元宵節(げんしょうせつ)とは?2026年はいつ?由来や風習を解説
本記事では、元宵節の基本的な意味や由来をはじめ、代表的な風習や食べ物、中国や台湾を中心とした過ごし方、日本で雰囲気を楽しめるイベントについて解説します。元宵節を理解するきっかけとして、ぜひ参考にしてください。
目次
元宵節(げんしょうせつ)とは?旧暦で最初の満月の日
元宵節(げんしょうせつ)とは、春節(旧正月)の後、最初に満月を迎える日を指します。元宵節は旧暦1月15日にあたり、日本の行事でいう小正月に近い位置づけとされています。
上元節(じょうげんせつ)とも呼ばれており、中国では春節を締めくくる行事として親しまれてきました。地域によっては、提灯を飾ったり、元宵(げんしょう/ユェンシャオ)などの伝統的な食べ物を楽しんだりする風習も残っています。
日本では新暦の元日(1月1日)を正月として祝う風習がありますが、中国では旧暦の元日を春節として重視する文化があります。春節は、中国や台湾などの中華文化圏において家族や地域で盛大に祝う、重要な年中行事です。
2026年の元宵節は【3月3日(火)】
元宵節は、春節(旧暦元日)から数えて15日目にあたる日で、旧暦ではその年最初の満月を迎える日とされています。そのため、元宵節は「満月とともに旧正月を締めくくる行事」として位置づけられています。
2025年から2029年までの元宵節の日付は、以下のとおりです。
| 年 | 春節 (旧暦元日) |
元宵節 (旧暦1月15日) |
|---|---|---|
| 2025年 | 1月29日 | 2月12日 |
| 2026年 | 2月17日 | 3月3日 |
| 2027年 | 2月6日 | 2月20日 |
| 2028年 | 1月26日 | 2月9日 |
| 2029年 | 2月13日 | 2月27日 |
2026年の元宵節は2026年3月3日(火)で、春節から続く一連の祝祭の締めくくりの日にあたります。
元宵節の由来や歴史
元宵節を祝う風習は、紀元前2世紀から紀元後3世紀頃の漢の時代に始まったといわれています。
元宵節は、道教の影響を強く受けた行事とされています。道教は中国で生まれた自然観を重んじる思想・信仰で、三元神(上元天官・中元地官・下元水官)を信仰し、それぞれ旧暦1月15日の上元、旧暦7月15日の中元、旧暦10月15日の下元に祭祀が行われていました。
旧暦1月15日にあたる上元の節が、現在の元宵節につながったと考えられています。このことから、元宵節は上元節(じょうげんせつ)とも呼ばれるようになったといわれています。
その後、中国で仏教が広まるにつれて元宵節も変化していきました。一説によると、仏教における「灯明供養(旧暦1月15日に灯を供える風習)」の影響を受けて、後漢の明帝は元宵節の日に宮中や寺院に灯りをともすよう命じたという伝承があります。
つまり、仏教に由来する灯明供養が上元節の風習や民間の祝祭と結びつき、提灯に火を灯して満月の夜を祝う習慣として定着していったとされています。

中国での元宵節の代表的な風習
元宵節には、満月の夜に行われるさまざまな風習があります。ここでは、中国で代表的とされている元宵節の風習を紹介します。
それぞれの風習について、次から順に見ていきましょう。
- ▼伝統スイーツ「元宵(ユェンシャオ)」「湯圓(タンユエン)」を食べる
- ▼提灯に火を灯すランタン祭りが行われる
- ▼なぞなぞ遊び「猜灯謎(ツァイ ドンミー)」を楽しむ
- ▼獅子舞を見物する
- ▼病気をお祓いするために走百病を行う
伝統スイーツ「元宵(ユェンシャオ)」「湯圓(タンユエン)」を食べる
元宵節の時期には、甘い団子状の伝統菓子を食べる風習があります。代表的なものが、元宵(ユェンシャオ)と湯圓(タンユエン)です。中国北方地域では元宵、南方地域では湯圓が食べられることが多いとされています。
どちらも団子のような見た目の甘味で、もち米を使った皮の中に、ゴマやフルーツなどさまざまな餡が入っているのが特徴です。見た目は似ていますが、作り方には違いがあります。元宵は、水を含ませた粉の上で餡を転がしながら形を整えていくのに対し、湯圓は石臼で挽いたもち米の粉で餡を包んで作ります。
元宵や湯圓は、かつては浮元子(ふげんし)と呼ばれていましたが、時代の流れのなかで現在の名称へと定着していきました。

提灯に火を灯すランタン祭りが行われる
仏教から由来する「灯明供養」の風習に影響を受け、元宵節には提灯やランタンに火を灯す風習があります。現在では、街中や広場に多くの提灯やランタンが飾られ、夜空一面がやさしい光に包まれる光景が広がります。色とりどりの灯りが並ぶ様子は、元宵節を象徴する風景のひとつです。
元宵節が近づくと、街のあちこちに提灯やランタンが並び、夜の風景が一段と華やぎます。天燈を空へ放つ行事や灯籠を使った祭りが行われる地域もあり、祝祭ムードが広がります。

なぞなぞ遊び「猜灯謎(ツァイ ドンミー)」を楽しむ
猜灯謎(ツァイ ドンミー)は、提灯に書かれたなぞなぞを解いて楽しむ、元宵節ならではの遊びです。夜に灯された提灯を眺めながら、なぞなぞに挑戦することで、行事の雰囲気を味わいます。
元宵節の時期には、家族や親しい人と集まり、なぞなぞを解き合いながら団らんの時間を過ごすことが多いとされています。知恵や言葉遊びを楽しむ習慣として、古くから親しまれてきた風習のひとつです。

獅子舞を見物する
獅子舞は、中国を代表する伝統芸能のひとつで、元宵節の時期に各地で披露されます。
勇壮な動きや音楽とともに演じられる獅子舞には、悪霊を追い払ったり、商売繁盛や五穀豊穣を願ったりと、さまざまな幸福を招く意味が込められているとされています。
なお、日本各地で親しまれている獅子舞も、中国の文化が伝わったものとされており、形や意味合いに共通点がある風習です。

病気をお祓いするために走百病を行う
走百病(そうひゃくびょう)は、病気や災いを祓い、健康や長寿を願うために行われる伝統的な風習です。元宵節の時期に行われることが多く、おもに女性が参加する行事です。
垣沿いを歩いたり、橋を渡って郊外まで足を延ばしたりする行動を通して、病や災いを祓う意味が込められています。
中国以外の国・地域では元宵節をお祝いするの?
元宵節は中国の行事として知られていますが、中国以外の国・地域でも、中華文化圏を中心にさまざまな形で受け継がれています。台湾や、チャイナタウンがある地域では元宵節に関連した行事が行われることがあり、アジアだけでなく、アフリカやヨーロッパなど世界各地に風習が広がっています。
とくに、台湾のランタンフェスティバルや平溪天燈節(天灯上げ)は、元宵節を代表する行事として有名です。
日本でも元宵節の雰囲気を楽しめる
日本でも、横浜市・神戸市・長崎市の中華街を中心に春節や元宵節の雰囲気を感じられるイベントが開催されています。実際に足を運ぶことで、提灯やランタンに彩られた街並みや、伝統行事の空気感を身近に体験できます。
| イベント名 | 開催期間(2026年) | 特長 |
|---|---|---|
| 春節燈花 (横浜中華街) |
2025年11月1日 ~2026年3月3日 |
ランタンや提灯の イルミネーション |
| 南京町春節祭 (神戸・南京町) |
2026年2月17日, 2026年2月21日~23日 |
迎春餐や福袋などの企画 |
| 長崎ランタンフェスティバル (長崎新地中華街) |
2026年2月6日~23日 | 皇帝パレードや媽祖行列 |
元宵節そのものを祝う行事ではありませんが、提灯やランタンを通して元宵節に通じる文化や雰囲気を感じられる点が特徴です。日本にいながら元宵節の風習や中華圏の年中行事に触れるきっかけになります。

まとめ
元宵節は、旧暦の正月を締めくくる行事として、中国を中心に受け継がれてきた伝統的な年間行事です。提灯を灯したり、団子状の菓子を食べたりと、家族や地域で春の訪れを祝う風習が今も残っています。
2026年の元宵節は3月3日(火)にあたり、中国や台湾をはじめとする中華文化圏では、この日を節目として新年の行事が一区切りとなります。
年の節目を大切にし、家族や地域で行事を祝う点は、中国の春節と日本のお正月に共通する文化です。日本でも春節の雰囲気を味わえるイベントが開催されているため、足を運んでみてはいかがでしょうか。
記事編集
- くらひろ編集部
- 東京電力エナジーパートナー株式会社
「東京電力 くらひろ by TEPCO」は、東京電力エナジーパートナーが運営するWebメディアです。でんきやガスのことはもちろん、あなたの毎日に役立つ知識から、くらしを広げるアイデアまで、“知りたい”に答える多彩な記事をお届けします。

この記事の情報は公開日時点の情報です
KEYWORD
#人気のキーワード
RECOMMENDED
#この記事を読んだ人におすすめの記事



