教えて家電王! 家電にまつわるアレコレを、家電王がお答えします Vol.22 おいしいコーヒーとトーストで幸せなひとときを。暮らしを豊かにしてくれる家電とは?

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コーヒーとパンは朝ごはんの定番。それがいつもより「おいしい」と感じられたら、その一日は、ちょっと幸せなものになりそう。豊かな暮らしって、そんな一瞬の積み重ねなのではないでしょうか?
そういう“ちょっと特別な時間”をもたらしてくれるのが、スタイリッシュなデザインと新しいアイデアに満ちた製品を作り続けるバルミューダの家電。なかでもコーヒーメーカーとトースターに着目し、家電王こと中村剛さん一緒にその魅力を探ってみました。

教えてくれる人

中村 剛(なかむら つよし)さん

中村 剛
(なかむら つよし)さん

東京電力エナジーパートナー株式会社 勤務
2002年に『TVチャンピオン』スーパー家電通選手権で優勝し、銀座にて体験型ショールーム「くらしのラボ」の開設と運営に従事。現在は“家電王”として動画マガジン『くらしのラボ』をFacebookとYouTubeで毎週配信しているほか、テレビや雑誌、新聞などの様々なメディアで暮らしに役立つ情報を発信している。無類のネコ好き!

抽出中も楽しい!新感覚のコーヒーメーカー

「家電王」と称されているのになんですが、私は家電の性能を比較したり、機能を細かく紹介したりすることにはあまり興味がないんです。家電を使うことによって生活が楽になり、精神的に余裕が生まれ、その人の暮らしがワンランク上の豊かさになる。よい家電にはそんな力があり、私はそういう家電がもたらす体験に興味があるんです。バルミューダの家電はまさにそういった製品。デザインだけでなく、機能にもとことんこだわり、そこにわくわくするような体験を加えることで、家電の新たな価値を提案しています。最初に紹介するコーヒーメーカーは、そんなバルミューダを象徴する製品と言ってよいでしょう。

中村さんも注目するコーヒーメーカーは2021年10月に発売されたばかりの「BALMUDA The Brew」。まず目を引くのはシンプルでスタイリッシュなデザイン。リビングのインテリアとして“見せたい”美しいフォルムです。幅は14cmとコンパクトにおさえられ、存在感はあるのにどこにでも収まるサイズです。

コーヒーの淹れ方はいたってシンプル。ペーパーフィルターをセットして、中細挽き~中挽きのコーヒー粉を杯数分入れたら、タンクに水を入れモードを選んでボタンを押せば抽出開始。まずスチームでサーバーを予熱した後、ドリッパーにお湯が降り注ぎます。オープンドリップ方式なので、コーヒーが落ちる様子が見られるのも楽しい。蒸らされたコーヒーの粉がふくらみ、いい香りが漂いはじめました。

お湯の温度も細かく制御されているんですよ。蒸らしたコーヒー豆に0.2ml単位で計算した適量のお湯を注ぐのですが、最初は高い温度で酸味と苦味をしっかり抽出。その後、少し温度を下げて甘味やコクを出し、雑味が出る前に抽出を止めます。仕上げにドリップとは別の注湯口からお湯を加えて、ちょうどよい味に調整しているんです。この独自の抽出法によって、後味が驚くほどクリアになっています。細かい点ですが、最初の100℃のスチームでサーバーを温めているのも、コーヒーの風味を最大限に引き出す工夫のひとつ。とにかく淹れたてのコーヒーを飲んでみてください!

それでは「BALMUDA The Brew」で淹れたコーヒーをいただいてみましょう。華やかな香りとともに、ひと口。思わす「おいしい!」と声が出てしまいました。口に含んだコーヒーからは、しっかりと豆の風味が感じられますが、飲んだ後はすっきり。コーヒーのよいところだけ味わっている、とでも言えばよいでしょうか。

「BALMUDA The Brew」には3つのモードが用意され、気分に合わせたコーヒーが淹れられます。今回いただいたREGULARモードのほか、短い時間で抽出した深い味わいのSTRONGモードと氷で冷やすのに最適な濃度で抽出したICEDモードから選択可。どのモードでもお湯をわかしながら適温に調節してコーヒーを抽出しますが、STRONGモードでは仕上げの加水をしないので、凝縮されたコーヒーの味わいとクリアな後味を実現できるそうです。温めた牛乳を加えたカフェオレにもよく合いそうですね。

コーヒーを抽出している間も、バルミューダらしさが。スタートボタンを押して抽出が始まると、カッチッコッチッと振り子時計のような音が聞こえてくるんです。ノスタルジックな音は、コーヒーができるまでの非日常感を演出する遊び心。そんな「楽しい家電」というコンセプトもバルミューダが多くの人に愛される理由のひとつなんですよね。

スターバックスとのコラボモデルも

「BALMUDA The Brew」は黒をベースに、金属部分がシルバーに輝くスタイリッシュなデザイン。今回はこのモデル以外に、特別モデルも見せてもらいました。その名も「BALMUDA The Brew STARBUCKS RESERVE LIMITED EDITION」。スターバックスのコーヒー豆の味わいを引き出す専用の抽出モードを搭載する、スターバックスとのコラボ商品です。モードはHotとIcedで、TallとShortの2サイズから選べるあたり、スタバファンにはたまりませんね。
金属部分は高級感のあるダーククロームで、スタバの上位ブランド、「STARBUCKS RESERVE®」のロゴが入った特別デザインです。

豆は手挽きで。コーヒータイムをトータルに楽しむ

コーヒーメーカーを見せてもらっているときに、ひとつ気になったのがコーヒー豆を挽くミル。「BALMUDA The Brew」にはミルは付いておらず、別売りのミルはなんと手で回すハンドミル。テクノロジーを駆使したコーヒーメーカーとハンドミルという組み合わせにちょっと驚かされました。
バルミューダに理由を聞いたところ、ひとつにはミルを付けるとコーヒーメーカーが大きくなりすぎるというデザインの問題があったとのこと。また好みのコーヒー豆を買ってきて、ハンドミルでゆっくり挽いて、音や香りに包まれながらコーヒーを淹れる…そんな時間をトータルで楽しんで欲しい、という思いからこういう形になったそうです。

「BALMUDA The Brew」は製品化までに6年を要しています。キッチン家電の第1弾として大ヒットしたトースター発売の直後から、おいしいトーストに合わせる最高のコーヒーメーカーを作りたいという構想はあったそう。でも開発は難航し、2度の挫折を経験。それを乗り越え、満を持しての発売となったんです。技術面でもデザイン面でもクオリティの高い製品になったのは、6年間の試行錯誤がベースにあったからなんですね。
次はバルミューダがキッチン家電に進出するきっかけとなったトースター「BALMUDA The Toaster」を紹介しましょう。今では各メーカーが高級トースターを発売していますが、その先駆けとなった商品ですよね。ここにもバルミューダらしいアイデアがたくさん実装されています。

革新的なアイデアで、感動的なトーストが焼き上がる

「BALMUDA The Toaster」の初代モデルが発売されたのは2015年のこと。当時はこのトースターで焼いたパンがあまりにおいしいと大きな話題になりました。おいしさの秘密は「スチームテクノロジー」という独自の技術にあるといいます。
調理前にトースター上部の給水口に5ccの水を入れ、運転が始まると庫内は水蒸気でいっぱいに。パンの表面は水分の膜で覆われるのですが、水は空気よりも早く加熱されるため、表面はカリっと焼き上がり、中は水分や油脂分を保ったモッチリとした食感になるのです。

焼くたびに小さなカップで5ccの水を入れる作業が必要になりますが、それを含めて楽しんで欲しいというのがバルミューダのコンセプト。この5ccの軽量カップが、小さなコーヒーカップのようでまたかわいいんです。
焼き始めるとトースター内はスチームで曇り、それがパッと消えたらでき上がりというエンターテインメント的な演出も。製品そのものだけでなく、調理中から仕上がりまでデザインするバルミューダの哲学が感じられます。

もうひとつ、パンを焼き上げるのに欠かせないのが温度制御。バルミューダによると、パンの中のモッチリ感をキープする60℃前後の温度、表面がきつね色に色づく160℃前後の温度、そして香ばしい焦げ目をつける220℃前後の温度という3つの温度帯を、1秒単位で調整しているそうです。

トースト以外にも「チーズトースト」「フランスパン」「クロワッサン」という3つのモードを用意。例えばチーズトーストモードなら、上のヒーターを強めにしてチーズをトロトロに。またフランスパンモードは、上下のヒーターの温度を一定に保ち表面を焦がさずに中まで温めるので、硬くなりがちなフランスパンもパリッとふんわり焼き上がります。
スチームを使わない「クラシックモード」も搭載しているので、グラタンやクッキーなどを焼くこともできるとのことでした。

「BALMUDA The Toaster」の開発は、バルミューダ代表の寺尾玄さんが17歳のときに地中海沿岸を一人旅していたときの体験が原点なんです。疲れ切ってたどり着いた街で味わった焼き立ての小さなパンは、おいしさとともに「食べる」ことがもつエネルギーにも気づかされた強烈な体験だったそう。その感動を伝えたいという寺尾さんの熱い思いが伝わってきます。
トースターに限らず、バルミューダの製品は寺尾さんの思い出や体験から着想を得ているものが多いんですよ。常に革新的な製品を発表し続けるバルミューダは、経営者かつデザイナーの寺尾さんの世界観そのものでもあるんですね。

初代モデルが発表されてから7年が経つ「BALMUDA The Toaster」ですが、細かい部分でマイナーチェンジを行っており、より使いやすくなっているというお話も聴くことができました。例えば給水口のカバーが収納しやすくなっていたり、モード選択のダイヤルがどこを指しているのか分かりやすくなっていたり、誤作動しないようにON/OFFのスイッチがついたり。ユーザーの声や新しいスタッフの知見をもとに改良していくのもバルミューダの特徴だそうです。

バルミューダの製品は基本的なデザインを変えず長く愛されるロングセラー。安いものを使い捨てにするという時代は終わり、よいものをていねいに使い続けるというのが昨今の流れです。バルミューダのようにタイムレスなデザインなら飽きることはありません。さらに遊び心をプラスし、わくわくするような体験が付随した家電を提案するバルミューダは、家電業界に大きな影響をもたらしていると思います。

ブランドショップでバルミューダの世界観を体感

今回足を運んだのは、東京メトロ「表参道駅」から徒歩2分のブランドショップ「BALMUDA The Store Aoyama」。外観はコンクリートと金属を使ったモダンな建築ですが、一歩足を踏み入れると、そこはヨーロッパの歴史的な建物をモチーフにした空間。壁はイタリア産のレンガ張りで、あえて目地をラフに仕上げるなど、古い建物を長く使い続けるヨーロッパの雰囲気を醸し出しています。1階にはバルミューダの全製品が展示され、製品についてスタッフがていねいに説明してくれます。

2階には長いカウンターがあり、ここで「BALMUDA The Brew」で淹れたコーヒーの試飲、そして「BALMUDA The Toaster」で焼いたトーストの試食ができます(新型コロナウイルス感染防止の観点から店頭での試食は状況を見ながらの実施)。2階の壁もレンガ張りで、クラシカルなデザインとモダンなインテリアが融合した空間。蒸気の音や香りに包まれて、淹れたてのおいしいコーヒーを飲む。「BALMUDA The Brew」が家にあったら、毎朝こんな豊かな体験ができるのか…とイメージが膨らんでしまいました。

コーヒーメーカーもトースターも、実際に試してみる前と後で印象がまったく変わると思います。興味のある方はぜひバルミューダが提案する幸せな世界を体験してみてください。

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