貴重品はどこに収納する?自宅に金庫を置くならどう選ぶ?

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現金、印鑑、通帳など、貴重品の収納場所にお悩みの方へ。盗難や災害のときにも安心できる収納場所はどこなのでしょうか。保管に気をつけたい貴重品にはどのようなものがあるか、自宅に金庫を置くメリットや金庫の選び方についてもご紹介します。

貴重品を安全に収納できる場所は?金庫の選び方も紹介

現金、印鑑、通帳など、自宅にはいろいろな貴重品があります。貴重品を収納するときに心配なのが盗難と災害です。盗難の被害を避けるためには他人に持ち逃げされない工夫が必要ですが、災害時は自分がサッと持ち出せるようにしておくことが必要。一体、どのように貴重品を収納すればよいのでしょうか。

気を付けて収納したい「貴重品」とは


「貴重品」と呼ばれるものには、どのようなものがあるのでしょうか。

自宅の貴重品にはどんなものがある?

自宅で気をつけたい「貴重品」には、

現金
印鑑
銀行の通帳
キャッシュカード
クレジットカード
不動産などの権利関係の書類
資産価値の高い貴金属や美術品
有価証券や金融資産関係の書類
保険に関する書類

などのお金、またはお金に換えやすいものや、

運転免許証
マイナンバーカード
健康保険証
パスポート
年金手帳

などの身分証明書になるものがあります。

空き巣に狙われやすい貴重品

現金や預金通帳、キャッシュカード、クレジットカード、高級な腕時計や貴金属など、軽くて運びやすく換金性の高いものは、空き巣が盗みやすいものです。パソコンや電化製品なども盗難の被害に遭っています。

パスポートや住所録など個人情報が特定できるものも、空き巣に狙われることがあります。個人情報を売ってお金にする行為などができるからです。

参考:警察庁住まいる防犯110番
参考:犯罪による収益の移転の 危険性の程度に関する評価書(警察庁)(PDF)

空き巣が狙う収納場所、嫌がる収納場所


防犯のためには、空き巣が嫌がる収納場所を知っておきましょう。

空き巣が狙う収納場所

警察庁が発表している調べによると、侵入までに5分以上かかる場所の場合、侵入者の約7割が侵入をあきらめるという結果が出ています。貴重品の収納場所も同様で、空き巣は時間をかけずに取り出せそうなところを狙うと考えられます。

引き出しやタンスの中、タンスの洋服のポケット、仏壇や鏡台、じゅうたんや敷布団、マットレスの下は、すぐに取り出せる場所なので貴重品の収納場所としては不適当でしょう。

参考:警察庁住まいる防犯110番

空き巣が嫌がる収納場所

空き巣が嫌がる貴重品の収納場所は、「簡単には取り出せない」ところです。ものを盗むのに時間がかかっては、通報されるリスクが上がります。そのため、取り出すのに手間のかかりそうな場所は、空き巣が嫌がる傾向があります。

貴重品の一番安全な収納場所は金庫?


貴重品を一番安全に収納できる場所は、どこなのでしょうか?

金融機関の金庫は自宅よりセキュリティが厳重

自宅よりも安全性が高い貴重品の収納場所は、銀行や信用金庫などの貸金庫です。銀行や信用金庫などの金融機関は、お客さまの大切な資産を預かっている場所ですから、セキュリティ対策に関しては自宅より上と言えるでしょう。

金融機関の貸金庫は、地震や火災、水害などにも強いため、防災面でも安心できます。

自宅に金庫を置くのも効果的

とはいえ、出し入れのたびに金融機関まで足を運ぶのは何かと手間がかかりますし、金融機関の貸金庫は使用料もかかってしまいます。そんなときは、自宅に金庫を構え、貴重品の収納場所とするのもよいでしょう。

金庫を買うなら据え置き型?手提げ型?

金庫には、据え置き型と手提げ型のものがあります。据え置き型の金庫は、持ち運びを想定されていないもので、重量があって頑丈です。防犯を目的に金庫を購入するなら重さのある据え置き型がおすすめですが、ただ置くだけでは台車などを使って盗まれる可能性があります。設置の際には、ボルトなどで床や壁に固定しましょう。

一方、手提げ型は簡単に持ち運べるため、金庫ごと盗まれる可能性が高くなります。ただ、ダミーとして置いておく分には、よい目くらましになるかもしれません。

参照:日本セーフ・ファニチュア協同組合連合会 耐火金庫・防盗金庫持ち去り対策ガイドライン「第2版」(PDF)

金庫はどこで買う?

金庫はホームセンターやネットショップで購入できます。ホームセンターで金庫を買うメリットは、実際の商品を見られるところです。ネットで購入した金庫が届いた後で「イメージしていたものと雰囲気がちがう…」と思っても、金庫は一般ごみとして処分できないのはもちろん、粗大ごみとしても処分できない自治体が多いです。気軽に処分できないものなので、慎重に購入したいですね。

ネットショップで金庫を買うメリットは、豊富な種類の中から選べるところと、自宅まで配送してくれるところです。金庫は重さのあるものですから、配送サービスはありがたいですね。購入者によるレビューが載っているサイトもありますので、口コミを参考に探してみるのもよいでしょう。

金庫の選び方

金庫を選ぶときは、盗難に強いか、災害に耐えられるか、自分にとって使い勝手はよいかをチェックしましょう。

火災に強い金庫、盗難に強い金庫

金庫は、「耐火金庫」と「防盗金庫」の二種類に分けることができます。耐火金庫とは、火災などの際、中に入っている貴重品を火から守ってくれる金庫です。耐火金庫を名乗るには規格をクリアすることが必要で、日本国内の規格にはJIS(日本産業規格)があります。一方、「防盗金庫」とは、持ち去りや破壊などの盗難行為から貴重品を守る金庫で、耐火性を備えたものです。持ち去りや破壊に耐える性能のみで耐火性能が備わっていない場合は、「防盗庫」と呼びます。防盗金庫は、攻撃に耐えられる時間によってランク分けがあります。

参考:日本セーフ・ファニチュア協同組合連合会

金庫の鍵もいろいろ

金庫の鍵は、ダイヤル式、シリンダー式、テンキー式、ICカード式、生体認証式のいずれかであるケースが多いでしょう。鍵の種類ごとに良い点がありますので、好みにあったタイプを選んでくださいね。

ダイヤル式とは、設定した数字にダイヤルを合わせて解錠するもので、昔からよく使われているタイプです。鍵や電池を使わないダイヤル式は、鍵を紛失するおそれもなく、電池切れの心配もありません。

カギを差し込んで解錠するタイプのシリンダー式は、電池切れの心配がない点に加え、解錠に時間がかからないところがメリットです。最近では、ピッキングに強いディンプルキータイプのものもあります。

テンキー式は、定期的に暗証番号を変えることで、防犯性を高められます。暗証番号の入力ミスを繰り返すと、しばらくの間ロックがかかるタイプのものもあります。ダイヤル式と同じく鍵が不要であるところも、テンキー式金庫の特徴です。

カードをかざして解錠するICカード式は、かざすだけで使えるので解錠が簡単です。また、ICカード式の鍵は金属の鍵よりも複製が難しい点も特徴です。使ったときの履歴が残るタイプICカードキーを使えば、管理もしやすくなります。

使う人の指紋や静脈、顔などで認証する生体認証式は、鍵を紛失する心配がなく暗証番号も漏洩しないため、安全性が高いと考えられています。ダイヤル式のように番号を合わせる手間もいらないので、解錠に時間がかからないのも便利ですね。

今日からできる貴重品収納のヒント


金庫がなくても貴重品を安全に収納したいときは?今日からできる貴重品収納のヒントをご紹介します。

一緒に収納してはいけないもの

一緒に収納してはいけない貴重品は、通帳と印鑑、カードと暗証番号を書いたメモなどです。これらを別に収納すると使うときは不便になりますが、万が一、両方が盗まれてしまうと被害が大きくなってしまいます。防犯面を考えると、これらは分けて保管しておくようにしましょう。

貴重品を「非常持ち出し袋」に入れるのはNG

自然災害が多い近頃では、非常持ち出し袋を自宅に備えているご家庭も多いでしょう。非常時には、健康保険証や通帳のコピー、家族の連絡先のメモなどを持ち出すと役に立つと言われています。しかし、非常持ち出し袋にこれらの貴重な情報を入れたままにしておくのは、空き巣に「どうぞ盗んでください」と言っているようなものです。

身分証や個人情報を空き巣に盗まれると、不正利用をされて大変な事態になるかもしれません。健康保険証や通帳のコピー、家族の連絡先のメモなどは、逃げ出す直前になってから非常持ち出し袋へ入れましょう。

貴重品が盗まれた、貴重品をなくしたときは


もしも空き巣に入られたり、貴重品を紛失してしまったりしたときは、どのように対応すればよいのでしょうか。非常事態になるべくパニックにならないよう、事前に手順を知っておきましょう。

空き巣に入られてしまったら

万が一、空き巣の被害に遭ってしまったときは、なるべく早く警察へ届け出ましょう。警察官が家に来て現場検証を終えるまでは、家のものには触れないようにしてください。

盗難被害があった場合は、盗難届を出しましょう。盗難届はその場で書いて提出することもできますし、後日、最寄りの警察や交番に行って提出することもできます。盗難届が受理されると、受理番号(受付番号)を教えてもらえます。受理番号は、盗難保険の補償を受けるときなどに必要となります。

キャッシュカードやクレジットカードが盗まれたときは、不正利用されないよう、銀行やカード会社に盗難に遭った旨を連絡しましょう。スマートフォンを盗まれたときは、契約している通信会社に使用中止の連絡をします。メールやSNSを不正利用されるおそれもあるので、それらのパスワードの変更もしておくとよいでしょう。

健康保険証が盗まれた場合は、発行元の健康保険組合や市区町村の役所・役場に届け出ましょう。

貴重品をなくしたときは

貴重品を紛失したときは、警察に遺失届を出します。遺失届を出したときも、盗難届と同じように受理番号(受付番号)が交付されます。

キャッシュカードやクレジットカードをなくしたときは、盗難に遭ったときと同じく、銀行やカード会社に連絡して、利用停止と再発行の手続きをします。スマートフォンをなくしたときも、盗難に遭ったときと同様、通信会社に使用中止の連絡をします。念のため、メールやSNSのパスワード変更もしておくと安心です。

運転免許証や健康保険証など身分証明書の再交付手続きをするときは、家の中でなくしたことが明らかであっても、遺失届の受理番号を求められることがあります。

貴重品は非常事態に強い収納場所を考えて

貴重品には、現金やカード類などの換金性が高いものと、運転免許証やパスポートのような身分証明書になるものがあります。

空き巣被害から貴重品を守るためには、貴重品を取り出しにくい場所に収納しておくことが大切です。ただし、取り出しにくい場所に収納しておくと、災害が起こった時に持ち出しにくいというデメリットもあります。盗難と災害、どちらの非常事態にも対応できる収納場所として、金庫を用意するのもひとつの方法です。

金庫には、火災対策が主目的の耐火金庫と盗難防止が主目的の防盗金庫があります。鍵のタイプもさまざまなものがあるので、ご自身にとって使いやすい金庫を選んでください。

金庫をすぐに用意できない場合は、万が一、空き巣に自宅が狙われたときに被害が大きくならないよう、収納場所を工夫しましょう。通帳と印鑑、カードと暗証番号を書いたメモなどは離れた場所に収納し、非常持ち出し袋には個人情報を入れたままにしないでください。

使う頻度やもしものときの被害の大きさを考慮して、貴重品の最適な収納場所を考えていきたいですね。

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