定型文に具体的なエピソードを添えて気持ちを伝える
年末の挨拶メールは、1年間の感謝を伝える絶好の機会です。今回ご紹介したポイントと例文を参考に、あなたの言葉で心のこもったメッセージを作成してみてください。丁寧な挨拶で1年を締めくくり、晴れやかな気持ちで新しい年を迎えましょう。
記事編集
- くらひろ編集部
- 東京電力エナジーパートナー株式会社
「くらひろ by TEPCO」は、東京電力エナジーパートナーが運営するWebメディアです。でんきやガスのことはもちろん、あなたの毎日に役立つ知識から、くらしを広げるアイデアまで、“知りたい”に答える多彩な記事をお届けします。

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