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暖房は何度からつける?設定温度やすぐにできる節約術も紹介

季節の変わり目など、寒くなってくると暖房をつけたくなりますが、「もう暖房をつけてもいい?」「暖房をつける目安はあるの?」と気になる方も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、暖房は何度からつけるべきなのか、設定温度は何度に設定すべきか、外気温・室温の目安を解説します。

あわせて、暖房の設定温度を上げなくても暖かく過ごせるコツもご紹介しますので、電気代が気になる方はぜひ参考にしてください。

暖房は何度からつける?

季節が変わり、寒くなり始めの頃は、電気代を気にして、少しくらいの寒さなら我慢するという方も多いと思います。しかし、体調を崩す可能性もあるので基本的には、寒さを感じたら無理をせずに暖房を入れましょう。

寒さの感じ方には個人差もあるので、体に負担をかけたり、ストレスになったりしないよう、寒さを我慢せず暖房をつけることをおすすめします。

一人暮らしであったり家族と同居していたり、住んでいる地域や部屋の広さによって、生活環境は人それぞれ異なりますが、暖房をつける目安は変わりません。

ここでは、暖房をつける外気温・室温の目安と、設定温度について解説します。暖房を使う際の目安にしてください。

外気温が15℃を下回る10~11月頃

暖房をつける目安の1つは、外気温が15℃を下回ったときです。外気温が15℃まで下がってくると、多くの人が寒さを感じるようになるため、暖房をつける人が増えます。

寒い地域では、9月下旬~10月頃に外気温が15℃を下回りますが、全国的に15℃を下回るのは、おおよそ11月頃です[1]

外気温は年や地域で変わるため、時期はあくまでも参考程度にして、外気温が15℃程度になったら暖房をつける目安と覚えておきましょう。

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室温20℃未満の場合も暖房をつけるタイミング

暖房をつける目安のもう1つは、室温が20℃を下回ったときです。室温が20℃を下回ると、多くの人が寒さを感じるようになります。寒さを感じたら、外気温が15℃以上でも我慢せずに暖房をつけましょう。

暖房時の室温は20℃が推奨

続いて、暖房の設定温度について解説します。

環境省では、冬の暖房時の室温を20℃にすることを推奨しています[2]。東京都の「健康・快適住居環境の指針」でも、冬の快適な室温の目安は17~22℃とされており[3]、室温20℃を保つことは、体にも環境にも優しいといえます。

ただし、暖房の風向きや、室内の温度のムラ、室内外の温度差などが原因で、暖房時の室温を20℃に設定していても寒さを感じる場合があります。

室温を20℃にしていても寒く感じるときは、設定温度を上げる前に、暖房が暖かく感じられるような工夫をしてみましょう。暖房効率の向上や、節電効果も見込めます。

ちなみに、使用条件にもよりますが、環境省では暖房の温度を1度下げることで、年間で53.08kWhの省エネ、約1,430円の電気代節約効果がある[4]としています(※)。

※冬の暖房時:外気温度6℃、エアコン(2.2kWh)の暖房設定温度を21℃から20℃にした場合(使用時間:9時間/日)

設定温度を上げずに快適に過ごす節約術!

暖房の設定温度を上げずに快適に過ごす節約術を、6つご紹介します。

少しの工夫で、暖房がよく効いて部屋が暖かく感じられるため、ぜひ参考にしてください。それぞれ詳しく解説します。

暖房の風向きや風量設定を調節する

暖房の風向きや風量設定を調節することで、部屋が暖かくなるケースがあります。具体的には、暖房を自動運転モードに設定し、風向きは下向きに変えると、暖かさを感じやすくなります。

一般的に、暖房の自動運転モードは、室温が設定温度になるまでは最大出力の強い風で運転し、設定温度に達したら弱運転に切り替わります。つまり、部屋を一気に暖めて、その後は設定した室温を維持して運転してくれるモードです。

一見、最初から弱運転にした方が電力消費量は少なく済むように感じますが、風が弱いと設定温度に到達するまでに時間がかかります。そのため、むしろ自動運転モードと比べて電気代が余計にかかってしまう可能性があるのです。

また、風向きを下にすると、上に溜まりやすい性質を持つ温かい空気を部屋全体に循環させられます。足元まで温かい空気が届くようになり、効率良く部屋を暖められます。

エアコンフィルターを定期的に掃除する

エアコンのフィルターなど、暖房機器の定期的な掃除も、部屋を暖かくするために重要です。

フィルターが汚れているとエアコンが空気を吸い込みづらくなり、余計な電力を消費して電気代がかさみやすくなります。また、風量も落ちるため、暖房効率が下がって部屋が暖まりにくくなります。

エアコンを使うシーズンの前後や大掃除の時期だけでなく、シーズン中も定期的な掃除が必要です。環境省では、暖房をよく使用するシーズン中は、月に1回程度を目安にフィルターを掃除することを推奨しています[4]。こまめに掃除することで、1回の掃除にかかる手間や時間も削減できます。

ただ、長年使って汚れが溜まったエアコンや、前回の掃除から間が空いてしまったエアコンを自分で掃除するのはなかなか大変ですよね。そんなときは、専門業者に依頼してエアコン内部まで徹底的に掃除してもらうのもおすすめです。

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室外機回りは広くきれいに維持する

室外機回りをきれいに保つことも、暖房の効きに影響します。室外機の吸い込み口や吹き出し口の前に物が置かれていると、空気を取り込みにくくなりエアコンの効率が低下してしまいます[4]

室外機回りは、エアコンを使い始める前に整理整頓しておき、使い始めてからも周りに物を置かないようにしましょう。ゴミや汚れも影響しますので、定期的に掃除するのがよいでしょう。

雪が降る地域では、室外機周りに積もった雪にも気にかける必要があります。

カーテン・断熱シートで外気を遮断する

暖房の設定温度は低くないのに寒さを感じる主な原因の1つが、窓の断熱が不十分であることです。そのため、カーテンや断熱シート、断熱フィルムなどを活用して、暖房の熱が窓から逃げないようにすると、暖房効率を向上できます。

窓の断熱が不十分だと、部屋の熱が外に逃げたり、外の冷気が入ったりして、暖房をつけていても部屋が暖まらず寒さを感じます。窓が大きいほどその影響も大きくなります。

カーテンには生地が厚い断熱カーテンを選ぶと、熱の出入りを防ぎやすくなるでしょう。断熱シートや断熱フィルムは、ホームセンター、100均などでも購入できます。

右側のカーテン

サーキュレーターで空気を循環させる

暖房機器の他に、サーキュレーターを使って空気を循環させることも有効です。先にも触れましたが、暖かい空気は上に溜まりやすい性質があります。一方、冷たい空気は下に溜まります。

室温が高いのに寒さを感じるケースでは、顔や上半身は暑いのに足元が寒いと感じるケースが多いでしょう。これは、空気がうまく循環しておらず、温度のムラができている状態といえます。

温度のムラは、エアコンの風向きを下向きにしたり、サーキュレーターを利用して空気を循環させたりすることで解消できます。サーキュレーターは部屋の中でエアコンの対角線上に設置し、エアコンに向けて風を送ると、効率よく空気を循環させやすくなります。

加湿器などで湿度を上げる

同じ室温でも、湿度が低いと体感温度が下がり、寒く感じやすいといわれています。そのため、室内が寒いときは、加湿器で湿度を上げて、体感温度を上げましょう。暖房を使うと空気が乾燥しやすくなるため、湿度が下がって寒さを感じやすいです。

とくに、エアコンは空気を直接暖める暖房機器で、灯油ストーブなどのように使用時に水蒸気が発生しません。どんどん空気が乾燥して湿度が下がるため、湿度管理が重要です。

寒い時期には、温度だけでなく湿度にも気を配ると、体感温度で暖かいと感じやすくなります。快適と感じる湿度は40~60%[4]です。これよりも湿度が高すぎると、結露が発生し、カビやダニのリスクが上がるため注意してください。

なお、加湿器で加湿する場合は、出入口や窓の近くを避け、エアコンの風が直接当たらない位置に設置するのがおすすめです。外からの冷気や温風の影響で加湿器のセンサーが誤作動するのを防げます。

まとめ

暖房をつける基準の目安は、「外気温15℃」「室温20℃」を下回ったときです。

一般に推奨されている室温は20℃ですが、設定温度を20℃にしていても、空気の循環や、暖房機器の汚れ、断熱の問題、湿度などの影響で、室温が20℃に届かなかったり、余計な電気代がかさんでしまったりする場合もあります。

本記事で紹介した、設定温度を上げずに暖かく過ごす節約術を参考に、快適で節電につながる生活を目指してみてはいかがでしょうか。

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