
新年度の抱負一覧!仕事で使える一言や今年の目標などを例文で紹介
新年や年度の始めなど、節目の時期において抱負を考えたり発表したりする機会は多いものです。
本記事では、抱負の意味や使い方をお伝えするとともに、さまざまなシーンでの使用例や、抱負に取り入れると良い四字熟語について解説します。あわせて、設定した抱負を達成するための3つのポイントについても紹介します。
目次 [CLOSE]
抱負とは?意味と立て方
年度の切り替わりの時期や仕事の節目に「抱負」という言葉をよく見聞きしますが、本来の意味を知らない方も多いのではないでしょうか。
ここでは、抱負という言葉が持つ意味や、抱負の具体的な立て方を紹介します。
抱負の意味は心の中の決意・希望
「抱負」という単語の意味については、goo国語辞書には以下のように記載されています。
抱負の解説
心の中にいだいている決意や志望。「―を語る」
出典:goo国語辞書「抱負(ほうふ)の意味」
面接や自己紹介などの場で、急に抱負を求められると、とっさに答えられない方も多いと思います。しかし、難しく考えすぎず、素直に心の中に普段ある意気込みや望みを、抱負として表すと良いでしょう。
抱負を立てる前に課題や理想像を考えよう
自分で納得できる抱負を立てるのは難しいという方もいるでしょう。その場合は、次の3ステップで抱負を掲げることをおすすめします。
- 過去を振り返り、仕事や学業においてやり残したことや成し遂げられなかったこと、今自身が解決したいと考える課題を洗い出します。
- 次に、「こんな人になりたい」「こんな生活がしたい」など、これから目指す理想の姿を明確にします。
- 最後に、挙げられた課題や理想とのギャップを埋めるための行動を言葉にします。
この3ステップに沿って検討することで、自身に合った抱負を立てられます。
目標や計画の達成手段を「抱負」として設定しよう
資格取得や受験合格など、自分の理想の姿に近づくための目標や達成手段を設定し、実現のための行動を抱負として設定するのもおすすめです。
また、目標達成までの道程を細分化し、計画そのものを抱負として設定するのも有効です。
新年の抱負一覧【仕事/学校・勉強/プライベート】
「あまり良い抱負が思いつかない」「抱負の例を参考にしたい」という方に向けて、新年の抱負におすすめの例文を以下のシーン別に紹介します。
活用シーンにあった抱負を探してみてください。
仕事に関する抱負
ここでは、同僚や上司などにも伝わる仕事に関する抱負をまとめました。
ご自身の状況に当てはまる例文をぜひ参考にしてみてください。
<抱負の例文>
- 売上を○%向上させる
- 例:会社の売り上げ目標を踏まえ、今期の売上を50%向上させます。
- 売上などの結果に関する目標を具体的な数字で設定することで、成果を重視する姿勢や、業務に対する前向きな姿勢をアピールできます。
- ~の資格を取得する
- 例:異動先の部署で必要となるため、今年中に危険物取扱者甲種の資格を取得します。
- 日々の業務などで後回しにしがちな資格取得を目標として掲げ、社内にアナウンスすることで、有言実行を自らに課します。
- 毎日◯時間、自己成長の時間として◯◯を勉強する
- 例:作業効率の向上を図るため、毎日2時間はExcelを勉強します。
- 自己成長に必要なスキル習得を抱負とすることで、自身の行動指針を明確にできます。
- 週◯日以上は定時で帰れるよう、業務効率化に取り組む
- 例:会社の働きやすさ改革に貢献すべく、週3日以上は定時で帰れるよう、業務の効率化に取り組みます。
- 業務効率化に貢献し、働きやすさ改革に貢献したいという意思を抱負とすれば、企業に対して業務への前向きな姿勢をアピールできます。
学校・勉強に関する抱負
入学やクラス替えのタイミングでも目標や抱負を発表することは多いです。
ここでは、学校・勉強に関する抱負をまとめました。
<抱負の例文>
- 1日◯時間以上は勉強する
- 例:英語の基礎的な内容を理解するため、1日6時間以上は勉強にあてます。
- 新年度の目標、抱負として具体的な勉強時間を設定することで、学習の習慣化や持続性を高められます。その際、実現可能な学習時間に設定するのが、達成のポイントです。
- 月◯冊以上の本を読む
- 例:文章の構成力や語彙力を高めるために、月5冊以上の読書を今年の目標にします。
- 読む冊数を具体的な数字で抱負に設定することで、読書を習慣づけるきっかけを作ります。
- 問題集を〇冊終わらせる
- 例:1年後の入試合格のために、試験日までに関連の過去問題集を5冊終わらせます。
- 入試突破のマインドが形成されるうえ、合格までのロードマップが具体化されます。
- 勉強と部活を両立する
- 例:時間を有効活用し、自分で決めたタスクを計画的にこなすことで勉強と部活を両立させます。
- このような抱負を設定すれば、学習、部活の両側面において担任や両親、友人などのサポートを受けられる可能性も高くなります。
- ○○の資格を取得する
- 例:海外留学制度への応募に備えて、IELTSのスコア7.0を取得します。
- 目的達成のための具体的な数値や過程を抱負として設定することで、やるべきことが明確になります。
- 体調を崩さずスケジュール通りに生活する
- 例:年間の欠席日数を〇日以内に抑えます。
- 日頃から生活習慣を整え、健康を維持する抱負を立てることで、部活や勉強に集中して取り組めます。
プライベートに関する抱負
ここでは、私生活における抱負をまとめました。誰かに発表することはなくとも、自分で決めたことを達成することで自信につながるでしょう。
<抱負の例文>
- ◯時間以上の睡眠をとり、体調管理に気を遣う
- 例:毎日8時間以上の睡眠をとり、体調管理には十分気を遣います。
- 体調管理を抱負として周知することで、周囲もスケジュールを配慮してくれる可能性が高まります。
- 週3回、◯kmのランニングを行う
- 例:今年初めてハーフマラソンに出場するため、週3回、10kmはランニングします。
- むやみにランニングするのではなく、具体的な回数やキロ数を設定することで、継続的な練習を自分に課すことができます。
- ◯月までに熱中できる趣味を見つける
- 例:プライベートを充実させるため、5月までに熱中できる趣味を見つけます。
- いろいろなことへのチャレンジにより、日常生活を充実させられるでしょう。また、継続的な趣味にならなくても、新しい交友関係も広げることも可能です。
- ◯月までに恋人を見つけるために〇〇をする
- 例:10月までに恋人を見つけて、絶対に幸せなクリスマスを過ごします。
- 明確な期日を設定することで、自分の好みの傾向や、外せない要件を見つめなおすなど、具体的なアクションを起こせるようになります。
- ◯◯を旅行するため〇〇円貯金する
- 例:石垣島でのシュノーケリングに向けて、夏までに30万円貯めます。
- 実際に旅行資金の貯金が難しくても、行きたい場所に旅行するために必要な金額を算出することで、計画的な貯金方法が身につきます。
- 健康のために○○をやめる
- 例:今年1年間は禁煙し、深酒や夜更かしもやめます。
- 体に悪影響のある習慣をやめることを抱負として設定すれば、それらが必要ない健康的な身体に近づけるでしょう。
入社・転職・面接時にアピールできる抱負一覧
次に、入社や転職あるいは面接時にアピールできる抱負の例文を紹介します。
ご紹介する例文を参考に、自分の状況や言葉に置き換えて活用してみてください。
新卒入社の抱負
ここでは、新卒で入社する方向けの抱負をまとめました。
<抱負の例文>
- ◯◯の資格を取得する
- 例:マーケティングに役立つ、Web解析士の資格を取得します。
- 業務に関連する資格取得を抱負とすることで、計画的な学習が可能になるうえ、仕事へのモチベーションを高められます。
- 人と積極的に交流する
- 例:社内のみならず、業界シンポジウムやセミナーを通じて社外の人々とも積極的に交流を図っていきます。
- さまざまな人と接することを抱負とすることで、多様な考え方を吸収するマインドを作れます。
- 即戦力になれるよう◯◯に取り組む
- 例:入社後、即戦力として貢献できるよう、このインターンシップ期間中に基本業務の習得に励みます。
- 「即戦力になりたい」という前向きな気持ちを抱負とすることで、仕事に対する積極的な気持ちをアピールでき、希望部署へ配属される可能性も高まるでしょう。
- 早く仕事を覚えられるよう努力する
- 例:1日の仕事の振り返りを行い、早く仕事を覚えられるよう努力します。
- 「仕事を早く覚える」ことを抱負にすることで、日々の業務を確実にこなす心構えができます。
- スキルアップのために毎日○○分勉強する
- 例:商品知識を身につけるため、毎日60分以上は勉強時間を確保します。
- 業務のための学習時間の確保を抱負とすることで、自身の成長意欲をアピールできます。
就職面接時(新卒・中途)の抱負
ここでは、就職面接の際に使える抱負をまとめました。
<抱負の例文>
- ◯◯の経験をしたい
- 例:御社の強みである商品開発部に配属された折には、発案から製品化までの一貫した工程を経験したいです。
- 自分が携わりたい業務を抱負とし、企業に積極的にアプローチすれば、希望部署へ配置転換される可能性が高くなります。
- ◯◯の経験を仕事で生かす
- 例:居酒屋のアルバイトで培った接客の経験を生かし、積極的にお客さまとコミュニケーションを図っていきます。
- 今までの経験を活かした抱負を伝えることで、どのように企業に貢献できるのかがアピールできます。
- ◯◯について知識を吸収したい
- 例:社会人や営業担当者としての知識やスキルを得ることはもちろん、お客さまの業界に関する知識なども幅広く吸収していきます。
- 自分が知りたい知識の取得を抱負とすることで、企業側も自社業務にある程度の理解を深めて応募してきたと感じてもらえます。
- 入社前に○○の資格を取って貢献したい
- 例:本採用の前に簿記2級をとって、現場ですぐに活躍したいです。
- 入社後すぐに戦力として活躍したい積極性を企業にアピールできます。
転職時の抱負
ここでは、転職の際に使える抱負をまとめました。
<抱負の例文>
- 早く仕事を覚えられるよう努力する
- 例:少しでも早く仕事を覚え、チームに貢献できるよう努力します。
- 早く仕事を覚え、貢献することを抱負とすることで、前向きな姿勢を意識して業務の習熟を早められます。
- 職場に溶け込めるよう積極的に交流する
- 例:皆さんに早く顔を覚えていただき、1日でも早く職場に溶け込めるよう、積極的に交流していきたいです。
- 職場の先輩、同僚と溶け込むことを抱負にすれば、相談相手などが早くできる可能性が高まります。
- ◯◯という経験を生かして貢献したい
- 例:前職でのアメリカ駐在経験を活かし、海外企業との折衝に貢献したいです。
- 自分の経験を伝え、今まで培ったスキルやノウハウを活かすことを抱負とすれば、企業に自分のスキルが活かせる業務をアピールできます。
- スキルアップのために毎日○○分勉強する
- 例:社内資格取得のため、毎日60分勉強します。
- 転職や異動で、仕事の環境が変わるタイミングは、新たなスキルを身に着けるのに最適です。
抱負に使える四字熟語一覧
ビジネスシーンや学校などのさまざまなシーンにおいて、おすすめの四字熟語をご紹介します。よく知られている四字熟語以外も記載していますので、ぜひ活用してください。
<抱負の例文>
- 勇猛果敢(ゆうもうかかん):決断力があり、勇ましい様子
- 例:今期は本営業所にとって勝負の年となるため、さらなる顧客の獲得に向け勇猛果敢に取り組んで参ります。
- 心機一転:あることをきっかけに、新たな気持ちで物事へ臨むこと
- 例:昨年は仕事で思うような成果を上げることができなかったのですが、心機一転、今年は結果を出せるよう努力していきます。
- 八面玲瓏(はちめんれいろう):どのような人とも円満に交際すること
- 例:広報部での業務は初めての経験ですが、関係各所ときめ細やかなやりとりを進めることが重要であるため、八面玲瓏な立ち回りを意識します。
- 無病息災:病気に罹らず、健康であること
- 例:食生活や体調管理に気を付け、無病息災に過ごします。
- 首尾一貫:最初から最後まで考え方が変わらないこと
- 例:新学期になるとレギュラー争いが厳しくなるため、自身で組み立てた練習方法を首尾一貫して守っていきます。
- 勇往邁進(ゆうおうまいしん):目的・目標に向かって臆さず突き進むこと
- 例:勇往邁進が座右の銘であるため、新天地でも気後れすることなく頑張ります。
抱負を伝える際の注意点
注意するポイントとして、内定式や自己紹介など大勢に伝える際は、始めに抱負を述べてから内容を説明すると良いでしょう。その際なるべく1分程度にまとめた方が相手に伝わります。
また、全員の前で述べる抱負はあなたへの印象に関わります。極力、ネガティブな言葉を用いることは控えましょう。
抱負を達成するために大切な3つのポイント
納得のいく抱負ができた後は、抱負を実現させるための行動が大切です。ここからは抱負を達成するために3つの大切なポイントをご紹介します。
抱負を数字に落とし込む
「◯月までに売上を◯%向上させる」、あるいは「◯日に◯冊は本を読み終える」など、達成に必要なものを、数字として具体化すると行動しやすくなります。
とくに、日々の業務で忙しい社会人の場合、目標を数字で表すことで、逆算して計画を立てやすくなるでしょう。
物事の優先順位を明確にする
日々の時間は限られているため、他の物事をあきらめることが必要になる場合もあります。
抱負を達成するために必要なことを逆算し、物事の優先順位を明確にすることがおすすめです。
常に意識できるよう工夫する
仕事に追われて、せっかく自身で設定した目標を忘れてしまっては元も子もありません。
手帳やスマートフォンの待ち受け画面など、毎日見る場所に抱負を書いておき、見直しや工夫をすることで、意識して行動に移せます。
まとめ
心に抱いている思考を抱負として表し、普段の行動に落とし込むことで、日々の生活が充実した時間になるでしょう。
ぜひ一度じっくりと現状や願望を整理し、自身が成長を実感でき、納得のいく抱負を考えてみてください。
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