季節の行事

秋はいつから?定義や実際の気温で見る「季節の変わり目」一覧も

9月になっても暑い日が続き、「いつになったら涼しくなる?」「いつからが秋なの?」と気になる人も多いのではないでしょうか。

秋の始まりは、「二十四節気」「天文学」「気象庁」といったそれぞれ異なる基準で定められています。また、こうした定義とは別に、私たちが体感で秋を感じられる気温もあります。

この記事では、秋の始まりがいつなのかをはじめ、「立秋」と「秋分」の違い、秋を体感できる時期、さらには秋の訪れを感じる瞬間など、秋に関する疑問を解説します。あわせて、秋の楽しみ方も紹介しますので、参考にしてください。

秋はいつから?3つの基準

秋の始まりを定めているのは、二十四節気・天文学・気象庁の3つで、二十四節気では立秋、天文学では秋分、気象庁では9月1日を秋のはじまりとしています。

また、定義としての秋の始まりと、体感での秋の始まりの時期はずれていることがあります。ここからは、それぞれの「秋の始まり」について詳しく解説します。

暦上の秋:立秋(8月7日ごろ)から

二十四節気に基づくと、暦上の秋の始まりは立秋(8月7日ごろ)の日です。

二十四節気とは、1年を春・夏・秋・冬に4つに分け、それぞれをさらに6つずつに分けた季節の区分方法のことです。太陽の動きをもとに24の区切りで季節を表しており、自然の変化をより細かく捉えるために使われてきました。

二十四節気では、現在の暦(新暦)の2~4月を春、5~7月を夏、8~10月を秋、11~1月を冬としています。秋の最初にある節気は立秋であることから、二十四節気を基準とした秋のはじまりは新暦の8月7日ごろとなります。

天文学上の秋:秋分の日(9月23日ごろ)から

天文学では、秋分の日(9月23日ごろ)を秋の始まりとしています。秋分の日には、昼と夜の長さがほぼ同じになります。

地球は1年かけて太陽の周りを1周しており、この「太陽と地球の位置関係」で季節が決まります。

地球は地軸(自転の軸)が少し傾いた状態で回っているため、太陽の光が当たる角度が日々変わっていきます。その途中で、太陽が地球の真横(赤道の真上)からまっすぐ照らすタイミングが、1年に2回だけ訪れます。この日のことを春の「春分」と、秋の「秋分」と呼びます。

なお、地球が太陽を一周する時間はちょうど365日ではないため、秋分の日の日付は毎年前後します。

気象学上の秋:9~11月

気象庁では、9月1日から11月30日までを秋としています。

気象学では、1年を3か月ごとに4等分して「春夏秋冬」を決めています。季節の変わり目は地域や緯度によっても異なりますが、一般的に以下の区切りが使われています。

  • :3~5月
  • :6~8月
  • :9~11月
  • :12~2月

気温・体感の秋:最高気温25℃以下

涼しくなり、多くの人が秋を感じられるようになるのは、最高気温が25℃を下回るようになってからです。

25℃以下になると日中の厳しい暑さが和らぎ、エアコンなしでも快適に過ごせるようになります。街でも半袖から長袖シャツへと衣替えをする人が増え始めるタイミングです。

最高気温が25℃を下回る時期は、地域やその年の気象状況によって差がありますが、一般的には、9月下旬から10月上旬ごろに最高気温25℃以下の日が増え、本格的な秋の訪れを感じられます。

秋の日の家族

【地域別】最高気温が25℃を下回る時期一覧

地域にもよりますが、一般的に最高気温が25℃を下回るようになると、秋らしくなってきたと実感できるようになります。ただし、この涼しさを迎えられる時期は地域によって大きく異なります。

そこで、「最高気温が25℃を下回り始めた日(2023年〜2025年実績)」を都市別にまとめました。お住まいの地域がいつ頃から涼しくなるのか、目安としてぜひチェックしてみてください。

地域 2023年 2024年 2025年
東京 9月23日 9月25日 10月1日
名古屋 10月4日 10月8日 10月4日
大阪 10月5日 10月3日 10月4日

立秋と秋分の違い

「立秋」と「秋分」はどちらも秋を表す言葉ですが、「秋のどのタイミングを指すか」という時期と意味が大きく異なります。

立秋は、「秋の始まり」を意味します。二十四節気では、季節の始まりを「立春・立夏・立秋・立冬」と呼んでおり、秋の最初の始まりがこの立秋です。立秋は例年8月7日ごろで、実際にはまだ暑い時期ですが、暦の上ではこの日から秋へと切り替わります

一方で秋分は、「秋の折り返し」を意味します。天文学では、太陽の動きで季節を「春分・夏至・秋分・冬至」に分けており、秋分が秋の始まりになります。秋分の日は昼と夜の長さがほぼ同じになり、この日を境にだんだんと夜が長くなって、季節は本格的な冬へと向かい始めます。

立秋 秋分
意味 秋の始まり 秋の折り返し
時期 8月7日ごろ 9月23日ごろ
特徴
  • 暦上での秋の始まり。
  • 実際にはまだ暑さが残る。
  • 天文学上での秋の始まり。
  • 昼と夜の長さがほぼ同じになる日。
  • この日を境に夜の時間が長くなる。

秋の兆しを感じるサイン

秋は、夏の象徴だった入道雲やセミの鳴き声、ひまわり畑などの景色が、少しずつ姿を変えていく季節です。

空に浮かぶ雲の形、夕暮れに響く虫の声、足元に咲く草花など、身近な自然にふと目を向けると、あちこちに隠れた秋のサインを見つけられます。

ここでは、日常の中で見つけられる「秋の訪れを告げる3つのサイン」をご紹介します。

雲の変化

日中はまだ夏のような暑さが残っていても、空を見上げて「うろこ雲」や「ひつじ雲」が見られたら、秋が近づいているサインです。

夏の間によく見られるモクモクとした入道雲は、強い日差しと地上の暑さによって発生します。しかし、季節が秋へと移り変わるにつれて、空の様子は以下のように変わります。

空がいつもより高く見える
秋になると空気が澄み始めるため、視覚的にも空が一段と高く、広く感じられるようになります。
高い空に現れる秋の雲
「うろこ雲」や「ひつじ雲」は、夏の雲よりも高い上空にできるのが特徴で、秋ならではの風物詩です。

普段は何気なく見ている空ですが、じっくり観察すると、本格的な秋の到来をいち早く体感することができます。

音の変化

秋の訪れを五感で感じるなら、聞こえてくる音にも注目してみましょう。

昼間は夏のような暑さが残っていても、夜にスズムシやコオロギなどの虫の音が聞こえてきたら、秋が近づいているサインです。

秋になると、夏の間に一日中響き渡っていたセミの鳴き声も、だんだんと落ち着いていきます。代わりに、以下のような「秋ならではの音」が日常に混ざり始めます。

夜に響く虫の声(スズムシ・コオロギなど)
秋の虫たちは、夕方から夜にかけて鳴くことが多いです。虫の音の変化は、秋の到来を告げる最大の風物詩です。
風の音や、朝晩の静けさ
秋が深くなると空気が乾燥して澄んでくるため、風が木の葉を揺らすカサカサという音や、朝晩の独特な静けさなど、夏にはなかった空気の音を感じられるようになります。

植物の変化

身近な景色から秋の訪れを実感したいときは、植物や食材の変化に注目しましょう。

街歩きの中で彼岸花やコスモスが見られ、金木犀(キンモクセイ)の香りが漂ってきたら、秋が近づいているサインです。

夏の太陽を浴びて青々と茂っていた緑の景色は、季節の移り変わりとともに、以下のような変化を見せてくれます。

秋の花が咲く・香る
彼岸花やコスモスが風景を彩り始めます。とくに金木犀は、甘い香りが特徴で、視覚でも嗅覚でも秋を感じられます。
紅葉が始まる
鮮やかな緑色だった街路樹や山々の葉が、少しずつ黄色や赤へとグラデーションのように色を変え、視覚的に秋の深まりを感じられます。
スーパーに秋の食材が並び始める
買い物に行った際、青果コーナーに栗やさつまいも、柿といった秋の旬の食材が並び始めるのも、秋の訪れの目安です。

秋を迎えるための準備チェックリスト

秋には、快適に過ごせる日もあれば、冬のように肌寒く感じる日もあります。気温の変化で体調を崩さないためにも、秋の始まりを感じたら、衣替えや寝具の見直しなど、少しずつ季節に合わせた準備を始めることが大切です。

ここでは、本格的な秋を迎える前にやっておきたい準備を紹介します。

衣替え

秋の衣替えは、一気にすべてを入れ替えるのではなく、月ごとの気温変化に合わせて段階的に進めるのがおすすめです。

秋は一日の中での寒暖差が大きいため、気温に合った最適なアイテムをクローゼットの手前に用意しておきましょう。

おすすめの服
9月 半袖シャツ、カーディガン、薄手のシャツ
10月 長袖シャツ、パーカー
11月 ニット、厚手ジャケット、薄手コート

衣替えは、「最高気温が20℃〜22℃」くらいになる日(多くの地域で10月頃)におこなうと、衣類の過不足が起きにくいといわれています。9月のうちはまだ夏物を片付けず、クローゼットの手前に秋物を少しずつ混ぜていくライトな準備から始めてみてください。

住まいの冬支度

秋が深まり気温が下がってくると、住まいの環境も少しずつ冬に向けた準備が必要になります。具体的な準備を以下にまとめました。

  • エアコンの掃除
  • 厚手の寝具への交換
  • 夏物寝具の洗濯
  • 夏物カーペットの洗濯

本格的な冷え込みに備えて、あたたかく快適に過ごせるように早めに整えておくことが大切です。

また、窓からの冷気を防ぐために断熱シートを貼ったり、カーテンを厚手のものに変えたりするだけでも体感温度は変わります。こたつやヒーターなどの暖房器具の準備や、加湿器の点検も早めに済ませておくと安心です。

加えて、冬の本格的なエアコン使用に備えて、秋のうちからエアコンのクリーニングをしておくことがおすすめです。専門業者にクリーニングを依頼すれば、自分では掃除できないエアコンの内部まできれいにできます。

秋の味覚を楽しむ

秋が「食欲の秋」と呼ばれる理由は、寒い冬に備えて栄養をたっぷり蓄えた、旬の食材が豊富に揃うためです。

スーパーの売り場で見かけたら絶対に外せない、秋の代表的な旬の食材とおすすめの食べ方をジャンル別に紹介します。

さつまいも・栗・きのこ類
秋の定番といえば、旬の食材を使った炊き込みごはんです。素材本来の自然な甘みや、豊かな香りがお米に染み込み、食卓に並ぶだけで一気に秋の雰囲気を楽しめます。
秋刀魚(さんま)・秋鮭(あきざけ)・秋鯖(あきさば)
名前に「秋」が入る魚は、秋に旬を迎えるものが多いです。シンプルな塩焼きはもちろん、うま味を閉じ込めるホイル焼きも、素材の風味を余すことなく堪能できます。
戻り鰹(もどりガツオ)
春の初鰹と違い、北の海でたっぷりとエサを食べて南下してきた秋の鰹は、濃厚な脂が特徴です。定番のタタキやお刺身で、贅沢なコクを味わうのがおすすめです。
ぶどう・梨・柿(かき)
秋は果物も一斉に実りを迎えます。そのままデザートとして味わうのはもちろん、週末に果物狩りに出かけて、もぎたての新鮮なおいしさを体験するのも秋ならではの特別な楽しみ方です。

まとめ

秋の始まりは、二十四節気では8月7日ごろの「立秋」、天文学では9月23日ごろの「秋分の日」、気象庁では9月1日です。また、涼しさを感じられるようになるのは最高気温が25℃を下回る9月下旬~10月上旬です。

9月に入っても、まだまだ暑い日は続くものの、徐々に気温が低下し、虫の声が聞こえる、見られる雲の種類が変わってくるなど、自然のなかで秋を感じられる瞬間が増えていきます。

秋ならではの行事やイベントが多く開催されていたり、旬の食材が出回ったりなど、楽しめる要素が豊富です。気温が暑くても、日常の中に小さな秋を探してみてはいかがでしょうか。

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くらひろ編集部
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