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エアコン掃除を自分でやる方法は?掃除のタイミングや注意点も解説!

季節の変わり目になると、「そろそろエアコンの時期かな…」と頭をよぎるのではないでしょうか。また、使用中にカビの臭いが気になり「掃除しないと」と思い出す方も少なくないことでしょう。

この記事では、エアコン掃除を自分でやるための方法を解説します。エアコン掃除をしないとどうなるかについてや、気を付けたいポイントも紹介しますので、ぜひエアコン掃除の参考にしてください。

エアコン掃除をしないとどうなる?

掃除していなくても問題なく動いているからと、エアコン掃除をしていない人は少なくないようです。しかし、エアコン掃除をしていないと、フィルターやエアコン内部にホコリや汚れ、カビが溜まり、いつの間にか問題が起きている可能性があります。

まずは、なぜエアコンを掃除するのか、その必要性を確認していきましょう。ここでは、エアコン掃除をしないことで起こる問題点を4つ解説します。

電気代が高くなる

エアコンには内部にゴミやホコリが入るのを防ぐ「フィルター」が装着されています。このフィルターが汚れると目詰まりを起こし、空気の吸い込み効率が悪くなって電気代が高くなってしまいます。

また、フィルター汚れはエアコンの風量を落とし、効き目を悪くする原因にもなります。効き目が悪いと電力消費量を増やすだけでなく、設定通りの室温にならなかったり時間がかかったりと、体感的な快適さにも影響が出てしまいます。

カビや雑菌が発生しやすくなる

エアコンの掃除をしないと、カビや雑菌が発生して健康に悪影響を及ぼす可能性があります。

エアコンの冷房機能では、空気を冷やすときに水分が発生します。発生した水分はエアコン内部からホースを伝って室外に排出される仕組みですが、その経路が汚れているとうまく水分が排出できず、エアコン内部に結露が発生してカビや雑菌の原因になることがあります。

エアコン内部にカビや雑菌が発生すると、吹出し口からカビの胞子や雑菌をまき散らすことになります。そのような事態にならないよう、水分の排出を妨げるホコリや汚れを定期的に洗浄することが大切です。

また、一見すると結露に関係なさそうなフィルター汚れも、エアコンの冷房効率を下げることでエアコンの負荷を上げ、結露の発生しやすい状況を作り出すことにつながっています。子どもや高齢者、病気などで免疫力が低下している人がいる場合にはより注意が必要でしょう。

エアコン掃除をする女性の写真

悪臭が発生しやすくなる

久しぶりにエアコンを使った時、「何だか臭う…」と思ったことはありませんか?そのニオイの原因は、「カビ」や「雑菌」、そして「生活臭」です。

エアコン内で増殖したカビや雑菌は健康に悪いだけではなく、ニオイとしても現れます。生活臭は人の汗、ペット、料理、タバコなどが原因となりやすく、複数の臭いが混ざり合ってエアコンから室内に広がってしまいます。

このような悪臭も、エアコンを掃除すれば抑えることができます。

エアコンに負担がかかっている可能性がある

エアコンを掃除しないでいると冷暖房の効率が下がり、電力を多く使うことになります。電気代が高くなるだけでなく、エアコンに負担がかかって故障が発生しやすくなることも考えられます。

また、内部に溜まったゴミや汚れは、排水ホースを詰まらせるなどの故障につながることもあります。定期的にエアコンを掃除しておくことで、修理や買い直しにかかる費用や苦労がかからなくてすむかもしれませんよ。

エアコン掃除はいつする?

エアコンの掃除は「シーズン前の大掃除」と「いつもの掃除」に分けて考えましょう。

ここでは、それぞれの掃除のタイミングについて解説します。

シーズン前の大掃除(半年に1回、季節の変わり目)

「シーズン前の大掃除」は年に2回、エアコンの稼働が増える夏と冬の前がおすすめです。とくに、外気温が高い日が増えてくる「5月」と、日が短くなってきたと感じる「11月」がちょうど良いタイミングになるでしょう。

エアコンの大掃除では、エアコンを開けて見える範囲を洗浄し、室外機周辺も掃除しておくと良いでしょう。

また、掃除の後は試運転を行うことも忘れずに。シーズン前に故障がわかれば業者への修理もスムーズですが、シーズンに入ってしまうと費用も高くなりがちで、時間もかかってしまいます。

専門業者に依頼するのもおすすめ

自分で完全に掃除するのはむずかしいエアコン。お悩みの方におすすめしたいのが専門業者によるエアコンクリーニングです。

専門業者ならエアコンを分解して専用高圧洗浄機でホコリ、カビ、ハウスダストを徹底的に掃除できます。室内の養生もしっかりと実施してくれるので部屋も汚れません。おまかせするだけで、故障や事故の心配をせずエアコン掃除は完了します。

とくに、年2回のシーズン前の大掃除にはおすすめですよ。

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いつもの掃除(2週間に1回)

「いつもの掃除」はエアコンシーズンに入ってから2週間に1回を目安に行いましょう。

エアコンのフィルターは思っているよりも汚れが付きやすいものです。環境省によると、こまめなエアコン掃除によって、冷房時で約4%、暖房時で約6%も消費電力を減らすことができます[1]

このあと解説する▼エアコン掃除を自分でやる方法のうち、2週間に1回やるのはフィルター掃除だけでも十分です。定期的に掃除し、エアコン効率を下げないようにしましょう。

エアコンのフィルターの写真

エアコン掃除に必要なアイテム

ここからは、エアコン掃除を自分でやるための方法について解説していきます。

まずは、掃除に必要なアイテムです。あらかじめ何が必要か、しっかりとチェックしてから掃除を始めましょう。

用意するもの

  • タオル・雑巾
  • 新聞紙
  • 掃除機
  • 中性洗剤
  • ブラシ(歯ブラシでもOK)
  • 脚立・しっかりした椅子

どれも家にありそうなものばかりです。もし家に無くても、スーパーや100円均一ショップなどですぐに買うことができるもので掃除できます。

エアコン掃除を自分でやる方法

エアコンの掃除道具があるか確認ができたら、いよいよ掃除の開始です。エアコンの掃除は「フィルターまわり」「吹き出し口と本体」「エアコン内部」の3つに分けて考えましょう

エアコンの掃除は間違えると部品を傷つけたり、故障の原因となったりすることがあります。ムリな作業はせずに、1つずつやさしく丁寧を心がけましょう。

①電源コードをコンセントから抜く

エアコンを掃除するときは、最初に必ず電源コードをコンセントから抜きましょう。

とくに、エアコン内部や吹き出し口を掃除中にエアコンが稼働してしまうと、指を挟まれるなどの大怪我につながりかねません。また、エアコン掃除では水を使う場面もあり、漏電や感電のおそれもあります。

コンセントはエアコン本体(室内機)の近くにあるので、すぐに見つけられるはずですよ。

②フィルターまわり

まずはエアコンの下に新聞紙を敷いて、部屋が汚れるのを防ぎましょう。

エアコンの前面にある「フロントパネル」を開けて現れるのがフィルターです。ムリに開けようとすると破損する可能性があるので、取扱説明書を確認しながら操作しましょう。また、エアコンフィルターを外す前に掃除機でホコリを吸い取ると、ホコリが室内に舞ってしまうのを抑えられます。

フィルターを外すときはゆっくりと引き出し、取り出したらフィルターの表面(外側)全体を掃除機で吸いましょう。表面(外側)から吸い取らないとホコリが取りにくくなってしまいますので注意してください。

掃除機で吸い取りきれなかったホコリは「裏面」からシャワーをかけて、水の勢いで洗い流します。掃除機で吸った面とは逆の面なので注意してください。中性洗剤を薄めて10分くらい浸けておくのもよいでしょう。

最後に、ブラシや歯ブラシで残った汚れをやさしく落とします。洗い終わったフィルターはしっかりと水分をとって、日陰干しをしましょう。

フィルターは汚れやすいので2週間に1回が掃除の目安です。

エアコンのフィルターの写真

③吹き出し口と本体

吹き出し口には、「ルーバー」と呼ばれる風向きを変えるパーツがあります。

取り外せるタイプなら、シャワーで水をかけてから固まってしまったホコリをブラシで落とします。その後、薄めた中性洗剤を染み込ませたタオルで拭いてから、よくすすぎましょう。最後に水気をしっかりと拭き取り、乾いてからエアコン本体に戻します。

ルーバーが取り外せない場合には、薄めた中性洗剤を染み込ませたタオルで汚れをよく拭き取りましょう。最後に乾いたタオルで水気を取ることも忘れずに行いましょう。

エアコン本体の外側は、薄めた中性洗剤を染み込ませたタオルでよく拭きましょう。エアコン上部はホコリが溜まっていることも多いので、先に掃除機で吸い取っておくと室内にホコリが舞うのを抑えることができます。

エアコンの写真

④エアコン内部

フィルターを外すと「フィン」と呼ばれる熱交換器が現れます。フィンはエアコンの心臓ともいえる部分。重要な部分なのでムリな掃除は厳禁です。掃除機で吸い取るかハンディモップでさっとホコリを取るくらいにとどめましょう。

また、エアコン内側のプラスチック部品などもタオルで拭き取るのを忘れないようにしましょう。

自分でできる室外機の掃除方法

エアコンは本体部分である「室内機」と「室外機」がセットです。室外機も掃除をしないとエアコンの効き目が悪くなり、電力消費量が増えてしまいます。

ただし、室外機は構造が複雑なため、分解洗浄は専門の業者にお願いしたほうがよいでしょう。

ここでは、自分でできる室外機の掃除方法を解説します。本体の「シーズン前の大掃除」と「いつもの掃除」に合わせて、簡単な掃除をしてみましょう。

室外機の周り

室外機を掃除する際は、安全対策のため、まずはコンセントから電源を抜きましょう。多くの家庭用エアコンでは、室内機の電源が室外機の電源を兼ねているため、電源コードは室内にあるはずです。

掃除では、まずは室外機の外側を雑巾などで水拭きしましょう。室外機は常に外にあるので忘れられがちですが、室外機がキレイだと家やベランダの印象がグッとよくなります。

室外機の外側を掃除しながら吹き出し口もチェックしましょう。葉っぱ、蜘蛛の巣、ゴミが挟まっているなら、取れる範囲で取り除けば騒音の低減になります。室外機の回りにもゴミ、土ほこり、葉っぱなどが溜まりやすいため、掃除しておきましょう。

なお、室外機の回りに鉢植えや荷物などを置いていると、空気の放出を妨げてエアコンの効率を下げてしまいます。室外機周辺は整理整頓し、何も置かないようにするのがおすすめです。

ドレンホース

ドレンホースはエアコンの室内機から室外機につながっていて、エアコンが温度調整をすることで発生した水を外に出すホースです。ドレンホースにゴミやホコリが詰まると、水が逆流したり、室内機の故障原因になったり、排水が上手くできず結露やカビを発生させたりする可能性が高まります。

ドレンホースに関しては、ホースの出口部分を中心に手の届く範囲で掃除をしましょう。汚れを拭き取り、掃除機でホース内部を吸い取る方法がおすすめです。

ドレンホースの中を徹底的に掃除したい場合には、専用ツールでホース内の空気と共に汚れを吸い出す方法があります。もし無い場合には、長めの棒などを差し込んで、無理のない範囲で溜まった汚れを取ると良いでしょう。ただし、怪我やホースの破損につながるため、無理は禁物です。

室外機のフィン

室外機のフィン(熱交換器)は裏側に設置されています。エアコンの温度調整に重要な部分で、汚れていると効率が悪くなってしまいます。

ただし、簡単には掃除しづらい位置にあるため、無理に手を伸ばしたり室外機を動かしたりすると、怪我や故障の原因になってしまいます。自分でやるのが難しい場合には、無理をしないようにしましょう。

掃除できそうな場合でも、フィンは繊細なため、力を入れすぎないように掃除するのがポイントです。掃除機で大きなヨゴレを吸い取った後、歯ブラシやブラシを使って細かい汚れを取ります。ブラシの毛の部分だけを当てるように意識をして、サッサッと力をいれないように掃除しましょう。

室外機の写真

掃除で気をつけたい注意点

身近な存在のエアコンですが、間違った方法で掃除をすると怪我や故障、カビの原因になることも考えられます。

ここではエアコン掃除をするときに注意するべきことについて解説します。

フィルターは自然乾燥で完全に乾かしきる

フィルターをキレイに掃除するには、水や薄めた中性洗剤でホコリを流して落とすのが効果的です。そのとき、濡れたフィルターをタオルなどで水気を取ったら、陰干しをして完全に乾かすことが大切です。

手間だと思って乾ききらない状態でフィルターを戻してしまうと、カビやニオイの原因になってしまいます。また、すぐ乾かそうとドライヤーなどを使うとフィルターが変形してしまう可能性もあります。

必ず、自然乾燥で乾かしましょう。

掃除をやりすぎない

フィンなどのエアコンの冷暖房機能にとって重要なパーツの掃除は、特に注意して行いましょう。

フィンの間にホコリが溜まっていても、表面だけをさっと掃除するようにしましょう。つまようじなどでホコリを取り出そうとすると、故障の原因になります。

フィルターも、ブラシで強くこすってしまうと破損する可能性が考えらえます。エアコンの吹き出し口や本体も、汚れを落とそうとして強い力で掃除すると、割れたり折れたりするおそれがあります。

エアコンを分解するのはNG

エアコン内部の見えないところを掃除するためには、エアコンの各パーツを分解したくなるかもしれませんが、分解した後で元に戻せなかったり、間違って組み立ててしまったりすると、異音や故障の原因になります。

エアコンを分解しての掃除は自分では行わないようにしましょう。一度分解したエアコンはメーカー保証の対象外となることがあり、保証やサービスが受けられなくなる可能性があることも留意しておきましょう。

高圧洗浄機の使用はNG

高圧洗浄機は、高い圧力をかけた勢いのある水流で汚れを洗い落とすものです。窓、玄関、外壁、浴室、車などさまざまな場所を効果的に掃除できるため人気がありますが、エアコン掃除に使うことはやめたほうがよいでしょう。

エアコン清掃の専門業者は高圧洗浄機を使用することもありますが、エアコン用に水圧などが特別に調整されたものを使用しています。市販の高圧洗浄機では、エアコン部品を傷つけたり、内部に残った水がカビの原因になったりすることもあり得ます。

また、知識不足で電子部品やファンモーターに水をかけてしまうと、漏電や故障の原因になることも考えられます。水漏れによる住居への被害も考えられるため、高圧洗浄機を使用したエアコン内部の掃除は自分では行わず、専門業者にお任せするのがおすすめです。

エアコンスプレーの使用はNG

エアコン内部の掃除に人気がある「エアコンスプレー」ですが、洗浄液が内部に残ってカビの原因になることもあります。また、電子部品に洗浄液が付着すると異常発熱が起こり、発煙・発熱して出火してしまう事故も起きています[2]

経済産業省からも注意喚起[3]が出ていますので、エアコンの内部清掃は正しい知識を持った業者に依頼しましょう。購入先の販売店、メーカーのサービス窓口などに相談するとよいでしょう。

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エアコンのカビを発生させにくくする方法

このように、エアコン内部のカビ掃除は、ご家庭でやるのは難しいものだと言えます。そのため、カビは未然に防ぐことが大切です。

カビはエアコン内部の温度変化で発生する結露が主な原因です。この結露を防げば、カビの増殖を抑えることができます。

カビの増殖を抑えるには、冷房使用後に30分から2時間くらい「送風運転」をしましょう。エアコンにカビを抑える機能がある場合には、その設定はオンにしておいてください。

また、エアコンを使わない時期にも定期的に送風運転をすることでカビ予防になります。

まとめ

エアコンを掃除すると、カビや雑菌を防止し、イヤなニオイを抑えることができます。さらに電気代を節約できる上に、エアコンの負担も減らして故障を減らし、エアコンを長持ちさせられるというメリットもあります。

掃除のタイミングは、半年に1回のシーズン前にしっかりと大掃除を行い、シーズン中は2週間に1度こまめにフィルター掃除することが大切です。

自分で掃除を行う場合は、フィルター、吹き出し口や本体外側などを中心に掃除をしましょう。エアコン内部は掃除機やハンディモップでさっと掃除するだけにし、カビやニオイが気になる場合や、半年に1回の大掃除の際は、エアコンクリーニングの専門業者に依頼をするとよいでしょう。

室外機も忘れずに掃除をして、快適でエコな毎日を過ごしましょう。

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