セーターやニットの洗い方のコツ

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自宅で洗える素材のセーターやニットが増えています。寒い時期に出番の多いセーターやニットは汚れたら自宅で洗っていつでも気持ちよく着られるようにしたいですね。縮ませてしまったり型崩れさせたりせずに、家庭でも上手にできる洗い方のコツをご紹介します。
セーターやニットの洗い方のコツ

執筆者

有賀 照枝

整理収納コンサルタント・ハウスクリーニング技能士
株式会社ハート・コード代表取締役。“部屋磨きは自分磨き・職場磨きはスタッフ磨き”をモットーに家事代行・整理収納関連事業で2007年独立。自身の体験から環境を整えると色々なことが整ってくることを痛感し、個人や企業にコンサルティングやセミナーなど様々な形でその大切さをお伝えしている。ジュピターショップチャンネルほかメディア多数出演。著書『「片付けが苦手な子」が驚くほど変わる本』(青春出版)。

事前準備

事前準備
セーターやニットとひとくくりに言っても、その素材の種類は様々です。それぞれの衣類にあった洗濯をするために事前に準備しておくことを確認していきましょう。

まずは洗濯表示の確認から

まずは洗濯表示を確認して、家庭で洗えるかどうか確認をしましょう。下記の洗濯表示がある場合は、家庭の洗濯機で洗えます(桶の形・桶の形の下に一本線または二本線)

事前準備
または
事前準備
または
事前準備

「手洗い」表示(桶の形に手の表記)の場合は家庭での手洗いができます。「手洗いコース」「デリケートコース」などを使えば、洗濯機で洗える場合があります。
事前準備
このマークがある場合は、家庭では洗えません(桶の形に×印がある)
クリーニング店にお願いしましょう。
事前準備

準備するもの

洗濯表示を確認して家庭で洗えることがわかったら、次に道具を揃えましょう。

▼洗濯機・手洗い共通

・おしゃれ着用中性洗剤
 セーターの洗濯には、必ず中性洗剤を使います。弱アルカリ性などの普段着用洗剤を使うと、素材によっては傷んでしまったり、縮んでしまったりして元のサイズに戻らない可能性もあります。
・柔軟剤
 セーターの風合いを保つために、柔軟剤を使った方が仕上げはよくなります。
・洗濯ネット(セーターの枚数分)
・平干し用ネットまたは平干しができる通気性のよい平らな場所

▼手洗いの場合

・桶または洗面ボウルなど水が溜められる容器

▼必要に応じて

・液体タイプの酸素系漂白剤
・手が荒れやすい方はゴム手袋
・洗濯機の脱水機能を使わない場合はバスタオル

セーターやニットの汚れが目立つ場合は前処理を

襟首や袖口部分などの汚れが目立つ場合は、おしゃれ着用中性洗剤の原液を直接汚れにつけてなじませてから洗います。シミ汚れがある場合は酸素系漂白剤を直接つけたら、すぐに洗うようにします。汚れを落とすのにゴシゴシ洗ったりつまみ洗いをすると、傷んだり部分的に伸びてしまうことがあるので気を付けましょう。
下記の洗濯表示がある場合は漂白剤が使えませんので、事前に洗濯表示で確認をしましょう。落としたいシミ汚れがあるのに漂白剤が使えない場合は、クリーニング店に相談しましょう。
事前準備

洗濯機でのセーターやニットの洗い方

セーターやニットは洗濯機で洗える場合も多いです。洗濯機で洗う場合は洗濯ネットを使いましょう。お使いの洗濯機によって洗うコース名が異なるので、事前に取扱い説明書で確認をして下さい。
手順は次の通りです。

  • 1. 洗濯ネットに衣類を入れたら、おしゃれ着用中性洗剤、柔軟剤をセットして、洗濯表示に見合った「手洗いコース」「デリケートコース」などで洗います。衣類が浮いてしまう場合は、洗う前にしっかりと手で衣類を浸してから洗濯機をまわしてください。
  • 2. 洗濯機の脱水機能で30秒~1分程度軽く脱水します。

衣類の洗濯ネットへの入れ方も仕上がりに差がでてきますので、そのコツを確認していきましょう。

洗濯ネットに入れる時は裏返して

洗濯ネットを使うことで、衣類の素材によっては毛玉ができたり、型崩れしたりするのを防いでくれます。洗濯ネットに入れたときに中で動かないように、たたんだ衣類のサイズにあった洗濯ネットを使いましょう。1つの衣類につき、1つの洗濯ネットを使用します。衣類全体をチェックして汚れている部分がないか確認したうえで、裏返して表が中側にくるようにします。裏返すことでさらに毛玉ができにくくなり、ビーズやレースなどの装飾品がある場合も洗濯層などにあたって取れてしまうのを防ぎやすくしてくれます。また、ボタンやファスナーなど閉じられる部分はきちんと閉じてから洗濯ネットに入れましょう。

汚れている部分は表にくるように洗濯ネットへ入れる

汚れている部分が洗濯ネット側に接するように表にくるようにしてたたみ入れます。とくに袖口は衣類の内側にたたみ込まずに、洗濯ネット側に出るようにして折り入れましょう。
前身ごろの汚れが目立つときは、裏返さずに洗濯ネットへ入れます。

手洗いでのセーターやニットの洗い方

手洗いでのセーターの洗い方
手洗いの場合もコツさえ押さえてしまえばそう難しくはありません。
手順は次の通りです。

  • 1. 桶や洗面ボウルなどに水を入れ、おしゃれ着用中性洗剤を入れてよく混ぜ合わせます。洗濯機の場合と同様、洗濯ネットに入れるとより安心です。
  • 2. 衣類を浸し、両手でやさしく押し洗いを数回行います。洗いすぎると伸びや縮みの原因にもなるので、汚れが気になる場合は5〜10分程度つけ置きをしてから押し洗いを数回行います。
  • 3. 洗い終わったら洗濯ネットごと軽く30秒~1分程度洗濯機で脱水をかけます。
  • 4. 新しく水を交換した桶や洗面ボウルでやさしく押し洗いしながら泡をすすぎます。脱水機を使った場合は、すすぎ1回でも十分でしょう。
  • 5. すすぎで泡が出なくなったら、新たに水を入れ直して柔軟剤を入れ、所定の時間置きます。
  • 6. 洗濯機で改めて30秒~1分程度軽く脱水します。

脱水機が使えない場合は雑巾を絞るように決してねじって絞らず、バスタオルに挟んでやさしく押しながら脱水します。

セーターやニットを干すときのコツ

セーターを干すときのコツ
脱水後はすばやく洗濯ネットから出して、シワをていねいに伸ばしながら形を整えてから干しましょう。多少縮んでしまった場合は、元の長さまでやさしく伸ばして形を整えます。

基本は陰干し・平干しで

セーターやニットを干すときは、陰干し、平干ししましょう。陰干しにするのは、直射日光に当たると素材が傷んだり、熱により縮んだりするケースもあるからです。また平干しにするのはハンガー等に吊るして干すと衣類自身の重みで肩の部分が伸びてしまったり、ハンガーの跡がついたりして元に戻せなくなってしまうからです。洗濯ばさみも使うと跡が残るので使わないようにしましょう。薄手のものはハンガー等が使える場合もあるので、事前に洗濯表示を確認してください。その場合は、厚みのあるハンガーを使いましょう。風通しがよくなるので乾きやすく、肩部分の跡もつきにくくなります。
平干しには平干し専用ネットがあると便利です。もし平干し用ネットが手元にない場合は、ピンチハンガーの平らになった上部面やシャッター式風呂ふたの上に干すのも一案です。
陰干しで自然乾燥させる場合には普段の洗濯物を干すときよりも時間がかかってしまうので、少しでも早く乾く工夫をしましょう。換気扇やサーキュレーターをまわしたり、窓をあけたりして風を通すなど通気性をよくするようにしましょう。

仕上げをより美しくするコツ

セーターやニットが乾いたら、より着心地をよくするためにひと手間かけましょう。アイロンが使える洗濯表示のある場合には、アイロンをかけて細かいシワを取り除きましょう。アイロンを浮かせた状態でスチーム機能を使い、手で形を整えていくとシワも伸びてふんわり仕上がります。

セーターやニットが縮んでしまった時は

アクリルなどの化学繊維は縮みにくいですが、ウールやカシミアなどの動物繊維は、縮むとフェルト化して修繕のプロでも残念ながら縮みを戻すことはできません。
しかし、乾燥機にかけていなければ素材によっては元のサイズまで戻せる可能性も残っていないわけではありません。ウールなどの動物繊維でできたセーターやニットの場合は、ヘアトリートメントをぬるま湯に溶かし、30分ほど浸けてから水分を絞って、伸ばしたい箇所をゆっくりと手で伸ばしてから平干しして乾かします。
それでも元に戻らない場合は、衣類の修繕も行っているクリーニング店に持ち込んで相談してみましょう。
また、洗濯回数が多いと縮みの原因になる場合もありますので、こまめに洗いすぎないようにするのもポイントです。衣類も靴と同じように、同じものを長く着ないように時々休ませてあげて、洗濯回数を減らす工夫をしてください。

まとめ

事前にそれぞれのセーターやニットの洗濯表示を確認したうえで、洗い方や干し方、アイロンが使えるかどうかなどをチェックしてからコツを押さえて洗濯すれば、自宅でもセーターやニットを上手に洗うことができます。生地を傷めないように、やさしくやさしく洗ってあげましょう。来シーズンも着るために長期保管する場合は、家庭で洗えてもクリーニング店に出してメンテナンスをするようにしましょう。

衣類も手をかけてあげればそれだけ愛着がわくと思います。正しい洗い方を知って、お気に入りのセーターやニットを長く着ていってくださいね。

執筆者:有賀 照枝(整理収納コンサルタント・ハウスクリーニング技能士)

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