掃除・洗濯

カーペットは洗濯できる?自宅で簡単に洗う方法や注意点を解説

カーペットが汚れてきて洗濯をしたいけれど、「カーペットは自宅で洗濯できる?」と疑問をお持ちの方もいるのではないでしょうか。カーペットは、洗濯機や浴槽を使用すれば、自宅で洗濯することができます。

そこで今回は、カーペットを洗濯する際に事前に確認しておくべきポイントや、家庭の洗濯機や浴槽を使って洗う手順などを紹介します。カーペットを自宅で洗濯するための方法が知りたい方は、ぜひ最後まで読んでください。

カーペットを洗濯する前に確認するポイント

日常的に洗濯する衣服とは異なり、カーペットは洗濯する前に確認しておきたいポイントがあります。カーペットの洗濯前に確認するポイントは以下の3つです。

それぞれについて、詳しく解説します。

洗濯表示を確認する

カーペットは、洗濯方法が指定されている場合があります。間違った方法で洗濯しないように、事前に洗濯表示を確認しましょう。

家庭で洗濯できるカーペットには、「洗濯桶のマーク」と「洗濯桶に手を入れたマーク」のどちらかが表示されています。洗濯桶のマークが表示されている場合は、自宅の洗濯機で洗濯が可能です。

洗濯桶に手を入れたマークは、「液温は40℃を限度とし、手洗いができる」を示すマークです。このマークが表示されているときは、洗濯機には入れず、40℃以下のぬるま湯で手洗いしてください。

一方で、洗濯桶に「×(バツマーク)」が表示されている場合は、家庭では洗濯できません。クリーニング店に依頼しましょう。

カーペットに記載されている洗濯表示は、以下のとおりです。

洗濯表示

洗濯機の容量を確認する(洗濯機で洗う場合)

洗濯機の容量がカーペットよりも小さいと、洗濯ができません。自宅の洗濯機で洗濯する場合は、洗濯機の容量も併せて確認してください。

洗濯機の容量は、本体または取り扱い説明書に記載されています。日本で販売されている洗濯機の最大容量は14kgで、おおよそ3畳サイズまでのカーペットであれば洗濯できます。3畳以上のカーペットは手洗い、クリーニング店に依頼する、コインランドリーにある大きめの洗濯機で洗う、などの方法を選びましょう。

カーペットのサイズ別の洗濯機容量の目安は、以下のとおりです。

カーペットのサイズ 洗濯機の容量目安
約1.5畳(130×190㎝)以下 8㎏以上
約2畳(190×190㎝)以下 10㎏以上
約3畳(190×240㎝)以下 14㎏以上

干すペースがあるか確認する

洗濯したカーペットを干す際には、十分なスペースが必要です。自宅のベランダや庭に、カーペットをしっかりと広げて干せるスペースあるか確認してください。カーペットは、広げて干さないと乾きムラができたり、シワの原因になったりするので、事前にスペースを確保してから洗濯しましょう。

また、直射日光にカーペットを当てると、生地がダメージを受けて傷んでしまいます。できるだけ風通しの良い場所で陰干しして、ダメージを防止しましょう。

加えて、カーペットを干すときは、水分を多く含み通常よりも重くなっていること考慮し、折れにくい耐荷重の高い物干し竿を使いましょう。完全に乾くまでに長時間かかるため、よく晴れた日の午前中から干しておくのがおすすめです。

カーペットを洗濯するときの下準備

ここからは、カーペットを洗濯するための下準備について解説します。下準備によって、効果的に汚れを落としたりシミの広がりを防いだりできるので、ぜひチェックしてください。

掃除機でホコリを吸い取る

ホコリがたくさん付着したまま洗濯機で洗ってしまうと、洗濯機が故障する原因になったり、汚れが十分に落ちにくくなったりします。洗う前に、掃除機でカーペットの表面と裏面のホコリを吸い取っておきましょう。

掃除機がけをする人

薄めた中性洗剤などで目立つシミを落とす

カーペットに目立つ汚れやシミが付着している場合は、台所用洗剤や衣料用洗剤などの中性洗剤を使って、先に落としておくのがおすすめです。ぬるま湯で薄めた中性洗剤を汚れた部分に吹きかけ、やさしく拭き取りましょう。

拭き取る際は、生地を傷めないように、力を入れずやさしくこするのがポイントです。

洗濯機でカーペットを洗うときの手順

ここからは、洗濯機でカーペットを洗うときの手順を紹介します。洗濯機を使うと簡単に洗えますが、適切な手順を踏まないとカーペットの劣化を早めてしまいます。洗濯機でカーペットを洗うときは、以下の手順で洗濯をしてください。

それぞれの工程について、詳しく解説します。

カーペットを洗濯ネットに入れる

カーペットは洗濯ネットに入れてから洗いましょう。洗濯ネットに入れて洗うことで、表面が傷むのを軽減できます。さらに、カーペットが引っかかることによる洗濯機への負荷を抑え、故障も防げます。

洗剤がカーペット全面に行き渡るように、屏風折りにして洗濯ネットに入れましょう。

中性洗剤を入れ、「大物コース」や「毛布コース」で洗う

カーペットの洗濯には、中性洗剤を使用してください。中性洗剤は刺激が弱く、肌にやさしいだけでなく、洗濯による色落ちや劣化なども軽減してくれます。

洗濯コースは、「大物コース」や「毛布専用のコース」を選ぶのがおすすめです。適切なコースで洗濯すると、洗い上がりが良くなります。

なお、カーペットの洗濯に適切なコースがない場合は、次の設定で洗濯しましょう。

  • 水量:最大
  • 水流:弱
  • 水温:30℃以下

十分な水量や、適切な水温で洗うことで、カーペットの劣化を防げます。

カーペットを脱水して風通しの良い日陰に干す

洗濯が完了したらカーペットを脱水し、直射日光を避けて干しましょう。特に、風通しの良い日陰で陰干しすると、生地の傷みや生乾きによる細菌の発生も防止できます。

手洗いでカーペットを洗うときの手順

カーペットは、自宅の浴槽で手洗いができます。洗濯機で洗うよりもやや手間がかかりますが、以下の手順で丁寧に洗うと、良い状態で長持ちさせられます。

時間や干すスペースがある場合は、自宅で手洗いすることで節約にもつながりおすすめです。

洗濯表示に従い、浴槽にお湯をためる

洗濯表示に記載されている温度より低温のお湯を浴槽にため、ゆっくりとカーペットを沈めてください。お湯の量は、カーペットが全部浸かる程度が目安です。

中性洗剤を入れ、1~2時間浸け置き洗いをする

次に、100倍に薄めた中性洗剤を、お湯を張った浴槽にまんべんなく広げてください。大きなカーペットの場合、全体に洗剤が行き渡るように、屏風折りにして浸けます。1~2時間ほどを目安に浸け置き、中性洗剤を全体に浸透させましょう。

緑のカーペットを洗濯中

浴槽で踏み洗いをする

1~2時間ほど浸けたら、踏み洗いしてください。カーペットを裏返しながら、ホコリや汚れでお湯が濁らなくなるまで、何度かお湯を入れ替えましょう。

すすぎ洗いで洗剤を落とす

お湯が濁らなくなるまで踏み洗いしたら、お湯を浴槽から抜いてください。この時点では、まだカーペットに洗剤が残っているので、丁寧にすすぎ洗いをしましょう。

カーペットを浴槽のふちにかけて1時間脱水する

洗剤が落ちたら、カーペットを踏んで水をしっかり切ってください。踏んだときに出る水の量が少なくなってきたら、カーペットを浴槽のふちにかけて、1時間ほど脱水しましょう。

緑のカーペットを乾燥中

風通しの良い日陰に干す

水の滴る量が少なくなったら、風通しの良い場所で陰干ししてください。風通しの良い日陰で陰干しすることで、直射日光による生地の傷みを防げて、細菌の発生や生乾き臭も防止できます。

干すときは、水分を含んだカーペットの重量に耐えられる物干し竿を使用しましょう。

カーペットを洗う目安頻度は年に1~2回

カーペットを洗う頻度は、年に1~2回程度が目安で、洗う時期は季節の変わり目がおすすめです。夏と冬で使い分けている場合は入れ替えるときに洗濯しましょう。

なお、毛が抜けやすい犬や猫などのペットがいる場合や、免疫力が弱い赤ちゃんがいる場合は、カーペットを衛生的に保つために年に3~4回程度洗濯をしてください。

こちらを見つめる犬

まとめ

カーペットの洗濯表示に、洗濯桶のマークか洗濯桶に手を入れたマークがあれば、自宅でもカーペットを洗うことができます。自宅でカーペットを洗濯するときは、下準備や手順を守って洗うと、カーペットが傷まずに長持ちします。

自宅で洗濯すると、クリーニング店に持って行く手間やコストが省けるので、洗濯できる環境が整っている場合は、自宅でカーペットを洗ってみてください。

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