【お掃除スペシャリスト監修】電子レンジの掃除方法!きれいに保つコツも
本記事では、電子レンジが汚れる原因と汚れやニオイに効果的な掃除方法、電子レンジをきれいに保つコツを紹介しています。ぜひ最後まで読んで、きれいな電子レンジをキープしてください。
監修者
- 佐倉 玖弥(さくら くみ)
- お掃除スペシャリスト
暮らしライターとして、Webメディアで記事を執筆。日々のお掃除を「楽してキレイにしたい!」を叶えるコツをご紹介。すぐに実践できる、リアルで役立つ情報をお届けしています。

目次
電子レンジが汚れる原因とその影響
電子レンジは、食品の飛び散りや水蒸気が原因で汚れがつきやすくなります。汚れを放置すると、焦げ付きやいやなニオイ、カビの発生につながるので注意が必要です。
ここでは、電子レンジの汚れの原因と影響を解説します。
加熱による食品成分の飛び散り
電子レンジの汚れは、主に食品に含まれるタンパク質や糖分、油分が原因です。加熱中に食品が吹きこぼれたり、ラップをせずに加熱して食品カスが飛び散ったりすると、庫内に汚れが付着します。
庫内に飛び散った汚れは、加熱を繰り返すたび焦げ付き、頑固な汚れになります。これら食品成分の汚れは、カビの栄養源になり、いやなニオイの原因にもなります。
水蒸気による水アカ
食品を温める際に発生する水蒸気も、電子レンジの汚れにつながります。水蒸気に含まれるカルシウムやマグネシウムなどのミネラル成分は、水分が蒸発した後もそのまま庫内に残り、白い水アカ汚れとなって付着します。
電子レンジの掃除方法
電子レンジの掃除は、汚れの種類によって重曹、クエン酸、レモンなど、準備するものが異なります。汚れの性質や、適切な掃除方法を理解することで、簡単に庫内を清潔に保てるでしょう。
ここでは、電子レンジの汚れや水アカの掃除方法、いやなニオイの消臭方法をわかりやすく解説します。
油汚れ・こびりつき:温めた重曹水で拭き取る
油汚れやこびりつきは酸性の性質を持っているため、アルカリ性の重曹が効果的です。重曹は100円ショップなどでも手軽に購入できます。
必要なものリスト
- 重曹
- 水
- 耐熱容器
- 布巾やキッチンペーパー
手順
- 耐熱容器にコップ1杯ぶん(約200mL)の水と重曹大さじ1を入れて混ぜる
- 電子レンジで約5分加熱し、扉を閉めたまま20分程置く
- 布巾やキッチンペーパーに残った重曹水をつけて庫内の汚れを拭き取り、その後に水拭きと乾拭きをする
※上記手順で汚れが取れないときは、歯ブラシに歯磨き粉をつけてやさしくこする
なお、電子レンジの機種によっては、重曹の使用が推奨されていない場合があります。ご使用前に、取扱説明書をよく確認しましょう。使用が難しい場合は、中性洗剤を薄めて使うのもおすすめです。
水アカや白い汚れ:温めたクエン酸水で拭き取る
水アカや白い汚れはアルカリ性です。これらのアルカリ性の汚れには、酸性のクエン酸が効果的です。アルカリ性を酸性で中和することで汚れを分解できるからです。クエン酸も重曹と同様に、100円ショップなどで気軽に入手できます。
必要なものリスト
- クエン酸
- 水
- 耐熱容器
- 布巾やキッチンペーパー
手順
- 耐熱容器にコップ1杯ぶん(約200mL)の水とクエン酸大さじ1を入れて混ぜる
- 電子レンジで約5分加熱し、扉を閉めたまま15分程置く
- 布巾やキッチンペーパーに残ったクエン酸水をつけ、庫内を拭き掃除する。最後に水拭きと乾拭きをする
※汚れが落ちきらないときは、1~3の手順を繰り返す
いやなニオイ:レモン水を温めて消臭する
レモンに含まれるリモネンという成分には消臭効果があるため、庫内のいやなニオイには温めたレモン水が効果を発揮します。リモネンはレモン以外の柑橘系にも含まれているので、オレンジやグレープフルーツなどでも代用が可能です。
なお、いやなニオイの原因は、庫内に飛び散った食品やそれに含まれる成分です。先に庫内をきれいに掃除してから消臭することで、より長持ちします。
必要なものリスト
- レモン(オレンジやグレープフルーツなど別の柑橘類でも代用可能)
- 水
- 耐熱容器
手順
- レモンを半分に切り、レモン果汁を絞る
- 耐熱容器に200~300mLの水とレモン果汁、レモンの皮を入れて混ぜる
- 電子レンジで約5分加熱し、扉を閉めたまま15分程置く
- 扉を開けて庫内を乾燥させる
電子レンジの掃除におけるNG行動
掃除の仕方によっては、電子レンジを傷つけてしまったり、故障させてしまったりするおそれがあります。小さな傷でも放置すると、庫内の劣化やニオイの原因になりかねません。そのため、ここでは電子レンジを掃除する際のNG行動を紹介します。
強い洗剤、アルコールなどを使用する
住宅・家具用の合成洗剤は、電子レンジ表面の特殊なコーティングを傷つける恐れがあります。また、塩素系漂白剤は加熱により塩素ガスを発生する恐れがあるため、使用しないようにしましょう。アルコール類も、プラスチック部分の変質や色剥げを引き起こす要因となるため避けてください。
「洗浄力の強い方が汚れは簡単に落ちるだろう」「除菌した方が清潔な状態を保てるだろう」と思うかもしれませんが、電子レンジを長持ちさせるためにも適した洗剤を使用しましょう。
メラミンスポンジでこする
頑固な汚れを落とすためだとしても、メラミンスポンジは使用NGです。メラミンスポンジは、無数の硬い網目状から構成されています。この細かい網目で汚れをこすることで、きれいになる仕組みです。
そのため、メラミンスポンジは研磨力が高く、電子レンジに使用すると表面を傷つける可能性があります。さらに、傷がついた箇所に、汚れが溜まりやすくなります。
そのため、電子レンジの掃除には、布巾やキッチンペーパーがおすすめです。
電子レンジの掃除頻度ときれいな状態を維持するコツ
電子レンジはこまめな掃除で、汚れやニオイの発生を防げます。ここでは、庫内を清潔に保つための、日々の工夫とポイントを紹介します。
掃除頻度は週1回程度
毎日電子レンジを使用する場合は、週1回の掃除がおすすめです。きれいに見える庫内にも、目に見えない汚れが付着している可能性があります。定期的に掃除を行うことで、いやなニオイや焦げ付きを防げます。
また、電子レンジの使用後は、柔らかい布巾やキッチンペーパーなどで軽く拭き取る習慣をつけることもおすすめです。汚れが乾いてこびりついたり、焦げ付いたりするのを防ぎ、週1回の掃除も簡単になります。

ラップやカバーで飛び散りを防ぐ
食べ物を温める際は、ラップをかけてから温めることで汚れの飛び散りを防ぎ、電子レンジを清潔に保てます。ラップをかけることで、保温効率も上がります。ただし、「ラップを使用せず温めてください」と表記があるものについては、その指示に従ってください。
また、100円ショップやホームセンターなどで販売している電子レンジ用のシリコンカバーやシリコンラップもおすすめです。とくにシリコンラップは伸縮性があり、さまざまな大きさの皿に対応できるだけでなく、洗って繰り返し使用できるため経済的です。
汚れたらすぐ拭き取る
加熱しすぎで汁があふれたり、水蒸気で庫内に水滴がついたりした場合など、汚れや水分が目立つときは、布巾やキッチンペーパーですぐに拭き取りましょう。
放置すると乾燥してこびりついたり焦げ付いたりして頑固な汚れとなり、落ちにくくなります。使用後の庫内は湿度が高く汚れが落ちやすい状態なので、このときに拭き取っておくことで、その後の掃除が楽になります。
使ったらしばらく扉を開けっぱなしにする
電子レンジの使用後は、庫内の湿度が高く、カビや雑菌が繁殖しやすい状態です。そのため、電子レンジを使用した後はドアを5分〜10分ほど開けておき、庫内の換気・乾燥を行いましょう。そうすることで、カビや異臭の発生予防になります。
まとめ
電子レンジを清潔に保つカギは、「こまめな掃除」と「汚れをためない習慣」です。
重曹やクエン酸、レモンといった身近なアイテムで、頑固な汚れやニオイも簡単に落とすことができ、安全で効果的に掃除ができるのがポイントです。
日々のひと手間が、清潔で快適なキッチンをつくります。今日からぜひ、実践してみてください。
記事編集
- くらひろ編集部
- 東京電力エナジーパートナー株式会社
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