
【安いのはどれだ】暖房器具のコスパ徹底比較!目的にあわせた選び方も紹介
この記事では、9種類の暖房器具の特徴とコストパフォーマンス(コスパ)を徹底比較しています。ご自身のライフスタイルに合った暖房器具選びの参考にしてください。
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- くらひろ編集部
- 東京電力エナジーパートナー株式会社
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主な暖房器具1時間あたりのコスト一覧
主な暖房器具1時間あたりのコスト一覧は、以下のとおりです。
数字だけで見るとエアコンの電気代が高いように感じますが、室温に合わせて出力を自動的に調整してくれるため、使い方次第では電気代を節約できます。
暖房器具 | 電気代目安 (1時間あたり)※1 |
---|---|
こたつ(石英管ヒーター) 80〜160W ※2 |
2.5〜5.0円 |
石油ファンヒーター 8.5~14W ※3 |
8.1~34円 |
エアコン(暖房)8畳タイプ 635W(130~1,290W) ※4 |
19.7円 (4.0~40.0円) |
電気カーペット(ホットカーペット) 120〜165W ※5 |
3.7〜5.1円 |
カーボンヒーター 350~900W ※6 |
10.9~27.9円 |
セラミックファンヒーター 640~1,150W ※7 |
19.8~35.6円 |
ガスファンヒーター 500~1,200W ※8 |
15.5~37.2円 |
ハロゲンヒーター 800~1,200W ※9 |
24.8~37.2円 |
オイルヒーター 500~1,200W ※10 |
15.5~37.2円 |
- ※1 公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会の電気代目安単価(2025年10月現在)[1]より、1kWhあたり31円として計算
- ※2 山善GKR-75HE4-NBを参照
- ※3 コロナ FH-CP25Y(G)を参照
- ※4 ダイキンAN255AES-W(8畳タイプ)を参照
- ※5 パナソニック DC-1NKB1を参照
- ※6 コロナ DH-C925(N)を参照
- ※7 パナソニック DS-FAN1200を参照
- ※8 リンナイ RC-U5801PEを参照
- ※9 テクノス PH-1212を参照
- ※10 アイリスオーヤマIWH2-1208D-Wを参照
なお、「くらひろ by TEPCO」が独自に実施したアンケートにて、「電気代が高いと思う暖房器具」を尋ねたところ、1位がエアコン(49.0%)、2位が電気ストーブ(34.3%)、3位がオイルヒーター(26.5%)という結果でした。
このアンケート結果からも、エアコンは「高い」というイメージを持たれやすいことがわかります。ただし、前述のとおり、本当は使い方次第でコストを抑えられるため、イメージと実際の性能にギャップがある暖房器具ともいえるでしょう。
- 調査主体:くらひろ by TEPCO(東京電力エナジーパートナー株式会社)
- 調査期間:2025年3月7日~3月9日
- 有効回答数:725
また、「電気代が安いと思う暖房器具」についてもアンケート調査を実施し、1位がこたつ(23.3%)、2位が石油ストーブ(16.0%)、3位が電気毛布(14.8%)という結果が出ています。
なお、3位の電気毛布は補助的な暖房として使うことが多いため、本記事でのコスパ比較では対象外としています。
- 調査主体:くらひろ by TEPCO(東京電力エナジーパートナー株式会社)
- 調査期間:2025年3月7日~3月9日
- 有効回答数:725
暖房器具のコスパを左右するポイント
コスパを左右するポイントは、「初期費用(本体価格・設置費用)」「ランニングコスト」「暖房効率(部屋の広さ・断熱性との相性)」の3つです。初期費用は本体の購入費用や設置工事にかかる費用、ランニングコストは実際に使い始めてから発生する電気代や燃料費を指します。
暖房器具ごとに用途や暖め方、燃料が異なるため、1時間あたりの料金が安いという視点だけでは、コスパの良し悪しを判断することはできません。
例えば、こたつやカーペット、一部のヒーターの本体価格は比較的安いですが、部屋全体を暖めることは難しいです。一方、エアコンは部屋全体を暖められますが設置工事が発生するため、初期費用が高くなりがちです。必要な機能や使用目的を明確にした上で、用途に適した器具や機種を選びましょう。
なお、月々の光熱費は、契約プランを見直すことで抑えられる可能性があります。電気とガスをまとめて契約することで、電気料金が安くなるプランなどもあるので、気になる方はぜひ検討してみてください。
暖房器具の特徴とコスパ比較
次に、暖房器具の特徴とコスパを比較してみましょう。9つの暖房器具を「部屋全体を暖める」「部分的に暖める」の用途別に分けて、それぞれで比較しました。
結論としては、部屋全体を暖めるなら「エアコン」、部分的に暖めるなら「こたつ」のコスパが良いことがわかります。
ここからは、それぞれの用途別に詳しく見ていきましょう。まずは「部屋全体を暖める暖房器具」のコスパ比較です。
部屋全体を暖める暖房器具
暖房器具 | ランニングコスト※1 | 初期費用※2 | コスパ総評※3 |
---|---|---|---|
石油ファンヒーター 8.5~14W ※4 |
8.1~34円 | 1.5万円〜 | ◎コスパ良し ランニングコスト・初期費用ともに安い。 灯油補充や換気の手間がある。 |
エアコン(8畳タイプ) 635W(130~1,290W) ※5 |
19.7円 (4.0~40.0円) |
6〜12万円 (工事費込み) |
◎コスパ良し 初期費用は高いが冷暖房兼用でき利便性は高い。 |
ガスファンヒーター 500~1,200W ※6 |
15.5~37.2円 | 2〜4万円 +工事費 |
△コスパ悪め ランニングコストが比較的高め。 ガス栓がない場合は工事が必要で初期費用がかさむ。 |
オイルヒーター 500~1,200W ※7 |
15.5〜37.2円 | 1.5〜3万円 | △コスパ悪め ランニングコスト・初期費用ともに高く即暖性も低め。 |
- ※1 公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会の電気代目安単価(2025年10月現在)[1]より、1kWhあたり31円として計算
- ※2 初期費用は目安
- ※3 ランニングコスト、初期費用をもとに独自で評価
- ※4 コロナ FH-CP25Y(G)を参照
- ※5 ダイキンAN255AES-W(8畳タイプ)を参照
- ※6 リンナイ RC-U5801PEを参照
- ※7 アイリスオーヤマIWH2-1208D-Wを参照
部屋全体を暖める場合、コスパが良くおすすめなのはエアコンです。エアコンは初期費用がかかるものの、室温に応じて自動的に出力を調整してくれるため省エネ性能が高く、ランニングコストは抑えられます。1台で冷暖房を兼用できる点も大きなメリットです。
石油ファンヒーターも比較的コスパが良い暖房器具ですが、出力によって料金に大きな差が出る、灯油を購入したり補給したりする手間がかかる、換気が必須といったデメリットがあります。
続いて、部分的に暖める暖房器具のコスパ比較をみてみましょう。
部分的に暖める暖房器具
暖房器具 | ランニングコスト※1 | 初期費用※2 | コスパ総評※3 |
---|---|---|---|
こたつ 80〜160W ※4 |
2.5〜5.0円 | 約1万円 | ◎コスパ良し ランニングコスト・初期費用ともに安い。 |
電気カーペット (ホットカーペット) 120〜165W ※5 |
3.7〜5.1円 | 5,000〜1.5万円 | 〇コスパ普通 こたつと比べるとランニングコスト・初期費用ともに少し高い。 |
カーボンヒーター 350~900W ※6 |
10.9〜27.9円 | 5,000円〜 | △コスパ悪め 初期費用は安いがランニングコストが高め。 |
ハロゲンヒーター 800~1,200W ※7 |
24.8〜37.2円 | 3,000円〜 | △コスパ悪め 初期費用は安いがランニングコストが高め。 |
セラミックファンヒーター 640~1,150W ※8 |
19.8~35.6円 | 5,000〜1.5万円 | △コスパ悪め ランニングコスト・初期費用ともに比較的高め。 |
- ※1 公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会の電気代目安単価(2025年10月現在)[1]より、1kWhあたり31円として計算
- ※2 初期費用は目安
- ※3 ランニングコスト、初期費用をもとに独自で評価
- ※4 山善 GKR-75HE4-NBを参照
- ※5 パナソニック DC-1NKB1を参照
- ※6 コロナ DH-C925(N)を参照
- ※7 テクノス PH-1212を参照
- ※8 パナソニック DS-FAN1200を参照
一人暮らしや自室での使用など、部分的に暖める用途では、こたつが1番コスパが良いといえるでしょう。こたつほどではないですが、電気カーペットも比較的コスパが良い暖房器具です。
なお、「コストパフォーマンスが高いと思う暖房器具」に関するアンケート調査の結果は、1位がエアコン(24.6%)、2位がこたつ(22.3%)、3位が石油ストーブ(14.6%)でした。
- 調査主体:くらひろ by TEPCO(東京電力エナジーパートナー株式会社)
- 調査期間:2025年3月7日~3月9日
- 有効回答数:725
1位のエアコンの初期費用は高めですが、冷暖房を兼ねられる多機能性や、燃料補給が不要で手間がかからない点が支持されていると考えられます。
2位のこたつは電気代が安く、体感的にもしっかり暖かいことから、部分暖房としての効率の良さが評価されているといえます。3位は石油ストーブで、ランニングコストの安さや即暖性に魅力を感じる層が一定数いることがうかがえます。
ちなみに、「あなたが暖房器具を選ぶうえで重視すること」のアンケート結果については、1位が「光熱費が安いこと」、2位が「安全性が高いこと」、3位が「信頼できるメーカーであること」でした。
- 調査主体:くらひろ by TEPCO(東京電力エナジーパートナー株式会社)
- 調査期間:2025年3月7日~3月9日
- 有効回答数:694
ここからは、各暖房器具の特徴を解説します。
- ▼こたつ:部分暖房に限れば最強
- ▼石油ファンヒーター:広い部屋では有力
- ▼エアコン:都市部・集合住宅でも使いやすく、長期的にコスパ良し
- ▼電気カーペット(ホットカーペット):補助暖房として優秀
- ▼カーボンヒーター:短時間や一部に限れば便利
- ▼セラミックファンヒーター:手軽だが電気代高め
- ▼ガスファンヒーター:性能は高いがコスパ微妙
- ▼ハロゲンヒーター:短時間限定ならアリ
- ▼オイルヒーター:快適性重視でコスパは低め
こたつ:部分暖房に限れば最強
こたつはテーブルと布団を組み合わせた暖房器具で、一般家庭に広く普及しています。熱を発するヒーターにより内部がゆっくりと温められていくのが特徴です。ほかの暖房器具より電気代が比較的安いのも、うれしいメリットといえるでしょう。
しかし、こたつは部分暖房に特化した器具のため、部屋全体を温めるのには向いていません。また、サイズが大きく、使わない時期も収納に場所を取る、といったデメリットがあります。
石油ファンヒーター:広い部屋では有力
石油ファンヒーターは石油を燃焼させて温風を出すタイプの暖房器具で、広い部屋や寒冷地などでよく使用されています。暖房の出力が高く、部屋全体を短時間で温めたいときにおすすめです。
デメリットとしては、燃料を補給する手間や灯油代がかかる点です。また、排気ガスやニオイがあるため、数時間おきに換気をする必要があります。
エアコン:都市部・集合住宅でも使いやすく、長期的にコスパ良し
エアコンは、空気を吸い込み、熱交換によって温風を送り出す仕組みの暖房器具です。部屋全体を均一に温められるのが大きな特徴で、細かい温度調整にも対応しています。初期費用は高めですが、暑い時期には冷房としても使用できるため、長期的に見てコスパが良いといえるでしょう。
デメリットとしては、空気が乾燥しやすい点です。加湿器を併用するなど、乾燥対策が欠かせません。また、設置工事が必要で初期費用もかかることもデメリットです。
電気カーペット(ホットカーペット):補助暖房として優秀
電気カーペット(ホットカーペット)は、床に敷いて使用する暖房器具です。電熱線でカーペットそのものが温められることで快適に過ごせます。温度調整が簡単なほか、消費電力が比較的少ないのも大きなメリットです。
ただし、電気カーペットは身体と接している部分のみを温めるため、部屋全体の暖房には向いていません。また、低温やけどのリスクもあるので、設定温度を下げたりタイマー機能を活用したりして、使用方法を工夫しましょう。
カーボンヒーター:短時間や一部に限れば便利
カーボンヒーターはカーボン素材を使用した暖房器具で、遠赤外線を放射することで部屋を暖めます。立ち上がりが早く、電源を入れるとすぐに温まるのが特徴です。身体に直接熱が伝わりやすいので、冷え性の方にも適しています。
小型で持ち運びしやすく、ピンポイント用としては便利なアイテムですが、局所的な暖房に限られるのはデメリットといえるでしょう。消費電力がやや高い点にも注意が必要です。
セラミックファンヒーター:手軽だが電気代高め
セラミックファンヒーターは、セラミックの発熱体を使用した暖房器具です。コンパクトで持ち運びしやすく、手軽に扱えます。火を使わないので安全性が高く、お子さんやお年寄りがいるご家庭でも安心です。
狭い範囲を素早く温めるのには適している一方で、部屋全体を温めるには力不足感が否めません。また、消費電力が大きく、電気代が高くなりやすい点もデメリットです。
ガスファンヒーター:性能は高いがコスパ微妙
ガスファンヒーターは、ガスを燃焼させて温風を出すタイプの暖房器具です。暖房性能が高く、部屋全体を短時間で暖めたいときに適しています。都市ガスを利用している場合は、ランニングコストが比較的安いというメリットもあります。
デメリットとしては、ガスの接続が必要で設置場所が限られることです。また、一歩間違えるとガス漏れや火災のリスクもありますので、決められた使用方法は必ず守りましょう。
ハロゲンヒーター:短時間限定ならアリ
ハロゲンヒーターはハロゲンランプを用いた暖房器具で、高い暖房力と即暖性を持っています。短時間限定で使用するなど、局所的なシーンでおすすめです。
小型で設置が簡単というメリットがある一方で、部屋全体を暖めるのには適していません。加熱部分が高温になるため、やけどのリスクも伴います。また、消費電力が比較的大きく、電気代がかさみやすい点もデメリットです。
オイルヒーター:快適性重視でコスパは低め
オイルヒーターは、内部のオイルを電気で温めて放熱するタイプの暖房器具です。空気を汚しにくく、静音性も高いため、快適な室内環境をキープできます。電源を切った後もしばらく暖かさが持続するのも、大きな特徴です。
ただし、電源を入れてから温かくなるまで時間がかかり、すぐに暖まりたいときには不向きです。ゆっくりと温かくなる分、電気代が高くなりやすい点にも注意が必要です。
シーン別「コスパの良い暖房器具」の選び方
次に、シーン別「コスパの良い暖房器具」の選び方について解説します。
現在の家族構成やライフスタイルをもとに、適した暖房器具を見つけましょう。
ワンルーム・一人暮らしの場合
ワンルーム住まいや一人暮らしなど、部屋がそれほど広くない場合は、スポットで暖める暖房器具がおすすめです。
- こたつ:省エネで一人暮らしにピッタリ。1人用なら初期費用も抑えられる。
- 電気カーペット(ホットカーペット):ローテーブルになりがちな一人暮らしに適している。
部屋全体を暖めるよりもコストが抑えられるので、経済的です。ただし、在宅ワークなどで家にいる時間が長い人は、エアコンやファンヒーターのほうが適している場合もあります。
家族で過ごすリビングの場合
リビングなどに家族が集まって過ごす場合は、部屋全体をまんべんなく暖められるタイプがおすすめです。
- エアコン(暖房):効率良く部屋全体を暖められて快適。
- ガスファンヒーター:パワフルかつ即暖性があり、リビング向き。
- 石油ファンヒーター:燃料コストも悪くなく、広さに対応。
リビングのような広い空間では、それぞれが離れた場所で過ごすことが多いため、部屋全体を一気に暖めるのが効果的です。
また、サーキュレーターを使って空気を循環させれば、さらに効率よく部屋を暖められます。詳しくは後述の「▼サーキュレーターで空気を循環させる」をご覧ください。。
就寝時・勉強時のスポット暖房
就寝時や勉強時など、部屋全体を暖める必要がないときは、スポット暖房がおすすめです。
- オイルヒーター:部屋が乾燥しにくく、就寝時に適している。
- カーボンヒーター:身体をじんわりと温める。省エネ性も高め。
- こたつ:足元をしっかりと温められて勉強や作業向け。
快眠したいときや勉強に集中したいときなどは、足元を重点的に温めるのが効果的です。暖房器具が転倒した場合や温度が異常に上昇した場合に備えて、自動的に電源が切れる機能がついた機種を選ぶと安心です。
暖房器具をもっとコスパよく使うための工夫
暖房器具をもっとコスパよく使うための工夫について解説します。
このような工夫により、節電・節約につながります。できる範囲で、ぜひ実践してみてください。
ちなみに、「暖房器具以外で、寒い冬を過ごす工夫」についてアンケート調査を実施したところ、「重ね着をする(68.1%)」が最も多い回答でした。衣服での保温は電気代や燃料代をかけずに体感温度を上げられるため、もっとも手軽でコスパの高い方法といえます。
次いで多かったのは「ひざ掛けや毛布にくるまる(53.7%)」という回答でした。体の一部を重点的に温めることで、暖房の設定温度を下げても快適に過ごせる点が評価されていると考えられます。
「暖かいものを食べたり、飲んだりする(52.1%)」といった内側から温まる工夫もみられました。体温が上がれば暖房に頼る時間を減らせるため、光熱費の節約につながります。
- 調査主体:くらひろ by TEPCO(東京電力エナジーパートナー株式会社)
- 調査期間:2025年3月7日~3月9日
- 有効回答数:725
サーキュレーターで空気を循環させる
「エアコンをつけているのに、足元だけがいつまでも寒い」といった経験のある方もいるのではないでしょうか。温かい空気は上部に溜まる性質を持っているため、暖房器具から出た温風も天井付近へと昇っていきます。
そこでおすすめなのが、サーキュレーターです。サーキュレーターで空気を循環させることで部屋全体に暖気を送れます。サーキュレーターがない場合や設置できるスペースがない場合は、暖房器具の風向きを下向きに設定しましょう。
窓や床からの冷気対策(断熱シート・ラグ)
外部の冷気は、窓から侵入してきます。また、冷えたガラスは熱を奪い、室温を下げてしまいます。そのため、断熱シートやラグマットなどを使用し、冷気の通り道を遮断しましょう。
なお、断熱シートやラグマットは、ホームセンターで手軽に購入できます。断熱素材のカーテンも併用すると、より高い断熱効果が期待できるでしょう。
設定温度を工夫して省エネ
設定温度を工夫して省エネ対策にもトライしてみてください。環境省によると、暖房器具の設定温度を1℃下げると、約10%の消費電力の削減が見込めるといれわれいます[2]。
ただし、寒さを我慢しすぎるのは健康上よくありません。普段設定している温度から少しずつ下げていき、自分が快適に過ごせる室温を見つけることが大切です。
暖房器具のメンテナンスで効率を上げる
本格的な稼働シーズンが来る前に、暖房器具のメンテナンスをしておくのも重要です。とくにエアコンはフィルターにホコリやごみが溜まりやすく、放置しておくと目詰まりして運転効率が落ちてしまいます。2週間に1回程度を目安に、フィルター掃除を実施しましょう。
専門業者に依頼するのも一つの手です。費用はかかりますが、専用機器を用いて徹底的に洗浄してくれます。個人では掃除しにくい部分まできれいにしてくれるので、暖房効率のアップが期待できるでしょう。
まとめ
主要な暖房器具では、エアコンは部屋全体を効率的に暖めることができ、冷暖房兼用で年中使えることからも、長期的に見てコスパが良いといえるでしょう。部分暖房としてはこたつが最もコスパに優れています。
また、多くの暖房器具は使用方法や工夫次第で、光熱費の節約が可能です。サーキュレーターで空気を循環させたり、窓や床の断熱対策を行ったり、設定温度を適切に調整することで、暖房効率を上げましょう。
暖房器具にはさまざまな種類があり、コスパもそれぞれ異なります。この記事を参考にして、コスパの良い暖房器具で快適な冬を過ごしてください。
- 公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会:
よくある質問 Q&A - 環境省:
エアコンの使い方について | 家庭部門のCO2排出実態統計調査
この記事の情報は公開日時点の情報です
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