給湯器の寿命や買い替えサインは?長持ちさせるコツも解説
給湯器を使っていると、お湯の出が悪くなったり、異音がしたりと、さまざまなトラブルが発生することがあります。長年使用している場合は、こうした症状がとくに現れやすいものですが、修理すべきか買い替えるべきかを判断できずに悩む人も多いのではないでしょうか。
この記事では、給湯器の寿命や買い替えのサイン、修理か交換かの判断基準、選び方のポイントについて解説します。給湯器を長持ちさせるためのコツも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
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目次
給湯器の平均寿命は約10年!
給湯器の平均寿命は約10年です。ただし、使用頻度や設置環境が耐用年数に影響するため、状況によっては10年経たないうちに不調が出る場合があります。
また、給湯器の種類によっても、耐用年数が異なります。耐用年数の目安は以下の通りです。
- ガス給湯器(一般的なモデル):約10年
- 石油給湯器:約8~10年
- ハイブリッド給湯器:約10年
- エコキュート:約10年前後
給湯器は経年劣化によって部品が故障しやすくなり、稼働効率が下がる点にも注意が必要です。「▼給湯器を長持ちさせるコツ」で紹介するような自宅でできるケアに加え、プロによる定期的な点検を受けることで、長持ちさせやすくなるでしょう。
法定耐用年数は6年
給湯器の法定耐用年数は6年とされています[1]。しかし、この6年という期間は、あくまでも税金計算のための減価償却期間であり、実際の使用可能期間とは異なります。
ガス給湯器の実際の寿命は、前述の表で示したとおり、約10年が目安です。適切な使い方やメンテナンスを行えば、10年前後までは問題なく使えることが多く、税務上の指標である法定耐用年数(6年)を超えて使用できるケースも珍しくありません。
買い替えや修理が必要な給湯器の寿命サイン
買い替えや修理が必要な給湯器の寿命サインは、以下の5つです。
お湯を出すときに変な音が出る
お湯を出すときに「ゴーッ」「カタカタ」といった変な音が出たり、動作音が以前より大きくなったりしている場合は、給湯器の寿命のサインかもしれません。
フィルターの目詰まりや内部のホコリ・ゴミが原因で給湯器に異音が生じている場合もありますが、内部のファンやモーターに異常が起きているケースも考えられます。
ガス臭や焦げたニオイがする
ガス臭や焦げたニオイがするときは、ガス漏れや不完全燃焼が起きている可能性があります。安全のためにも、すぐに使用を中止しましょう。
水漏れが発生している
本体や周辺の配管から水漏れが発生しているときは、経年劣化による部品の破損などが原因かもしれません。水漏れを放置すると、お湯の出が悪くなるだけでなく、水道料金や光熱費がかさむことにもつながります。
水漏れは電装部分のショートやサビの発生を招くだけでなく、状況によっては不完全燃焼による一酸化炭素中毒などの危険につながるおそれもあります。放置せず、早めに業者に修理を依頼しましょう。
給湯するときにトラブルが起こる
給湯するときに以下のようなトラブルが起こったら、寿命のサインと考えられます。
- 設定温度を変更していないのに、突然ぬるくなったり熱くなったりする。
- お湯がまったく出ない、または出始めてもすぐに水に戻ってしまう。
- 突然、追い焚きができなくなった。
これらの症状が見られた場合、内部で複数の部品が破損していたり、不具合を起こしていたりする可能性があります。
光熱費が高くなった
給湯器を長年使い続けていると、熱効率が落ちていきます。すると、同じ量のお湯をつくるために、以前より多くのガスや電気を消費するようになり、光熱費が高くなることがあります。
使用量や料金単価が変わっていないのに光熱費が急に上がった場合は、給湯器の熱効率が落ちているサインかもしれません。
古い給湯器を使い続けるとどうなる?
「まだ不具合は起きていないから」といって、古い給湯器を使い続けていると、どんな問題が起きるのでしょうか。
まずは、経年劣化によって燃効率が低下し、光熱費が高くなることが挙げられます。また、急な故障の発生リスクも高まります。冬のお風呂で突然故障した場合、寒い中で冷たいシャワーしか出ないという状況にもなりかねません。
さらに、異常が発生した給湯器を使い続けていると、一酸化炭素中毒や火災、感電やガス漏れ、不完全燃焼などの燃焼不良などの危険な事故につながるリスクが高まっていきます。
このように、不調のサインがある状態で古い給湯器を使い続けるのはリスクがあります。安全面や光熱費の負担を考えて、寿命のサインが現れたら、早めに買い替えを検討しましょう。
修理か交換の判断基準は?(8年目以降は要チェック)
給湯器に寿命のサインが現れたとき、修理か交換のどちらがよいかは、耐用年数や症状の重さ、修理頻度を基準に判断できます。とくに、使用開始から8年以上経っている場合は、一般的な給湯器の寿命の目安(10〜15年)に近づき、メーカー側の部品保有期間も残り少なくなるため、修理と交換の判断が分かれやすい時期です。「修理で乗り切るか」「交換へ切り替えるか」を慎重に見極めましょう。
ただし、焦げたニオイやガス臭などの危険が疑われる症状が見られる場合は、使用年数に関わらずすぐに使用を中止し、専門業者へ相談しましょう。
判断基準については、以下を参考にしてください。
| 交換を検討 | 修理で対応可能 |
|---|---|
|
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※工事費を含んだおおよその目安です。
ここからは、給湯器交換にかかる費用の目安や、マンション・戸建て別の交換時の注意事項について紹介します。
給湯器交換にかかる費用(目安)
給湯器交換にかかる費用の目安は、以下の通りです。
| 項目 | 費用目安 |
|---|---|
| 給湯器本体 | 5万~20万円前後 |
| 交換工事費 | 3万~5万円前後 |
| 既存給湯器の撤去・処分 | 3千~5千円前後 |
| 合計 | 10万〜30万円前後 |
マンション・戸建て別の交換時の注意点と費用
マンション・戸建て別の交換時の注意点と費用は、以下の通りです。
| マンション | 戸建て | |
|---|---|---|
| 交換時の注意点 |
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| 費用目安 |
|
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| 事前確認事項 |
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【マンションの場合】
- 交換時の注意点
- 通常の故障・経年劣化による交換費用は、貸主(オーナー)負担。
- 誤った使用方法や故意による故障は、借主負担。
- 分譲マンションの場合はすべて自己負担
- 費用目安
- 借主負担・分譲マンションの場合、15万〜35万円前後
- 事前確認事項
- 交換前に必ず管理会社・大家へ確認が必要。
【戸建ての場合】
- 交換時の注意点
- 交換費用は、すべて自己負担。
- 費用目安
- 15万〜40万円前後
- 事前確認事項
- 交換前に設置スペースや配管の状態の確認が必要。
新しい給湯器を選ぶ際のポイント
新しい給湯器を選ぶ際のポイントは、以下の3つです。
それぞれの選び方について、もう少し掘り下げて解説します。
家庭の人数に合わせて選ぶ
給湯器の号数は、家庭の人数に合わせて選びましょう。号数は、お湯を一度に出せる量を表しています。家庭の人数ごとの号数の目安は以下の通りです。
- 電気使用量が多い(大家族など)
- 一人暮らしの場合は、複数の水栓を同時に使用する機会は基本的にありません。そのため、16号で十分快適に過ごせるでしょう。
- 2~3人家族
- 2~3人家族には、20号がおすすめです。家族がシャワーを浴びている間にキッチンで洗い物をするなど、2か所の水栓を同時に使用しても問題ありません。
- 4人家族以上
- 4人家族以上の場合は、年間を通して複数の水栓で同時にお湯を使用するシーンが想定されます。24号以上の給湯器であれば、不便なく生活しやすいでしょう。

省エネ性・熱源(ガス/電気/石油)で選ぶ
給湯器は、住まいの環境に適した熱源や省エネ性能を考慮して選ぶことも大切です。
まず、エコキュートは、空気の熱を利用して効率よくお湯をつくる電気給湯器で、高い省エネ性能を発揮します。通常のエコキュートは、主に夜間にお湯を沸かすため、夜間の電気料金が安いプランを利用すると、より電気代を抑えられます。
また、ハイブリッド給湯器はガスと電気を組み合わせて使用するタイプで、高い省エネ効果が期待できます。一方、石油給湯器は灯油を使用するため、寒冷地でも快適に使いやすいでしょう。
便利な機能が搭載されているかチェックする
便利な機能が搭載されているかもチェックしてみてください。たとえば、お湯張りから自動停止、保温、足し湯まで自動で行うタイプもあれば、リモコンやボタンで操作するタイプもあります。
費用を抑えたいなら、最低限の給湯機能のみがついたシンプルなタイプがおすすめです。一方で、より快適な使い心地を求めるなら、暖房機能付きのものを検討してみましょう。予算や生活スタイルを考慮することで、失敗を防ぐことができます。
給湯器を長持ちさせるコツ
給湯器を長持ちさせるコツは、以下の6つです。
少しの工夫で、長く使い続けられる可能性が高まります。すぐに実践できる方法を厳選しましたので、ぜひ今日から試してみてください。
フィルターを月1回掃除する
給湯器の本体の内部に設置されている給水口フィルターにゴミや砂、サビが溜まると水の流れが悪くなり、故障の原因となります。フィルターを月1回掃除することで、長持ちさせられるでしょう。
こまめに清掃を行うと内部の部品が劣化しにくくなるという利点もあります。掃除を行うときは、止水してからフィルターを取り外して水洗いするのが一般的です。
お湯の無駄使いを減らす
お湯の無駄使いを減らすのも効果的です。必要以上にお湯を使わない、追い焚きを減らす、お湯を出しっぱなしにしないなど、少しの工夫で給湯器への負担を少なくできます。光熱費の節約も期待できるでしょう。
電源はつけっぱなしにしておく
使わないときは電源を切るほうが節電になると思われがちですが、給湯器は、電源をつけたままにしておくのが基本です。リモコンの電源ボタンで頻繁にオン・オフを繰り返すと内部基板に負担がかかり、寿命を早めてしまう原因になることもあるためです。
なお、リモコンの電源ボタンがオフの状態でも、給湯器は凍結防止などの機能を保つため、基本的に24時間通電しています。安全管理や機能維持のため、本体にある主電源は切らないようにし、電源プラグはコンセントに挿したままにしましょう。
冬場や長期間家を空ける場合は水抜きを行う
冬場や長期間家を空ける場合は、水抜きを行いましょう。冬場は配管内の水が凍結するリスクがあり、破損や故障の原因となります。自動凍結防止機能がついている機種もありますが、家を空けるからとブレーカーや主電源を落としてしまうと自動凍結防止機能が作動しなくなるため、水抜きはしておいたほうが安心です。
水抜きは、取扱説明書に従って正しい手順で実施してください。不明点があればメーカーに問い合わせるか、業者への依頼を検討しましょう。

入浴剤の使用を避ける
一部の入浴剤には、配管や熱交換器を傷める成分が含まれている場合がありますので、使用を避けましょう。硫黄成分や塩分を含む入浴剤には、特に注意が必要です。
とくに追い焚き機能付きの給湯器では、故障のリスクが高まる場合があります。どうしても入浴剤を使いたいときは、「給湯器対応」などと記載された商品を選びましょう。
屋外設置の場合は周囲の環境をチェックする
屋外設置の場合は、周囲の環境をチェックしましょう。本体の周辺に落ち葉やゴミ、雪などがたまると、吸排気口を塞いで不完全燃焼などの燃焼不良の原因になることがあります。定期的に周辺の状態をチェックしましょう。
なお、屋外設置タイプは、潮風や排気ガスにさらされると劣化が早まります。設置場所の環境に応じて、保護カバーの使用などを検討しましょう。

まとめ
給湯器の寿命は約10年といわれていますが、使用頻度や設置環境によっては、10年経たずに交換が必要となるケースがあります。古い給湯器を使い続けると危険な事故につながる恐れがありますので、買い替えを検討しましょう。
長持ちさせるには、普段の使い方を見直すことが重要です。ご紹介した方法を参考に、できるところからぜひ実践してみてください。
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