【2026年】厄年にやってはいけない事は?男女別の厄年一覧と正しい過ごし方
この記事では、2026年(令和8年)の最新厄年早見表や、避けるべき行動、心穏やかに過ごすための具体的な対策を分かりやすくご紹介します。厄年は決して怖いものではなく、これからの人生をより良くするための準備期間です。正しい知識を身につけ、前向きな気持ちで一年を過ごしましょう。
目次
厄年とはどんな年?「やってはいけない」といわれる理由
厄年と聞くと、「悪いことが起きる不吉な年」というイメージを持つ方が多いかもしれません。
しかし、一般的に厄年は、長い人生において心身の変化や社会的役割の変わり目を迎える「節目」の年を指します。昔から、この時期は体調を崩しやすかったり、環境の変化によるストレスを感じやすかったりするため、「慎重に行動すべき時期」として注意喚起されてきました。
つまり、「やってはいけない」といわれる理由は、不運を恐れるためではなく、負荷がかかりやすい時期に無理をして自分を追い込まないための、先人たちの知恵なのです。厄年だからといって、過度に恐れる必要はありません。自分の体と心に向き合い、丁寧に過ごす意識を持つことが、厄年を平穏に乗り切る第一歩となります。
【2026年】厄年早見表(男性・女性)
まずは、ご自身やご家族が2026年(令和8年)に厄年に該当するかを確認しましょう。厄年は一般的に「数え年」で判断します。数え年とは、生まれた時を1歳とし、元旦(1月1日)を迎えるごとに1歳を加える年齢の数え方です。
計算式
その年の満年齢 + 1歳 = 数え年
(※その年の誕生日が来ていない場合は満年齢+2歳となります)

以下は、2026年(令和8年)の厄年一覧です。令和7年に前厄だった方は、今年いよいよ本厄を迎えることになります。

- 前厄
-
- 24歳(2003年生まれ)
- 41歳(1986年生まれ)
- 60歳(1967年生まれ)
- 本厄
-
- 25歳(2002年生まれ)
- 42歳(1985年生まれ)※大厄※
- 61歳(1966年生まれ)
- 後厄
-
- 26歳(2001年生まれ)
- 43歳(1984年生まれ)
- 62歳(1965年生まれ)

- 前厄
-
- 18歳(2009年生まれ)
- 32歳(1995年生まれ)
- 36歳(1991年生まれ)
- 60歳(1967年生まれ)
- 本厄
-
- 19歳(2008年生まれ)
- 33歳(1994年生まれ)※大厄※
- 37歳(1990年生まれ)
- 61歳(1966年生まれ)
- 後厄
-
- 20歳(2007年生まれ)
- 34歳(1993年生まれ)
- 38歳(1989年生まれ)
- 62歳(1965年生まれ)
厄年に「やってはいけない」とされる5つの事
厄年にやってはいけない事は、「慎むべきこと」とされており、「絶対にNG」という禁止事項ではありません。むしろ、心身や環境の変化で負担がかかりやすい時期だからこそ、「リスクが高まるため、より慎重な判断と準備が必要なこと」と考えるのが適切です。
ここでは、特に注意したい5つのポイントと、その向き合い方について解説します。
- ▼1. 結婚・引越し・転職などの「新しいこと・大きな変化」
- ▼2. 家の購入や起業などの「高額な出費・契約」
- ▼3. 暴飲暴食や不規則な生活などの「不摂生」
- ▼4. 謙虚さを忘れた「独りよがりな行動」
- ▼5. 【重要】全ての悪い出来事を「厄年のせい」にすること
1. 結婚・引越し・転職などの「新しいこと・大きな変化」
結婚、引越し、転職、あるいは家を建てる・買うといったライフイベントは、人生における大きな喜びである反面、環境が激変するため大きなストレス要因にもなります。
厄年はただでさえ心身に変化が起きやすい時期です。そこに環境変化による負荷が加わると、キャパシティを超えてしまい、体調不良や精神的な疲労を招きやすいために「やってはいけない」とされてきました。
しかし、現代社会においてこれらのタイミングを完全にコントロールすることは困難です。もし厄年に重なる場合は、「余裕を持ったスケジュールを組む」「周囲の協力を仰ぐ」「一人で抱え込まない」ことを徹底しましょう。準備を万全にし、慎重に進めることができれば、厄年だからという理由で大きな変化を過度に恐れる必要はありません。
2. 家の購入や起業などの「高額な出費・契約」
住宅ローンの契約、不動産投資、起業による多額の借入など、人生を左右するような高額な出費も注意が必要です。
厄年は、心身や環境面の変化から精神的に不安定になりやすい時期とされ、そのような場合には焦りや不安から冷静な判断力を欠いてしまう可能性があります。「今すぐ決めないと損をする」といった言葉に惑わされず、契約書に判を押す前には必ず一呼吸置きましょう。
信頼できる専門家や家族に相談し、客観的な意見をもらうことが、予期せぬ散財やトラブルを防ぐ鍵となります。大きな決断こそ、石橋を叩いて渡る慎重さが大切です。
3. 暴飲暴食や不規則な生活などの「不摂生」
健康を害する行為そのものも、厄年に避けるべきこととされています。
特に女性の30代、男性の40代といった本厄の時期は、基礎代謝の低下やホルモンバランスの乱れなど、体が明確に変化するタイミングと重なります。若い頃と同じような暴飲暴食や睡眠不足を続けていると、生活習慣病のリスクが一気に高まり、大きな病気を招く引き金になりかねません。
「忙しいから」と自分の体を後回しにするのは禁物です。食生活を見直し、十分な睡眠をとりましょう。
4. 謙虚さを忘れた「独りよがりな行動」
男性の42歳、女性の33歳という大厄の時期は、職場や家庭において責任ある立場を任されることが多くなります。自信がつく一方で、知らず知らずのうちに周囲への感謝を忘れ、独りよがりな振る舞いをしてしまうことも。厄年に人間関係のトラブルが多いといわれるのは、こうした心の隙が原因の一つかもしれません。
周りの意見に耳を傾けず強引に物事を進めたり、感謝の言葉を惜しんだりすることは避けましょう。周囲への感謝の気持ちを忘れずに、謙虚さを保つことが、不要な災いを避ける最良の盾となります。
5. 【重要】全ての悪い出来事を「厄年のせい」にすること
厄年に最もやってはいけないことは、自分の人生に起きるネガティブな出来事をすべて「厄年のせい」にすることです。
「厄年だから失敗した」「厄年だから運が悪い」と思い込むことは、解決すべき課題から目を背けることと同じです。「悪いことが起きるはずだ」というネガティブな思い込みによって、本当に悪い結果に陥ってしまうこともあります。
「厄年だから」と悲観的になるのではなく、「今は慎重に進むべきときだ」と前向きに捉える気持ちの切り替えこそが、最も強力な厄除けといえるかもしれません。

なぜ「やってはいけない」のか?その理由を合理的に解説
厄年の風習が現代まで廃れずに残っているのには理由があります。ここでは、厄年はなぜ慎重に行動すべきなのか、その理由を解説します。
女性の30代・男性の40代は心身の曲がり角
医学的なデータを見ても、厄年とされる年齢は体の変わり目と合致します。女性の30代は、妊娠・出産のリミットを意識したり、女性ホルモンの分泌量が変化し始めたりと、婦人科系の不調が出やすい時期です[1]。一方、男性の40代は代謝が落ちて太りやすくなり、生活習慣病のリスクが急上昇する時期です。
「昔より疲れが取れにくい」「無理が効かない」と感じるのは、単なる気のせいではありません。体がSOSを出している時期だからこそ、過度なストレスや疲労を溜め込まないよう、健康管理を最優先にする必要があるのです。
ライフイベントが重なり精神的な負荷がかかる時期
厄年の年齢層は、社会的・家庭的な責任が一気に増す時期でもあります。仕事での昇進、部下の育成、子育ての悩み、親の介護、住宅ローンの返済など、複数の課題が同時に降りかかってくることが珍しくありません。
精神的な余裕が圧迫されると、冷静な判断ができなくなったり、パートナーにきつく当たってしまったりと、トラブルの種が生まれやすくなります。家族や職場で担う役割が大きくなる時期だからこそ、意識的にブレーキをかけ、心の平穏を保つ工夫が必要なのです。
厄年に「やると良いこと」は?不運を避ける過ごし方
厄年は「やってはいけないこと」ばかりではありません。むしろ、積極的に行うことで心身を安定させ、自分自身をアップデートできる「やると良いこと」がたくさんあります。古くからの伝統的な厄払いや、現代のライフスタイルに合わせた過ごし方を取り入れ、この期間をポジティブな転機に変えていきましょう。
神社への参拝から日常の習慣まで、具体的におすすめのアクションをご紹介します。
神社やお寺での厄払い・祈祷
最も代表的な対策は、神社やお寺で厄払い(厄除け)の祈祷を受けることです。神仏の加護を願うだけでなく、「祈祷を受けた」という事実が安心感をもたらし、気持ちを前向きに切り替えるスイッチになります。
一般的に、厄払いは元旦から節分(2月3日頃)までに行うのが良いとされていますが、多くの神社仏閣では一年中受け付けています。参拝の際は、派手な服装を避け、スーツや落ち着いた服装を選ぶのがマナーです。頂いたお守りや御札は、神棚や目線より高い清浄な場所に祀り、日々の感謝を捧げましょう。
断捨離や大掃除で住環境を整える
「部屋の乱れは心の乱れ」といわれるように、住環境を整えることは非常に効果的な厄落としになります。
長い間使っていない不要なものを思い切って処分し、普段手の届かない場所まで大掃除をしてみましょう。物理的に空間がスッキリすると、不思議と気分も晴れやかになります。
掃除は、誰でもすぐに始められる、最も身近な開運アクションです。
健康診断や検診で自分の体を見直す
厄年を「健康に向き合うための絶好のチャンス」と捉え、人間ドックや詳細な検診を受けることもおすすめです。
前述の通り、厄年は体が変化する時期です。このタイミングで体のメンテナンスを行うことは、将来の大病を防ぐ「予防」という、現実的な“厄除け”になります。
女性なら婦人科検診、男性なら消化器系の検査など、普段受けていない項目を追加してみるのも良いでしょう。「異常なし」という結果が出れば、それだけで一年を安心して過ごすことができますし、万が一見つかっても、早期発見であればそれは幸運なことです。
周囲の人への「振る舞い・感謝」
昔から「厄を分ける」「厄を落とす」という意味で、厄年の人が親しい友人や知人を招いて食事をご馳走したり、贈り物を配ったりする風習があります。
これは、自分の財産を減らすことで厄を落とし、周囲に感謝を示すことで良い縁(円)を循環させるという考え方です。大規模な宴会をする必要はありません。家族に美味しいケーキを買って帰る、お世話になっている人にプチギフトを贈るなど、小さな「振る舞い」で十分です。
感謝の気持ちを行動に示すことで、人間関係が円滑になり、困ったときに助けてもらえるセーフティーネットを作ることにも繋がります。

これって本当?厄年に関するQ&A
厄年についてよくある疑問をQ&A形式で回答します。気になる点を解消して、スッキリとした気持ちで過ごしましょう。
厄年に家を建てたり引越しをしたりする場合の対策は?
どうしても厄年に新築や転居のタイミングが重なってしまう場合は、「時期をずらす」のも一案ですが、難しいケースも多いでしょう。その場合は、前述の▲1. 結婚・引越し・転職などの「新しいこと・大きな変化」で説明したように、「余裕を持ったスケジュールを組む」「周囲の協力を仰ぐ」ことを大切にしましょう。
また、着工や引越しの前に神社で「家内安全」や「工事安全」のご祈祷を受け、気持ちの区切りをつけることもおすすめです。
お守りや御札はいつ返納すればいい?
厄払いで頂いたお守りや御札は、一年間お祀りした後、感謝の気持ちを込めて神社やお寺に返納します。
一般的には、翌年の初詣の際に「古札返納所」へ納めるか、小正月に行われる「どんど焼き」でお焚き上げしてもらいます。遠方の場合は郵送で受け付けてくれる神社もありますので、そのまま放置したりゴミとして処分したりせず、丁寧にお返ししましょう。
厄年と「八方塞がり」の違いは?
厄年は年齢に基づくものですが、「八方塞がり」は「九星気学」という占術に基づいて運勢が決まります。自分の生まれ年の星(本命星)が中央に位置する年を指し、どの方角に向かって事を行っても結果が良くない年とされます。
厄年と八方塞がりが重なることもありますが、どちらの場合も「慎重に行動する」「無理をしない」という対策の基本は変わりません。気になる方は、方位除けのご祈祷を受けるのも良いでしょう。
まとめ
厄年は、言葉の響きから怖いものだと思われがちですが、決して不運を嘆くためだけの年ではありません。長い人生の中で、一度立ち止まり、自分の体調や生活習慣、周囲との関係性を見直すための「準備期間」であり、次のステージへ飛躍するための「チャンス」でもあります。
今年が厄年に該当する年だとしても、過度に恐れる必要はありません。大きな決断には慎重になり、健康管理を徹底し、周囲への感謝を忘れないことで、トラブルの多くは回避できます。快適な暮らしと健やかな体を作るための良いきっかけと捉え、前向きな気持ちで一年を過ごしていきましょう。
- 厚生労働省「働く女性の心とからだの応援サイト」:
女性特有の健康課題
記事編集
- くらひろ編集部
- 東京電力エナジーパートナー株式会社
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