一人暮らしの食費、みんなはどれぐらい?平均と節約のテクニックを徹底解説
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これから一人暮らしをする予定の方は、費用がどれくらいかかるのか、特に必ずかかる食費はどのくらいの金額になるか知っておきたい方も多いでしょう。また、すでに一人暮らしをされている方のなかには、周りの人は食費にどのくらいかけているのか知りたい方や、支出を抑えたいと考えている方もいらっしゃると思います。
ここでは、一人暮らしの食費の平均金額や、食費を節約するための自炊テクニックをご紹介いたします。
一人暮らしの食費ってどれぐらい?
雑誌やテレビ、YouTubeなどで「一人暮らしの食費を1カ月2万円に抑える方法」や、「一人暮らしで1カ月の食費1万円節約レシピ」などの情報が飛び交っていますが、実際にはどのくらいかかっているのか気になりますよね。人によって食べる量も違いますし、食費にかけられる金額には差があるでしょう。
そこで、発表されている統計をもとに性別・社会的背景・年代別の平均食費について紹介します。
全国の平均は1カ月で37,330円
まず、一人暮らしでかかる食費の平均を見ていきましょう。総務省の調査によると、34歳以下の単身世帯における1カ月あたりの平均食費は、37,330円です。男女別に見てみると、男性は41,728円、女性では31,283円となっています。男女で1カ月あたり1万円も差があることがわかります。
次は平均額と比べて、ご自身がどのくらい食費にかけているのか調べる方法について解説します。
参照元:2020年平均単身世帯家計調査家計収支
(このページでは、年間平均支出を月間平均支出に換算して記載。)
一人暮らしの食費を把握するには
実家を出て一人暮らしを始めると、勉強や仕事の合間に料理や洗濯、掃除といった家事を自分でやらなくてはなりません。そのため、忙しくてついお金の管理は放置してしまいがちですよね。
必要なものをぽんぽん買ってレシートは捨ててしまう、また後で家計簿をつけようとレシートが溜まったままになっていて、実際どのくらい食費にかかっているか把握していないという方も多いのではないでしょうか?
そこで、時間をかけずに簡単に食費計算ができるアプリと、クレジットカードの活用についてご紹介します。
アプリで家計簿をつけてみよう
食費などの支出を計算するときに手書きで家計簿をつけていると、だんだん面倒になってきたり、いつかやろうと思ってもなかなかやる気にならない、という方も多いと思います。
そこで便利なのが家計簿アプリ。スマホのアプリでは無料で使える家計簿アプリが数多くあり、レシートを撮影するだけで内容を読み込み、食費や交際費など項目別に算出してくれます。
銀行口座とクレジットカードを連携させておけば収入と支出が一目でわかるので、登録しておくと、とても便利です。これなら時間をかけずにぱぱっと済ませられるので、忙しい方にもおすすめです。
支払いをクレジットカードにまとめてみよう
支払いをクレジットカードにまとめると、1カ月の支出を把握しやすくなります。買い物や外食をしたとき、水道・電気・ガス・携帯料金などの支払いにすべてクレジットカードを使うと、いつ・何に・いくら使ったかが明細に一覧で記載されるので、一目で確認できます。
また、クレジットカードを使うメリットはポイントがたまることです。クレジットカードを使うとその都度ポイントが加算されます。カード会社によって条件は異なりますが、たまったポイントは1ポイント=1円などに換算され、次のお買い物のときにポイントを使って割引できたり、クレジットカードの支払料金からポイント分を引いたりもできます。集約して支払えば、その分早くたくさんポイントをためることができます。
食費を節約するなら自炊がおすすめ
食費の節約を考えるのなら、とにかく自炊する機会を増やすことを一番おすすめします。野菜や肉などの食材は、少量をその都度買うよりも大きめのサイズで何日分かをまとめて買う方が割安になりますし、余裕のあるときにまとめて2〜3日分を作っておけば家事の負担は抑えられます。まとめて作り置きをしておけば忙しいときでも温めるだけで食べられ、お弁当にして持っていけばランチ代を節約することもできます。
しかし、ずっと自炊だけだと味気がなかったり疲れてしまうこともありますよね。そんな時には、お惣菜を買ってきたり、時には友達と外食に行くなどして食べる楽しみを味わうことも大切です。
食費を月2万円に!自炊で節約するには?
1カ月にかける食費の目標金額として、まずは2万円を目指してみましょう。これを見て「かなり切り詰めないと達成できないのでは?」と思われる方もいるでしょう。
しかし、1カ月の食費2万円は自炊をメインにしていけば、決して高いハードルではありません。安い食材をまとめ買いしておき、家電をうまく活用して保存したり、料理をし、作り置きをストックするようにしていけば、だれでも無理なく達成できる金額です。
毎月の予算を決める
まずは、毎月の予算を先に決めておくことをおすすめします。収入から家賃や光熱費、通信費などを引いて、残りの金額を食費、交際費、貯蓄など項目別に分け、それぞれの金額を設定しておきましょう。
このように初めに決めておくと、「今月は使いすぎだから少し節制しよう」「少し余裕があるから外食に行こう」などと判断できます。全体のバランスを考えながら、無理のない範囲で設定し、出費の多かった月は次の月に節制するなど調整していきましょう。
買い物に行く回数を減らし、まとめ買い
買い物はなるべく一度で済ませるようにしましょう。毎日ちょこちょこ買い足していると、いつのまにか出費がかさんでしまいます。セールの日など買いに行く日を決めて、メニューをある程度考えてからまとめ買いをしておくといいでしょう。
このとき、安くなっているからといって無駄なものまで買ってしまわないよう、注意が必要です。結局使わなくて賞味期限が切れてしまうといったパターンもあるので、本当に必要な分だけを購入しましょう。
豚こま肉やもやしなど、通年で安い食材を活用
食材を選ぶ際は、1年を通して価格の安いものを選ぶと支出をぐっと減らすことができます。豚こま肉やもやしなどは通年で価格が安くなっているので、このような食材を使うと費用を抑えられます。そして定期的に値段をチェックし、どのような食材が価格の変動が少ないのかを確認しておくと、今後食材を選ぶ際の参考にもなりますよ。
冷凍庫や電子レンジをうまく利用する
食べきれない分は冷凍庫で保存したり、電子レンジを使って時短料理を作るなど、家電をうまく活用していきましょう。
一人分だけだとあまり量がいらず、食べきれないことや使い切れない場合があるので、残った野菜やおかずは冷凍保存しておきます。そうすると、次の食事にも簡単に利用することができます。
また、電子レンジで手間をかけずに料理するのも自炊を継続するポイントです。電子レンジを使えば火の通しすぎなどの失敗が少なく、調理器具の洗い物を減らすことができて便利です。
作り置きをする
毎日自炊をするのは大変なため、休日に作り置きをしておくと、平日の自炊が楽になります。忙しいときには電子レンジで温めるだけで食べることができるので、疲れて何もしたくないときに重宝します。飽きないようにそれぞれ味付けを変えてみたり、保存がききやすい食材や調理法を選ぶよう工夫してみてください。
また、1つの食材を一度の調理で使い切るよう料理すれば節約にもなります。さらに、ガスを使うのも一度で済むので、光熱費の削減もできてなおさらおトクです。
無理をせず、たまに外食も
ご紹介した通り自炊をするメリットはたくさんありますが、自炊のみにこだわらず、時には外食も利用しましょう。作り置きをするとしてもずっと料理をし続けるのは大変なため、お店に食べに行ったり、デリバリーを頼むなどして、たまには休む日を設けることも大切です。そうすることで気分転換にもなりますし、自炊を継続することにもつながります。
1人で毎日食事をしていると会話をすることもないので、テレビやスマホを見ながら食べたりと、食べ物を味わう楽しさがだんだんと薄れてきてしまいます。友人や家族と食事をすると自然と会話も盛り上がるので、食事を楽しむ時間も取り入れることをおすすめします。
普段勉強や仕事をがんばっている自分へのご褒美も兼ねて、ときどきはリフレッシュに利用するといいでしょう。
無理しない節約を目指そう
節約を意識しすぎて無理をしすぎるのもよくありません。食事の基本は「栄養を摂取すること」です。値段だけで判断し、添加物が多く入っているものや、大量に買って1つのものをずっと食べ続けていると体によくありません。
また、量を減らして空腹を我慢するのもやり過ぎです。健康でないと勉強も仕事もできないので、まずは体調をしっかり整えることを優先に考えましょう。
「栄養を摂る」ことが一番大切
食事をする目的の1つは、栄養を摂取することです。安いからといって栄養が偏っているものを食べ続けると、栄養失調になってしまい、体調を崩す原因になります。それでは食べ物を摂取している意味がなくなってしまうので、お肉や野菜をきちんと使ったバランスの良い食事をすることが大切です。
何をするにもまずは体が資本なので、節約だけに捕らわれるのではなく、栄養をまんべんなく摂取することもしっかり意識しておくのがポイントです。
食費の節約は健康的に!
食費の節約を意識する際に忘れてはいけないのが、健康的な食事を心がけることです。なるべくコストを下げようとすると、インスタント食品をまとめて買ったり、ファストフードで済ませてしまいがちです。確かにどのくらいの値段で済むか把握がしやすく、食費は下げられます。
しかし、それらには食品添加物が含まれていたり、栄養が偏りやすくなってしまったりと、摂り続けると体にあまりよくない場合があります。
ジャンクフードも時にはいいですが、味だけでなく栄養が摂取できる食事をメインにするのが重要です。
一人暮らしの自炊テクニック
ここからは食費を抑えつつ、健康にも配慮した自炊テクニックを3つご紹介します。
- 常備菜とリメイク料理で時短と節約
- 冷凍食品やお惣菜に野菜チョイ足し
- パスタや冷凍うどんを常備
ストックしておくと役に立つもの、ひと手間でバランスよく栄養が摂れるものやおトクな方法をご紹介しますので、ぜひみなさんの生活にお役立てください。
1.常備菜とリメイク料理で時短と節約
1つ目は、常備菜の作り置きと、リメイク料理です。例えば、常備菜でひき肉のそぼろを作っておき、1日目はそのまま食べて、次の日はカレー粉を足してドライカレーにするなど、常備菜に手を加えながら飽きずに食べきる工夫をすることで、毎日の自炊時間をカットしながら、節約も目指せます。
作り置きしておく常備菜もリメイクができるものだと味のバラエティーを増やすことができ、飽きずに食べられるのでおすすめです。レパートリーが増えてくると、料理をするのも楽しくなってきますよ。
また、ひじき煮や野菜の酢漬けなどは日持ちする常備菜なので、食事に1品付け足したいときにすぐに使うことができて便利です。このようなおかずはお弁当に入れるときにも重宝します。
まとまった時間が取りやすい休日に多めに作って冷蔵庫で保存しておきましょう。
2.冷凍食品やお惣菜に野菜チョイ足し
2つ目は、冷凍食品やお惣菜にひと手間を加えて、栄養バランスを高める方法です。
どうしても面倒で、家にある冷凍食品を使ったり、買ってきたお惣菜に頼るときもありますよね。そうするとお肉や炭水化物が多くなり、どうしても野菜が不足しがちです。
そんなときには冷蔵庫にある野菜を足すと、栄養バランスのいい食事になります。お湯にコンソメと野菜を入れて即席スープを作ったり、野菜をさっと炒めるだけでも野菜をしっかり摂取することができます。ちょっとしたひと手間を加えると、お金をかけずにきちんと栄養補給ができますよ。
3.パスタや冷凍うどんを常備
3つ目は、パスタや冷凍うどんを常にストックしておくことです。おすすめなのは、パスタや冷凍うどんを買って家に置いておくことです。パスタソースを使えば、ゆでた麺にソースをかけるだけで食べられますし、うどんはゆでて残り物のおかずやお惣菜があれば立派な食事となるので、あまり手間をかけたくないときに便利です。
安売りのときを狙ってまとめて買っておけば、さらにおトクです。
まとめ
一人暮らしの食費の平均金額と、節約のコツについてお伝えしてきました。食費の平均額を参考に、ご自身が食費を使い過ぎているかの判断基準にしてみてください。また、これから一人暮らしを考えている方には、このくらいでやっていけるんだと1つの目安になったのではないでしょうか。
お金を使い過ぎているのでなるべく食費を抑えたいという方は、今回ご紹介した節約方法を試してみてくださいね。栄養をきちんと摂取することも忘れずに、外食も取り入れながら無理せず節約を目指していきましょう。
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