節約・節電

エアコンを節電する方法とは?夏の電気代を節約する8つのコツを解説!

夏になると途端に上がる電気代、何とかしたいですよね。夏場の電気代を節約するうえで一番のポイントは、エアコンの電力消費を抑えて節電することです。

とは言え、「節約はしたいけれど、暑さも我慢したくない!」という方も多いでしょう。そこで今回は、冷房の快適さと節電を両立し、無理なくできる節約方法を8つご紹介します。電気代を抑えつつ、暑い夏を快適に乗り切りましょう。

夏の電気代を抑えるポイントは、エアコンを節電すること

夏に電気代が高くなる最大の原因は、エアコンの電力消費量が増えるためです。資源エネルギー庁のデータ[1]によると、夏季の家庭で電力消費量がとくに多い一日の電力消費割合は以下のようになっています。

家庭における家電製品の一日での電力消費割合(夏季)

※資材エネルギー庁「省エネルギー政策について」[1]より作成

このグラフからは、エアコンの電力消費が家電全体の34%にものぼり、夏場に最も電力を使う家電になっていることが読み取れます。夏場に電気代が上がる最大の原因は、このエアコンの電力消費にあると言っても良いでしょう。

そのため、エアコンの節電対策に最優先で取り組むことが、夏場の電気代を節約する一番のポイントとなります。エアコンから取り組むことで、効率的に電気代を抑えることができるはずです。

エアコンを節電する方法とは?

ここからはエアコンを節電する8つの方法をご紹介します。

節電というと、エアコンを我慢することを思い浮かべる方も少なくないでしょう。しかし、電気代を気にしすぎて使用を控えてしまうと、室内で熱中症になったり、睡眠の質が低下したりと体調への影響も心配です。

エアコンの使用を我慢することは避けつつ、ご紹介する効率的な節電方法で電気代を節約していきましょう。

エアコンを節電する方法とは?

エアコンをつける前に換気して、室内の熱を放出する

外出から戻ったときに、室内が屋外より少しでも暑く感じたら、まずは換気して室内の熱を放出しましょう。 換気によって室温を外気温と同程度まで下げれば、その分の電気代を節約できるうえ、室温もスピーディーに下げることができます。

効率よく換気するには、2つ以上の窓を同時に開けるのがおすすめです。このとき、隣り合った窓ではなく、できるだけ離れた位置にある窓を複数開けることで、部屋全体の空気をスムーズに入れ替えやすくなります。

エアコンをつける前に換気して、室内の熱を放出する

サーキュレーターで部屋の空気をかきまぜ、流れをつくる

冷房の冷たい空気は、部屋の低い場所に溜まる性質があります。そのため、空気の流れを作って部屋全体に冷気を行き渡らせてあげれば、冷房効率を上げることができ、節電に繋がります。

空気の流れを作るためには、サーキュレーターを使用するのが良いでしょう。このとき大切なのが、その置き方です。冷たい空気は床の方に溜まるので、これを部屋に拡散させるように置きましょう。

具体的には、部屋の中でエアコンの対角線の位置にサーキュレーターを置き、対角線上にあるエアコンの方に向けて風を送ります。これによって部屋の空気が循環し、冷気が行き渡ります。

風量は「自動運転」に設定する

エアコンの風量は、最も冷房効率を上げる運転ができる「自動運転」に設定することで、節電効果を高められます。

節電と言うと、「微風」か「弱風」がよいと考えがちですが、実は逆効果です。エアコンは、室温を下げる必要がある間はずっと電力消費が大きいため、「微風」や「弱風」で時間をかけて冷やすと、かえって電力消費がかさむ時間が長引いてしまいます。

「自動運転」に設定すれば、室温を下げるまでは「強風」で時間を短縮し、下がりきったら「微風」に自動で切り替えてくれます。風量の切り替えはエアコンにお任せし、手間をかけずに節電しましょう。

部屋が寒くなってきたら運転停止ではなく設定温度で調整する

冷房が効いて少し寒さを感じたとき、エアコンの運転を「停止」にしてはいないでしょうか?実は、この運転停止は電力消費量がかえって増える原因になってしまいます。部屋の温度を少し上げたいときは、運転の停止ではなく設定温度で調整しましょう。

エアコンの電力消費が大きくなるのは「運転を開始したとき」と「設定温度を大きく下げるとき」です。つけっぱなしのまま部屋の温度を維持するときには、それほど電力を消費しません。そのため、部屋が涼しくなったらエアコンを切り、暑くなってきたらまた入れるということを繰り返していると、電力消費がかえって増えてしまいます。

したがって、室温を少し上げたいときにはエアコンをつけたまま設定温度で調整し、エアコンを頻繁にオンオフするような使い方は避けましょう。

部屋に入る日差しを抑える

夏に室温を上昇させる原因の一つが、窓から入る強い日差しです。すだれ・たてす・カーテンなどで日差しを遮り、昼間の室温上昇を抑えることができれば、エアコンの消費電力を減らして節電に繋がります。

また、窓ガラスに遮熱シートを貼るのもおすすめです。窓ガラスを伝って室内に入ってくる熱気を遮断する効果があります。その他、部屋の中で日を遮るだけでなく、室外にゴーヤやアサガオを植えて緑のカーテンを作るなど、部屋の外で日射しを抑える対策も効果的です。

部屋に入る日差しを抑える

窓やドアの開閉は最低限にする

電気代を節約するには、エアコンを使用中の部屋では窓やドアを閉めて、できるだけ開閉をしないようにしましょう。

窓やドアを必要以上に開けてしまうと、屋外の熱い空気が部屋に入り、室温が上がってしまいます。室温が上がると、エアコンは温度を下げるために電力を余計に消費するので、電気代が無駄にかかることになります。

エアコン使用中は窓を開けず、ドアの開閉もなるべく速やかに小さく行うようにしましょう。冷えた空気をできるだけ逃さず、熱い空気を入れないように心がけることが大切です。

フィルター掃除をする

エアコンのフィルター掃除を小まめに行うことも、節電するうえで欠かせないポイントです。

エアコンは、部屋の空気を吸い込み、冷やして吹き出します。そのため、吸込口のフィルター汚れは空気の吸い込みを悪くし、吹出口のフィルター汚れは冷気の吹き出しを妨げます。その結果、エアコンの「効き」が悪くなり、電力消費量も大きくなってしまいます。

フィルター掃除をする

エアコンには、年に2回の「シーズン前の大掃除」と2週間に1度の「いつもの掃除」が必要だと言われています。適切な手入れで、無駄な電力消費を減らしましょう。

室外機の掃除や日陰づくりをする

室外機の掃除を行うことや設置場所を日陰にすることも、電気代の節約につながります。

エアコンの室外機には、室内の熱を冷媒で屋外に放出する役割があります。そのため、室外機周辺に物が置かれていたり、室外機に直射日光が当たっていたりすると、熱の放出が妨げられて電力消費量が大きくなってしまいます。

室外機を効率よく使って電気代を抑えるため、次のようなことに取り組んでみましょう。

  • 熱風の排気を妨げるごみや放置物は撤去する
  • 日よけやすだれ、植物の影(緑のカーテン)などで直射日光を遮る

室外機の掃除や日陰づくりをする

まとめ

夏の電気代を節約するには、電力消費量の大きいエアコンの節電から取り組むことがおすすめです。今回ご紹介したコツを活用すれば、効率よく電気代を抑えることが出来ます。

厳しい暑さに我慢は禁物。エアコンの使用を無理に控えることは避け、エアコンの快適さと節電を両立して夏を乗り切ってください。

  1. 経済産業省 資源エネルギー庁:
    省エネルギー政策について
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