
管理栄養士監修:旬の果物一覧カレンダー!季節ごとのレシピも
本記事では、春夏秋冬それぞれの旬を迎える果物をまとめました。季節ごとのおすすめレシピも紹介しますので、参考にしてください。
監修者
- 保科 琴美(ほしな ことみ)
- 東京電力ホールディングス株式会社
管理栄養士
管理栄養士として医療の現場で栄養指導の経験と実績が豊富。日本糖尿病療養指導士。定期的にヨガ講師としての活動も行っている。

旬の果物カレンダー
果物の旬とは、その果物が最もおいしく、栄養価も高くなる時期のことです。市場に一年中出回っている果物にも、とくに味が引き立つ旬の時期があります。旬の果物を選ぶことで、よりおいしく楽しめるでしょう。
下表に、よく食べられている果実の旬の時期をまとめました。
旬の時期 | 果物 |
---|---|
1月 | みかん、レモン |
2月 | みかん、レモン、いちご、デコポン、はっさく、甘夏 |
3月 | キウイ、レモン、いちご、デコポン、はっさく、甘夏 |
4月 | びわ、グレープフルーツ、ライチ、いちご、デコポン、はっさく、甘夏 |
5月 | びわ、グレープフルーツ、ライチ、メロン、さくらんぼ、甘夏 |
6月 | ライチ、メロン、さくらんぼ、すもも、スイカ、パイナップル |
7月 | ライチ、メロン、さくらんぼ、すもも、スイカ、パイナップル、ブルーベリー、桃、マンゴー、バナナ、イチジク、ぶどう、梨 |
8月 | ライチ、スイカ、メロン、パイナップル、桃、マンゴー、バナナ、イチジク、ぶどう、梨 |
9月 | バナナ、イチジク、ぶどう、梨、栗、りんご |
10月 | イチジク、ぶどう、梨、栗、りんご、柿 |
11月 | 栗、りんご、柿、みかん、レモン |
12月 | りんご、みかん、レモン |
春が旬の果物
春は、フレッシュで甘みが引き立つ果物が旬を迎える季節です。メロンやさくらんぼ、びわなど、春ならではのおいしい果物が豊富に楽しめます。
キウイ:3月
国内で流通するキウイは、酸味の強いグリーンキウイと甘みの強いゴールドキウイの2種類です。キウイは食物繊維を多く含み、栄養価が高く、色ごとに特徴が異なります。
びわ:4~5月
びわは江戸時代に中国から伝わったとされる果物です。クエン酸を豊富に含み、糖質やたんぱく質を効率良くエネルギーに変える働きがあります。そのため、疲労回復や筋肉の疲れを和らげる効果が期待できます。
グレープフルーツ:4~5月
グレープフルーツは、爽やかな香りと酸味、ほろ苦さが特徴の果物です。ビタミンCを多く含み、美肌効果が期待できます。また、リモネンという成分にはリラックス作用もあり、さっぱりとした味わいが魅力です。
ライチ:4~8月
ライチは甘みと独特の風味が特徴の果物で、ビタミンCを豊富に含み、抗酸化作用による風邪予防や美肌効果が期待できます。さらに、葉酸が赤血球の生成を助け、貧血予防に役立つなど、栄養価の高さも魅力です。
メロン:5~8月
メロンは甘い香りとジューシーな食感が魅力の果物です。豊富に含まれているβカロテンは、体内でビタミンAに変換され視覚や皮膚の健康を支えます。さらにカリウムを含み、塩分の排出を促すため、健康維持にも役立ちます。
さくらんぼ:5~7月
さくらんぼは、可愛らしい見た目と甘み・酸味のバランスが魅力の果物です。葉酸やビタミンC、カリウムなどを含みます。日本のさくらんぼはビタミン類が豊富で、アメリカンチェリーはミネラルが多い特徴があります。
夏が旬の果物
夏は、ジューシーで爽やかな果物が旬を迎える季節です。甘くてみずみずしいスイカや桃、さっぱりとした酸味が魅力のパイナップルなど、暑い季節にぴったりなフルーツが豊富に楽しめます。
- ▼すもも:6~7月
- ▼スイカ:6~8月
- ▼パイナップル:6~8月
- ▼ブルーベリー:7月
- ▼桃:7~8月
- ▼マンゴー:7~8月
- ▼バナナ:7~9月
- ▼イチジク:7~10月
- ▼ぶどう:7~10月
- ▼梨:7~10月
- ▼ドラゴンフルーツ:7~11月
すもも:6~7月
6~7月が旬のすももは、白桃とは異なる酸味が特徴です。そのままでもおいしく、シロップ漬けにも向いています。葉酸が豊富で貧血予防に役立ち、アントシアニンやビタミンA・Cも含まれ、目の健康や夏バテ予防にも効果が期待できます。
スイカ:6~8月
スイカは水分が豊富で、夏の水分補給にぴったりの果物です。さらに、疲労回復に役立つクエン酸やビタミンC、体のバランスを整えるカリウムや塩分も含まれており、夏バテ防止にも役立ちます。
パイナップル:6~8月
パイナップルはタンパク質を分解する酵素を含み、肉料理との相性が抜群です。国内生産量の99.9%が沖縄県で作られています。ジューシーで甘いパイナップルを探す際には、下部が膨れて重みのあるものを選ぶのがコツです。
ブルーベリー:7月
ブルーベリーは抗酸化作用のあるポリフェノールを豊富に含み、健康維持や老化防止が期待できます。また、アントシアニンが眼精疲労の緩和に効果的です。
桃:7~8月
桃は、まろやかでジューシーな果汁が特徴の果物です。ビタミンCやカリウムが豊富で、美肌や整腸に効果があります。
マンゴー:7~8月
マンゴーはビタミンCやβカロテンが豊富で、美肌効果が期待できます。栄養価が高く、暑い日のエネルギー補給にも最適です。国内では、主に宮崎県や沖縄県で栽培されています。
バナナ:7~9月
バナナは99.9%が輸入品で、年中安定して食べられますが、本来の旬は7〜9月です。低カロリーながら、糖質やカリウム、ビタミンB群などがバランス良く含まれ、皮をむくだけで手軽に食べられるため、大人から子どもまで人気です。
イチジク:7~10月
イチジクは濃厚な甘みと、とろりとした食感が特徴です。秋が旬のイメージですが、実際は7月から旬を迎えます。ビタミンE、ビタミンB6などが含まれており、不老長寿の果物とも呼ばれています。
ぶどう:7~10月
ぶどうの旬は秋のイメージがありますが、品種によっては夏から出回ります。ポリフェノールが豊富で、抗酸化作用によりアンチエイジングや美肌効果が得られます。
梨:7~10月
梨は夏から秋にかけて楽しめる果物で、水分が豊富なため夏の水分補給に最適です。糖質やカロリーが低く、ダイエット中でも食べやすいでしょう。また、リンゴ酸やクエン酸が含まれており、夏の疲労回復にも役立ちます。
ドラゴンフルーツ:7~11月
ドラゴンフルーツは旬の時期が約5か月と長いのが特徴の果物です。見た目が独特で食べ方が気になる方も多いと思いますが、皮ごと4等分に切るだけでそのまま簡単に食べられます。ビタミンや食物繊維など栄養素を豊富に含んでいるので、スーパーなどで見かけたらぜひ食べてみてください。
秋が旬の果物
秋は甘さが増し、豊かな味わいが楽しめる果物が旬を迎える季節です。栗や柿など、秋ならではのフルーツが登場します。これらの果物は、秋の味覚を存分に味わえるだけでなく、栄養も豊富で健康にも嬉しい季節の恵みです。
栗:9~11月
栗は秋の味覚で、旬は9〜11月です。主に、「ニホングリ」「チュウゴクグリ」「ヨーロッパグリ」「アメリカグリ」の4種類があります。栗には、ビタミンB1・C、食物繊維、カリウムなどが含まれ、疲労回復や風邪予防、むくみ解消、老化や動脈硬化の予防に役立ちます。
りんご:9~12月
りんごの旬は9〜12月で、夏の終わりから秋にかけて成熟します。現在栽培されている品種は約100種類で、それぞれ個性豊かな特徴があります。また、りんごはポリフェノールが豊富で、抗酸化作用も期待できます。
柿:10~11月
秋の代表的な果物である柿は、10〜11月が旬です。品種は甘柿と渋柿に分かれます。渋柿は口の中で渋み成分「タンニン」が溶けやすく、甘柿は溶けにくい特性があります。
みかん:11~2月
11~2月に旬を迎えるみかんは、「温州みかん」が一般的です。ビタミンCが豊富に含まれており、風邪を予防する効果が期待できます。スーパーでは年中手に入りますが、5〜9月はハウス栽培のものが流通しています。
レモン:11月~3月
レモンの旬は11~3月頃です。100gあたり約100mgのビタミンCを含み、柑橘類の中でもトップクラスです。すっきりとした清涼感のある酸味が特徴です。国内産は主に広島県や愛媛県で栽培されています。
冬が旬の果物
冬は、寒さの中で甘みが増し、栄養価も豊富な果物が旬を迎える季節です。柑橘類やいちごなど、風味豊かな果物が多く、寒い時期の健康維持や体調管理にぴったりです。冬ならではの味わいを楽しんでみましょう。
いちご:2~4月
甘酸っぱさが魅力のいちごは、2〜4月頃が旬の時期です。ビタミンCが豊富で、7粒で1日に必要な量を摂取できるといわれています。洗ってヘタを取るだけでそのまま食べられるため、手軽に楽しめるのも魅力です。
デコポン:2~4月
デコポンは甘みが強く、適度な酸味と濃厚な味わいが特徴です。果肉は柔らかくジューシーで、ぽんかんに似た香りがします。ビタミンCを100g中48mg含み、風邪予防や免疫力向上に役立つでしょう。
はっさく:2~4月
はっさくは、苦みと酸味、パリッとした歯ごたえが特徴の果物で、広島県尾道市の因島が産地です。苦みの要因である「ナリンギン」には、食欲抑制や脂肪分解作用があり、代謝促進が期待できます。
甘夏:2~5月
甘夏は酸味が少し強いですが、甘みとさっぱりとした爽快感があります。ビタミンC、クエン酸、カリウムなどのミネラルが豊富で、とくにビタミンCとクエン酸には抗酸化作用があり、アンチエイジングや美容効果が期待できます。
旬の果物を使ったおすすめレシピを季節ごとにご紹介!
季節ごとの旬の果物を使ったおすすめレシピをご紹介します。新鮮な果物を活かしたデザートやサラダなど、旬ならではのおいしさを楽しめるレシピを厳選しました。ぜひ季節感を感じながら、おいしい料理を試してみてください。
春:丸かじりロールケーキ
春の旬の果物、いちごとキウイを使用したロールケーキです。いちごとキウイはビタミンCが豊富なため、皮膚や血管などを丈夫にします。バナナに含まれるオリゴ糖と食物繊維は、腸内環境を整える効果もあります。
夏:スイカのフルーツポンチ
夏が旬のスイカとパイナップルを使ったデザートは、見た目にも楽しい一品です。スイカの皮を器に利用することで、ホームパーティーにぴったりな華やかなデザートが完成します。
秋:柿と春菊のサラダ
さっぱり食べられるサラダには、秋が旬の果物の柿と春菊を使います。柿はビタミンCが豊富で、抗酸化物質も多く含まれ、老化予防や二日酔い防止に効果的です。また、秋の野菜である春菊は独特の香りが胃腸の働きを促進し、食欲不振や免疫力向上に役立ちます。
冬:焼きリンゴのアイスクリーム添え
冬が旬のリンゴを使った焼きリンゴのアイスクリーム添えは、腸内環境を整えるペクチンや、疲労回復に役立つリンゴ酸やクエン酸が豊富です。皮にも栄養が多く含まれており、皮ごと食べられるのも魅力的なメニューです。
まとめ
旬の果物を、春・夏・秋・冬の季節ごとに分けて紹介しました。各季節のおすすめ果物には、お好みのものが見つかるかもしれません。それぞれの果物には、栄養価や健康効果があります。
また、旬の果物を使ったレシピは、季節を感じさせるのでおすすめです。季節の移り変わりを楽しみながら、体にもうれしい果物を取り入れたレシピをぜひ試してみてください。
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