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おみくじの正しい運勢の順番は? 引き方の手順も解説

神社やお寺で参拝した際に、おみくじを引くのが楽しみという方も多いのではないでしょうか。しかし、「吉と中吉ではどちらが良い?」「半吉はどこに位置する?」など、おみくじの運勢の順番が分からないという方もいると思います。

そこで今回は、おみくじの正しい運勢の順番や、引き方の手順について解説します。ユニークなおみくじがある神社も紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

おみくじの運勢の順番は?

おみくじの運勢は一般的に6種類で、神社やお寺によって運勢の順番が異なります。また、運勢が12種類、17種類の神社やお寺もあります。

ここでは、おみくじの種類ごとの運勢の順番について解説します。

おみくじの運勢が6種類のとき

おみくじの運勢が6種類の場合、「大吉>吉>中吉>小吉>末吉>凶」の順番が一般的で、寺社によっては「大吉>中吉>小吉>吉>末吉>凶」と考える場合もあります。

「吉」の位置の考え方は寺社によって異なり、「中吉」「小吉」よりも上になる場合と下になる場合があります。なかには、「凶」の下に「大凶」を含め、7種類で運勢を占う寺社もあります。

2パターンのおみくじの順番表

運勢の順番に明確な決まりはありません。各寺社の伝統や考え方によっても異なるため、自分の引いた運勢の順番が気になる方は、おみくじを引いた寺社に質問してみると良いでしょう。

おみくじの運勢が12種類・17種類のとき

おみくじの運勢は、6種類をさらに細かく分け、12種類や17種類の場合もあります。

例えば、東京の日枝(ひえ)神社では、おみくじの運勢が12種類あります。寺社によっても異なりますが、おみくじの運勢が12種類ある場合、順番は「大吉>中吉>小吉>吉>半吉>末吉>末小吉>凶>小凶>半凶>末凶>大凶」が一般的です。運勢が12種類のときは、吉や凶を細かく分類しているのが特徴です。

また、京都の伏見稲荷大社では17種類のおみくじがあり、順番は「大大吉>大吉>凶後大吉>凶後吉>末大吉>末吉>向大吉>吉>中吉>小吉>小凶後吉>後吉>吉凶未分末大吉>吉凶不分末吉>吉凶相半>吉凶相交末吉>吉凶相央」となります。「凶後大吉」や「凶後吉」は、凶という漢字がついていても吉や中吉よりも良い運勢なのが特徴です。

引いたおみくじの順番が悪いと、気分が落ち込んでしまう方もいるかと思いますが、おみくじで重要なのは運勢の順番ではなく、記載されている内容です。吉凶の結果だけでなく、おみくじに記載された内容を読んで、日々の指針として生活に活かすことが重要です。

おみくじに関するQ&A

ここでは、おみくじを引く際の正しい手順やマナーについて、よくある質問に回答します。これらのポイントを抑えて、今後の参拝の参考にしてください。

おみくじは参拝を済ませてから引く

おみくじは、参拝を済ませた後に引くのが正しい作法です。おみくじは、神様や仏様からのアドバイスとされているため、参拝時に自身の思いを伝え、そのあとにおみくじを引くことで、思いに対するアドバイスが享受できると考えられています。

神社に参拝する際は、はじめに手水舎で心身を清め、参道の中央を避けて神前へ進み、二礼二拍手一礼をします。参拝を終えたら、心を落ち着けておみくじを引きましょう。

お寺に参拝する場合は、山門の前で音を立てないように合掌し、一礼してからくぐるのがマナーです。山門をくぐる際、敷居を踏まないようにしましょう。常香炉(じょうこうろ)という線香を焚く大型の香炉があれば、ここで煙を浴び、身を清めてから参拝をしてください。

手を合わせて参拝

引いたおみくじは結んでも持ち帰ってもOK

神社やお寺には、「おみくじ掛け」「おみくじ結び所」と呼ばれるおみくじを結ぶための場所がありますが、必ずここに結ばなくてはならないというわけではありません。引いたおみくじは、持ち帰っても問題ないとされています。

悪い結果のおみくじを結ぶのには、「神社・お寺に厄を置いていく」という意味があります。そのため、悪い結果と感じたら神社・お寺におみくじを結び、良い結果と感じたら、持ち帰って日々の指針にすると良いでしょう。

結果を気にして何度も引き直すのはNG

おみくじを引く回数に、明確なルールや制限はありません。そのため、健康について、学業についてなど、知りたいことが多いときは一度の参拝で何度引いても良いといわれています。

しかし、知りたいことの数よりも多くおみくじを引くのは、あまり良くないといわれています。たとえ、おみくじの結果が気に入らなくても、何度も引き直すのは神さま・仏さまへの礼を欠く行為とされています。良い結果でなくても素直に内容を受け止め、今後の過ごし方に活かしていくことが重要です。

なお、神社によってご利益やおみくじの種類は異なります。そのため、1回おみくじを引いた神社とは別の神社で、2回目のおみくじを引くことについては、問題ないとされています。

おみくじの箱

おみくじが有名・ユニークな神社を紹介

最後に、おみくじが有名もしくはユニークな神社を3つ紹介します。他の神社とは一味違ったおみくじを楽しみたい方は、ぜひ行ってみてください。

今戸神社:招き猫発祥の地の「招き猫みくじ」

東京都台東区にある今戸(いまど)神社は、「招き猫発祥の地」ともいわれており、境内には招き猫のモチーフが多数見られます。そんな今戸神社では、かわいらしい招き猫がモチーフのおみくじが引けます。引いた後はそのまま持ち帰ることもできるため、インテリアやアクセサリーとしても人気を集めています。

また、今戸神社は、縁結びのご利益があることでも有名です。夫婦の神様である伊弉諾尊(いざなぎのみこと)と伊弉冉尊(いざなみのみこと)が祀られていることから、恋愛成就や良縁祈願の参拝者が数多く訪れています。

2体の招き猫のイラストが載っている今戸神社のおみくじ

新田神社:鯛の形をしたおみくじ「福を釣り鯛」

東京都大田区にある新田(にった)神社は、鯛の形をしたおみくじ「福を釣り鯛」が人気の神社です。「福を釣り鯛」は、通常のおみくじのように引くのではなく、専用の釣り竿を使って桶の中にある鯛の形をしたおみくじを釣ることで運勢を占います。「鯛」は「めでたい(めで鯛)」との語呂合わせで、ゲン担ぎにぴったりのモチーフです。ゲーム感覚でおみくじを引けるため、子どもから大人まで楽しめるでしょう。

また、新田神社では、御祭神の命日の10月10日に「例大祭」を開催しています。例大祭では、神輿渡御(みこしとぎょ)や奉納演武(ほうのうえんぶ)などが行われ、境内は多くの参拝者で賑わいます。例大祭の日に合わせて参拝に行くのも良いでしょう。

新田神社の境内

帯廣神社:シマエナガがモチーフの「シマエナガみくじ」

北海道帯広市にある帯廣(おびひろ)神社は、国土の安全・開拓の神を祀っている神社で、北海道に生息する鳥のシマエナガをモチーフにした、「シマエナガみくじ」を引くことができます。雪の妖精とも呼ばれるシマエナガは、福を呼ぶ鳥としても知られ、ご利益の観点からも人気が急上昇しています。

「シマエナガみくじ」は、シマエナガを模した陶器製の小さな入れ物に入っており、愛らしいデザインからインテリアとしても魅力的です。おみくじとして楽しめるのはもちろん、帯廣神社ならではの記念品、お土産としても人気が高いアイテムです。帯廣神社には、このほかにも「鮭みくじ」や「恋文みくじ」など、ユニークなおみくじがあるため、観光におすすめの神社です。

帯廣神社の境内

まとめ

神社やお寺によって異なりますが、おみくじの運勢は「大吉>吉>中吉>小吉>末吉>凶」の順番が一般的です。おみくじは、神様からのアドバイスと考えられているため、参拝を済ませてからおみくじを引くのが良いでしょう。

また、おみくじには、招き猫や鯛、シマエナガなどをモチーフにしたユニークなものもあります。観光の際などに、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

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