家電の知識

【2026年最新】暖房はいつからつける?地域別目安と電気代節約のコツ

冬が近づき、朝晩の冷え込みが気になり始めると、「そろそろ暖房をつけるべき?」と迷う方も多いのではないでしょうか。「暖房をつけ始める目安は?」「暖房の電気代を抑えるコツは?」といった疑問を持つ方もいることでしょう。

この記事では、地域別の暖房開始時期の目安や、気温・室温の判断基準、さらに電気代を抑えながら暖房を効率的に使う工夫まで、暖房の使い始めに役立つ情報を詳しくご紹介します。快適さと節約を両立するためのヒントが満載です。

暖房はいつからつける?気温・室温の目安を解説

暖房をつけ始める時期の目安は、北日本では10月上旬~11月上旬、東日本では11月上旬~11月下旬、西日本では11月中旬~12月下旬です。

暖房をつけ始めるタイミングは、室温が快適さを下回るかどうかが判断基準になります。一般的には、外気温15℃、室温20℃を下回ると寒さを感じやすくなり、暖房が必要とされることが多いです。

詳しくは、「▼【地域別】暖房をつけ始めるタイミングの目安」でも解説します。

地域区分 暖房をつけ始める時期の目安
北日本
(北海道・東北)
10月上旬~11月上旬
東日本
(関東甲信越・北陸・東海)
11月上旬~11月下旬
西日本
(近畿・中国・四国・九州)
11月中旬~12月下旬

標高や地形、住宅の断熱性能などの環境条件によって気温・室温は異なり、寒さの感じ方にも個人差があるため、上記はあくまで一つの目安としてお考えください。

もっとも、「寒い」と感じたときが、暖房をつける最適なタイミングともいえます。朝晩の冷え込みが強くなるこの時期は、体調管理の面でも早めの対策が重要です。快適な暮らしを守るためにも、気温や室温の変化に敏感になりましょう。

外気温15℃・室温20℃が目安とされる理由

環境省では、冬の暖房時の室温を20℃にすることを推奨しています[1]。東京都の「健康・快適居住環境の指針」でも、冬の快適な室温の目安は17~22℃とされており[2]、室温20℃は人が快適に感じる室温の目安といえるでしょう。

また、住宅の断熱性能にもよりますが、一般的に外気温が15℃を下回ると、室温も20℃を下回るケースが増えていきます。つまり、外気温が15℃を下回るようであれば、これも暖房をつける目安となります。

暖房をつけるか迷ったときのチェックリスト

暖房をつけるべきか迷ったときは、以下のサインが判断の手がかりになります。

  • 室温が20℃を下回っている
  • 外気温が15℃を下回っている
  • 朝起きたときに布団から出るのがつらい
  • 手足の先が冷えて温まりにくい
  • 高齢者や乳幼児、体調のすぐれない家族がいる

これらのうち1つでも当てはまる場合は、暖房の使用を検討して良いタイミングです。我慢のしすぎは体調不良につながることもあるため、無理をせず暖房をつけてください。

【地域別】暖房をつけ始めるタイミングの目安

日本は南北に長く、地域によって気温の差が大きいため、暖房を使い始める時期も異なります。

ここでは全国を9つのエリアに分け、各地方の気象データをもとに、地域別の暖房開始の目安をご紹介します。あわせて、気象庁の平年値(1991〜2020年)[3]による月別平均気温も掲載しますので、お住まいの地域の参考にしてください。

暖房タイミング

北海道・北東北:10月上旬~中旬

北海道や北東北地方(青森・秋田・岩手)では、10月の平均気温が12〜13℃台と、目安の15℃を下回ります。そのため、10月上旬から暖房が必要になるケースが多く見られます。

10月に入ると朝晩の気温が10℃を下回る日もあり、室温も急激に低下します。この地域では断熱性の高い住宅も多いですが、雪の降り始める時期には、それらの住宅でも寒さを感じやすくなります。

都市 10月平均気温 11月平均気温
札幌 12.1℃ 5.2℃
盛岡 12.6℃ 6.2℃

南東北:10月下旬~11月上旬

南東北地方(宮城・山形・福島)では、10月下旬〜11月上旬にかけて暖房が必要になることが多いです。

日中はまだ暖かさを感じる日もありますが、朝晩の冷え込みが強くなり、この頃には外気温が15℃を下回ることが増えてきます。

都市 10月平均気温 11月平均気温
仙台 15.7℃ 9.8℃

関東:11月上旬~下旬

関東地方では、11月に入ると多くの都市で15℃を下回り、暖房を使うことが増えてきます。

とくに東京では、11月中旬~下旬が暖房を使い始める時期の目安です。ただし、多摩地方では内陸性気候や標高の高さから冷え込みが強くなりやすく、10月下旬から暖房が必要になるケースもあります。

都市 10月平均気温 11月平均気温
東京 18.0℃ 12.5℃
宇都宮 16.7℃ 10.6℃

甲信越:10月中旬~11月上旬

甲信越地方では、10月中旬から11月上旬にかけて暖房の使用を開始する傾向にあります。とくに長野は、10月の時点で平均気温が15℃を下回っており、内陸部ほど暖房が早く必要になります。

日本海側に位置する新潟は曇天が多く、秋から冬にかけては気温が低くなりやすいです。また、内陸部や盆地特有の気候の影響で、長野・山梨も朝晩の冷え込みが強くなります。

都市 10月平均気温 11月平均気温
長野 14.4℃ 7.9℃
新潟 16.7℃ 10.5℃
甲信越の山

北陸:10月下旬~11月上旬

北陸地方は、秋から冬にかけて曇天の日が多く、実際の気温よりも寒く感じやすい傾向にあります。

10月の平均気温は17℃前後ですが、10月下旬頃から徐々に15℃を下回るようになります。そのため、10月下旬から11月上旬目安で暖房をつけ始めると良いでしょう。

都市 10月平均気温 11月平均気温
金沢 17.6℃ 11.9℃

東海:11月中旬~12月上旬

東海地方では、11月中旬以降が暖房開始の目安です。静岡の沿岸部は比較的温暖で、12月上旬まで暖房を使用せずに過ごせることもあります。

一方で、岐阜などの山間部では標高の影響で朝晩の冷え込みが早く、10月下旬には暖房が必要になってくるでしょう。

都市 10月平均気温 11月平均気温 12月平均気温
静岡 19.4℃ 14.3℃ 9.3℃
名古屋 18.6℃ 12.6℃ 7.2℃

近畿:11月中旬~12月上旬

近畿地方では、11月中旬〜12月上旬にかけて暖房を使い始める家庭が増えます。

大阪・兵庫などの海に近い都市部は気温の低下が緩やかで、12月上旬まで暖房なしで過ごせることもあります。

一方で、京都や奈良の盆地部、各府県の山間部などでは冷え込みが強く、11月中旬などの早い時期から暖房が必要になることもあります。

都市 10月平均気温 11月平均気温 12月平均気温
大阪 19.5℃ 13.8℃ 8.7℃
京都 18.4℃ 12.5℃ 7.2℃

中国・四国:11月上旬~12月上旬

中国・四国地方では、11月上旬~12月上旬が暖房使用開始の目安です。

日本海側特有の気候となる山陰地方では気温が下がりやすく、11月上旬から暖房が必要になることがあります。

山陽地方や四国は温暖な気候が特徴で、11月下旬~12月上旬にかけて暖房が必要になる傾向にあります。ただし、冷え込みが厳しい山間部では早めに暖房が必要になります。

都市 10月平均気温 11月平均気温 12月平均気温
広島 18.8℃ 12.9℃ 7.5℃
松江 17.4℃ 12.0℃ 7.0℃

九州:11月中旬~12月下旬

九州北部(福岡・佐賀・長崎・大分)では、11月中旬~12月上旬が暖房を使い始める目安時期ですが、山間部では冷え込みが強く、それよりも早い傾向にあります。

九州南部(熊本・宮崎・鹿児島)は山間部を除けば温暖で、日中に日差しがあれば12月中旬~下旬まで暖房を使わずに過ごせることもあります。

都市 10月平均気温 11月平均気温 12月平均気温
福岡 19.6℃ 14.2℃ 9.1℃
鹿児島 21.6℃ 16.2℃ 10.9℃

【暖房器具別】おすすめの使い方と電気代の目安

暖房器具は、部屋全体を温めるタイプと、体の一部を温めるパーソナルタイプに大きく分けられます。それぞれの特徴を知り、使い分けることで、快適さと節約を両立しやすくなります。

ここでは、各暖房器具の使い分けと電気代を紹介します。

部屋全体を温める暖房器具編

部屋全体を温める暖房器具には、エアコンや石油ファンヒーター、オイルヒーターなどがあります。それぞれの特徴と電気代の目安は、次のとおりです。

エアコン暖房 8畳用タイプ(消費電力目安:635W)※1
1時間あたりの電気代目安:約19.7円
特徴:暖まるまでにやや時間がかかるものの、部屋全体を効率よく暖められます。また、一度室温が安定すると比較的少ない電力で運転できるため、コストパフォーマンスにも優れています。
石油ファンヒーター(消費電力目安:14W)※2
1時間あたりの電気・灯油代目安:約9.0~34.2円(灯油価格※3により変動)
特徴:立ち上がりが速く、広い部屋でもしっかり暖められます。一方で、別途灯油代が必要となるほか、定期的な給油や換気が必要となります。
オイルヒーター(消費電力目安:500~1,200W)※4
1時間あたりの電気代目安:約15.5~37.2円
特徴:部屋全体を暖めるまでに時間がかかり、電気代も高くなる傾向があります。しかし、火を使わないため安全性が高く、運転音が静かで空気も乾燥しにくいため、寝室や赤ちゃんのいる部屋に適しています。

それぞれの特徴を理解し、部屋の用途やライフスタイルに合わせて選ぶと良いでしょう。さらに、複数の暖房器具を上手に併用すると、設定温度を上げすぎずに効率よく暖められます。

※ 公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会の電気代目安単価(2026年8月現在)[4]より、1kWhあたり31円として計算
※1 ダイキン S256ATES-W を参照
※2 コロナ FH-CPF25A を参照
※3 経済産業省 資源エネルギー庁 石油製品価格調査「1.給油所小売価格調査(ガソリン、軽油、灯油)」令和8年8月13日公表分 を参照
※4 アイリスオーヤマ IWH2-1208D-Wを参照

パーソナル暖房器具編

パーソナル暖房器具は、部屋全体ではなく体の一部をピンポイントで温める器具です。少ない消費電力で暖を取りやすいことが魅力です。

  • 電気ひざ掛け・電気毛布:ひざや肩にかけて体を包み込むように温められる
  • 足元ヒーター・パネルヒーター:デスクワークや家事の合間に足元を温められる
  • 電気あんか・湯たんぽ:就寝時や休憩時に手軽に体の一部を温められる

パーソナル暖房器具は、部屋全体を暖める暖房と組み合わせると、設定温度を上げすぎずに快適に過ごしやすくなります。

ただし、同じ部位に長時間当て続けると、やけどのおそれがあるため、各製品の取扱説明書に従い、温度や使用時間に注意しましょう。

手袋

電気代を抑えながら暖房を使う工夫

暖房を使うと電気代が気になるという方も多いでしょう。ここでは、暖房を効率よく使いながら電気代を抑えるための具体的な方法をご紹介します。

エアコンは定期的に掃除する

エアコンのフィルター掃除は2週間に1回が理想です。ホコリが溜まると風量が低下し、消費電力が増加します。こまめな掃除で効率を維持しましょう。

また、シーズン前に専門業者によるエアコンクリーニングを行うことで、家庭では難しいエアコン内部のカビや汚れまでしっかりと除去し、暖房効率を最大化できます。暖房シーズンを迎える前に、エアコンクリーニングを依頼してみてはいかがでしょうか?

エアコンの室外機の周りは整理整頓する

室外機の周囲に物があると排熱効率が下がり、余計な電力を消費します。落ち葉や雪、植木鉢などを避け、風通しを確保することが重要です。

とくに、冬場は積雪や凍結にも注意し、定期的に確認することで暖房効率を維持できます。室外機の環境を整えることで、電気代の節約につながるので、ぜひ実践してみましょう。

サーキュレーターで空気を循環させる

暖かい空気は天井付近に溜まりやすいため、サーキュレーターで部屋の空気を循環させると室温が均一になり、設定温度を上げずに快適に過ごすことができます。

とくに、エアコンを使用する際は、サーキュレーターと併用することで、エアコンの消費電力を抑えながら暖房効果を高められます。このとき、サーキュレーターの風向きは天井に向けるのがポイントです。空気の流れを意識することで、効率的な暖房が可能になります。

サーキュレーターを部屋の中央に置き、暖かい空気を部屋に空気を循環させる

加湿器を使用して湿度を40〜60%に保つ

湿度が低いと体感温度が下がり、寒さを感じやすくなります。すると、暖房の設定温度を高くしがちになり、消費電力は増えやすくなってしまいます。そのため、加湿器で湿度を40〜60%に保つことで、同じ室温でも暖かく感じられるため、省エネにつながります。

加湿は風邪予防や肌の乾燥対策にも効果的です。暖房と加湿器を併用することで、快適さと健康を両立できます。

窓からの熱の流出を防ぐ

住宅において、窓は熱の出入りが最も多い場所です。そのため、断熱カーテンや断熱シートを使い、熱の出入りを最小限に抑えることで、暖房効率を大幅に改善できます。

とくに、断熱窓ではない住宅では効果が大きく、簡単にできる節約術としておすすめです。

暖房の使い始めに関するよくある質問

最後に、暖房を使い始めるときによく寄せられる質問にお答えします。設定温度や使い方の疑問を解消して、快適な冬を迎えましょう。

暖房の設定温度は何℃が最適?

環境省は、冬の暖房時の室温として20℃を推奨しています[1]。まずは、室温20℃を目安に、設定温度を調整すると良いでしょう。

ここで注意したいのは、エアコンの「設定温度」と実際の「室温」は異なる点です。設定温度どおりに部屋が暖まっているとは限らないため、室温計を置いて実際の室温を確認することをおすすめします。

設定温度を1℃下げるだけでも、消費電力を抑えられます。室温計で20℃前後を保ちながら、上げすぎない設定を心がけましょう。

暖房はつけっぱなしとこまめに消すのはどちらが安い?

暖房は、短時間の外出ならつけっぱなし、長時間の外出なら消すのが基本的な考え方です。エアコンは、室温と設定温度の差が大きい運転開始直後の立ち上がり時に、最も多くの電力を使うためです。

ただし、どちらが安くなるかは、住宅の断熱性能やお使いの機種、外気温によっても変わります。30分程度の外出ならつけたまま、それ以上長く外出するなら消すという目安で使い分けると良いでしょう。

暖房を使い始める前に確認することはある?

暖房を本格的に使い始める前に、次の点を確認しておくと安心です。

  • フィルターにホコリが溜まっていないか
  • 試運転をして、暖かい風が出るか
  • 室外機の周りに物が置かれていないか
  • 運転中に異音や異臭がしないか

とくに、シーズン前の試運転は大切です。早めに試運転をしておくと、万一の故障が見つかっても、修理が混み合う本格的な寒さの前に対応できます。

まとめ

暖房をつけ始める時期は地域によって異なりますが、一般的には外気温15℃・室温20℃を下回る頃が一つの目安とされています。

  • 暖房開始の目安は、北日本で10月上旬~11月上旬、東日本で11月上旬~11月下旬、西日本で11月中旬~12月下旬頃
  • 外気温15℃以下、室温20℃以下になると寒さを感じやすくなり、暖房が必要になることが多い
  • エアコンや石油ファンヒーターなどは特徴が異なるため、部屋の広さや用途に応じて使い分けることが大切
  • フィルター掃除やサーキュレーターの活用、窓の断熱対策などで暖房効率を高め、電気代の節約につながる

もちろん、寒さの感じ方は環境条件や個人差によっても異なるため、「寒い!」と感じたら暖房を使い始めてください。今日からできる電気代の節約方法も参考に、冬の暮らしをもっと快適にしていきましょう。

  1. 環境省:
    ウォームビズ(WARMBIZ)とは
  2. 東京都保健医療局:
    健康・快適居住環境の指針
  3. 気象庁:
    過去の気象データ検索(1991~2020)
  4. 公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会:
    よくある質問 Q&A

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くらひろ編集部
東京電力エナジーパートナー株式会社

「東京電力 くらひろ by TEPCO」は、東京電力エナジーパートナーが運営するWebメディアです。でんきやガスのことはもちろん、あなたの毎日に役立つ知識から、くらしを広げるアイデアまで、“知りたい”に答える多彩な記事をお届けします。

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