省エネ・節電

給湯器のつけっぱなしは危ない?ガス代がかかる?光熱費の削減方法も解説

毎日のお風呂やキッチンなどで、欠かせない存在の「ガス給湯器」。しかし、ふとしたときに「給湯器をつけっぱなしにしていると、電気代やガス代が上がってしまうのでは?」と心配になったことがある方もいるのではないでしょうか。

給湯にかかる金額の割合は光熱費の中でも意外と大きく、毎月の負担が気になりやすいポイントといえます。そこでこの記事では、ガス給湯器をつけっぱなしにした場合の電気代・ガス代の変化、寿命や安全性への影響、簡単な節約方法まで、分かりやすく解説します。

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くらひろ編集部
東京電力エナジーパートナー株式会社

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ガス給湯器のつけっぱなし:電気代は少し上がるが安全性・寿命に問題なし

結論として、ガス給湯器のリモコンをつけっぱなしにすると待機電力が発生しますが、安全性・寿命には問題ありません。

現在主流となっているガス給湯器は厳しい安全基準に基づいて設計されており、つけっぱなしにしても事故につながるような動作が起こる可能性はほぼありません。安全装置や、ガス漏れの監視機能などが備わっており、通常利用であればつけっぱなしでも安全性は高いとされています。

また、給湯器のつけっぱなしで寿命が短くなる心配もありません。寿命に影響するのは主に「燃焼時間」や「着火回数」です。リモコン電源を頻繁にオン・オフする方が、かえって着火装置や基板に負担をかけ、寿命を縮める原因になる可能性もあります。通常利用において、「つけっぱなし=寿命が縮む」という心配は不要です。

給湯器をつけっぱなしにすると、待機電力により電気代が上がりますが、ガス代はほぼ上がりません。詳しくは、後述の「【電気代・ガス代】ガス給湯器をつけっぱなしにした場合」で解説しています。

【電気代・ガス代】ガス給湯器をつけっぱなしにした場合

ガス給湯器は、ガスのイメージが強いですが、電気も使用しています。電気を使って着火や制御、リモコン表示などが機能し、ガスでお湯をつくる仕組みです。

ここからは、ガス給湯器のリモコンをつけっぱなしにしたときの、電気代とガス代を詳しく見ていきます。

電気代:待機電力により上がる

ガス給湯器は、制御装置やリモコン表示を維持するために電気を使っています。消費電力としては大きくありませんが、つけっぱなしにしていると、電気を使い続けてしまいます。これを「待機電力(待機時消費電力)」と呼びます。

一般家庭における待機電力は、家庭で消費される電力のうち、およそ5.1%[1]といわれており、決して大部分を占めるわけではありません。とはいえ、電源をオフにすることで待機電力の電気代を削減できるため、電気代をできるだけ節約したい方は「リモコン電源のこまめなオン/オフ」がおすすめです。

ガス代:つけっぱなしでも基本的に上がらない

ガス給湯器は、お湯を使う瞬間にしかガスを燃焼しません。そのため、リモコン電源をつけっぱなしにしても、ガス代が上がる心配はありません。

ただし、追い焚き機能や保温機能を使っている場合には、ガス代がかかります。ガス代を節約したいときは、追い炊き機能の使用頻度や保温機能の設定温度を抑えるようにしましょう。

ガス給湯器の節約方法

環境省によると、給湯によるエネルギー消費量は家庭でのエネルギー消費全体の4分の1程度を占めています[2]。そのため、給湯にかかるエネルギーを削減できれば、光熱費は安くなる可能性が高いです。

「くらひろ by TEPCO」が実施した独自アンケート調査によると、「お風呂・シャワーにかかる水道光熱費を節約するためにしていること」として、「浴槽にフタをする(28.4%)」、「シャワーだけで済ます(28.3%)」などが挙げられました。湯船の熱を逃がさないことで追い焚きの回数を減らしたり、シャワー中心にしてお湯はりを省いたりと、ガスの使用時間を減らす工夫をしている人が多いことがうかがえます。

「お風呂・シャワーにかかる水道光熱費を節約するためにしていること」のアンケート回答結果

「くらしに関するアンケート」の調査概要

  • 調査主体:くらひろ by TEPCO(東京電力エナジーパートナー株式会社)
  • 調査期間:2025年3月7日~3月9日
  • 有効回答数:669(複数選択可)

ここでは、アンケートの回答結果から、給湯に関する工夫をピックアップして紹介するとともに、それ以外の役立つ工夫もあわせてご紹介します。

浴槽にフタをする

入浴中や入浴後に浴槽にフタをすると、お湯の温度が下がるのを抑えられます。温度が下がらなければ、追い焚きや足し湯の頻度も減り、ガス代の節約につながります。

複数人が浴槽に入るご家庭は、シャワー中や浴室に誰もいない時間帯はフタを閉めておきましょう。ちょっとした習慣が、長期的には節約になります。

同居家族と入浴時間を揃える

入浴時間の間隔が空くと、フタをしていてもお湯の温度は下がってしまいます。そのため、できるだけ時間を空けず家族が連続して入ることで、追い焚きの回数を減らせます。

浴槽にフタをして、時間を空けずに入ることが節約に効果的です。

お風呂上がりの親子

水で済むときはお湯を使わない

食器のつけ置き洗いや手洗いなどは水で十分なことも多いです。寒い冬場以外はなるべく水を使用するようにしましょう。

とくに注意したいのは、シングルレバー水栓です。シングルレバー水栓とは、最近のキッチンや洗面台でよく見かける、1本のレバーで水量と温度を調整できるタイプの水道栓です。シングルレバー水栓のレバーをお湯側にしていると、お湯が出てガス代がかかってしまうので、お湯の使用後は水側に戻す癖を付けると良いでしょう。

給湯器リモコンのスイッチをこまめに切る

先述しましたが、給湯器は待機電力を使い続けることで電気代がかかります。少しでも節約したい場合は、使い終わったらリモコンの電源を切る習慣をつけるのも有効です。

また、以下のように、お湯を長時間使用しないタイミングでリモコン電源をオフにすると、効率的に電気代を抑えられます。

  • 夏場の暑い時期
  • 就寝前
  • 外出前
  • 旅行時

ただし、給湯器本体のコンセントは抜かないようにしてください。後述しますが、本体のコンセントを抜くと、凍結防止機能が働かなくなり、配管トラブルの原因となります。あくまで、「リモコン電源だけオフ」で節約するのがポイントです。

ガス給湯器の注意点

ガス給湯器を安全に使うためには、使用年数や種類に応じた注意点を押さえておく必要があります。安全に使い続けるために知っておきたい注意点を紹介していきます。

使用年数が10年を超える場合は交換・修理を検討する

多くのメーカーは、給湯器の「設計上の標準使用期間(安全に使用できる期間)」を10年としています[3]10年を過ぎると故障リスクが上がり、突然お湯が出なくなるケースも珍しくありません。以下の症状がある場合は、故障前に点検・交換を検討しましょう。

  • 音が変わった
  • お湯の温度が安定しない
  • なかなか温度が変わらない

とくに、冬場は配管の凍結や、冷え込みによる部品への負荷増大で故障が起きやすいです。給湯器の交換を検討する際は、省エネ性能が高い「エコキュート」や太陽光発電を併用する「おひさまエコキュート」などを導入すると長期的な光熱費削減につながる可能性がありますので、ぜひご検討ください。

給湯器本体の電源コンセントは抜かない

冬場は、気温が氷点下に近づくと給湯器の「凍結防止機能」が作動し、配管内の凍結を防ぐようになっています。給湯器本体の電源コンセントを抜いてしまうと、この機能が働かず、凍結によるトラブルが起こる可能性があります。

一方で、リモコンの電源を切っても凍結防止機能は作動します。節約したい場合は、リモコンの電源オフを活用しつつ、本体のコンセントは必ず差したままにしておきましょう。

バランス釜は火災のおそれがある

バランス釜(バランス型風呂釜)は、古い住宅で使われていたタイプの給湯設備です。バランス釜は、構造上種火を使うタイプであるため、つけっぱなしにしていると火災リスクがあります。また、浴槽に水が入っていない状態で加熱が行われると「空焚き」となり危険です。

このタイプを使用している場合は、基本的に「つけっぱなし」は避け、取扱説明書に沿った安全な操作を徹底することが大切です。点火がしにくいなどの不調を感じた際は、安全のため早めに専門業者へ点検を依頼しましょう。

まとめ

給湯器をつけっぱなしにした場合、電気代は待機電力によって多少上がるものの、ガス代はお湯を使用していなければかかりません。また、つけっぱなしが安全性や寿命に悪影響を与えることも基本的にはありません。

給湯による電気代、ガス代を節約したい場合は以下の方法を試してみてください。

  • フタをしてお湯を冷めにくくする
  • 家族で入浴時間を近づける
  • 水で済むときはお湯を使わない
  • リモコン電源をこまめにオフにする

給湯器は毎日の生活に欠かせない設備です。安全に・効率的に使うためにも、正しい知識を持って上手に節約していきましょう。

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