食の知識

【レシピあり】常備菜の日持ちは?作り置きにおすすめの野菜10選

時間があるときに作り置きしておく常備菜。週末に作っておけば、忙しい平日の食事がぐっと楽になります。しかし、「そもそも常備菜とは?」「保存期間はいつまで?」「どんな料理が常備菜になる?」などと疑問がある方も少なくないはずです。

そこで、この記事では、常備菜に使える野菜10種類を定番レシピや保存期間の目安とあわせてご紹介します。さらに、作り置きを長持ちさせるコツや注意点も解説しますので、この記事を参考に毎日の食卓に役立つ常備菜を作ってみませんか?

常備菜とは:まとめて作り置きするおかずのこと

常備菜とは、時間があるときにまとめて作り置きし、冷蔵庫や冷凍庫で保存しておくおかずのことを指します。

「常備」とは常に備えておくもの、「菜」とは副菜を意味する言葉です。一般的には、メインの料理と一緒に食べる作り置きの副菜であることが多いです。代表的な常備菜には、きんぴらごぼうやひじきの煮物、漬物、酢の物などが挙げられます。

常備菜の日持ち:一般的には冷蔵保存で3日程度

定義があるわけではありませんが、常備菜は冷蔵庫で3日程度保存できるものを指すのが一般的です。ただし、常備菜の日持ちは使用する食材や調理方法、保存状態によってそれより短くなるケースも多く、一概に「○日保存できる」と言い切れるものではありません。

たとえ、レシピに則った食材・方法で調理したとしても、水気を飛ばすのが不十分だったり、調理器具や保存容器の衛生管理ができていなかったりすると、常備菜は早く傷んでしまいます。また、夏場の冷蔵庫は冬よりも庫内の温度が上がりやすく、常備菜の保存期間は短くなりがちです。

この記事では定番の常備菜レシピもご紹介しますが、保存期間はあくまでも目安として捉えてください。後述する「▼常備菜を長持ちさせるコツと注意点」もご参考に、食中毒の発生リスクは徹底的に抑えるよう注意が必要です。

【レシピあり】常備菜におすすめの野菜10選

常備菜は、日々の献立を助けてくれる心強い味方です。ここでは、作り置きに最適で栄養豊富な野菜を10種類厳選しました。それぞれの野菜を使った常備菜レシピもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

キャベツ:使い回しの効く万能野菜

やみつきキャベツ

キャベツは、味のバリエーションが豊富でボリュームも出せる万能野菜です。生でも加熱しても美味しく、和洋中どの味付けにも馴染みます。

代表的な常備菜には、コールスローや浅漬けがあります。ただ千切りやざく切りにして保存するだけでも、調理時間の短縮につながります。

【定番レシピ】無限やみつきキャベツ

  1. キャベツ4分の1玉を一口大のざく切りにし、耐熱容器に入れる。
  2. 600Wの電子レンジで1分程度加熱し、取り出して上下を混ぜ、もう1分程度加熱する。
  3. 水気をしっかりと絞ってからポリ袋に入れ、塩昆布とごま油、鶏ガラスープの素を少々加える。
  4. 袋の上からしっかり揉み込み、10分ほど置いて味を馴染ませる。
  • 保存方法:タッパーに入れて冷蔵室で保存
  • 保存期間の目安:2日以内

きのこ:栄養豊富で旨味が凝縮

きのこのガーリックマリネ

きのこは、低カロリーで栄養豊富な健康的な食材です。旨味が凝縮されており、数種類を組み合わせることで、その相乗効果により深い味わいを楽しむことができます。

常備菜としては、マリネやなめたけが定番です。冷凍保存をすると、さらに旨味が増すという特徴も持っています。

【定番レシピ】きのこのガーリックマリネ

  1. お好みのきのこ200gを石づきを落として小房に分ける。
  2. フライパンにオリーブ油とニンニクを加え、きのこを炒める。
  3. きのこに焼き色がついたら酢を加え、ひと煮立ちさせる。
  4. 塩コショウで味を整え、水分が飛ぶまでしっかりと炒める。
  • 保存方法:タッパーに入れ、粗熱が取れたら冷蔵室で保存
  • 保存期間の目安:3〜4日程度

大根:時間が経つほどに味が染み込む

豚バラ大根

大根は、時間が経つほど味が染み込み、美味しさが増す根菜です。冬の時期はとくに甘味が強く、煮物や漬物にするのが最適です。

代表的な常備菜には、大根の煮浸しや、ゆず大根などがあります。水分が多い野菜ですが、加熱調理をすることで保存性が高まります。残った皮は、キンピラにすれば無駄なく使い切ることができます。

【定番レシピ】豚バラ大根

  1. 大根4分の1本を厚さ1cmのいちょう切りにし、電子レンジで色が透き通るまで加熱する。
  2. 豚バラ肉100gと大根を炒め、醤油、砂糖、水を加える。
  3. 落とし蓋をして15分煮込み、そのまま冷まして味を染ませる。
  4. お好みで刻みネギを載せる。
  • 保存方法:タッパーに入れて冷蔵室で保存し、食べる際に再加熱する
  • 保存期間の目安:2〜3日程度

ピーマン:忙しい日の時短調理にもおすすめ

ピーマンの種ごと塩昆布和え

ピーマンは、彩りを添える副菜として欠かせない存在です。短時間の加熱で調理ができるため、忙しいときの時短料理にも重宝します。

ピーマンの丸ごと煮や、塩昆布和えなどが定番の常備菜です。独特の苦味は、油で調理することで和らぎ、食べやすくなります。ビタミンCが豊富[1]で、加熱しても壊れにくいのが大きな魅力です。

【定番レシピ】ピーマンの種ごと塩昆布和え

  1. ピーマン5個を手で一口大にちぎる。
  2. 種ごと耐熱容器に入れ、電子レンジ600Wで2分加熱する。
  3. 塩昆布とごま油、白ごまを加えて、全体をよく混ぜ合わせる。
  • 保存方法:タッパーで入れて冷蔵室で保存
  • 保存期間の目安:2~3日程度

白菜:さまざまな副菜にアレンジ自在

白菜と油揚げの煮浸し

白菜は、加熱するとカサが減り、驚くほどたくさん食べられる野菜です。淡白な味わいなので、和風だしやクリーム煮など、アレンジは自由自在です。

常備菜としては、浅漬けや煮浸しなど定番です。芯の部分と葉の部分で食感が異なるため、一皿で変化を楽しめます。

【定番レシピ】白菜と油揚げの煮浸し

  1. 白菜8分の1株を3cm幅に、油揚げ1枚を1cm幅に切る。
  2. 鍋にだし汁100mL、醤油とみりんを各小さじ2入れ、沸騰させる。
  3. 材料を入れ、中火で5分ほど煮たら、そのまま置いて味を馴染ませる。
  4. 保存容器に入れる際は、油揚げを上に載せると油のコクが白菜に染み込む。
  • 保存方法:タッパーに入れて冷蔵室で保存
  • 保存期間の目安:2〜3日程度

パプリカ:鮮やかな色彩で食卓を華やかに

パプリカの彩りマリネ

パプリカは、食卓を一気に華やかにしてくれる鮮やかな色が特徴です。肉厚で甘味が強く、ピーマンが苦手な方でも美味しく食べられます。

常備菜として定番のマリネやラタトゥイユは、冷めても美味しく、お弁当にも最適です。オリーブオイルとの相性が良く、洋風のアレンジがおすすめです。

【定番レシピ】パプリカの彩りマリネ

  1. パプリカ赤と黄を各1個ずつ、細長い乱切りにする。
  2. フライパンで表面に少し焼き、色がつくまで素焼きにする。
  3. 酢、オリーブ油、砂糖、塩を混ぜたマリネ液に熱いまま漬ける。
  4. お好みでハーブを添える。
  • 保存方法:タッパーに入れて冷蔵室で保存
  • 保存期間の目安:4〜5日程度

じゃがいも:食べ応えある副菜ならおまかせ

ガーリックベーコンポテトサラダ

じゃがいもは、お腹を満たしてくれる満足感の高い食材です。ホクホクとした食感は、子供から大人まで幅広く好まれます。

ポテトサラダやジャーマンポテトが、代表的な常備菜のメニューです。和・洋・中のどんな調味料とも相性が良く、飽きずに食べられます。マッシュして保存すれば、コロッケなどのアレンジ料理にも変身します。

【定番レシピ】ガーリックベーコンポテトサラダ

  1. じゃがいも2個を茹で、熱いうちに粗く潰し、大さじ1の酢を混ぜ込む。
  2. フライパンで、細切りにしたベーコンとニンニクを水分が飛んでカリカリになるまでよく炒める。
  3. 1と2が完全に冷めたら、マヨネーズと塩コショウを加え、よく混ぜ合わせて完成。
  • 保存方法:タッパーに入れて冷蔵室で保存
  • 保存期間の目安:2日以内

ごぼう:作り置きなら味が馴染む

ごぼうとにんじんのキンピラ

ごぼうは、独特の香りと噛み応えが魅力の食物繊維たっぷりな野菜です。しっかりとした食感があるため、少量でも満足感を得ることができます。調理してから時間が経つと、味がしっかり馴染んで美味しくなります。

作り置きメニューなら、キンピラごぼうやごぼうサラダが定番です。煮物に加えれば、料理全体の旨味を底上げしてくれる役割も果たします。

【定番レシピ】ごぼうとにんじんのキンピラ

  1. ごぼう1本とにんじん3分の1本を、それぞれ細切りにする。
  2. ごま油を熱したフライパンで、野菜がしんなりするまで炒める。
  3. 醤油、砂糖、みりんを各小さじ2加えて水分がなくなるまで炒める。
  4. 仕上げに少量の酢を回し入れ、白ごまを添える。
  • 保存方法:タッパーに入れて冷蔵室で保存
  • 保存期間の目安:4〜5日程度

セロリ:香りと食感が食卓のアクセントに

セロリの浅漬け

セロリは、爽やかな香りがアクセントになる、おしゃれな常備菜に向いた野菜です。生のまま調理することで、特有のシャキッとした食感を最大限に活かすことができます。

常備菜としては、セロリの浅漬けやピクルスなどが、さっぱりとしていて人気です。短時間の調理で完成するため、忙しい週末の作り置き作業でも負担になりません。葉の部分も捨てずに細かく刻んで漬け込むことで、より豊かな香りを楽しむことができます。

【定番レシピ】セロリの浅漬け

  1. セロリ1本の筋を取り、斜めに薄切りにし、葉は細かく刻む。
  2. セロリをザルに入れて熱湯にくぐらせ、キッチンペーパーで水気をよく拭き取る。
  3. ポリ袋にセロリ、塩少々、砂糖、酢、だし、唐辛子を入れて軽く揉む。
  4. 冷蔵庫で30分以上置いて、全体に味が馴染んだら完成。
  • 保存方法:タッパーに入れて冷蔵室で保存
  • 保存期間の目安:2〜3日程度

ズッキーニ:おしゃれな洋風常備菜に

夏野菜のラタトゥイユ

ズッキーニは、油との相性が抜群で、洋風の作り置きにぴったりの野菜です。見た目がキュウリに似ていますが、カボチャの仲間で加熱すると甘味が増します。皮を剥かずに調理できるため、手間がかからない点も大きな魅力です。

常備菜にするならラタトゥイユやナムルなどが代表的なメニューです。色鮮やかな緑や黄色は、お弁当の隙間を埋めるのにも重宝します。

【定番レシピ】夏野菜のラタトゥイユ

  1. ズッキーニ、パプリカ、なす、玉ねぎなどの野菜を食べやすい大きさに切る。
  2. オリーブ油を引いた鍋で野菜を炒め、トマト缶とコンソメを加える。
  3. 弱火で10分ほど煮込み、最後に塩コショウで味を整える。
  • 保存方法:タッパーに入れて冷蔵室で保存
  • 保存期間の目安:4~5日程度

常備菜を長持ちさせるコツと注意点

せっかく作った常備菜は、最後まで安全に美味しく食べ切りたいものです。しかし、作り置きした常備菜は一歩間違えると雑菌が繁殖し、食中毒のリスクを招くこともあります。

常備菜の作り置きでは、「調理時」「保存前」「保存後」のそれぞれの工程で、気を付けるべきポイントがあります。常備菜を日持ちさせ、食卓の安全衛生を守るために注意したいコツと注意点をまとめて解説しますので、最後までチェックしてください。

【調理時・保存前】調理器具と保存容器を除菌する

常備菜作りで最も重要なのは、菌を持ち込まないことです。そのため、調理を始める前に、まな板や包丁、菜箸、そして保存容器が清潔であるかを確認しましょう。

意外と盲点なのが、菜箸などの調理道具の溝や、タッパーの蓋の溝・パッキンなどです。これらにこびりついた汚れを栄養分として菌が繁殖することもありますので、注意が必要です。

調理器具と保存容器の消毒
調理器具と保存容器は良く洗って乾燥させた、清潔なものを使用しましょう。使用前に、食品用アルコールを吹きかけて消毒するか、熱湯消毒を行うのが理想です。
常備菜の調理風景

【調理時・保存前】水分を徹底的に除去する

菌の繁殖に欠かせないのが「水分」です。逆に言えば、常備菜を長持ちさせるコツは、いかに余分な水分を減らすかにかかっています。

料理に含まれる水分はもちろん、保存容器にも水分が発生しないように気を付けることで、常備菜の保存期間を延ばすことができます。

野菜の水分は絞り出す
キャベツや白菜などの水分の多い野菜は、加熱した後や塩揉みした後に、「これでもか」というほどしっかりと水分を絞り出してください。
煮汁の水分は煮詰めて飛ばす
煮物を作る際は最後に火を強め、煮汁を煮詰めて水分を飛ばしてください。食材に旨味を凝縮させつつ、保存性を高めることができます。
水気を吸う食材を活用する
かつお節やすりごまを和え物に加えると、後から出てくる水分を吸い取ってくれるため、味がぼやけず傷みにくくなります。
保存容器のフタは料理が完全に冷めてから
常備菜を保存容器に入れたら、完全に冷めるまでフタはしないでください。まだ熱を帯びた状態でフタをすると、蒸気が逃げずに保存容器の中にとどまってしまいます。

【保存前】料理が20~40℃の温度帯になる時間を短くする

調理後、料理が20~40℃の温度帯になる時間を短くすることが大切です。この温度帯は食中毒の原因となる細菌が活発に増殖する温度[2]であり、この温度帯に放置する時間をいかに短くするかが、食中毒を防ぐ鍵となります。

粗熱を取る際は急冷を心掛ける
できあがった料理は、なるべく早く粗熱をとることが大切です。熱伝導率の高いアルミ製のバットに広げたり、氷や保冷剤を用いたりするなどして、一気に温度を下げましょう。
冷蔵庫に入れる前に粗熱を取る
できあがった料理を温かいまま冷蔵庫に入れると、庫内の温度が上がり、他の食材まで傷める原因になります。調理後の料理はなるべく早く冷やすことが大切ですが、同時に、素手で底を触っても全く熱くない状態になるまで待つことも心掛けましょう。
常備菜の保存風景

【保存後】食べる直前の「取り分け」と「再加熱」にも注意が必要

完成した常備菜を食べる際にも、注意が必要です。そのとき食べる分だけを清潔な箸で取り分け、十分な再加熱を行うことで、食中毒の発生を予防することができます。

なお、保存期間の目安の範囲内であったとしても、常備菜の保存状態によっては想像以上に傷みが進んでいる可能性も考えられます。万が一、料理にニオイやぬめり、味の変化などの違和感があった場合は、絶対に食べることはせず廃棄してください。

取り分けは清潔な箸で
保存容器に直接、食事中の箸を入れるのはNGです。必ず、よく洗って乾燥させた清潔な箸やスプーンを使い、先にその日食べる分だけを取り分けるようにしましょう。細菌の繁殖しづらい、ステンレス製の箸やスプーンを使用するとより安全性が高まります。
加熱できる常備菜は十分に再加熱する
煮物や炒め物、肉や魚を使用した料理は、常備菜であっても食べる前に中心部までしっかりと加熱する必要があります。75℃以上で1分間を目安に加熱する[2]ことで、保存中に万が一増殖した菌を死滅させることができます。
加熱できない常備菜は取り分けたらすぐ冷蔵庫へ
加熱できない常備菜は、食卓に出しっぱなしにせず、取り分けたらすぐに冷蔵庫へ戻すことが鉄則です。冷蔵庫内の温度から常温に戻ることで、細菌が活発化したり、容器内に結露が発生したりするおそれがあります。

まとめ

今回は、常備菜におすすめの野菜10選とそのレシピや日持ちの目安、そして常備菜を長持ちさせるためのコツと注意点を解説しました。

余力があるときに作り置きする常備菜は、さまざまな野菜で作ることができます。しかし、調理道具や保存容器の衛生管理、水分の除去、温度管理などの注意点をおろそかにしてしまうと、食中毒のリスクが高まってしまいます。

普通の調理以上に気を遣う常備菜ですが、ポイントを抑えれば忙しい日々の食卓に役立つはずです。この記事を参考に、皆さんも常備菜の作り置きにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

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くらひろ編集部
東京電力エナジーパートナー株式会社

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