くらしの知恵

【最高/最低気温別】コートは何度から?失敗しない服装選びの正解を解説

「昨日と同じ感覚で薄着のまま出かけたら、思ったより寒くて後悔した…」「この気温でコートはまだ早いかな?周りから浮いてないか心配…」――季節の変わり目は、毎朝の服装選びに頭を悩ませますよね。とくに「コートをいつから着るか」は、多くの方が迷うポイントではないでしょうか。

この記事では、そんなあなたのために、コートを着始めるべき具体的な気温の目安から、ダウンやトレンチコートといった種類別の最適な着こなし、さらには個人の体感や朝晩の寒暖差に合わせた調整テクニックまで、丁寧に分かりやすく解説します。

服装選びで失敗しないための快適でおしゃれな毎日を送るためのヒントが満載です。ぜひ最後までご覧ください。

【結論】コートを着始める気温は15℃が目安!気温別に見る服装一覧

コートを着始める気温の目安は、日中の最高気温が15℃を下回る日です。15℃は、長袖のトップス一枚では肌寒さを感じ始める気温です。このタイミングでコートを準備しておくと、朝晩の冷え込みにも対応でき、快適に過ごせます。

ただし、これはあくまで一般的な目安です。最低気温やご自身の体感温度も考慮することが大切です。

ここでは、気温に合わせた服装の目安を一覧表にまとめました。毎日のコーディネートの参考に、ぜひご活用ください。

気温に合わせた服装の目安一覧表

この表を基本に、次の章でご紹介する具体的なコーディネート例をチェックしていきましょう。

【実践編】気温別に解説!失敗しないコートコーデの選び方

ここからは、具体的な気温ごとに最適なコートとコーディネートを詳しく見ていきましょう。

「最高気温」を基準に考えると、日中の服装選びがしやすくなります。一方で、一日中外出する日や帰りが遅くなる日は「最低気温」もチェックし、インナーや小物で調整するのが失敗しないコツです。

写真付きのコーディネート例と着こなしのポイントを参考に、ご自身のワードローブと照らし合わせながら、明日からの服装選びに役立ててくださいね。

最高気温16℃~20℃:薄手コートやジャケットが活躍

トレンチコートを着た女性

最高気温が15℃から20℃の日は、日中は過ごしやすいものの、朝晩や日陰では肌寒さを感じる季節の変わり目です。この時期の主役は、さっと羽織れて温度調整がしやすい軽めのアウターがおすすめです。

定番のトレンチコートは、まさにこの気温帯にぴったりのアイテムです。きちんと感がありながら、カジュアルなスタイルにも合わせやすいのが魅力。インナーには長袖のTシャツや薄手のブラウスを選び、ボトムスはきれいめのパンツや揺れ感のあるスカートを合わせると、上品なコーディネートが完成します。

よりカジュアルなスタイルがお好みなら、マウンテンパーカーやデニムジャケットもおすすめです。インナーにボーダーカットソーを合わせ、足元はスニーカーで軽快に。また、車移動が多い方や室内で過ごす時間が長い方には、厚手のカーディガンをアウター代わりにしても便利です。着脱しやすく、こなれた印象を与えてくれます。

この時期は、一日の寒暖差に対応できるよう、着脱しやすいアウタースタイルを意識するのがポイントです。

【コーディネート例①】

アウター
トレンチコート
おすすめコーディネート
長袖Tシャツ or 薄手ブラウス+きれいめパンツ or 揺れ感のあるスカート
おすすめシーン
きれいめスタイル

【コーディネート例②】

アウター
マウンテンパーカー or デニムジャケット
おすすめコーディネート
ボーダーカットソー+スニーカー
おすすめシーン
カジュアルスタイル

【コーディネート例③】

アウター
厚手のカーディガン
おすすめコーディネート
長袖Tシャツ+細身パンツ or ストレートデニム
おすすめシーン
車移動が多い、室内で過ごす時間が長い

最高気温12℃~15℃:裏地付きコート+薄手ニットの出番

チェスターコートを着た女性

最高気温が15℃を下回ってくると、いよいよ本格的なコートの出番です。日中もひんやりとした空気を感じるようになり、しっかりとしたアウターが必要になります。

この気温帯でおすすめなのが、裏地付きのトレンチコートやウール素材のチェスターコートです。風を通しにくく保温性があるため、見た目のおしゃれさと暖かさを両立できます。

インナーには、ハイゲージの薄手ニットやスウェットを合わせるのが定番のコーディネート。例えば、ブラウンカラーのチェスターコートにチャコールグレーのニットワンピースを合わせれば、洗練された大人のきれいめカジュアルが完成します。

また、ウール混素材のジャケットやキルティングジャケットも活躍します。ボトムスにコーデュロイのワイドパンツを合わせたり、インナーにシャツとニットを重ね着したりすることで、より暖かく、季節感のある着こなしが楽しめます。首元が寒い場合は、薄手のストールをプラスするのも良いでしょう。

【コーディネート例①】

アウター
裏地付きトレンチコート or チェスターコート
おすすめコーディネート
薄手ニット or スウェット
おすすめシーン
きれいめカジュアルスタイル

【コーディネート例②】

アウター
ウール素材のジャケット or キルティングジャケット
おすすめコーディネート
シャツ+ニット+コーデュロイパンツ
おすすめシーン
季節感のあるスタイル

最高気温8℃~12℃:ウールコートでしっかり防寒対策

ウールコートを着た女性

最高気温が10℃前後にまで下がると、冬の訪れをはっきりと感じる寒さになります。この時期は、見た目にも暖かな厚手のウールコートがコーディネートの主役です。

ロング丈のウールコートは、腰回りまでしっかり覆ってくれるので防寒対策に最適です。マフラーやストールを巻くことを想定し、ノーカラーのコートを選ぶと首元がすっきり見えます。

インナーには、ざっくりとした編み目のミドルゲージニットや、保温性の高いタートルネックセーターを合わせましょう。ボトムスは、風を通しにくいメルトン素材のスカートや、裏起毛のパンツを選ぶと足元まで暖かく過ごせます。

ピーコートやダッフルコートといった、トラッドなデザインのショート丈コートも根強い人気があります。ワイドパンツやロングスカートとの相性も良く、アクティブな印象を与えてくれます。

この気温帯からは、冬らしいおしゃれを楽しみながら、手袋やニット帽などの防寒アイテムで寒さ対策も万全にすることが大切です。

【コーディネート例①】

アウター
ノーカラーコート
おすすめコーディネート
ミドルゲージニット or タートルネックセーター+メルトン素材スカート or 裏起毛パンツ
おすすめシーン
定番

【コーディネート例②】

アウター
ピーコート or ダッフルコート
おすすめコーディネート
タートルネックセーター+ワイドパンツ、ロングスカート+手袋、ニット帽
おすすめシーン
アクティブスタイル

最高気温7℃以下:ダウンコートで万全の寒さ対策を

ダウンコートを着た女性

最高気温が7℃を下回るようになると、いよいよ真冬の厳しい寒さが到来します。この時期に欠かせないのが、抜群の保温性を誇るダウンコートです。

「ダウンは着膨れが心配…」という方も多いかもしれませんが、最近ではウエストを絞ったデザインや、ボリュームを抑えたスタイリッシュなモデルも豊富に揃っています。着膨れを防ぐには、ダウンのステッチ(縫い目)が細かいものや、ロング丈でもIラインを強調できるシルエットを選ぶのがコツです。

インナーには、厚手のニットやフリース素材のトップスを合わせましょう。とくに冷え込む日は、保温・発熱効果のある機能性インナーを一枚着込むだけで体感温度が大きく変わります。

ボトムスは風を通さないレザー調のパンツや、内側にボアが付いた保温性の高いパンツなどを活用するのもおすすめです。最強の防寒コーデを目指すなら、首元・手首・足首の「3首」を冷やさないことが重要になります。マフラーや手袋、厚手の靴下やブーツを組み合わせ、冷たい空気が入り込む隙間をなくす工夫をしましょう。

【コーディネート例①】

アウター
ダウンコート
おすすめコーディネート
厚手ニット or フリース素材トップス+機能性インナー+レザー調パンツ+マフラー、手袋など
おすすめシーン
防寒スタイル

【応用編】もう迷わない!状況別コートの賢い選び方と着こなし術

「気温の目安は分かったけど、自分は人より寒がりで…」「日中は暖かいのに、夜はコートが必要なくらい冷え込む日はどうすれば?」――気温の目安だけでは解決できない、こうしたリアルな悩みもありますよね。ここでは、より個人の状況に合わせたコートの選び方と賢い着こなし術をご紹介します。

この応用編をマスターすれば、毎朝の服装選びのお悩みを減らせるかもしれません。自分の体感やその日のスケジュールに合わせた最適なコーディネートで、一日を快適に過ごしましょう。

「寒がり?暑がり?」体感に合わせたインナー選びの調整テクニック

同じ気温でも、「ちょうどいい」と感じる人もいれば、「寒い」「暑い」と感じる人もいます。そんな個人の体感差は、インナーの選び方で上手に調整するのが正解です。

寒がりさん向けの調整テクニック

寒がりさんは、基本のコーデに「プラス1枚」を意識しましょう。とくにおすすめなのが、薄手で保温性の高い機能性インナーの活用です。吸湿発熱素材や裏起毛のものを選ぶと、着膨れせずに暖かさをキープできます。

また、カシミヤやウール素材の薄手のカーディガンを一枚プラスすれば、コートを脱いだ室内でも体温調整がしやすく便利です。首元を温めると体感温度が上がると言われているため、薄手のタートルネックをインナーにしたり、シルクのスカーフを巻いたりするのも、おしゃれで実用的な寒さ対策になります。

暑がりさん向けの調整テクニック

暑がりさんは、汗をかいた後の「汗冷え」に注意が必要です。インナーには、吸湿性・速乾性に優れたコットンや機能性素材を選びましょう。暖房の効いた室内で過ごすことが多い日は、厚手のニットを避け、長袖Tシャツに薄手のカーディガンを重ねるなど、脱ぎ着しやすい組み合わせがおすすめです。

また、コート自体を、軽くて保温性がありながら、通気性も備えた素材のものを選ぶと良いでしょう。持ち運びしやすい薄手のストールを一枚持っておくと、少し肌寒い時にさっと使えて便利です。

朝晩の気温差が激しい日の正解は?重ね着(レイヤード)コーデ術

秋や春先に多いのが、日中と朝晩の気温差が10℃以上にもなる日。日中の暖かさに合わせて薄着で出かけると、夜の冷え込みに凍えてしまうこともあります。こんな日は、「重ね着(レイヤード)」で対応するのがおすすめです。ポイントは、着脱しやすいアイテムを組み合わせることです。

アウターには、ライナー(取り外し可能な裏地)付きのトレンチコートや、薄手の中綿が入ったキルティングジャケットなどが最適です。これなら、日中の暖かい時間帯はライナーを外したり、コートを脱いだりして軽やかに過ごせます。

インナーの組み合わせも重要です。例えば、「長袖Tシャツ + ジップアップパーカー + 薄手のコート」というコーディネート。気温に合わせてパーカーを着脱することで、温度調整が可能です。

ほかにも、シャツワンピースの上にざっくりとしたニットを重ねるスタイルも、見た目のおしゃれさと実用性を兼ね備えています。朝の天気予報で最低気温と最高気温の差が大きい日を確認したら、ぜひレイヤードコーデ術を試してみてください。

薄手コートとパーカーを着る男性

【種類別】定番コートの特徴とおすすめの着用時期はいつから?

コートと一言で言っても、その種類はさまざまです。ここでは、多くの人が持っているであろう定番コートを3種類ピックアップし、それぞれの特徴や得意なスタイル、最適な着用シーズン(何月から何月までか)を解説します。ぜひコート選びの参考にしてみてください。

春・秋の主役「トレンチコート」の着こなし

【着用時期の目安:10月~12月上旬、3月~4月】

トレンチコート

ビジネスシーンから休日のカジュアルスタイルまで、オン・オフ問わず活躍するトレンチコートはまさに万能な、アウターの代表格です。元々は軍用コートとして誕生した背景から、機能性に優れ、流行に左右されにくい完成されたデザインが魅力です。

きれいめに着こなすなら、スーツやセットアップの上に羽織るのが王道スタイルです。ベルトをきゅっと締めると、よりフォーマルで洗練された印象になります。一方、カジュアルダウンしたい時は、インナーにパーカーやボーダーのカットソーを合わせ、デニムとスニーカーで着崩すのがおすすめ。前を開けてラフに羽織ると、こなれた雰囲気が出せます。

最近では、取り外し可能なライナーが付いたタイプも多いため、気温調節がしやすく初冬まで長く着用可能です。春先は明るいベージュ、秋は深みのあるカーキやネイビーなど、色で季節感を表現するのも楽しい着こなしのポイントです。

きれいめ・カジュアル両対応「チェスターコート」

【着用時期の目安:11月~3月】

チェスターコート

チェスターコートは、ジャケットの丈を長くしたようなデザインが特徴で、ウール素材が主流です。フォーマルな印象が強いアイテムですが、実はきれいめからカジュアルまで幅広く着回せる便利な一着です。

パンツスタイルと合わせるなら、タートルネックニットと細身のテーパードパンツですっきりまとめると、スタイリッシュなコーディネートが完成します。足元はローファーやパンプスで上品に。スカートと合わせる場合は、プリーツスカートやフレアスカートなど、揺れ感のある女性らしいアイテムとの相性が抜群です。

丈の長さによっても印象が変わり、膝丈のものはバランスが取りやすく、どんな身長の方にも似合います。一方、ふくらはぎまであるロング丈のものは、羽織るだけでトレンド感のある着こなしに。一着持っていると、冬のコーディネートの幅がぐっと広がります。

冬の最強アウター「ダウンコート」

【着用時期の目安:12月~2月】

ダウンコート

真冬の厳しい寒さから身を守ってくれる、最強の防寒アウターといえばダウンコートです。その抜群の保温性は、一度体験すると手放せなくなります。

着膨れが心配な方は、ボリュームを抑えたシルエットや、ウエストを絞ったデザインを選びましょう。また、インナーやボトムスを黒やネイビーなどの収縮色ですっきりまとめるのも、スタイルアップして見せるコツです。きれいめに着こなしたいなら、ダウンの光沢が控えめなマットな素材を選ぶと上品な印象になります。

近年では、高機能なアウトドアブランドのダウンだけでなく、人気のアパレルブランドからもデザイン性の高いダウンコートが数多く登場しています。自分のライフスタイルやファッションのテイストに合わせて、機能性とデザイン性の両方からお気に入りの一着を選んでみてください。

冬支度の前に確認!コートに関するQ&A

ここでは、「コートを着る時期」に関して、多くの方が抱きがちな細かい疑問にQ&A形式でお答えします。季節の変わり目の微妙な服装の悩みや、コートの購入時期、お手入れ方法まで網羅しているため、あなたの疑問もきっと解決するはずです。

Q1. 3月や4月に冬物のウールコートを着るのはおかしいですか?

3月上旬はまだ寒い日も多いため、ウールコートを着用しても全くおかしくありません。ただし、真冬のような重たい印象の黒やダークグレーよりは、ベージュやライトグレー、アイボリーといった春らしい明るい色のコートを選ぶと、季節感が出ます。

4月に入ると日中は暖かくなる日が増えるため、ウールコートでは少し重たい印象になる可能性があります。トレンチコートや春向けの素材のコートに切り替えるのがおすすめです。

Q2. コートはいつ頃買うのがお得ですか?

コートをお得に購入したい場合、狙い目は2つあります。

1つ目は、本格的なシーズンが始まる前の9月~10月頃に行われる先行販売や予約販売です。定価より少しお得に、かつ人気のデザインやサイズが確実に手に入ります。

2つ目は、冬のセールが本格化する1月以降です。割引率は高くなりますが、人気のアイテムは売り切れている可能性もあります。来シーズン用として購入するなら、2月~3月の最終セールもおすすめです。

Q3. コートの基本的なお手入れ方法を教えてください。

シーズン中にまず行いたいのが、着用後のブラッシングです。ウールやカシミヤなどの天然素材のコートは、洋服ブラシで毛並みを整え、ホコリや汚れを落とすことで、毛玉の発生を防ぎ、長持ちさせることができます。

シーズンオフで収納する前には、必ずクリーニングに出しましょう。目に見えない汚れが虫食いやカビの原因になります。クリーニングから戻ってきたら、ビニールカバーは外し、通気性の良い不織布のカバーをかけて、湿気の少ない場所に保管するのが理想的です。

まとめ

今回は、コートを何℃から着るべきかという疑問を軸に、気温別のコーディネート例から、個人の体感に合わせた調整術、コートの種類別の特徴まで、幅広く解説しました。

この記事のポイントを最後におさらいしましょう。

  • コートを着始める気温の目安は、最高気温15℃以下。
  • 気温だけでなく、ご自身の体感に合わせてインナーで賢く調整する。
  • 朝晩の寒暖差が激しい日は、着脱しやすい「重ね着」が正解。
  • コートの種類ごとの特徴を知り、自分のスタイルに合った一着を見つける。

毎日の気温に合わせた服装選びの基本さえ押さえれば、季節の変わり目も快適に過ごせるでしょう。この記事を参考に、あなたらしいコートスタイルを見つけて、毎日のおしゃれを楽しんでくださいね。

記事編集

くらひろ編集部
東京電力エナジーパートナー株式会社

「くらひろ by TEPCO」は、東京電力エナジーパートナーが運営するWebメディアです。でんきやガスのことはもちろん、あなたの毎日に役立つ知識から、くらしを広げるアイデアまで、“知りたい”に答える多彩な記事をお届けします。

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