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家電の知識

洗濯機の買い替え時期はいつ?寿命サインとおトクなタイミングを解説

洗濯機を長年使用していると、「故障かも?」と思うことが増えてきて、買い替えを検討するようになります。しかし、「洗濯機の買い替え時期はいつが良い?」と疑問を持っている方も多いでしょう。

洗濯機は、時期や種類によって価格が異なるため、買い替え前にポイントを知っておくのがおすすめです。そこで今回は、洗濯機を買い替えるタイミングやおトクに購入できる時期、洗濯機の寿命を解説します。

洗濯機の買い替えの時期は?【購入から6~10年が目安】

一般的に、洗濯機の寿命は6~10年程度とされています。

内閣府の「消費動向調査」[1]によると、洗濯機の平均使用年数は約10.9年で、そのうち約77%の人が、故障が原因で買い替えをしています。

また、洗濯機は経年劣化による事故を防止するため、経済産業省によって標準使用期間の表示を義務付けられています[2]。洗濯機の標準使用期間はメーカーや製品によって異なりますが、一般的に6~7年とされるケースが多く、超過すると経年劣化による火災や怪我につながるリスクがあります。

一方で、洗濯機のメーカーにも、製造打ち切りから6年間は部品を保有しなくてはならないという義務があります[3]。しかし、保有期間を過ぎると、修理に必要な部品の在庫がなくなり、修理ができない可能性があります。

上記の理由から、洗濯機を買い替える時期は、購入から6~10年が推奨されています。

洗濯機の買い替えにおすすめの時期

洗濯機の買い替えにおすすめの時期は、以下の4つです。

以下で、それぞれの時期について解説します。

家電量販店の決算セール【3月・9月】

多くの家電量販店では、総決算の3月と中間決算の9月に決算セールが行われます。とくに、3月は在庫処分セールが実施されることが多いです。

どちらの決算月もおトクですが、総決算の3月の方が、より安価で購入できる可能性があります。ただし、決算セールの時期は家電量販店によって異なるため、あらかじめ決算月を確認することが大切です。

ボーナス支給時期【6月・12月】

企業がボーナスを支給する6月・12月にあわせて、家電量販店でもセールが行われます。量販店によっては、値下げではなく、ポイント付与やギフトプレゼントなどの特典のみの場合もあります。

値下げ商品の購入を目的とするなら、事前に広告や公式ホームページなどでセール内容を把握しておきましょう。

洗濯機を選んでいる人

モデルチェンジの時期【4~5月・8~9月】

洗濯機には、モデルチェンジの時期が年2回ほどあります。この時期には、在庫を処分するため、旧モデルの価格が安くなる傾向にあります。洗濯機の種類ごとのモデルチェンジの時期は、以下のとおりです。

縦型
洗濯機
ドラム式
洗濯機
新モデル
発売時期
6月ごろ 10月ごろ
旧モデル
値下げ時期
4~5月 8~9月

モデルチェンジは、見た目や機能が一新される場合もあれば、旧モデルとほとんど差がないこともあります。そのため、場合によっては、新しいモデルとほぼ同じ機能が搭載されている旧モデルを安価で購入することも可能です。

自分が欲しい洗濯機がモデルチェンジする時期を確認し、購入時期をあわせることで、おトクに買い替えられるでしょう。

年末年始【12末~1月】

12月末~1月にある年末年始セールでは、洗濯機を含む家電を安く購入しやすい時期です。型落ちの旧モデルを店頭に置いていることも多く、最新モデルにこだわりがない方は、よりおトクに購入できます。

また、高機能で高価格なドラム式洗濯機も値下げする場合が多いため、普段購入が難しい製品もおトクに購入できます。

家電を買ったら、延長保証を付ける前にチェック!

東京電力エナジーパートナーでは、エアコンや洗濯機などの対象機器が自然故障したときにご利用できる住宅設備・家電修理サービスを提供しています。家電を購入して延長保証を付ける前に、ぜひご検討ください。

対象家電など、サービスの詳細は以下からご確認ください。

TEPCO: 住宅設備・家電修理サービス

  • 中古品または保証書がない場合は、設置・購入からではなく製造から10年以内の機器・製品が対象です。
  • 最大で税込50万円までの出張費・部品代・作業費(工事代)が無料となります。

洗濯機を買い替える前に確認すべき寿命のサイン

洗濯機を買い替える前に確認すべき寿命のサインとして、以下の7つが挙げられます。

寿命のサインに気付かず使用し続けると、思わぬトラブルにつながる可能性があります。これから解説するサインを確認しましょう。

洗濯中に異音がする

洗濯中に聞き慣れない異音がした場合、洗濯機の故障が疑われます。異音にはいくつか種類があり、音によって原因が異なります。異音の種類と考えられる原因は、以下のとおりです。

異音の種類 異音の原因
キュルキュル
  • モーターベルトの緩み・劣化
ガリガリ・カラカラ
  • 洗濯槽・パルセーター内部の異物混入
  • モーターの劣化
ガタガタ
  • 衣類の詰めすぎ・偏り
ブーン
  • ホースの詰まり
ポコポコ
  • 排水口・排水ホースの詰まり

衣類の詰めすぎや偏り、排水口・排水ホースの詰まりなどは、自身で改善できる可能性があります。しかし、モーターベルトの緩みや劣化、パルセーター内部の異物混入などは、専門業者による修理が必要です。

給水ができない

給水ができないときに考えられる原因には、緊急停止弁の作動や給水フィルターや給水ホースに汚れが溜まっていることが考えられます。このような場合、緊急停止弁を元の位置に戻したり、フィルターやホースの汚れをブラシで除去したりすると改善されることがあります。

これらの方法を試してみても改善されない場合は、本体の給水弁やポンプが故障している可能性があります。購入から日が浅いときは専門業者への修理依頼、購入から時間が経っているときは買い替えがおすすめです。

脱水や乾燥ができない

脱水や乾燥がうまくできない場合、排水口やホースに衣類から出た糸くずなどが溜まっている可能性があります。汚れや糸くずを放置すると、洗濯機に負荷がかかり、故障の原因につながるため、定期的に掃除を行うことが必要です。

うまく脱水できない

電源コードが熱くなる

洗濯機の電源コードやプラグが熱を帯びている場合、コードの断線やコンセントとの接触不良が考えられます。電源コードを折り曲げたり、重いものを乗せたりすると断線しやすくなるので、注意が必要です。

また、断線したまま洗濯機の使用を続けると火災につながる可能性があります。すぐに使用を中止し、専門業者に相談するか買い替えましょう。

異臭がする

洗濯機からの異臭には、いくつか種類があり、原因も異なります。以下が、異臭の種類と考えられる原因の一覧です。

カビ臭い
【原因】洗濯槽の裏側やフィルターなどにカビが発生している
【対応策】洗濯槽クリーナーを使用して掃除する
焦げ臭い
【原因】電源コードの断線など電気系統に異常がある
【対応策】修理か買い替えをする
下水臭い
【原因】排水口やホースの汚れで下水が逆流している
【対応策】排水口やホースを掃除する
洗剤臭い
【原因】洗剤の量が多い/洗剤のカスが洗濯槽の裏側に溜まっている
【対応策】洗剤の量を減らす/洗濯槽クリーナーを使用して掃除する

とくに、焦げ臭いと感じた場合は、電源コードが断線している可能性があります。火災につながる可能性があるため、すぐに使用を中止してください。

本体から水漏れがある

洗濯機から水漏れが発生したときに考えられる原因は、以下の4つです。

  • ホースと本体をつなぐ接続部分の緩み
  • 洗濯機内部の破損
  • パッキンの劣化
  • 給排水ホースの劣化・破損

ホースの接続部が緩んで水漏れが起きている場合、部品の交換や締め直しで解消することがあります。しかし、洗濯機内部の破損やパッキンの劣化、給排水ホースの劣化・破損などが原因で起こる洗濯機本体からの水漏れは、自身で改善するのは難しいです。買い替えを検討してみてください。

また、先述したとおり、洗濯機の水漏れは重大な事故につながる恐れがあります。水漏れを確認したら、止水栓を止めたり電源を抜いたりして事故を防いでください。

洗濯機が動かなくなる

洗濯機が動かないときは、最初にエラー表示が出ているか確認しましょう。洗濯物の量が多すぎたり、片側に寄っていたりするとエラーが発生します。洗濯物に異常がないときは、電源プラグを抜き、時間をおいてから再度差し直すと、動く場合があります。

上記の方法を試してみても動かないときは、故障が考えられるため、修理か買い替えを検討することをおすすめします。

洗濯機を修理している人

洗濯機の買い替え前の確認ポイント

洗濯機を買い替える際、確認しておきたいポイントがいくつかあります。

ここでは、洗濯機の買い替え前の確認ポイントを解説します。

洗濯機の容量を決める

洗濯機を購入するときは、ご家庭に合った洗濯機の容量を確認しましょう。洗濯機の容量は、家族の人数と洗濯物の量、洗濯の頻度によって決まります。

一般的に、1日あたりの大人1人の洗濯物は、1.5㎏ほどです。そのため、大人2人暮らしで毎日洗濯をする場合、6㎏ほどの容量が最適です。一方で、習い事や部活動をしていて、洗濯物が多い子どもがいる場合は、多めの容量の洗濯機を選ぶと良いでしょう。

このように、家族の構成や洗濯物の量、洗濯の頻度を考慮してご家庭に合った洗濯機を検討してください。

縦型洗濯機かドラム式洗濯機かを決める

縦型洗濯とドラム式洗濯機では、洗浄方法やメリット・デメリットに違いがあります。以下の表に、それぞれの特徴をまとめています。

縦型洗濯機 ドラム式洗濯機
洗浄方法 渦巻き状の水流を発生させて洗う 衣類を持ち上げて落としながら洗う
メリット
  • 安価なモデルが多い
  • 狭いスペースにも設置可能
  • 洗浄力が高い
  • 使用する水量が少ない
  • 衣類が傷みにくい
  • 乾燥性能が高い
デメリット
  • 使用する水量が多い
  • 乾燥性能が高くない
  • 価格が高い
  • 広いスペースが必要

縦型洗濯機

洗浄方法 渦巻き状の水流を発生させて洗う
メリット
  • 安価なモデルが多い
  • 狭いスペースにも設置可能
  • 洗浄力が高い
デメリット
  • 使用する水量が多い
  • 乾燥性能が高くない

ドラム式洗濯機

洗浄方法 衣類を持ち上げて落としながら洗う
メリット
  • 使用する水量が少ない
  • 衣類が傷みにくい
  • 乾燥性能が高い
デメリット
  • 価格が高い
  • 広いスペースが必要

商品によって性能やサイズが異なるため、購入する際は店頭で確認することをおすすめします。

機能を確認する

洗濯機は、製品によって搭載されている機能が異なります。静音性や省エネなど、自分が必要としている機能が何なのか明確にすると、製品の比較がしやすくなります。

同居している人がいるときは、1人で決めずに、どんな機能が欲しいのか意見をすり合わせましょう。

設置場所や搬入経路を確認する

洗濯機のサイズが大きすぎると、設置場所に収まらなかったり搬入できなかったりすることがあります。そのため、事前に廊下やドア、洗面所などの幅を確認しておくことが重要です。

加えて、洗濯機は、振動や負荷を軽減できる水平な場所に設置するようにしてください。洗濯パンが設置されている場合には、購入しようとしている洗濯機が置ける大きさがあるかどうか、購入前に忘れずに確認してください。

TEPCO: 住宅設備・家電修理サービス

  • 中古品または保証書がない場合は、設置・購入からではなく製造から10年以内の機器・製品が対象です。
  • 最大で税込50万円までの出張費・部品代・作業費(工事代)が無料となります。

洗濯機の処分方法

洗濯機の処分方法は、以下の4つです。

ここでは、使用しなくなった洗濯機の処分方法を説明します。

購入した店舗に引き取りを依頼する

使わなくなった洗濯機を粗大ごみとして捨てることは、特定家庭用機器商品化法(家電リサイクル法)によって禁止されています。

使っていた洗濯機を処分したい場合には、新しい洗濯機を購入した家電量販店で引き取りを依頼することが可能です。引き取りを依頼する際は、リサイクル料金と運搬費を負担することがあることに注意が必要です。

自治体に問い合わせる

洗濯機の処分に困った際は、住んでいる地域の自治体に相談すると良いでしょう。自治体で洗濯機を処分するメリットや注意点は、以下のとおりです。

メリット
  • 引き取りしてくれる小売店や事業者を紹介してくれる
  • 安価で引き取りしてくれる場合が多い
  • 買い替えない場合も対応してくれる
注意点
  • 回収日を指定できない
  • 屋外に運び出しを依頼される場合もある

引き取りの申し込みは基本的にネットから可能です。住んでいる自治体の公式ホームページを確認しましょう。

回収業者に委託する

プライベートや仕事で洗濯機を処分する時間がない人は、不用品回収業者に委託するのがおすすめです。時間を指定すれば自宅まで回収に来てくれるため、一人暮らしの方でも安心して利用できます。

ただし、動作不良や修理が必要な場合は再利用が難しく、引き取りを拒まれるケースもあります。また、一般廃棄物処理業の許可を持っていない回収業者も存在するため、トラブルに巻き込まれないよう、委託する業者は慎重に選びましょう。

指定引き取り場所に持ち込む

事業者・自治体・家電量販店などに引き取りを依頼せず、指定の引き取り場所に直接持ち込む処分方法もあります。

引き取り場所に持ち込む前に、郵便局で家電リサイクル券に必要事項を記入する必要があります。その後、郵便局の窓口か、ATMでリサイクル料金を支払い、家電リサイクル券と不要になった洗濯機を、指定引き取り場所に持っていきます。

運搬費はかかりませんが、ほかの処分方法に比べて手間がかかるのがデメリットです。

まとめ

洗濯機の寿命は、一般的に6~10年です。製品の製造が中止されてから6年が経過すると、部品がメーカーに保有されていない可能性が高いので、長期間使用していて寿命のサインが現れている洗濯機は、買い替えを検討しましょう。

買い替えにおすすめの時期は、モデルチェンジの時期や年末年始セールの時期です。洗濯機の買い替えを検討している方は、ぜひこの記事で紹介したことを参考にしてください。

  1. 内閣府経済社会総合研究所景気統計部
    消費動向調査(令和6年3月実施調査結果)
  2. 経済産業省
    長期使用製品安全表示制度
  3. 公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会
    補修用性能部品表示対象品目と保有期間

この記事の情報は公開日時点の情報です

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