部屋に統一感をもたせるプロのテクニックとは?

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素敵なインテリアを見て我が家との違いにため息をもらしてしまった、という経験のある方は多いことでしょう。しかし、実はそれはノウハウを知らないだけで、思いのほか簡単に素敵なインテリアを実現する方法があるとしたらどうでしょうか?
たくさんのノウハウがある中、今回は「統一感をもたせる」ことに特化してお伝えしたいと思います。プロのテクニックを学び、この機会にご自身のインテリアリテラシーをアップデートしましょう。

執筆者

松田 芳枝

インテリアコーディネーター
インテリアサロンDecorte代表・椙山女学園大 非常勤講師。“『豊かな暮らしを創造する』をモットーに東海3県を中心にインテリアコーディネーターとして25年以上活動。住宅や商業施設など幅広い分野を得意とする。他にも大学や専門学校でインテリア講師として授業を担当。後進の育成に励むほかに講演会にも登壇、メディア出演も多数。

高さの法則

それでは、具体的にどうすれば良いでしょうか。
「そんなに予算をかけられない」の声が聞こえてきそうですがご安心ください。お金をかけずにできる方法をまずは考えましょう。

まず、高さを揃えるとすっきり見えて統一感が出ます。
家具がいくつか並んでいるのなら、同じような高さのものを隣同士にします。すべてバラバラの高さの場合は、家具の上に箱などを置いて同一の高さに見せる工夫をしましょう。もちろん、すべてがまったく同じ高さでなくても大丈夫です。ざっくりとした印象で構いません。また、家具を新たに購入されるようでしたら、家具の高さは低めで揃えるほうがスッキリ見えるでしょう。

また、高さだけでなく、横方向についても統一感をもたせる方法があります。聞いたことがあるかもしれませんが、「シンメトリー(左右対称)」は統一感をもたせるのにうってつけの方法です。同じ家具を2つ並べる。同じクッションを左右対称にソファの上に置く。それ以外に、テーブルランプでも、キャンドルスタンドでも、花瓶でも構いません。同じもの2つを対称に並べるのがポイントで、一気に統一感が生まれます。多少色や大きさが違っても構いません。同じように見えればOKです。
家の中でダイニングルームが一番すっきり見えると思ったことはないでしょうか。たいてい、テーブルを挟んで偶数の椅子が並んでいて、その様子が心地良いシンメトリーになっているため、統一感があるように見えるのです。

素材や色のオススメは?

続いて、他の要素も見ていきましょう。
まず素材についてですが、最近の流行は「ツヤツヤ」光っているものより、マットな質感のものが流行っているので、できれば旬のものを取り入れましょう。
また、人工的なものでなく、自然素材のものが今のトレンドなので、例えばカーテンならば麻や綿のもの(または自然素材に見えるポリエステル)を選び、柄も自然を意識した植物柄などが統一感は出るでしょう。
幾何学柄も流行していて、取り入れる際は自然素材を意識したアースカラーにするのがおすすめです。アースカラーとは「自然界」にある色です。太陽の色、空の色、地面の色、植物の色など、色の範囲はかなり広いので、きっとお気に入りの色が見つかることでしょう。

さらに、色についての応用編としては、同じ色を2カ所以上に使う方法が統一感をもたらします。カーテンの柄の中にある一色とクッションの色を合わせたり、椅子の座面の色とラグの色を合わせたり、他にもいろいろな方法が考えられると思いますので、ぜひトライしてみましょう。
さらに色についてアップグレードするには、例えば「赤」といっても、黄色味を帯びた「赤」と、黒っぽい「赤」は別のグループという認識をもって選ぶと良いでしょう。
さらに、大きな面積のもの、例えば壁紙や家具などの色は「ホワイト」に近い色を選択するのと統一感が出やすいです。なぜなら、家具や壁などは、それだけでもかなり存在感があるので、それに加えて色の主張が強いと統一感をもたせることが難しくなります。最近の流行色の明るい「グレー色」はホワイト同様の働きがあり、どんな色にも合わせやすく使いやすいので統一感のほかお洒落感も出ておすすめです。

さらに統一感をもたせる3つのポイント

①できるだけ、モノを置かない

特に、もらい物をできるだけ置かないのがポイントです。
自分の好みのものはたいてい似かよっていて統一感がありますが、他の人のフィルターで選ばれたものは、例えどんなに高価なものであっても統一感を損なってしまうおそれがあります。
お引越しのお祝いなどで贈り主との人間関係が気になってしまう場合には、普段はしまっておいて贈り主が訪問する際にだけ出すということでも良いでしょう。
統一感のあるモデルルームには、ダイレクトメールや新聞紙など余分なものが置いてありませんよね。できるだけ「生活感」を感じさせない部屋づくりを目指せば、統一感をもたらせるでしょう。

②イメージ写真を目立つところに貼っておく

ゴールを可視化することで、実現する可能性はグッと近づきます。逆に言えば、ゴールがはっきりしないから迷走してしまうのです。そこで、好みの家具やカーテンなどの「イメージ写真」を貼っておくことは有効です。目立つところに貼ると自分以外の人にも伝わるので、その写真を見た訪問者が「その家具は○○で売っているのを見たよ」など、情報を教えてくれるかもしれません。

③ひとを呼んでブラッシュアップする

コロナ禍の状況では容易ではないかもしれませんが、「おもてなし」をするのが部屋に統一感をもたらす一番の近道です。締切があると集中力が増し、頑張れる方は多いでしょう。訪問日までに予定を立て、統一感をもたせるノウハウを実践し、お掃除を行き届かせ、アロマなどで部屋の香りまで凝れば、部屋の統一感はかなり理想に近づいていると思います。

また、「おもてなし」ができない状況であれば、SNSを利用するのもひとつの方法です。「素敵なインテリアライフ奮闘記」のような連載投稿をスタートさせ、頑張る目標とします。モチベーションにつながるほか、第三者の意見も聞け、さらにお部屋づくりが楽しくなりそうです。
ただし、負担になるのは本末転倒。楽しみながら続けられるよう、ご自分のペースを保ちましょう。

まとめ

ご紹介したさまざまなコツを知ることで、統一感をもたせることに対する苦手意識がなくなったのはないでしょうか。知ることも大切ですが、それ以上に実際にやってみることが重要です。トライアル&エラーで実力がつくのはインテリアも同じです。
少しずつ無理のないペースで継続することが大切で、例えば今から計画を立て、エリアを区切りながら進めていくのはいかがでしょうか。
前述したように、モデルルームと一般住宅の違いは、モノが散らかっているかそうでないかだと思います。「神は細部に宿る」と言われるように、お掃除や片付けも忘れずに。
最後になりますが、どうしても困った時はプロに頼めば良いのですから、まずは実行してみましょう。

執筆者:松田芳枝 (インテリアコーディネーター)

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