お風呂の追い焚きのガス代は?入れ替え・足し湯との比較や節約方法も解説
疲れきった一日の終わりには、温かい湯船に入りたくなります。お風呂に入るタイミングによっては、追い焚きをすることもありますが、「追い焚きにかかるガス代が気になる」という方も多いでしょう。また、追い焚き・入れ替え・足し湯では、どれがガス代・水道代が安いのかも気になるところです。
そこで、今回は追い焚きにかかるガス代について、入れ替え・足し湯などの他の機能との比較をしつつ解説していきます。ガス代を節約する方法や追い焚き時に注意したい衛生面での対策についても解説しているので、ぜひ最後まで確認してみてください。
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- 東京電力エナジーパートナー株式会社
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目次
冷めきったお湯の追い焚きにかかるガス代:118~231円程度
まずは、お湯張りをした翌日などに、冷めきった残り湯を温め直すケースでガス代を試算します。試算結果によると、冷めきった残り湯を追い焚きした場合のガス代は118~231円程度です。
追い焚きにかかるガス代は、ガスの種類によって異なります。家庭用のガスには、主に「都市ガス」と「LPガス(プロパンガス)」の2種類があり、一般的には都市ガスの方がガス代は安くなります。
冷めきった残り湯を追い焚きする場合、都市ガスでは約118円、LPガスでは約231円がかかります(詳細な条件は「▼算出条件①」に示しています)。
| 都市ガス | LPガス | |
|---|---|---|
| ガス代 | 約118円 | 約231円 |
| 水道代 | 0円 | 0円 |
| 合計 | 約118円 | 約231円 |
追い焚きと入れ替えの比較:追い焚きした方が安い
お風呂のお湯はできれば毎日入れ替えたいという方も少なくないでしょう。この場合、「冷めきった残り湯を追い焚きしたとき」と「毎日お湯を入れ替えたとき」で、どちらの水道光熱費が安くなるのかが気になるところです。
「残り湯の追い焚き」と「お湯の入れ替え」にかかる水道光熱費を比較すると、入れ替えよりも追い焚きの方が34~41円程度安い傾向にあります。残り湯を追い焚きする場合と、お湯を入れ替える場合のガス代(都市ガス・LPガス)と水道代の試算結果は以下のとおりです(詳細な条件は「▼算出条件①」に示しています)。
| 追い焚き | 入れ替え | |||
|---|---|---|---|---|
| ガス種別 | 都市ガス | LPガス | 都市ガス | LPガス |
| ガス代 | 約118円 | 約231円 | 約111円 | 約217円 |
| 水道代 | 0円 | 0円 | 約48円 | 約48円 |
| 合計 | 約118円 | 約231円 | 約159円 | 約265円 |
一般的な給湯器では、お湯を追い焚きするよりも新しく給湯する方が熱効率は良いため、残り湯と水道水の水温・水量が同じ場合には、ガス代は「入れ替え」の方が安くなります。しかし、お湯を入れ替える場合には水道代がかかるため、水道光熱費の合計額を比較すると、入れ替えよりも追い焚きの方が34~41円程度安くなる傾向にあります。
なお、残り湯には細菌が繁殖しやすいとされており、追い焚き使用時にも定期的なお湯の入れ替えは必要です。加えて、清浄剤の使用や定期的な配管洗浄も推奨されています。追い焚き機能を使用した際の衛生面への対処方法については、「▼【追い焚き使用時の注意点】衛生面への対処方法」で詳しく解説します。
算出条件①
- ガス代=「お湯の質量」×「上昇温度」÷(「発熱量」×「熱効率」)×ガス料金単価
| お湯の質量 | 200kg(湯量を200Lと想定) |
|---|---|
| 上昇温度 | 24℃(17℃の水を41℃に加熱する想定)
|
| 発熱量 | |
| 熱効率 | 一般的な機種の数値として、以下のとおり仮定
|
| ガス料金単価 |
|
| 水道料金単価 | 0.24円/L [4] |
少し冷めたお湯の追い焚きにかかるガス代:15~29円程度
家族がお風呂に入った後など、少し冷めてしまったお湯を温め直して入るケースもあるかと思います。
浴槽の保温性や室温にもよりますが、お湯張りから2, 3時間ほど経ったお湯の水温は、目安として約3℃下がります。このケースで、3℃下がったお湯を温め直す場合のガス代を試算すると、追い焚きにかかるガス代は都市ガスで約15円、LPガスで約29円です(詳細な条件は「▼算出条件②」に示しています)。
| 都市ガス | LPガス | |
|---|---|---|
| ガス代 | 約15円 | 約29円 |
| 水道代 | 0円 | 0円 |
| 合計 | 約15円 | 約29円 |
追い焚きと足し湯の比較:追い焚きした方が安い
お風呂のお湯が少し冷めてしまった場合、熱いお湯を追加する「足し湯」をして温度を上げることも考えられます。
少し冷めてしまったお湯を温め直す場合、「追い焚き」と「足し湯」の水道光熱費を比較すると、追い焚きの方が25~41円程度安い傾向にあります。
3℃冷えたお湯を温める場合、追い焚きと足し湯でかかるガス代(都市ガス・LPガス)と水道代は以下のとおりです(詳細な条件は「▼算出条件②」に示しています)。
| 追い焚き | 足し湯(60℃) | |||
|---|---|---|---|---|
| ガス種別 | 都市ガス | LPガス | 都市ガス | LPガス |
| ガス代 | 約15円 | 約29円 | 約32円 | 約62円 |
| 水道代 | 0円 | 0円 | 約8円 | 約8円 |
| 合計 | 約15円 | 約29円 | 約40円 | 約70円 |
試算結果から、3℃下がったお湯を温め直す場合、追い焚きは足し湯よりも都市ガスで25円程度、LPガスで41円程度安いことが分かりました。
足し湯では高温のお湯が必要になるため、使用するガスの量が多くなります。さらに水道代もかかるため、このような差がつきました。ガス給湯器の場合には、足し湯よりも追い焚きの方が経済的といえそうです。
算出条件②
- ガス代=「お湯の質量」×「上昇温度」÷(「発熱量」×「熱効率」)×ガス料金単価
- 足し湯後の温度=(「残り湯の質量」×「残り湯の温度」+「足し湯の質量」×「足し湯の温度」)÷(「残り湯の質量」+「足し湯の質量」)
| お湯の質量 |
|
|---|---|
| 上昇温度 | 温め直した後のお湯の温度は41℃を想定
|
| 発熱量 | |
| 熱効率 | 一般的な機種の数値として、以下のとおり仮定
|
| ガス料金単価 |
|
| 水道料金単価 | 0.24円/L [4] |
追い焚きにかかるガス代の節約方法
追い焚きは浴槽のお湯を温め直す機能で、便利な反面、ガス代がかかります。ガス代を極力抑えたい方は、お風呂のお湯を冷まさないこと、使うガスの量を少なくすること、そしてガス料金のプランを見直すことが節約のポイントです。
ここからは、それぞれの節約方法について詳しく解説していきます。
浴槽にふたをして保温性を高める
浴槽内のお湯が冷えてしまうと、追い焚きの際に余計なガス代がかかります。そのため、こまめにふたを閉めて、浴槽のお湯の温度を下げないようにすることが大切です。
また、ふたを閉めることで、ほこりや汚れの侵入を防ぐこともできます。

追い焚きの回数を減らす
ガス代を極力抑えたい方は、追い焚きの回数を減らすことを心掛けましょう。
例えば、家族が入浴する時間はなるべく間隔を空けずに入浴し、お湯が冷めるまで長湯しないようにするなどの対策が効果的です。
前述のとおり、3℃下がった200Lのお湯を追い焚きする場合、1回あたりのコストはLPガスで29円程度、都市ガスで15円程度かかります。追い焚きの回数を1日1回減らすことができれば、年間では都市ガスで5,500円程度、LPガスで10,600円程度の節約につながります。
使うお湯の温度を下げる
お湯を温めるのに必要なガスの量は、お湯の温度を高くすればするほど多くなります。そのため、節約のためには使うお湯の温度を下げることを検討してください。
また、浴槽にためるお湯の温度だけではなく、シャワーの温度もガス代に影響するので、どちらも温度を見直すことが大切です。お風呂が寒い場合など、熱いシャワーを浴びて体を温めたいときには、先に浴槽に浸かって体を温めてから体を洗うと、シャワーの温度を上げなくて済み、ガス代を節約することができます。
ただし、お風呂の湯温を下げすぎると体が温まりにくく、湯冷めして体調不良を引き起こす場合があるので注意しましょう。
また、給湯器の設定温度は「使うお湯の温度+10℃」が推奨されています。現在、家庭用として普及している水栓の多くでは、使うお湯の温度が同じ場合には給湯器の設定温度を下げてもガス代の節約にはつながりません。
ガスの契約内容を見直す
日々のガス代を節約するためには、ガスの契約内容を見直すことも検討してみてください。ガスの契約先を変更したり、電気とガスのセットプランに変更したりすることで、ガス料金がおトクになる場合があります。
ガス会社を変更する
契約するガス会社を変更することも節約方法の一つです。
現在はご家庭での都市ガスの契約先が自由化されており、またガス会社によって料金システムは異なります。スマートフォンの通信料を料金プランや契約先を変更して節約するのと同じようなことが、ガス代でも可能なのです。
会社ごとに、ご家庭のライフスタイルに合ったプランやおトクなサービスが提供されていることも少なくありません。また、契約するガス会社を変更しても、供給されるガスの質や安全性などが変わるわけではないので安心です。
例えば、東京電力エナジーパートナーの「とくとくガスプラン」なら、東京ガスの一般料金よりも約3%おトクにガスを使用できます(※)。
しかしながら、場合によっては契約会社を変更した後の方が、ガス代が高くなってしまうこともあります。そのため、乗り換えを検討する際は、無料で行える料金シミュレーションで試算しておくことをおすすめします。
※とくとくガスプラン(床暖プランは除く)は、東京ガスの一般料金(消費税等相当額を含み、原料費調整額は含みません)より約3%おトクになります。
電気・ガスセットプランに変更する
料金プランを変更する際に、電気とガスをセットで契約できるプランに切り替えるとガス代がおトクになることもあります。支払いも一本化することができるので家計の管理がしやすくなることも嬉しいポイントです。
例えば、東京ガスの一般料金より約3%安くなる東京電力エナジーパートナーの「とくとくガスプラン」には、ガスと電気をまとめることでおトクになる「ガスセット割」も用意されています(※)。
なお、東京電力エナジーパートナーでは、東京ガスエリアだけではなく、その他一部の関東エリアでも都市ガスを販売しています。また、関東エリア以外でも販売中です。お住まい・お引越し先の地域での供給状況は「▶こちら」からご確認ください。

※とくとくガスプラン(床暖プランは除く)は、東京ガスの一般料金(消費税等相当額を含み、原料費調整額は含みません)より約3%おトクになります。ただし、ガスセット割の適用には、対象の電気料金プランへの切替えが必要です。詳しくは「▶こちら」をご確認ください。
- ※1:東京ガス一般料金とは、東京瓦斯株式会社が定める「一般ガス供給約款〔東京地区等〕(2025年6月1日実施)」[7]にて規定している基本料金および従量料金のことを指しており、原料費調整額等は含みません。
- ※2:東京ガスが採用する原料費調整額等の項目を加味して計算すると、必ずしも「約3%」安くなるとは限りません。
- ※3:ガス料金プランと対象の電気料金プランの両方を東京電力エナジーパートナーでご契約いただいた場合、対象の電気料金プランを単独でご契約いただいた場合と比べて、電気料金が毎月102円(税込)お安くなります。
原料費調整額とは
- ガス料金には、原料費調整額が含まれています。原料費調整額とは、貿易統計における液化天然ガス価格などから算出される、その時々の平均原料価格により毎月変動する調整額のことです。原料価格の変動に応じて、原料費調整額を加算あるいは差し引きして計算します。
- 過去の事例として、世界的な原料価格高騰の影響で、東京電力エナジーパートナーの代表的な料金プランであるとくとくガスプランのご使用量30m³のモデルでは、2023年1月のガス料金は、原料費調整の適用がない場合と比べ、1.5倍程度となりました。
- また、東京ガス・東邦ガス・大阪ガスの一般料金等には、加算される原料費調整額の変動単価に上限がある一方、当ガス料金プランにおいては上限がありませんので、原料価格が高騰した場合には、当ガス料金プランの方が原料費調整額が高くなる可能性があります。
- 原料費調整制度の詳細については「▶こちら」からご確認ください。
このように、ガスの契約プランを見直すことで、ガス代のみならず光熱費全般が安くなる可能性があƒƒるので、この機会に見直してみてはいかがでしょうか。
【追い焚き使用時の注意点】衛生面への対処方法
追い焚きはとても便利な機能ですが、衛生面が気になる方も多いのではないでしょうか。
温かいお湯は細菌が繁殖しやすい環境で、時間が経つにつれ細菌はどんどん増えていきます。入浴直後は少ない細菌も、残り湯を一晩置いておくだけで約1,000倍に増殖するともいわれています。
完全に減菌することは難しいですが、少しでも細菌を抑える対策方法を紹介します。
清浄剤でお湯をきれいにする
残り湯を追い焚きする際は、雑菌の繁殖を抑制し、残り湯を衛生的に保つ「清浄剤」を使用するといいでしょう。
清浄剤はドラッグストアなどで販売されており、手軽に購入することができます。臭いやヌメリを取り除く効果もあるので重宝しますが、完全に減菌できる訳ではないので注意しましょう。

定期的に追い焚き配管を洗浄する
前述した清浄剤は、残り湯の細菌を抑制するのに効果的な方法の一つです。しかし、配管内に汚れが残っていると、その汚れが細菌の温床となり、追い焚きしても衛生的な状態を保つことができません。
そのため、定期的に配管洗浄を行うことが大切です。市販の配管洗浄用の洗浄剤を使用すれば、手軽に掃除できます。
給湯器のモデルによっては、自動洗浄機能が搭載されているものもありますが、これは洗剤を使用しません。どちらにせよ2か月から3か月に1度は、掃除する必要があります。
まとめ
今回ご紹介した試算結果によると、冷めきったお湯を追い焚きする場合のガス代は、都市ガスで118円程度、LPガスで231円程度です。また、3℃冷めたお湯を追い焚きする場合のガス代は、都市ガスで15円程度、LPガスで29円程度です。
お風呂のお湯を温める場合には、お湯張りをしなおす「入れ替え」や熱湯を追加する「足し湯」などの方法もありますが、水道光熱費の合計額は「追い焚き」の方が節約できる傾向にあります。
しかし、入浴後のお湯は、ひと晩後には入浴直後に比べて約1,000倍も細菌が増殖するともいわれています。追い焚きを使用する方は、入浴後に清浄剤を使用したり、定期的に追い焚き配管を掃除したりして、お風呂を清潔に保つことをおすすめします。
- 東京都水道局
水道水の水温 - 東京瓦斯株式会社
都市ガスの種類・熱量・圧力・成分 - LPガス安全委員会
LPガスとは? - 東京都水道局
節水について - 東京瓦斯株式会社
ガス料金早見表(2026年6月検針分) [PDF] - 一般社団法人 日本エネルギー経済研究所 石油情報センター
一般小売価格 - 東京瓦斯株式会社
一般ガス供給約款(東京地区等)〔2025年6月1日実施〕 [PDF]
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