季節の行事

エイプリルフールとは?嘘は午前中まで?起源やルール、鉄板ネタも紹介

4月1日のエイプリルフールが近づくと、どんな嘘をつこうか迷う方も多いのではないでしょうか。しかし、「嘘をつくのはなぜ?」「嘘をつくのはいつからいつまで?」「相手に失礼がないのはどんな嘘?」など、エイプリルフールの由来やマナー、ルールが気になる方も多いと思います。

この記事では、エイプリルフールの由来から、時間制限やマナー、周囲を笑顔にする具体的なネタまで紹介します。ルールを守って楽しむコツを知れば、トラブルを避けつつ、笑顔が生まれるコミュニケーションをとれるはずです。ぜひ最後まで読み進めて、素敵な1日の参考にしてください。

エイプリルフール(4月1日)とは?嘘をついていい日の意味

エイプリルフール(April fool)とは、毎年4月1日に「罪のない嘘」をついて笑い合う習慣のことです。日本では「四月馬鹿」や「万愚節(ばんぐせつ)」とも呼ばれ、春の訪れを告げるイベントの一つとして認知されています。この日は、普段なら避けるべき「嘘」が、人を傷つけないものであればジョークとして許容される特別な1日です。

エイプリルフールは、相手をだますのではなく、相手との信頼関係を前提に軽いユーモアを共有する行事です。現代のライフスタイルにおいては、職場や家庭での会話を弾ませるきっかけとなることもあります。多くの国や地域で、いつもの日常にちょっとしたユーモアを添えるイベントとして定着しています。

ただし、どのような嘘でも許されるわけではありません。あくまでも期間限定の特別なルールであり、相手への敬意があってこそ成り立つものです。この記事を通して、エイプリルフールの正しい意味を見直し、より豊かに楽しむ方法を探りましょう。

エイプリルフールのルールとマナー!嘘は午前中までって本当?

エイプリルフールには、古くから伝わるいくつかの慣習とマナーが存在します。最も有名なのは「嘘をついていいのは午前中まで」という時間制限に関する説です

結論から述べますと、このルールは世界共通ではなく、主にイギリスを中心とした一部地域特有のものです。イギリスでは、正午を過ぎてから嘘をつくと、だまされた側ではなく仕掛けた側が”エイプリルフール・フール”とからかわれることがあります。

現在の日本においても、この「午前中ルール」を意識して楽しむ人がいます。誰もが知るルールとして定着しているわけではありませんが、午前中に驚きを提供し、午後に種明かしをして和やかに過ごすという流れは、相手への配慮が感じられるスマートな流れといえるでしょう。

また、嘘の内容についても「人を傷つけないこと」が最低限のマナーとして求められます。エイプリルフールは、相手との信頼関係を前提に、ジョークを楽しむ日だからです。金銭的な損害や、健康に関わる嘘、誰かを不安にさせるような内容は避けるのが鉄則です。

ルールを守ることで、仕掛けた側も仕掛けられた側も、笑顔で1日を終えることができるでしょう。詳しくは、「▼やってはいけない!エイプリルフールで避けるべき『NGな嘘』」でも紹介します。

嘘をついていい時間は「午前中」だけの理由

嘘をついていい時間が「午前中」に限定される理由には、イギリスの慣習に関する説があります。

かつてイギリスには「オークアップルデー(Oak Apple Day)」という王政復古を記念する祝日がありました。この日には、国王への忠誠の証として、午前中だけオークの実を身につけるという慣習があり、もし身につけていない人がいると、「国王への忠誠が足りていない」と身につけていない人をからかう風習があったのです。

本来、オークアップルデー(5月29日)とエイプリルフール(4月1日)は別のものですが、いつの間にかこのオークアップルデーの風習がエイプリルフールの風習と混ざり合い、時間制限のルールが生まれたという説が有力です。そのため、イギリスでは現在でも午前中のうちにすべてのジョークを終え、午後はネタバラシするのが一般的です。

この風習が日本にも伝わり、一部で「ルール」として広まったと考えられます。由来を知ることで、時間制限を設ける楽しみ方もより深く理解できるのではないでしょうか。

午後は「ネタバラシ」をして笑顔で終わらせよう

エイプリルフールを楽しむ上で欠かせないのが、午後に行う「ネタバラシ(種明かし)」です。嘘をつきっぱなしにするのではなく、正しく本当のことを伝えるのがマナーです。午前中に驚かせた相手に対し、午後は感謝の気持ちを持って本当の状況を説明しましょう。

「実はさっきの話、エイプリルフールのジョークだったんだ」と伝えることで、会話が弾みます。これにより、嘘が原因で相手が勘違いを続け、後のトラブルに発展することを防げます。本当のことを明かした後の「やられた!」という笑い声こそが、このイベントの醍醐味です。

笑顔の親子

エイプリルフールの由来・起源には諸説あり?歴史を深掘り

エイプリルフールの起源については、実は現代でも正確な定説がありません。世界各地でさまざまな歴史的背景が語られており、それらの有力とされる説を深掘りすると、当時の社会情勢や人々の価値観が見えてきて非常に興味深いものです。

ここでは、数ある説のなかでもとくに有名な5つの説を詳しく解説していきます。由来を知ることで、単なる「嘘をつく日」という印象が、歴史ある文化としての理解へと変わるはずです。

有力な説1:ペルシャの「シズダベダール」説

エイプリルフールの起源の一つとして知られているのが、古代ペルシャ(現在のイラン)を起源とする、紀元前から続く新年祭「シズダベダール」をルーツとする説です。この祭りでは、「嘘の13日目」といって、春分の日から数えて13日目にあたる現在の4月1日前後に、いたずらをする習慣があったそうです。

古代ペルシャでは、「新年から数えて13日目」は不吉な日であるとされていました。そのため、古代ペルシャの人々は、みんなで笑いあうことでこの日を明るく過ごして乗り切ろうと考えたといわれています。現在もイランでは、この日にピクニックを楽しみ、お互いにいたずらを仕掛け合う習慣が残っているようです。

有力な説2:フランスの「暦変更(嘘の新年)」説

エイプリルフールの由来として広く知られているのが、16世紀のフランスにおける「暦の変更」に関する説です。

もともとフランスでは、新年は「4月1日」とされており、この日にプレゼントを贈り合う習慣がありました。しかし、1564年、フランス国王シャルル9世が、それまで4月1日だった新年を1月1日に変更すると宣言しました。これに反発した人々は、あえて4月1日を「嘘の新年」として祝い、ばかばかしいプレゼントを贈るなどの抗議を行いました。

こうした行動を面白がった周囲の人々が、4月1日に嘘をつく習慣を広めていった、というのがこの説の内容です。詳しい普及の過程は明らかになっていませんが、この習慣がヨーロッパ各地に広まり、やがて現代のエイプリルフールへと発展したと考えられています。

ちなみに、現在のフランスでは、「ポワソン・ダブリル(Poisson d’avril)」、日本語で「4月の魚」と呼ばれる風習があり、魚の形をした紙をこっそり誰かの背中に貼るいたずらが特徴です。魚形のお菓子を贈る習慣もあり、春の風物詩として親しまれています。

4月の魚

有力な説3:イギリスの「オークアップルデー」説

イギリスにおける起源として語られることが多いのが、先述した「オークアップルデー」との関連です。オークアップルデーは、1660年、チャールズ2世が王位に復帰した5月29日を祝う日として定められました。この日の午前中、人々はオークの葉や実を身につけることで、王への忠誠を示していました。

もし身につけていない人がいれば、周囲からからかわれたり、笑われたりしたといいます。ただし、こうしたからかいが許されるのは正午までとされていました。この風習が次第に4月1日の行事と結びつき、現在のエイプリルフールへと変化したのではないかと考えられています。

イギリスで「嘘は午前中だけ」という独自のルールが語られる背景には、こうした歴史的背景が関係している可能性があります。その由来を知ることで、エイプリルフールがより文化的な意味合いを持つ行事であることを感じられるでしょう。

有力な説4:インドの「揶揄節(やゆせつ)」説

アジア圏におけるエイプリルフールのルーツの一つとして挙げられるのが、インドの仏教行事「揶揄節(やゆせつ)」です。

古代インドの僧たちは、春分の日から3月の終わりにかけて激しい修行を行い、悟りを開いていたといわれています。しかし、4月1日になると修行期間が明け、人々は再び元の俗世の生活へと戻っていきました。

その際、心に迷いが生じ、せっかく積み重ねた修行の成果が薄れ、再び煩悩にとらわれてしまう僧もいました。こうした僧の弱さを揶揄し、からかい合ったことがエイプリルフールの始まりになった、というのがこの説です。

この由来には、人の弱さや不完全さを笑って受け入れようとする慈悲の精神が感じられます。人間味のあふれる、ユニークな起源といえるでしょう。

有力な説5:旧約聖書「ノアの方舟」に由来する説

宗教的なルーツとして語られるのが、旧約聖書に登場する「ノアの方舟(はこぶね)」の説です。大洪水の後、ノアが陸地があるかどうかを確認するために鳩を放った日が4月1日とされています。しかし、鳩は何も見つけられずに戻ってきて、期待は無駄に終わってしまいました。

このことから4月1日は「無駄な探求をする日」として捉えられるようになり、人を無意味な使いに走らせる風習が生まれたといわれています。実際、中世ヨーロッパでは、4月1日に「無駄な使い」をさせるいたずらが流行したと記録されています。

この説は、嘘をついて相手を惑わせるという行為が、聖書の逸話に基づいているという興味深い説です。宗教的な意味合いから始まり、時代を経て娯楽としての色合いが強まっていった好例といえるでしょう。

エイプリルフール

日本でのエイプリルフールの歴史!かつては「不義理の日」?

日本にエイプリルフールが伝わったのは、明治から大正時代にかけてだといわれています。西洋文化の流入とともに「四月馬鹿」という名称で紹介され、当時の新聞などがこの風習を大々的に報じたことで、都市部を中心に普及したとされています。

一方で、江戸時代の日本にも、4月1日に「不義理の日」と呼ばれる風習がありました。これは、エイプリルフールの文化とは異なり、普段なかなか会えずに義理を欠いてしまっている相手に対して、4月1日に手紙を書くというものでした。「いつも不義理をして申し訳ありません」と失礼を詫びる日だったのです。

このように、日本ではもともと4月1日が人間関係を見つめ直す日として位置づけられており、そこに西洋のエイプリルフール文化が重なったことで、現在の形へと変化していったのではないかという説もあります。

カレンダー上のエイプリルフール

【相手別】盛り上がるエイプリルフールのネタ・嘘アイデア集

エイプリルフールを成功させる秘訣は、相手に合わせた「ちょうどいい嘘」を選ぶことです。場の空気を凍らせてしまうような内容ではなく、聞いた瞬間に思わず笑ってしまうようなネタを意識しましょう。ここでは、SNSや友人関係などで使いやすい具体的なアイデアをいくつかご紹介します。

例えばSNSでは、画像加工技術を活かした「あり得ない日常ネタ」が定番です。「冷蔵庫を開けたら、透明なハンバーグが入っていました」といった、一目で冗談だとわかる投稿は、クスッと笑えて拡散されやすい傾向があります。友人同士なら「来年から○○県の名前が変わるらしいよ」といった、ほどよくリアルで小さな嘘も面白いでしょう。嘘をついた後、相手が「なんだ、そんなことか!」と笑ってもらえるくらいのさじ加減がベストです。

家族や友人を笑顔にするために、「実は私、ギネス世界記録持ってるんだ!」というような、誰一人傷つけない平和な嘘を選びましょう。嘘の規模が大きすぎると心配をかけてしまうため、日常の延長線上にあるネタが推奨されます。

また、嘘をついたあとは、できるだけ早めにネタばらしをするのがマナーです。「エイプリルフールでした!」と一言添えるだけで、相手も安心して笑えます。ちょっとしたフォローを忘れずに行うことで、楽しい思い出として終わらせることができるでしょう。

家族や子どもが笑顔になる「可愛い嘘」

家庭内でエイプリルフールを楽しむなら、子どもがワクワクするような「可愛い嘘」がおすすめです。例えば「明日の朝ごはん、魔法でパンがお菓子に変わるかもしれないよ」といった内容です。実際に翌朝、パンの隣に小さなおまけを添えておけば、嘘がそのまま素敵なサプライズに変わるでしょう。

また「ペットの犬が、実は英語で寝言を言っていたよ」というような、夢のある嘘も喜ばれます。子どもたちは想像力を膨らませ、家族全員で笑顔になれる温かい時間が流れるはずです。ポイントは、子どもが「本当だったらいいな」と思えるような、ポジティブな内容にすることです。年に一度のエイプリルフールを、笑顔が増える家庭づくりの小さなスパイスとして取り入れてみてください。

エイプリルフールと犬

やってはいけない!エイプリルフールで避けるべき「NGな嘘」

エイプリルフールにおいて、絶対に避けるべきなのが「相手を不快にさせ、信頼を損なう嘘」です。マナーを守らない嘘はもはやジョークとは呼べません。とくに、以下の3つのカテゴリーに属する嘘は、社会的なトラブルに発展する恐れがあります。

病気や不幸、生死に関する嘘
「入院した」「誰かが亡くなった」といった嘘は厳禁です。相手は真剣に心配し、動揺してしまいます。これは相手の善意につけ込む行為であり、決して許されるものではありません。
犯罪や災害を連想させる嘘
警察や消防などの公的機関を巻き込む可能性があり、深刻な問題に発展しかねません。
借金や離婚、別れ話など、人生の重大な決断に関する嘘
一度口にすると、後から訂正しても相手に強い不信感や傷を残すことがあります。関係修復が難しくなるケースも少なくありません。

大切なのは、「自分が面白いと思うか」ではなく、「相手がどう感じるか」を最優先に考えることです。エイプリルフールは相手への配慮があって成立するコミュニケーションです。マナーを逸脱した瞬間に、それは「嫌がらせ」に変わってしまうことを忘れないでください。

「もし逆の立場だったらどう思うか」を自問自答し、誰もが安心できる嘘を選びましょう。

まとめ:ルールを守って楽しいエイプリルフールを過ごそう

エイプリルフールは、歴史的な背景やルールを知ることで、より深く楽しめるイベントになります。嘘をついていいのは「午前中まで」というルールは、イギリスの風習に由来するものでした。

何よりも大切なのは、相手を傷つけない「誰もが笑顔になれる嘘」を選ぶことです。病気や不幸、信頼を損なうような嘘は避け、ユーモア溢れる内容で周囲を驚かせましょう。今回ご紹介したネタや由来を参考に、ぜひ今年のエイプリルフールを楽しいものにしてください。ルールを守り、マナーを持って接すれば、きっと思い出に残る楽しい1日になるはずです。

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くらひろ編集部
東京電力エナジーパートナー株式会社

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