
でんきは自宅で地産地消!太陽光発電と蓄電池の導入メリットとは?
「でんきの地産地消」とは、自宅で発電した電気を自宅で消費する新しい暮らしかたです。自宅での発電には太陽光発電設備(以下、太陽光発電)の設置が必要ですが、「太陽光発電のメリットは?」「設置工事が大掛かりで費用も高いのでは?」などの疑問や不安から、はじめの一歩をなかなか踏み出せないという方も多いと思います。
そこで今回は、「でんきの地産地消」への疑問を解消できるよう、以下の内容を対談形式でお伝えします。
- 太陽光発電を活かした「でんきの地産地消」のしくみ
- 太陽光発電は災害への備えにもなる
- 蓄電池を導入すると生活スタイルに上手に合わせられる
この記事を読めば、みなさまが日々の生活に「でんきの地産地消」を取り入れるメリットや、太陽光発電導入のイメージが明確になります。
対談者
- 長﨑 桃子(ながさき ももこ)
- 東京電力エナジーパートナー 代表取締役社長
電気料金のしくみから生活向けのお役立ち情報まで、おトク情報をお届けします。
対談者
- 前野 マドカ(まえの まどか)
- EVOL株式会社 代表取締役CEO
武蔵野大学ウェルビーイング学部客員教授
2児の母であり、ウェルビーイングの専門家、経営者、家計を管理する主婦といった様々な視点で電気に関する質問をしていきます。
EP社長直行便とは?
電気などエネルギーにまつわるさまざまなテーマについて、東京電力エナジーパートナー代表取締役社長の長﨑が、ゲストと一緒に深く掘り下げていく対談企画です。
今回の対談の様子はYouTubeでもご覧になれます。
▶【電気料金③】電気も地産地消の時代!? 電力会社が進める理由とは
目次 [CLOSE]
でんきとの新しい暮らしかたとは?
河野(MC):東京電力エナジーパートナーは「でんきとの新しい暮らしかた」を提案されていますが、その内容について長﨑さんからお話しいただけますか?
長﨑(東京電力EP):お客さまのご自宅に太陽光発電が導入されて「でんきの地産地消」が進むことは、自然に考えると、東京電力EPから買っていただける電気が減ることにつながりますよね。そのため、お客さまやパートナーさまからは、「どうして、でんきの地産地消を進めるの?」ときかれることもあります。
持続可能な社会を実現させるためには地球温暖化を防ぐことが必要で、多くの国がカーボンニュートラル(※)の実現を宣言するなど、カーボンニュートラルは世界的な潮流となっています。当社も積極的にカーボンニュートラルを推進し、日本全体を省エネ・カーボンレスな社会にしていく。そのためにもいち早く動いて、社会に貢献したいと考えています。
※「カーボンニュートラル」とは、温室効果ガスの排出量と吸収量を均衡させ、実質的な排出量をゼロにすることを意味します。
河野:それは、東京電力グループがエネルギー業界のトップランナーであり、社会を引っ張っていく存在だからこその責任感でしょうか?
長﨑:というよりも、東京電力という会社は、社会にとって良いことを積極的に行うことで、その存在を社会にゆるされていると考えています。社員もそのことを意気に感じて働いている人が多いので、自然な流れだと思います。
前野氏(EVOL株式会社):素晴らしいですね。社員の方々が、自分たちの所属する会社が、世の中のために貢献できると信じているのは素晴らしいことです。
限られた資源を上手に使って地球温暖化を防ぎ、地球上のみなさんが良い状態でいられるようにすることは、社会を引っ張っていく存在として素晴らしい考えだと感じます。私たちも節電を心がけなくてはと、身が引き締まる思いです。
でんきとの新しい暮らしかたについてのまとめ
- 東京電力エナジーパートナーでは、日本全体を省エネ・カーボンレスな社会にしたいと考えている
- 社会の流れに沿って、日本全体でカーボンニュートラルを進めていく
太陽光発電や蓄電池の導入はおトク?
河野(MC):太陽光発電や蓄電池の活用は、環境に良いのは理解できますが、設備の導入にはお金がたくさんかかるんじゃないですか?
長﨑(東京電力EP):今は太陽光発電設備の価格も下がってきていますし、国や行政からの補助金も充実しているので、おトクだと考えています。導入にお金がかかっても、お財布から出ていく毎月の支出を減らす効果がありますので、そういった意味からも、「でんきの地産地消」につながる太陽光発電や蓄電池の設置は良いものだと思います。
私が新入社員の頃の研修では、「電気は貯められないものだから、作ったらすぐに使わなければいけない」と教わりました。電気が蓄電池で貯められるようになったのはつい最近のことです。ですので、電力事業やエネルギーの世界も変わっていくのだなと感じています。
太陽光発電や蓄電池の導入はおトクかについてのまとめ
- 太陽光発電や蓄電池の導入費用は年々下がっており、補助金もある
- 月々の電気代の支出を減らせる効果もある
太陽光発電や蓄電池は災害リスクに備えられる
長﨑(東京電力EP):太陽光発電と蓄電池は、導入することで災害リスクに備えられるという点でもお客さまからの評判が良いです。これだけ災害が多い世の中において、災害時に避難所に行かなくても、蓄電池があれば2~3日程度なら自宅で暮らせるというのは、太陽光発電と蓄電池の両方を導入するメリットになると思います。
河野(MC):実際に起きた災害で、そのような事例はありますか?
長﨑:例えば、大きな地震があったときに、停電になったりガスが止まったりしたお客さまがいらっしゃいました。しかし、そのお客さまの家では、太陽光発電システムがしっかりと稼働していたので、系統からの電気が止まっても、自宅で発電した電気を使って、自宅で家族と過ごすことができたそうです。何かあった際の安心感、そして家族を守れるというのは良いですね。
前野氏(EVOL株式会社):日本は災害が多い国なので、自宅で発電して蓄電できるというのは非常に大事だと思います。台風や地震など、私たちは常に不安にさらされているので、自分たちで電気を蓄えられるというのはすごく重要なことで、みなさんが取り入れるべきなのではないかと思います。
長﨑:加えて、再生可能エネルギー(以下、再エネ)は発電量が不安定なものです。風力発電は風が吹かなければ発電できませんし、太陽光発電も夜間は発電できません。ですから、生活スタイルに合わせて電気を使うためには、再エネ発電と蓄電池を組み合わせ、電気の発電と消費を生活スタイルに合わせるほうが、より安定した電力供給につながります。
太陽光発電や蓄電池の災害リスクに備えられるポイントのまとめ
- 災害時でも自宅で発電・蓄電した電気が使えるのは評判が良いポイント
- 太陽光発電と蓄電池の両方を導入していれば、災害時も蓄電池によって貯めた電気で2~3日は自宅で過ごせる
- 再エネ発電の発電量は不安定だが、蓄電池と組み合わせることでさまざまな生活スタイルに合わせられる
電力とウェルビーイングの関連性は?
河野(MC):使う側としては、電気代をできるだけ安く抑えたいと思ってしまいますが、無理な節約や我慢は、ウェルビーイング(※)の観点からもあまり良くないですよね?
※ウェルビーイングとは、幸福で肉体的、精神的、社会的すべてにおいて満たされた状態を指します。
前野氏(EVOL株式会社):そうですね。ウェルビーイングでは、自分が心地良い状態、自分が自分でいられる状態を保つことが大事です。それは、体と心と環境、すべてが含まれています。
お部屋の温度はとても大切で、例えば、全館空調(年間を通じて家全体の室温を一定に保つことができる空調システム)で屋内のどこに居ても同じように快適というのは、身体に良いだけでなく心にも良い影響を与えます。長いスパンで見たときに、自分の心のバランスも取りやすくなると思いますね。
電力とウェルビーイングの関連性のまとめ
- 部屋の快適さは心にも影響をする
- 全館空調で屋内のどこに居ても快適に過ごせることは、心のバランスに良い影響を与える
電力がもたらすウェルビーイング
前野氏(EVOL株式会社):蓄電池があると、将来に対する安心感が生まれます。地震や台風でライフラインが途絶えるかもしれないという不安を抱えながら過ごすよりも、蓄電池があることによって安心感を得たほうが、心の安定につながります。心が安定し、ウェルビーイングな状態では、想像力が3倍になるという研究結果もあります。
河野(MC):想像力が3倍になると、どうなるのでしょうか?
前野氏:想像力が高まると、先のことを考えることができるので、人とのコミュニケーションも円滑になります。人の気持ちを理解できるようになり、幸せな生活を送ることにもつながります。蓄電池による安心で安全な暮らしは、ウェルビーイングにとって非常に大きな意味があると思います。
長﨑(東京電力EP):余裕があると、思いやりの気持ちを持てるようになるというのは、経験的にもわかります。
河野:本当にそうですね。心配性な人は、「地震が来たらもっと大きな地震が来るのではないか」「電気が止まったらどうしよう」と常に不安を感じてしまいます。でも、「蓄電池があれば電気を使って生活ができるのだから、まずは落ち着こう」と。心理的な安定感は全然違いますね。
前野氏:そこがすごく大きいと思います。家が大丈夫だったら、お互いを助け合おうと思えるわけです。
長﨑:その気持ちが生まれるということですよね。
前野氏:人は、自分が満たされると利他的になり、ほかの人に尽くせるものですから。
河野:子育てをしていると、本当にそう感じます。自分の余裕が家族の余裕になりますね。
電力がもたらすウェルビーイングのまとめ
- 災害リスクへの不安に対して、蓄電池があれば心にゆとりが生まれる
- 心が安定したウェルビーイングな状態では、想像力が3倍になるという研究結果がある
- 心が安定することで、助け合いの気持ちも生まれてくる
電気はあって当たり前?
前野氏(EVOL株式会社):電気はいつも当たり前のようにあるものだと思いがちですが、なくなるとその重要性に気づきますよね。
長﨑(東京電力EP):東京電力グループの社員は、停電が起きたときにこそ力を発揮します。火事場の馬鹿力といいますか、「自分たちが地域の皆さんの生活を守るんだ」という気持ちで現場に駆けつける。それが、東京電力グループのDNAになっていると思います。
河野(MC):長﨑社長もいざとなると、普段と顔つきが変わるのでしょうか?
長﨑:アドレナリンが出ているというのはありますね。周りから影響されているのかもしれません。
前野氏:きっと相互作用だと思いますね。
電力はあって当たり前?のまとめ
- 電気はあって当たり前と思いがちだが、なくなるとその重要性に気づく
- 社員には使命感があり東京電力グループのDNAになっている
おトクで安心な、でんきとの新しい暮らしかた。
東京電力グループでは、初期費用0円(※)で太陽光発電・蓄電池等の電化機器を導入できるサービスをご紹介しています。ご自宅に合った機器とサービスの組み合わせは、以下のプラン診断からご確認ください。
※:初期費用とは機器費用と標準工事費を指します。ご契約いただくサービスにより初期費用として足場費用等がかかる場合があります。また、おひさまエコキュートが住宅に標準採用されている場合、ご契約の建築会社へ直接お支払いが生じます。
まとめ
今回の対談では、「でんきの地産地消」という新しい暮らしかたや、災害リスクへの備え方、電気とウェルビーイングとの関係性についてお届けしました。
これからは、社会の流れに沿ってカーボンニュートラルを進めていくことが大切であり、それは東京電力グループが果たす役割でもあります。太陽光発電システムや蓄電池の設置には国や行政から補助金も出るため、「でんきの地産地消」を導入しやすい環境ができつつあるといえるでしょう。
また、蓄電池を導入することによって、災害時に備えることができます。いつ起こるかわからない災害に対する不安を蓄電池の設置によって和らげることができれば、快適で安定した暮らし、つまりウェルビーイングな状態に近づけられます。
その結果、自分の心の安定につながり、ほかの人にも尽くせるような心の余裕も生まれるでしょう。電気を安定して使えるというのは、より良い生活を送るために欠かせないものなのです。
今回は対談の第3弾でした。対談の様子はYouTubeでもご覧になれます。
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