【そのまま使える】秋の時候の挨拶・季語一覧!失礼のないマナーと例文
秋に送る手紙やメールには、「秋の時候の挨拶」を添えると相手に丁寧な印象を与えられます。しかし、時候の挨拶を普段から使用している方は多くないため、「相手に失礼のない挨拶は?」「挨拶は月によって変えるもの?」と書き始めでつまずいてしまうこともあるのではないでしょうか。
そこで本記事では、秋の挨拶一覧やビジネス・プライベートで使い分ける月別の例文をご紹介します。あわせて、送る時期や頭語・結語などのマナーも徹底解説しますので、ぜひ最後までお読みください。
目次
まずは押さえたい!文書の基本構成
手紙やメールを作成する際、文書の基本構成を理解しておくことは重要です。構成を守ることで、読み手に安心感と信頼感を与えることができます。
一般的な文書は、以下の4つの要素で構成されています。
構成要素と内容
- 前文:「拝啓」などの頭語から始まり、時候の挨拶や相手の安否を気遣う言葉を続けます。
- 主文:最も相手に伝えたい本題を記載します。
- 末文:今後の厚情を願う言葉や健康を祈る挨拶、「敬具」などの結語で締めくくります。
- 後付:日付、差出人の氏名、宛名を記載します。
文書全体の流れを意識して書くことで、内容が整理され、伝えたいことが明確になります。とくに、前文での時候の挨拶は、日本ならではの四季を慈しむ心が表れる大切なポイントです。
宛名書きの基本
宛名は文書の中でも目につきやすく、相手に対する敬意が直接的に表れる部分です。会社名、部署名、役職、氏名を正しく記載し、適切な敬称を選ぶことが基本となります。
宛名書きの主なルールは以下のとおりです。
- 敬称の使い分け:個人宛には「様」、企業や部署といった団体宛には「御中」を使用します。
- 「御中」と「様」の併用禁止:企業宛ての場合、「○○株式会社 御中」が正しいです。
- 役職名の扱い:役職名(部長、社長など)自体が敬称の役割を果たすため、「部長様」のように敬称を重ねるのは間違いです。
正しい宛名書きを徹底することで、相手に「失礼のない丁寧な対応」という印象を強く持ってもらえます。ビジネスマナーの第一歩として、宛名は正確かつ丁寧に記載しましょう。
9月(初秋)の時候の挨拶・季語
9月は、暦上では秋ですが、まだ夏の暑さが残る時期でもあります。そのため、残暑への配慮と、秋への移ろいを感じさせる表現をバランスよく使い分けることが求められます。
ビジネスで使える挨拶と例文
ビジネス文書では、漢語調の時候の挨拶を使用するのが一般的です。時期によって使える言葉が異なるため、相手に届く時期に合わせて最適な表現を選びましょう。
| 時期 | 時候の挨拶 |
|---|---|
| 9月上旬 |
|
| 9月中旬 |
|
| 9月下旬 |
|
【ビジネス向けの例文(9月)】
拝啓
秋涼の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
おかげさまで弊社一同も変わりなく業務に励んでおります。
また、日頃より貴社の皆様には多大なるご支援をいただき、心より感謝申し上げます。
今後とも変わらぬご愛顧を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
朝夕は涼しさを感じる季節となりましたので、くれぐれもご自愛ください。
敬具
令和〇年九月吉日
〇〇株式会社(自分の会社名)
〇〇(自分の名前)
▲▲株式会社(相手の会社名)
▲▲様(相手の名前)
個人宛で使える挨拶と例文
恩師や親戚など個人宛の手紙では、親しみやすさと温かみのある口語調の挨拶がおすすめです。日々の生活の中で感じる秋の気配を言葉にすると、より気持ちが伝わります。
| 時期 | 時候の挨拶 |
|---|---|
| 9月上旬 |
|
| 9月中旬 |
|
9月下旬 |
|
【個人宛例文(9月)】
拝啓
朝夕はめっきり涼しくなりましたが、お変わりなくお過ごしでしょうか。
さて、おかげさまで私どもも元気に過ごしております。
先日は素敵なお品をいただき、本当にありがとうございました。
改めて心より御礼申し上げます。
季節の変わり目ですので、どうぞご自愛ください。
敬具
令和〇年九月〇日
〇〇(自分の名前)
▲▲様(相手のお名前)
10月(仲秋)の時候の挨拶・季語
10月は、秋が深まり、空気が澄み渡る秋晴れが続く時期です。紅葉の始まりや金木犀の香りなど、五感で秋を感じられる表現を積極的に取り入れましょう。
ビジネスで使える挨拶と例文
10月のビジネス挨拶では、秋の盛りを表す「仲秋」や、景色が美しく彩られる様子を指す言葉がよく使われます。相手への敬意とともに、清々しい季節の挨拶を届けましょう。
| 時期 | 時候の挨拶 |
|---|---|
| 10月上旬 |
|
| 10月中旬 |
|
| 10月下旬 |
|
【ビジネス向けの例文(10月)】
拝啓
錦秋の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、かねてより進めてまいりました〇〇のプロジェクトにおきましては、おかげさまで〇月に無事リリースを迎えることができました。
これもひとえに貴社の多大なるご尽力とご支援の賜物と、深く感謝申し上げます。
今後とも変わらぬお引き立てを賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
朝晩は冷え込む日も増えてまいりましたので、くれぐれもご自愛ください。
敬具
令和〇年十月吉日
〇〇株式会社(自分の会社名)
〇〇(自分の名前)
▲▲株式会社(相手の会社名)
▲▲様(相手の名前)
個人宛で使える挨拶と例文
10月の個人宛挨拶は、金木犀の香りやうろこ雲など、日常で見かける秋のサインを添えると会話が弾むような印象になります。読み手が情景を想像できるような、生き生きとした文章が喜ばれるでしょう。
| 時期 | 時候の挨拶 |
|---|---|
| 10月上旬 |
|
| 10月中旬 |
|
| 10月下旬 |
|
【個人宛例文(10月)】
拝啓
金木犀の香る季節となりましたが、お変わりなくお過ごしでしょうか。
おかげさまで私どもは元気に過ごしております。
先日は〇〇の件で大変お世話になり、改めて心より御礼申し上げます。
〇〇様からいただいたアドバイスのおかげで、その後も順調に進んでおります。
朝夕は肌寒く感じる日も増えてまいりましたので、どうぞお身体を大切にお過ごしください。
敬具
令和〇年十月〇日
〇〇(自分の名前)
▲▲様(相手のお名前)

11月(晩秋)の時候の挨拶・季語
11月は、秋の終わりと冬の足音が聞こえてくる時期です。次第に冷え込みが厳しくなるため、相手の健康を気遣う一言がより一層重要になります。
ビジネスで使える挨拶と例文
11月のビジネス文書では、寒さが近づくことを示す表現や、冬支度を感じさせる言葉を選びましょう。年末に向かって多忙になる時期でもあるため、簡潔かつ丁寧な挨拶が好まれます。
| 時期 | 時候の挨拶 |
|---|---|
| 11月上旬 |
|
| 11月中旬 |
|
| 11月下旬 |
|
【ビジネス向けの例文(11月)】
拝啓
向寒の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
日ごとに寒さが増し、冬の訪れを感じる季節となりました。
現在進行しております〇〇のプロジェクトですが、貴社より温かいご支援を賜り、おかげさまで非常に順調に進行しております。
これもひとえに貴社のご尽力の賜物と、弊社一同深く感謝申し上げます。
今後とも変わらぬお引き立てを賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
寒さ厳しき折、くれぐれもご自愛ください。
敬具
令和〇年十一月吉日
〇〇株式会社(自分の会社名)
〇〇(自分の名前)
▲▲株式会社(相手の会社名)
▲▲様(相手の名前)
個人宛で使える挨拶と例文
11月の個人宛の挨拶では、木枯らしや冬支度といった、寒さの中にも趣のある季語を用いると良いでしょう。
| 時期 | 時候の挨拶 |
|---|---|
| 11月上旬 |
|
| 11月中旬 |
|
| 11月下旬 |
|
【個人宛例文(11月)】
拝啓
木枯らしが吹きすさび、冬の気配を感じる季節となりましたが、
〇〇様はいかがお過ごしでしょうか。
日頃は温かいお心遣いをいただき、心より感謝申し上げます。
本日は、地元のおいしい果物が手に入りましたので、
心ばかりですが別便にてお送りいたしました。
温かいお茶と一緒に、皆様でお召し上がりいただけますと幸いです。
これから寒さも増してまいりますので、
どうぞお身体を大切にお過ごしください。
敬具
令和〇年十一月〇日
〇〇(自分の名前)
▲▲様(相手のお名前)
秋の挨拶を送る時期とマナー
挨拶の言葉を正しく選ぶことはもちろん大切ですが、それを送るタイミングや言葉のトーンを相手に合わせることも、重要なマナーの一部です。ここでは、挨拶を送る際のマナーを確認しておきましょう。
秋の挨拶を送る時期は「9月初旬から11月末」まで
時候の挨拶は、その時の暦や実際の気候に密接に関係しています。そのため、季節外れの言葉を使ってしまうと、どんなに丁寧な文章でも悪い印象を与えてしまうおそれがあります。
送付時期に関する注意点は以下のとおりです。
- カレンダーと体感の調整:暦の上での季節(二十四節気)と実際の体感温度がずれている場合、無理に季語を使うより、今の天候に即した言葉を選ぶ方が自然です。
- 先取りはOK、遅れはNG:季節を少し先取りする挨拶は問題ないですが、すでに終わった季節の挨拶を使うのは失礼にあたるとされます。
- 旬を逃さない:例えば「紅葉の候」は、実際に紅葉が見頃となる時期に合わせて使うのが最も丁寧です。
受け手が今まさに感じている季節感に寄り添った挨拶を選ぶことが大切です。
ビジネスと個人で言葉のトーンを使い分ける
挨拶の言葉には、大きく分けて「漢語調」と「口語調」の二種類があります。これらは、相手との関係性や文書の目的に合わせて使い分けることが重要です。
主に「〇〇の候」という形で使用される漢語調は、ビジネス関係や公式行事の際に最適です。口語調よりも格式高く、信頼感や敬意をストレートに伝えられます。
一方で、親しみやすく、書き手の近況や温もりが伝わりやすい口語調は、親戚や友人に季節の挨拶を送るときに向いています。
相手がどのような言葉を好むかを第一に考え、適切なトーンを選択しましょう。
「拝啓‐敬具」など頭語と結語はセットで使う
季節の挨拶などの文書には、最初と最後に特定の決まり文句が必要です。これらは対になっており、一方だけを使うのはマナー違反とされています。
- 「拝啓(はいけい)」‐「敬具(けいぐ)」:どのような場面でも使える一般的な組み合わせです。
- 「謹啓(きんけい)」‐「敬白(けいはく)/謹白(きんぱく)」:目上の人や重要な取引先に適しています。
- 「前略(ぜんりゃく)」‐「草々(そうそう)」:急ぎの用件や親しい間柄で、時候の挨拶を省く際に使います。
頭語と結語の正しい組み合わせを使用することで、文書の格式を保ち、相手への礼儀を示せます。

まとめ
秋の挨拶は、9月から11月までに送るのが基本です。時期に応じた適切な時候の挨拶を使うことで、受け取った相手に丁寧な印象を与えられるでしょう。
ビジネスでは格式ある漢語調を、個人宛では温かみのある口語調をベースに、基本構成を守って書き進めてください。
今回ご紹介した一覧や例文を参考に、ぜひ素敵な秋の便りを届けてみてくださいね。
記事編集
- くらひろ編集部
- 東京電力エナジーパートナー株式会社
「東京電力 くらひろ by TEPCO」は、東京電力エナジーパートナーが運営するWebメディアです。でんきやガスのことはもちろん、あなたの毎日に役立つ知識から、くらしを広げるアイデアまで、“知りたい”に答える多彩な記事をお届けします。

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