エアコンの暖房が臭い原因は?ホコリやカビの対処法と掃除方法
暖房から出る臭いニオイは、エアコン内部に蓄積されたカビやホコリなどの汚れが原因です。そこで今回は、エアコンの暖房から出るニオイの原因や、ニオイの対処法、予防対策について詳しく解説します。
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エアコンの暖房が臭いのは「ホコリ・カビ」が原因!
暖房をつけたときに「カビ臭さ」や「酸っぱいニオイ」がするのは、エアコン内部のホコリやカビが原因です。とくにカビのニオイがする場合は、エアコン内部にカビが繁殖している可能性があり、カビの胞子が温風とともに放出されていると考えられます。
また、エアコンは部屋の空気を吸い込んで温め、温風にして部屋に戻します。そのため、汗などの体臭や料理、生ごみ、タバコなどの生活臭をエアコンが吸い込むことも、暖房の温風が臭くなる原因として挙げられます。
さらに、室外機が汚れていることでニオイが発生するケースもあります。暖房をつけたときに室外機から水が排出されますが、その際に室外機の汚れと水が混じることで嫌なニオイが発生します。
暖房から出る嫌なニオイの原因のほとんどが、エアコン内部や室外機の汚れなので、こまめな清掃が大切です。
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エアコンの暖房の臭いニオイを消す方法
自宅ですぐにできる、エアコンの暖房の臭いニオイを消す方法は、次の3つです。
ただし、どの方法も完全にニオイのもとを取り除くことができるわけではないので、あくまでも応急処置としてご活用ください。
送風運転で室内機を乾燥させる
エアコンの「送風」を稼働させることで、室内機の内部を乾燥させることができます。室内機の内部が乾燥すれば、カビや雑菌の繁殖を一時的に止めることが可能です。
窓を開けたまま10分程度送風する
今すぐ臭いニオイを解消したい場合は、窓を開けたまま10分程度送風し、換気を同時に行いましょう。窓を開けながら送風することで換気が促進され、エアコン内部から排出されるカビやニオイを屋外に出しやすくできます。
また、送風には室内機を乾燥させる効果も期待できます。しかし、室内機内部を完全に乾燥させるには10分程度では足りず、長時間送風させ続ける必要があります。
冷房16度で1時間運転してカビの繁殖を抑える
カビが原因でエアコンの暖房から悪臭がする場合は、冷房設定に切り替えることで、ある程度改善できます。以下の流れで、エアコンを稼働させましょう。
- 部屋の窓を全開にする
- 冷房を16度に設定し、1時間ほど運転する
- 内部クリーン機能や送風機能でエアコン内部を乾燥させる
冷房を16度に設定して1時間ほど稼働することで、エアコン内部が冷やされ、結露が発生します。その水分が嫌なニオイを吸い取り、ドレンホースから屋外に排出されることで、消臭効果が期待できます。
ただし、結露を発生させることでエアコン内部はカビが繁殖しやすい状況になってしまいます。冷房16度で運転させた後は、必ずエアコン内部を乾燥させるようにしましょう。
エアコンに「内部クリーン」などの機能が備わっている場合には、これを利用することで内部を乾燥させ、結露を除去できます。備わっていない場合には、送風機能で3~4時間ほど運転することで内部を乾燥させられます。
また、冷房をつけると寒くなるため、冬には「暖房30度で1時間稼働する」という方法もおすすめです。「冷房16度」の方法ほどの効果はありませんが、暖房を高温に設定することでエアコン内部が乾燥し、カビの繁殖をある程度抑制できる可能性があります。
暖房の臭いニオイを取り除く掃除方法
暖房の臭いニオイを根本から取り除くには、エアコンの掃除が必要です。ここからは、暖房のニオイを取り除くための掃除方法を、エアコンの部品ごとに解説します。
フィルター:水洗いでホコリとカビを除去
室内機のフィルターは空気中のホコリが付着するため、汚れが溜まりやすい箇所です。ホコリが溜まった状態で放置すると冷暖房の効率が下がります。効率が下がれば設定温度にするために余計な稼働が必要となり、その分電気代が上がる原因となります。
掃除が面倒だと感じる方も多いと思いますが、定期的にフィルター表面を掃除機で吸うだけでも最低限の効果が期待できます。使わなくなった歯ブラシなどを使って水洗いすれば、よりきれいになり、ニオイも改善されます。
水洗いしたあとは、必ず十分に乾かしてから元の場所に取り付けてください。フィルターの掃除をする頻度は2週間に一度が理想です。最低でも1か月に一度は掃除しましょう。
吹き出し口:水や消毒液で汚れを拭き取る
室内機の吹き出し口に、黒い点々が付いている場合があります。黒い点々の正体は黒カビで、長時間使用することで増えていく可能性があるため、定期的な掃除が必要です。
吹き出し口の掃除は、水に濡らした雑巾を使って拭き取っていきます。フラップ(吹き出し口にある風向きを調整する部品)などの細かい部分は手が届きにくいため、割り箸などの細い棒状のものに雑巾を巻き付けるなどして工夫しましょう。
なかなか汚れが落ちない場合は、消毒液を含ませた布で丁寧に拭き取ると落ちやすくなります。
拭き終わったら乾いた布でから拭きし、水分が残らないようにしましょう。水分が残っていると、カビが繁殖する原因となります。最後にエアコンの送風機能で30分ほど稼働させれば、吹き出し口の水分が飛び、カビが繁殖しにくくなります。
ダストボックス:取り外してホコリを捨てる
フィルター掃除を自動でしてくれるタイプのエアコンでは、除去したホコリを溜めておく「ダストボックス」が付属していることがあります。そのため、自動掃除機能付きのエアコンの場合には、ダストボックスを取り外して、溜まっているホコリを定期的に捨てましょう。
ダストボックスのあるエアコンでは、一定期間稼働すると掃除が必要であることを知らせる「おそうじランプ(クリーニングランプ)」が点灯する機能がある機種が多いです。点灯したら、ダストボックスを取り外して清掃しましょう。
ダストボックスの取り外し方は機種によって異なります。無理に外そうとすると破損のおそれがあるため、説明書で手順を確認するようにしてください。多くの機種ではWeb上で説明書が公開されていますので、紙の説明書が見つからない場合にはそちらを確認すると良いでしょう。
なお、エアコン内部の汚れがひどい場合でも自分で分解して掃除するのは推奨できません。エアコン内部は壊れやすく、正しい方法で掃除しないと感電の危険性もあります。
エアコン内部の汚れがひどい場合は、専門の清掃業者に依頼することをおすすめします。ご家庭では難しいエアコン内部のカビやホコリを高圧洗浄機で徹底洗浄してくれるため、ニオイが気になるときにはぜひ検討してみてください。
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エアコンの暖房が臭くならないための予防方法
エアコンの暖房が臭くならないようにするには、普段から定期的にメンテナンスする習慣をつけましょう。
ここからはニオイを未然に防止する対策について、詳しく解説します。
毎日2回の換気
エアコンの暖房が臭くなる原因は、カビだけではありません。エアコンが部屋にこもった生活臭を吸い込んで吹き出すことを繰り返していくと、部屋の空気はどんどん臭くなってしまいます。
毎日部屋を換気して新鮮な空気を取り入れることで、生活臭が減りニオイを防げます。
シーズン外にも月1回の送風運転
エアコンシーズン以外の季節にも、月に1回エアコンの送風機能を使うことで、カビが繁殖しにくくなります。送風することで、内部のホコリを排出したり乾燥させたりすることができ、簡単なエアコンクリーニングになります。
春や秋などのエアコンを使わない季節でも、月1回は窓を開けて換気した状態で10分程度、送風運転をしましょう。
まとめ
暖房が臭いのは、エアコンの内部に入りこんだカビや雑菌、ホコリ、生活臭が原因です。普段から換気してエアコンが生活臭を吸い込むのを防いだり、定期的な掃除で汚れを取り除いたりすることで、暖房のニオイを防げます。
今回ご紹介した対処法を参考に、暖房の臭いニオイに頭を悩ませることなく快適に過ごしてください。
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