スーパーで非常食を安く揃えたい!
防災・防犯

スーパーでも非常食を揃えられる?選び方のポイントを紹介

地震や台風などの災害に備え、日ごろから食品の備蓄をしているという方も多いのではないでしょうか。しかし、災害対策用の非常食は食べ慣れない味のものが多く、いざというときに飽きてしまい、ストレスになるという事態に陥ってしまう可能性があります。

そこで今回は、スーパーに売っている慣れ親しんだ食品を、非常食として備蓄しておくアイデアをご紹介します。非常食としておすすめの食品や、安く揃える方法もあわせてご紹介しますので、ぜひ非常食選びの参考にしてみてください。

スーパーで非常食を買うときに気をつけるポイント8選

スーパーで売られている食品には、非常食に向いているものと向いていないものがあります。ここでは、スーパーで非常食を選ぶときのポイントをご紹介します。

常温でそのまま食べられるものを選ぶ

缶詰やレトルトの惣菜などは、冷めた状態でもおいしく食べられる煮魚や焼き鳥のようなものを選びましょう。

災害時は、ガスや電気、水道などのライフラインが使えなくなっている可能性も高いです。常温でそのまま食べられる食料なら、ライフラインが止まっていても封を開ければすぐに食べられて便利です。空腹をすぐ満たしたり、手軽に栄養補給ができたりするため、災害時に重宝します。

一方で、水を使わなければ食べられないカップ麺や、粉末を溶かすタイプのスープなどは避けましょう。

缶詰の画像

栄養バランスを考えて選ぶ

災害に備えた非常食は、ご飯やパンなどの主食、肉・魚などの主菜、野菜などの副菜や果物など、栄養のバランスを考えてストックしておくことが大切です。

災害時に配給される食料は、米やパンといった炭水化物が多くなる傾向にあります。そのため、たんぱく質やビタミン、ミネラルや食物繊維など、健康に過ごすために必要な栄養素が不足する可能性があります。

長期的にライフラインが復旧しない可能性も想定して、栄養バランスを考えながら、幅広く食材を選んでみましょう。

食べ慣れているものを選ぶ

災害時は、日常生活とはかけ離れた生活を長く強いられ、心身に大きなストレスがかかってしまう可能性があります。そんなときに食べ慣れた食品があれば、安心感が得られ、ストレスの緩和に役立つでしょう。

とくに、小さな子どもや高齢者、持病がある方などは、配給される食料が食べられない可能性もあります。家族が日常的に食べ慣れているものや、好きな食べ物を備蓄しておくことが大切です。

賞味期限が3年以上のものを選ぶ

賞味期限が短いものを備蓄すると、いざというときに期限切れで食べられない可能性があります。

以下に、一般的な非常食の賞味期限の目安をご紹介します。

長期保存水 5~10年程度
ミネラルウォーター 1~2年程度
乾パン 1~5年程度
缶詰 3年程度
レトルト食品 1~6年程度

コスパが良いものを選ぶ

災害などが発生した場合、非常食を食べて過ごす期間が長くなる可能性もあります。

たとえば、1週間だとしても、1人あたり1日3食×7日で21食、4人家族なら3食×4人×7日で84食が必要になります。1食分のコストを300円としても、4人家族の場合、1週間で300円×84食で25,200円の出費になるため、なるべくコスパが良いものを揃えるのがおすすめです。

まとめ買いする場合は、1食あたりの金額を保存期間で割って計算すると、コスパの良さが比較できます。

一見値段が高くても、保存期間の長い食品は頻繁に買い替える必要がないため、コスパが良いケースもあります。

ゴミの処理がしやすく食べきりサイズのものを選ぶ

災害時はゴミの回収ができないため、ゴミを家の中で長期間保管することの想定も大切です。悪臭につながる可能性がある、ニオイの強い食品は避けるのがおすすめです。

さらに、紙製のパッケージやパウチなど、つぶすことができ、かさばらないものを選ぶと捨てやすくなります。食品を腐らせてしまうと、悪臭や食中毒につながる恐れがあるため、食べきりサイズを選ぶと安心です。

アレルギー成分が含まれていないか確認する

食物アレルギーを持っている家族がいる場合は、食品にアレルギー物質が入っていないか事前にしっかりと確認しましょう。

災害時は、アレルギー反応を起こしてもすぐに病院を受診できない可能性があります。アレルギーは命に関わる場合もあるため、備蓄品を購入するときは食品表示を確認してから購入するようにしましょう。

アレルギーを起こしやすい食品

非常食は最低3日分用意する

災害時は、すぐに支援物資が届くとは限りません。3日以上届かない可能性もあるため、最低でも3日分の食料を用意する必要があるといわれています。農林水産省のガイドラインでも、最低3日分、できれば1週間分蓄えておくことを推奨しています[1]

以下に、4人家族の場合の3日分の非常食の目安量をご紹介します。

品目 目安量
36リットル(1日1人あたり3リットル)
ご飯やパン 36食分(パックご飯、おかゆ、缶詰パンなど)
缶詰 24個(1日1人あたり2個)
レトルト食品 24個(1日1人あたり2個)
お菓子 適量

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スーパーで揃うおすすめの非常食11選

非常食の選び方のポイントを踏まえ、非常食を揃えてみましょう。ここでは、スーパーで購入できる、おすすめの非常食11選をご紹介します。

生命維持のために、最も必要不可欠なものが水です。大人1人あたり1日2Lを飲料水として、1Lを手洗いやうがいなどの生活水としてストックしておくことをおすすめします

水は、箱でまとめて買うと1本あたりの値段が安くなります。断水する可能性も考慮して、多めに備えておくと安心です。

お米

備蓄用のお米は、洗う水を節約できる無洗米がおすすめです。また、電気が使えれば電子レンジで温められる、パックご飯も良いでしょう。

電気が使えない場合は、レトルトのおかゆが役立ちます。種類も豊富で長期保存も可能、離乳食の赤ちゃんからお年寄りまで幅広く食べられます。消化も良く、食欲がないときや体調が悪いときにも安心です。

また、特殊な製法で作られたアルファ化米であれば、水かお湯を注いで一定時間待つだけでおいしいご飯ができあがります。最近は白米だけでなく、炊き込みご飯やピラフなど、種類も豊富で飽きずに食べられる点も嬉しいポイントです。

なお、お米は2㎏のものを1袋用意しておくと約27食分になります。家族構成に合わせて、適量を用意しましょう。

缶詰

開けるだけでそのまま食べられる缶詰も、非常食には欠かせない食品の1つです。鯖煮缶やシーチキンなどは、健康維持には欠かせない、たんぱく質やカルシウムなどの栄養素を手軽に摂取できます。

賞味期限も3年程度と長く、長期保存ができるためコスパの良い非常食といえます。また、ビタミンの補給のためにフルーツ缶もあると良いでしょう。生の果物は非常食には向きませんが、缶詰なら長期保存が可能です。

鯖煮缶

レトルト食品

レトルト食品は温めて食べるのが一般的ですが、既に調理済みの食品が入っているため常温でも食べられます。電気やガスが止まってしまったときに非常に役立ちます。

フリーズドライ

フリーズドライの野菜がたっぷり入った味噌汁やスープなどは、ビタミン等の栄養素を摂取でき、栄養が偏りやすい非常時に役立ちます。

ただし、賞味期限は3か月~半年程度のものが多いので、定期的に買い替える必要があります。

インスタント味噌汁

お菓子

お菓子は賞味期限が長く、すぐに食べられるため、非常食向きの食料といえます。砂糖にはリラックス効果もあり[2]、ストレスのかかりやすい災害時にもおすすめです。

食べ慣れた味のお菓子や、家族のお気に入りのお菓子など、普段からストックしておくと良いでしょう。

お菓子の画像

野菜ジュース

災害時には、支給された非常食ばかりでは補いきれない栄養素が多く、体調を崩してしまう人も多いといいます。野菜ジュースなら、手軽に飲めて不足しがちな栄養素も補うことができるためおすすめです。

なかには、5年以上常温で保存できる、非常食向けの野菜ジュースもあります。ただし、野菜ジュースには常温保存可能なものとそうでないものがあるので、しっかり確認してから購入しましょう。

栄養補助食品

栄養補助食品は、ゼリー、飲料、お菓子などのさまざまな形で販売されています。

災害時は栄養不足になりやすいので、栄養補助食品が役立ちます。

チョコレート

かさばらず、持ち運びやすいチョコレートは、非常食としておすすめの食料です。少量で多くのカロリーを摂取でき、保存も利くため、小分けにすれば長く食べられるでしょう。

また、チョコレートにはテオブロミンという気持ちを落ち着かせてくれる成分が含まれています。パニック状態に陥ってしまいがちな非常時にも、心身ともにリラックスさせてくれるでしょう[3]。ただし、夏は溶けないように保存に注意する必要があります。

ナッツ類・ピーナッツ

高タンパクかつ高脂質で栄養価が高く、長期保存が効くナッツ類やピーナッツ(豆類)も非常食に向いています。ピーナッツのほか、アーモンドやくるみなどのナッツは、比較的値段も安く簡単に手に入れられるでしょう。

多くのナッツ類は調理なしでそのまま食べられるため、災害時にライフラインが止まってしまっても手軽に食べられます。

ゼリー飲料

ゼリー飲料は喉通りが良く、食べやすいのが魅力です。栄養価が高い商品も多いため、非常食として優秀といえます。

ただし、水分を増やすと重くなり、持ち運びが困難になります。非常用持ち出しバッグに入れるときは、水の一部をゼリー飲料に置き換えるなど工夫が必要です。

スーパーで非常食を効率良く揃える方法

非常食は、最低でも3日分、できれば1週間分の備蓄をしておかなければなりません。そのため、安く買い揃えられて無駄なく利用できる、コスパの良さも気になるところです。

ここでは、スーパーで非常食を購入するときに、効率良く、より手軽に揃えるためのアイデアをご紹介します。

ローリングストックで日常的に使う食品を非常食に

ローリングストックとは、普段使っているものや食べているものを常に多めに家に買い置きしておき、使った分だけ買い足す備蓄方法です。

レトルト食品や水、日用品など、いつも買っているものをストックしておけば良いため、災害時も普段食べ慣れた味で食事が摂れるメリットがあります。また、改めて非常食を買いに行く手間も省け、忙しい方にもおすすめのストック方法です。

ただし、非常食として販売されてない食品の賞味期限は、あまり長くないことが多いです。古いものから順に食べ、食べた分だけ補充することを忘れないようにしてください。

食品によって買う場所を変える

非常食を安く揃えるなら、スーパーの安売りやまとめ売りのタイミングで購入するのもおすすめです。

スーパーによって食品の値段設定が違うため、何か所か回って値段を比べ、1番安いところで購入するなど工夫しましょう。賞味期限に注意が必要ですが、業務用スーパーなどの方が安く買えることもあります。

ローリングストック

まとめ

スーパーで非常食を揃えるときの選び方のポイントや、おすすめの非常食をご紹介しました。災害時は、非日常的な状況になることが予想されるため、食べ慣れた味のご飯があると心を落ち着かせてくれるでしょう。

普段からローリングストックなどを活用し、いつも買っている食料を非常食として備蓄しておくことをおすすめします。今回ご紹介した内容を参考に、スーパーで効率良く非常食を揃えてみてください。

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