季節の食材

【料理家監修】春が旬の魚介類一覧!新鮮な魚の選び方も紹介

気温が暖かくなってくると、鮮魚コーナーや魚屋に並ぶ魚の種類が冬とはガラッと変わります。せっかくなら、春が旬の魚を献立に取り入れたいと考える方は多いでしょう。

本記事では、春が旬の魚介類を一覧で紹介するとともに、新鮮な魚の選び方や栄養価、春の魚を使ったおすすめ料理について解説します。春ならではの味わいを楽しみたい方はぜひ参考にしてください。

監修者

川久 景子(かわく けいこ)
料理家

食品の企画・メニュー開発を行う他、WEB媒体にレシピ・コラムを掲載。旬の食材を取り入れた、白ごはんに合うお手軽おかず料理が好評。

川久 景子(かわく けいこ) プロフィール写真

春が旬の魚介類一覧

春が旬の魚介類には、タイ、サワラ、サヨリ、あさり、ニシン、カツオ、メバル、サクラエビなどがあります。

春は、産卵期や回遊の影響で身質が良くなる魚介類が多く、産卵に向けて栄養を蓄えることで脂がのり、うま味が凝縮される季節です。さっぱりとした味わいの魚から、ほどよく脂がのった魚介まで、春ならではのおいしさを楽しめる食材がそろいます。

ここでは、春に旬を迎える代表的な魚介類を、旬の時期とあわせて紹介します。

ニシン(鰊/鯡):2~3月

ニシン(鰊/鯡):2~3月

ニシン(鰊/鯡)の旬の時期は、産卵のために沿岸へやってくる2〜3月頃です。地域によっては6月頃まで水揚げが続くため、春から初夏にかけて長く親しまれています。脂の“のり”がよく、皮目の香りが良い点がニシンの魅力です。一方で、青い背中と細長さが特徴の魚体は傷みやすく、産地に近い地域ほど、より鮮度の高いニシンを味わうことができます。

ニシンは塩焼きや煮付け、身欠きニシン(素干し)などさまざまな食べ方があります。また、「数の子」や「子持ち昆布」など、卵がおいしく食べられることもニシンの特徴です。

タイ(鯛):3~5月

タイ(鯛):3~5月

3〜5月ごろに旬を迎えるタイ(鯛)は、ピンク色の美しい魚体が特徴の魚です。七福神の恵比寿様が釣り上げた「めでたい」魚として知られており、日本では縁起物として親しまれています。

タイは春になるとうま味が凝縮されます。刺身や煮付け、焼き魚など幅広い調理法で味わえるのも特徴です。

サワラ(鰆):3~5月

サワラ(鰆):3~5月

サワラ(鰆)は、地域によって旬が異なるのが特徴です。関西地方では産卵のために沿岸に集まる3~5月、関東地方では「寒サワラ」として脂がのる12~2月にかけて旬を迎えます。柔らかく、銀色に輝く細長い魚体が特徴です。脂の“のり”が良く、日本全国で獲れる魚であるため、旬を迎える時期は家庭に並ぶことが多いでしょう。

旬のサワラは刺身やムニエル、西京漬けなどさまざまな料理に使用できます。

サヨリ(針魚/細魚):3~5月

サヨリ(針魚/細魚):3~5月

3~5月頃に旬を迎えるサヨリ(針魚/細魚)は、細長い魚体と美しい銀色が特徴の魚です。太平洋や日本海に生息しており、日本では高級魚として知られています。

サヨリは淡白かつ繊細な味わいを持つ身と、さっぱりとした風味が特徴です。脂の“のり”は控えめで、寿司や天ぷらなど幅広い調理法に適しています。

あさり(浅蜊):3~5月

あさり(浅蜊):3~5月

3~5月はあさりが産卵前で身がふっくらし、うま味が増す時期です。春には、潮干狩り場であさりを採ることもでき、レジャーとしてもおすすめです。

味噌汁や酒蒸し、パスタなど、家庭料理で使いやすいのも魅力です。購入する際は、砂抜きがしっかりされたものを選ぶと、調理もスムーズに進みます。

カツオ(鰹):3~5月

カツオ(鰹):3~5月

カツオの旬は3~5月で、この時期のカツオは脂が控えめで、かための食感が特徴です。刺身はもちろん、表面を香ばしく炙った「タタキ」にすると、さっぱりとした味わいをより楽しめます。

また、9~10月には脂ののった「戻り鰹」が旬を迎えるため、季節ごとに異なるおいしさを味わえる魚としても親しまれています。

メバル(目張/眼張):4~5月

メバル(目張/眼張):4~5月

4~5月に旬を迎えるメバル(目張/眼張)は、名前のとおり出っ張った目玉が印象的な魚です。やや平たく、体側に模様が見られる魚体は、クセのない淡白かつ繊細な味わいを楽しめます。

刺身はもちろん、焼き魚や煮付けにもぴったりです。また、メバルは比較的小骨が少ないため、子どもや高齢の方にもおすすめの魚です。

サクラエビ(桜海老):4~6月

サクラエビ(桜海老):4~6月

サクラエビの旬は、春と秋の2回あり、春は4~6月頃が旬です。実は、サクラエビは、日本では静岡県の駿河湾だけで水揚げが許可されています。

選ぶ際は、色が鮮やかで透明感のあるものを選ぶのが、豊かな風味を楽しむポイントです。ふっくらとした甘みが出る春の時期は、かき揚げやお浸しにして、その華やかな香りをぜひ堪能してみてください。

春に旬を迎える魚介類を選ぶ際のポイント

春に旬を迎える魚は、以下のポイントを意識して選ぶことでよりおいしく食べられます。

ニシンの選び方
  • 目が澄んでいて、体表にぬめりとハリがあるもの
  • 腹部が張りすぎていないもの
タイの選び方
  • 目が澄んでふっくらとしているもの
  • 体表にツヤがあり、うろこがしっかり付いているもの
  • えらが鮮やかな赤色をしているかも確認すると安心
サワラの選び方
  • 体表に銀色の光沢があり、身が引き締まっているもの
  • 切り身の場合は、身と皮の間に隙間がなく、ドリップが出ていないもの
サヨリの選び方
  • 身に透明感があり、銀色の光沢が強いもの
  • 腹部が黄色く変色していないもの
  • 細身でも張りがあるもの
あさりの選び方
  • 殻がしっかりと閉じているもの
  • 殻にツヤがあり、持ったときにずっしりと重みを感じるもの
カツオの選び方
  • 身の色が鮮やかな赤色で、黒ずんでいないもの
  • 皮目にハリがあり、血合いが鮮紅色のもの
メバルの選び方
  • 目が大きく澄んでおり、体表にツヤがあるもの
  • 身に弾力があり、えらが鮮やかな赤色をしているもの
サクラエビの選び方
  • 鮮やかな桜色をしていて、くすみがないもの
  • 生の場合は生臭さがなく、目が黒々しているもの

旬の魚介類の栄養価・健康効果

旬の魚は、旬ではない時期と比べて味わいだけでなく栄養面でも違いが見られます。ここでは、旬の魚の栄養面について解説します。

旬の食べ物は栄養価が高い

魚をはじめとした食べ物の「旬」とは、「栄養価を溜め込んでいる時期」のことです。魚の場合は、産卵を間近に控えた状態が旬に該当します。

旬の魚は、産卵に向けて体内にたっぷりと栄養を蓄えているため、脂肪分が豊富でうま味が強いのが特徴です。脂が“のる”ことでDHAやEPAといった栄養素も豊富に摂取でき、味と栄養の両面で最高の状態といえます。

魚にはDHAやEPAが豊富に含まれる

魚には、脳の発達や動脈硬化の防止に役立つ「DHA」や、血液をサラサラにし血栓や高血圧の予防に役立つ「EPA」が豊富に含まれています[1]

DHAやEPAは「高度不飽和脂肪酸」の一種で、魚の脂肪分に含まれる成分です。そのため、旬ではない魚にも含まれていますが、脂の乗った旬の魚にはとくに豊富に含まれています。

春が旬の魚を使ったおすすめ料理!

同じ春が旬の魚でも種類によって、味わいや適した調理法が異なります。ここでは、くらひろレシピの中から、春に旬を迎える魚のおすすめ料理をご紹介します。

カツオのナムル風サラダ

カツオのナムル風サラダ

DHA・EPAが豊富に含まれているカツオを、ナムル風のサラダにした一品です。みょうがやもやし、青ネギと和えることで、味わいはもちろん食感も楽しめるレシピになっています。

材料(2人分)

  • カツオ(刺身用):150g
  • みょうが:2個(30g)
  • もやし:1/2袋(100g)
  • 青ねぎ:3本(60g)
  • (A)ごま油:大さじ1/2
  • (A)塩:小さじ1/4
  • (A)醤油:大さじ1/2
  • (A)にんにく:1かけ(5g)
  • (A)ごま:小さじ1

作り方

  1. カツオを幅8mm程度にスライス
  2. みょうがは千切りにし、水にさらして水気を切る。青ねぎは4cm幅、にんにくはすりおろす
  3. 鍋で湯を沸かし、もやしをさっと茹でて冷水にとり、水気をしっかり絞る
  4. ボウルで(A)を混ぜ、カツオ、青ねぎ、もやしを加えて和える

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あさりと白菜の白ワイン蒸し

あさりと白菜の白ワイン蒸し

あさりと白菜をにんにくと白ワインで蒸した、手軽に作れる一品です。素材のうま味がスープに溶け込み、さっぱりとしながらも満足感のある味わいに仕上がります。

材料(2人分)

  • あさり:300g
  • 白菜:1/5個(300g)
  • にんにく:1片
  • オリーブオイル:大さじ1
  • (A)白ワイン:大さじ2
  • (A)こしょう:少々

作り方

  1. あさりは砂抜きする。白菜は葉と芯に分け2~4cm角に切り、にんにくはみじん切りにする
  2. 鍋にオリーブオイルとにんにくを入れ、あさりと白菜の芯を加えて炒める
  3. 白菜の葉と(A)を入れ、5分程度蒸す

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さわらのポテトサラダ焼き

さわらのポテトサラダ焼き

さわらの切り身に手作りポテトサラダをのせてオーブントースターで焼くだけの簡単な一品です。ポテトと野菜を混ぜたサラダがこんがり焼けて、ボリュームのあるおかずになります。

材料(2人分)

  • さわら:2切れ
  • 塩 :少々

(ポテトサラダ)

  • じゃが芋:1個(150g)
  • 玉ねぎ:1/10個(20g)
  • きゅうり:1/5本(20g)
  • 人参:1/10本(20g)
  • 塩:少々
  • マヨネーズ:大さじ1
  • 醤油:小さじ1

作り方

  1. さわらは半分に切り、塩をふって10分ほど置く
  2. さわらから出てきた水分をキッチンペーパーでしっかり拭き取る
  3. (ポテトサラダの手順)じゃが芋は皮付きのままラップに包み、電子レンジ(500W)で約4分加熱し、皮を剥く
  4. 玉ねぎ・きゅうり・人参はそれぞれみじん切りにし、人参と玉ねぎは電子レンジ(500W)で1分ほど加熱
  5. ボウルにじゃが芋と4の野菜、塩、マヨネーズ、醤油を入れてよく混ぜ、ポテトサラダを作る
  6. 2のさわらの上にポテトサラダをのせ、オーブントースターで12〜15分焼いて完成

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まとめ

今回は、春に旬を迎える魚の代表例と、それぞれの特徴について解説しました。旬を迎えた魚は栄養価が豊富で、シーズン外よりもおいしく食べられるのが特徴です。目やえらの状態を確認することで、新鮮さを見抜くことができます。

春に旬を迎える魚は、さまざまな調理方法でそのおいしさを引き出すことが可能です。当記事の内容を参考に、春が旬の魚をよりおいしく味わってみてはいかがでしょうか。

  1. 東京電力エナジーパートナー「くらひろ by TEPCO」
    初夏の魚をおいしく食べよう!旬を迎える魚とおすすめレシピ

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くらひろ編集部
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