
【図解】サーキュレーターの効果的な使い方は?効率を上げる置き方を解説
サーキュレーターを使ってみたいけれど、「どんな効果があるの?」「エアコンと併用すると本当に快適になるの?」と疑問を感じている方も多いのではないでしょうか。
サーキュレーターは、ただ風を送るだけでなく、部屋の空気を効率良く循環させることができるアイテムです。そのため、冷暖房の効率を高めたり、湿気対策や換気にも活用できたりと、使い方次第で暮らしの快適さが大きく変わります。
この記事では、サーキュレーターの基本的な効果や、扇風機との違い、季節ごとの使い方のポイントなどを詳しく解説します。快適な室内環境をつくるために、ぜひチェックしてみてください。
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目次 [CLOSE]
サーキュレーターとは?
サーキュレーターの名前こそ知っていても、使用方法は知らないという方も多いと思います。ここでは、サーキュレーターの概要を解説します。
部屋の空気を循環させ、室温・湿度を均一にする家電
サーキュレーターは、部屋の空気を循環させることを目的とした家電です。エアコンの冷気は床付近に、暖気は天井付近に溜まる性質があるため、空気を循環させないと室内に温度ムラが生じてしまいます。そこで、サーキュレーターを活用すると、空気を効率良く循環させて、室内全体の温度や湿度を均一に保てます。
近年では、首振り機能や角度調整ができるモデルも登場しており、送風の方向を自由に変えられるなど、利便性も高いです。サーキュレーターは、季節を問わず冷暖房効率を高める家電として、家庭での活用が広がっています。
なお、「くらひろ by TEPCO」が独自に行ったアンケート調査で、「あなたのご自宅にサーキュレーターはありますか」と質問したところ、43.4%の方が「持っている」と回答しました。
- 調査主体:くらひろ by TEPCO(東京電力エナジーパートナー株式会社)
- 調査期間:2025年3月7日~3月9日
- 有効回答数:725
扇風機との違い
サーキュレーターは空気を循環させる家電で、扇風機は涼を取る家電です。サーキュレーターは、強く直線的な風を遠くまで送ることで、空気の流れを生み出し、室内の温度や湿度を均一にする役割を果たします。
一方、扇風機は、人に直接風を当てて涼しさを感じさせることが主な目的です。広くやわらかい風を送り、体の表面温度を下げることで暑さをやわらげます。このように、サーキュレーターは「空間全体の環境を整える家電」、扇風機は「人に向けて使う家電」といえます。
サーキュレーター | 扇風機 | |
---|---|---|
羽の形状 | 小さめ | 大きめ |
風の放出口 | 狭い | 広い |
風の範囲 | 直線的 | 広がる |
目的 | 空気の循環 | 涼しさを得る |
サーキュレーターの効果
ここからは、サーキュレーターを使用することの効果について解説します。
エアコン効率が高まる
サーキュレーターを使うことで部屋の空気が循環し、エアコンの冷風や温風を部屋全体に行き渡らせることができます。その結果、部屋のどこにいても快適に過ごせるようになります。
しかし、サーキュレーターの置き方を誤ったまま使用すると、空気の循環が上手くいかず、効果を感じられなかったり、エアコンを通常以上に稼働させて、電気代がかかってしまったりします。そのため、後述の「▼【シーン別】サーキュレーターの効果的な使い方」でサーキュレーターの正しい置き方を理解しておきましょう。
エアコンの電気代を節約できる
サーキュレーターでエアコンの風を行き渡らせると、エアコンのみを使用しているときよりも、早く室温を設定温度に近づけることができます。
エアコンは、室温を設定温度に近づけようとするときに風量が強くなり、消費電力量が多くなります。室温が設定温度に近づいた後は、消費電力量の少ない弱い風量で室温を維持するため、サーキュレーターを使って強い風量の時間を短くすることで、電気代を節約できます。
また、エアコンの電気代を節約するには、2週間に1回の頻度でフィルター掃除を行い、送風効率を保つことも重要です。「くらひろ by TEPCO」が実施したアンケート調査では、フィルターの掃除頻度が「2週間に1回以上」と回答した人はわずか4.3%にとどまりました。
- 調査主体:くらひろ by TEPCO(東京電力エナジーパートナー株式会社)
- 調査期間:2025年3月7日~3月9日
- 有効回答数:714(エアコン所有者のみ)
加えて、多くのエアコンメーカーでは、フィルター以外を含む内部の掃除を1年に1回行うことを推奨しています。同アンケート調査で、エアコンの内部掃除の頻度を質問したところ、推奨されている「1年に1回」の頻度を下回る回答をした人は58.5%にのぼりました。
- 調査主体:くらひろ by TEPCO(東京電力エナジーパートナー株式会社)
- 調査期間:2025年3月7日~3月9日
- 有効回答数:714(エアコン所有者のみ)
1年に1回が推奨されているエアコンの内部掃除ですが、自分でエアコンを分解して洗浄するのは難しく、故障や感電の危険を伴うため、専門業者に依頼するのがおすすめです。専門業者なら、エアコンを分解して専用高圧洗浄機でホコリ、カビ、ハウスダストを徹底的に掃除できます。
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洗濯物の部屋干しや換気にも役立つ
サーキュレーターを使用すると、洗濯物を早く乾燥させることができるため、生乾きのニオイを防げます。扇風機の風を当てても効果はありますが、サーキュレーターは空気の強い流れを作り出せるので、扇風機よりもさらに早く洗濯物を乾かすことができます。
また、サーキュレーターは換気にも役立つので、部屋干ししたときのジメジメ感の解消にもおすすめです。
【シーン別】サーキュレーターの効果的な使い方
ここからは、冷房や暖房など、利用シーン別にサーキュレーターの効果的な置き方を解説します。
【冷房時】エアコンの反対側に置く
冷房時にサーキュレーターを使用する場合は、エアコンと反対の壁側に置き、風向きを斜め上にしてエアコンと向かい合わせることで、冷房効率を上げられます。
また、2部屋の空気を循環させたい場合は、もう1つの部屋の入口に風向きを向けてサーキュレーターを置きましょう。このとき、エアコンに背を向けるように置くと、エアコンの冷風を隣の部屋に送り出すことができます。
【暖房時】部屋の真ん中に置く
暖房時にサーキュレーターを使用する場合は、部屋の真ん中に置き、風向きを天井に向けるのがおすすめです。真上に向けて床近くの冷たい空気を上に送り出し、天井近くに溜まりやすい温かい空気と循環させることで部屋全体を暖められます。
また、暖房時はエアコンの風向設定を下向きにするのがおすすめです。温風は天井に溜まりやすいため、下方向に温かい空気を送り出すことで、部屋の空気が自然に循環しやすくなります。
【換気時】開けた窓に向けて置く
サーキュレーターを使って部屋の換気をしたい場合は、開けた窓に向けてサーキュレーターを置き、屋外に風を送り出すようにすると効果的です。部屋の空気を直線的に外に送り出すことで、通常よりも早く換気できます。
【部屋干し時】洗濯物に直接向ける
部屋干しするときは、サーキュレーターの風を洗濯物へ直接当てるように置きましょう。洗濯物の真下にサーキュレーターを設置すると、洗濯物の中まで風を当てることができて効果的です。
また、首振り機能を併用すれば、洗濯物にまんべんなく風を当てられるので、おすすめです。
サーキュレーターを選ぶときのポイント
ここからは、サーキュレーターを購入する際に知っておきたいポイントをご紹介します。家電量販店やネットショッピングの際には、以下の項目について確認をしておきましょう。
風量
サーキュレーターの風量は、一定時間に送風できる空気の量を示しています。風量が大きいほど強力な風を送れるようになり、広い空間の空気を効率的に循環させられるようになります。
ただし、必要以上に風量が大きいサーキュレーターを使用すると、風が強すぎて不快に感じることもあります。使用する部屋の大きさや目的に合わせて、適切な性能の商品を選ぶのがおすすめです。
対応畳数(到達距離)
サーキュレーターの対応畳数は、サーキュレーターが効果的に空気を循環させられる部屋の大きさを畳数で示したものです。サーキュレーターが風届く範囲を数値で表した「到達距離」で示されることもあります。
どちらの数値も、数値が大きいほど遠くまで風を送ることができ、大きな部屋でも効果的に空気を循環できます。ただし、部屋の大きさに対して広すぎる対応畳数(長すぎる到達距離)のサーキュレーターを使用すると、風が強すぎて不快に感じることも考えられます。部屋の大きさに対して適切な性能の機種を選択するのがおすすめです。
首振りの可動方向
サーキュレーターでは、首振りが左右だけでなく、上下にも可動する製品がおすすめです。上下の首振りは部屋の空気循環に役立ち、左右の首振りは、部屋干しする洗濯物を効率良く乾かすときに役立ちます。
静音性
就寝時にサーキュレーターを使いたい場合は、静音性を確認しましょう。静音性が高ければ稼働時の音が小さく、使用中も静かです。ただし、稼働音が小さい製品は風量や対応畳数が小さい可能性も考えられます。
購入時には静音性だけで選ぶのではなく、風量や対応畳数などの性能もよく確認するようにしましょう。
形状
サーキュレーターは形状に注目して選ぶと効果が高まります。風を直線的に遠くまで届けられる球状や筒型の機種は、空気の循環効率が良く、冷暖房との併用に最適です。
反対に、広範囲にやわらかい風を送るスタンド型では循環力が弱くなりがちです。使用目的に合わせて、風の届き方に影響する形状を重視することで、快適な空間づくりが可能になります。
まとめ
サーキュレーターは、空気を循環させ、室温や湿度を保つための家電です。冷暖房と併用することで節電効果も期待できますが、置き場所や風向きによっては逆効果になることもあるので注意が必要です。
この記事で解説した方法でサーキュレーターを効果的に使用し、夏や冬を快適にお過ごしください。
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