夜のエアコン
家電の知識

【図解】夜のエアコンはつけっぱなしが正解?電気代や快適な設定を解説

夏場の暑さや冬場の寒さには、エアコンが欠かせないですよね。季節によってはエアコンなしでは眠れないという夜もありますが、長時間つけっぱなしにしたとき気になるのが電気代です。

「エアコンをつけっぱなしにしたら電気代が高そう」「電気代が気になってつけっぱなしで眠れない」という方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、エアコンを夜につけっぱなしにした際の一般的な電気代やメリット、よくある質問への回答をご紹介します。効果的なエアコンの設定方法も図解付きで解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。

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くらひろ編集部
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夜はエアコンつけっぱなしで寝て良いの?

就寝中にエアコンをつけっぱなしにした方が良いか、消した方が良いかの判断は、季節ごとに異なります。結論としては、夏はつけっぱなし、冬はタイマーで就寝中に切れるように設定するのがおすすめです。

ここからは、その理由について解説します。

【冷房】夏の夜はつけっぱなしでもOK

夏の夜は、適切に使用すれば冷房をつけっぱなしで寝ても問題ありません。

環境省によると、快適に眠れる室温の上限は約28℃とされています[1]。そのため、室温が28℃を上回っている夜は、冷房の使用がおすすめです。我慢して冷房をつけずにいると、放熱(体から熱を逃がすこと)が妨げられて眠りにくくなるだけでなく、翌日の体調にも悪影響を及ぼす可能性があります[1]

また、夏の夜間にエアコンをつけっぱなしにしても、電気代は昼間よりかからない傾向にあります。エアコンの電気代を左右するのは、主に「設定温度と外気温の差」です。夜間は、外の気温が昼間ほど上がらないため、設定温度との差が小さくなり、結果として電気代が安くなることが多いのです。

【暖房】冬の夜はタイマー機能を使用

冬の夜は暖房をつけっぱなしにせず、就寝2~3時間後のオフタイマー、起床1時間前のオンタイマーに設定するのがおすすめです。

暖房をつけっぱなしにすると、室温が上がりすぎたり湿度が低下したりして、眠りづらい環境になります。また、暖房の電気代は設定温度と外気温の差が大きいことや、霜取り運転機能などの影響で、冷房よりも高くなることが多いです。そのため、電気代を抑えるためにも、つけっぱなしにせず、寝具で体を温めると良いでしょう。

さらに、厚生労働省は、早朝起床時に急な寒さに曝されると、血圧が急激に上昇し、脳卒中・心筋梗塞の発症につながるおそれがあると指摘しています[2]。こうした健康リスクを防ぐためにも、起床する1時間前に暖房のオンタイマーをセットしておくのがおすすめです。

夜にエアコンをつけっぱなしにしたときの電気代は?

エアコンの電気代は、以下の計算式で算出できます。

電気代(円) = 消費電力(kW) × 使用時間(h) × 電気料金の目安単価(円/kW)

上記をもとに、エアコンを8時間つけっぱなしにした際の電気代を計算してみましょう。なお、電気料金は2026年4月時点での目安単価、31円/kWh(税込)を基準として計算します[3]

【冷房】8時間の電気代:30円~260円程度

8畳用エアコンの冷房時の消費電力は、最小出力時が125W程度、最大出力時が1,050W程度です(※)。

このエアコンを8時間つけっぱなしにした際の電気代は、以下のとおりです。

  • 最小出力時:0.125kW × 8時間 × 31円/kWh = 31.0円
  • 最大出力時:1.050kW × 8時間 × 31円/kWh = 260.4円

エアコンの電気代は外気温や部屋の断熱性など、使用環境によって大きく変動しますが、8時間使用時の目安としては、30円~260円程度になると考えることができます。

なお、エアコンはスイッチを入れた直後はフルパワーで運転しますが、室温が設定温度に近づくと必要最低限の出力で運転するように設計されています。また、前述のとおり夏の夜は昼間よりも涼しく、出力も控えめで済みます。

そのため、夏の夜の冷房のつけっぱなしは、電気代を比較的抑えられる傾向にあります。

※ダイキン S256ATES-W を参照

【暖房】8時間の電気代:30円~320円程度

8畳用のエアコンの暖房時の消費電力は、最小出力時が130W程度、最大出力時が1,290W程度です(※)。

このエアコンを8時間つけっぱなしにした場合の電気代は、以下のようになります。

  • 最小出力時:0.130kW × 8時間 × 31円/kWh = 32.2円
  • 最大出力時:1.290kW × 8時間 × 31円/kWh = 319.9円

暖房時の電気代も、外気温や部屋の断熱性などの使用環境によって大きく変動しますが、8時間使用時の目安としては、30円~320円程度になると考えることができます。

一般的に、冬は夏に比べてエアコンの設定温度と外気温の差が大きく開きます。冬の夜は冷え込むため、その差はさらに大きくなるでしょう。

そのため、冬の夜にエアコンをつけっぱなしにしていると、夏の夜と比べて大きめの出力で運転している時間帯が長く、電気代は比較的多くかかる傾向にあります。

※ダイキン S256ATES-W を参照

夜にエアコンをつけっぱなしにするときの設定

夜間にエアコンを長時間つけっぱなしにする際は、適切な設定を行わないと、体調を崩したり電気代が高くなったりすることがあります。ここでは、快適な夜のエアコン設定について解説します。

【冷房】室温は25~28℃・風向きは上(水平)向き

夏の夜に冷房をつけっぱなしにするときの設定

夏の夜の冷房は、室温が25℃~28℃になるように設定するのがおすすめです。ここでいう室温とは、冷房の設定温度ではなく、部屋の温度を意味します。部屋の室温は必ずしもエアコンの設定温度どおりになるとは限らないため、まずは設定温度25℃~28℃で運転し、室温を確認しながら調整してください。

また、冷たい空気は床側に溜まる性質があるため、冷房時は風向きを上または水平に設定します。冷房時に風向きを上(水平)に設定すると、冷たい空気が天井に向かって吹き出され、部屋全体に空気循環が生まれることで部屋が均一に冷やされます。

【夜の冷房】おすすめの設定方法

  • 室温:25~28℃
  • エアコンの風向き:上(水平)向き

【暖房】室温は18~22℃・風向きは下向き

冬の夜に暖房をつけっぱなしにするときの設定

冬の夜に暖房をつけて寝たい場合には、室温が18~22℃を保てるように、設定温度も18~22℃を目安に運転すると良いでしょう。室温を確認しながら微調整すると安心です。あわせて、暖房使用時は室温が上がり、乾燥しやすいため、湿度も40~60%の範囲に保つことが大切です。

なお、エアコンを一晩中つけていると、室温が上がり過ぎたり空気が乾燥したりするおそれがあるため、可能であればタイマーを使って自動でオフになる設定にするのがおすすめです。暖房停止後に肌寒さを感じて目が覚めるのを防ぐためには、2~3時間後にオフになるよう調整してください。

また、起床時刻の1時間前に自動でオンになるタイマーを設定するのもおすすめです。起床前に室温が上がっているとすっきりと目覚めやすく、布団からも出やすくなります。

さらに、温かい空気は天井側に溜まるので、暖房時は風向きを下に設定するのが理想的です。風向きを下に設定することで、温かい空気が床に向かって吹き出され、空気循環によって効率的に部屋を暖められます。

ただし、温かい空気が顔や体に直接当たると、喉や肌が乾燥しやすくなるため、その場合には風向きを水平に近づけたり、サーキュレーターを使用したりする工夫を検討してください。

【夜の暖房】おすすめの設定方法

  • エアコンの設定温度:18~22℃
  • オフタイマー:就寝の2~3時間後
  • オンタイマー:起床の1時間前
  • エアコンの風向き:下向き

サーキュレーターとの併用で効果アップ

サーキュレーターは、部屋の空気を循環させることを目的とした家電です。強く直線的な風を遠くまで送ることで、空気の流れを生み出し、室内の温度や湿度を均一にする役割を果たします。

そのため、エアコンの風が直接体に当たる場合や部屋の空気が十分に循環しないときは、季節問わずサーキュレーターを併用するのがおすすめです。

湿度が高い日は「除湿」機能を活用

湿度が高い日は、エアコンの除湿機能を活用しましょう。エアコンは、機種によって備わっている除湿機能の仕組みが異なります。自宅にあるエアコンの除湿機能の仕組みを確認してみましょう。

弱冷房除湿
  • 室温・湿度どちらも下げる
  • 蒸し暑く、寝苦しい日におすすめ
再熱除湿
  • 室温はそのまま、湿度だけを下げる
  • 肌寒いが、湿度は高い日におすすめ
ハイブリッド除湿
  • 室温を下げすぎず、湿度も下げる
  • 暑すぎないが、湿度が気になる日におすすめ

また、除湿器を併用するのもおすすめです。持ち運び可能な除湿器なら、湿度が気になる部屋で細かい湿度管理が可能です。

エアコンをつけっぱなしにするメリット

夜にエアコンをつけっぱなしにすると、電気代はかかりますが快適な睡眠環境を実現することが可能です。

ここからは、就寝時にエアコンをつけっぱなしにするメリットについてご紹介します。

快適な夜を過ごせる

快適な睡眠環境を作るためには、温度管理が重要です。夏の熱帯夜や冬の寒い時期でも、エアコンを使用することで部屋の温度を安定させて、快適な睡眠環境を維持できます。

人は体温を下げることで眠りが深くなりますが、部屋の温度が高いとうまく体温が下がらず、眠りが浅くなりがちです。そのため、夏場、暑くて眠れない夜は、エアコンをつけっぱなしにして、快適な睡眠環境を作りましょう。

なお、冬場は寝具で暖かくできていれば、室温が低くても大きな問題はありません[2]。寒くて眠れない夜は、暖房をつけて就寝時の環境を整え、眠れそうになったら消すのがおすすめです。

【冷房のみ】昼よりも夜の方が電気代はかかりにくい

エアコンを長時間稼働させるときに気になるのが電気代ですが、夜間の冷房の電力消費量は昼間と比べて少ない傾向にあります。これは、夏の夜は外気温が下がるため、外気温と設定温度の差が小さくなり、少ない電力で室温を維持できるようになるためです。

逆に冬の暖房は、昼間よりも夜のほうが電気代は高くなる傾向にあります。冬の夜も外気温は下がりますが、その結果、外気温と設定温度の差は昼間よりも大きくなります。すると、エアコンは室温を維持するために昼間よりも多くの電力を消費することになり、電気代は高くなりやすいです。

しかし、健康のことを考えると、寒くて眠れない夜に電気代を気にして無理に暖房を我慢することも推奨できません。先述した「▲夜にエアコンをつけっぱなしにするときの設定」を参考に、適切な利用を心掛けてください。

夜の部屋

エアコンのつけっぱなしに関するよくある質問(Q&A)

最後に、エアコンのつけっぱなしに関するよくある質問に回答します。疑問点を解決して、エアコンを上手に活用しましょう。

エアコンの電気代を抑える方法には何がある?

エアコンの電気代を抑える方法には、運転設定の見直しや適切な掃除などが挙げられます。

  • 設定温度を1℃緩和:電力消費量を削減できる
  • サーキュレーターの併用:冷暖房効率が上がる
  • フィルターの掃除:目詰まりを防ぎ、効率良くエアコンが稼働できる

さらに詳しい節約方法については、以下の記事をご覧ください。

就寝時にエアコンをつけっぱなしにするとき気を付けることは?

就寝時にエアコンをつけっぱなしにする場合には、喉や肌の乾燥に注意が必要です。エアコンの風は肌に直接当たらないように風向を設定しましょう。冬場はとくに乾燥しやすいため、加湿器との併用がおすすめです。

就寝時はどんなパジャマや寝具が良い?

パジャマの素材は季節に合わせて選びます。夏場は吸湿性や速乾性に優れた綿(コットン)や麻(リネン)、絹(シルク)素材のパジャマ、冬場は保温性の高いニットキルトやフリース素材、裏起毛のパジャマがおすすめです。

また、まくらや掛け布団、シーツの素材を変えることで、布団内の温度をさらに細かく調整できます。人によっては、薄手の掛け布団やタオルケットを用意しておくと体感温度を調整しやすくなります。

まとめ

夏の夜はエアコンをつけっぱなしにすることで、快適な睡眠環境を作れます。つけっぱなしにする際は、温度や風向きなどのエアコン設定を適切にすることで、電気代も抑えられます。

冬の夜は、エアコンをつけっぱなしにせず、就寝2~3時間後のオフタイマー、起床1時間前のオンタイマーを設定しましょう。寝具で暖かく過ごせれば室温が下がってもあまり影響はなく、節約にもつながります。

本記事でご紹介した内容をおさえ、上手にエアコンを活用してみてください。

  1. 環境省熱中症予防情報サイト
    熱中症環境保健マニュアル2022 熱中症を防ぐためには[PDF]
  2. 厚生労働省
    健康づくりのための睡眠ガイド 2023 p.24[PDF]
  3. 公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会
    よくある質問

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