冷蔵庫の電気代はいくら?1か月・1年の電気代目安と節約方法
毎月の電気料金を見て、「電気料金に占める冷蔵庫の割合ってどれくらい?」と気になったことはありませんか?冷蔵庫は基本的に24時間動き続けるため、使い方次第で電気代に差が出やすい家電です。
この記事では、冷蔵庫の電気代の1か月・1年間の目安から、電気代が高くなる原因、今日からできる節約方法、買い替えで電気代が安くなるケースまで、まとめて解説します。冷蔵庫の電気代を見直したい方は、ぜひ参考にしてください。
目次
冷蔵庫の電気代はいくら?1か月・1年間の目安
冷蔵庫の電気代は、1か月あたり約670〜700円、1年間で約8,100〜8,400円が目安です。
冷蔵庫の電気代は、次の計算式で求められます。
ここでいう電気料金単価は、2026年7月時点での目安単価31円/kWh(税込)[1]を基準としています。
世帯タイプ別の電気代の目安は、次のとおりです。冷蔵庫の電気代は容量や使い方によって変わりますが、1年間で約7,800〜8,400円が一つの目安だと考えておくと良いでしょう。
| 世帯タイプ | 1か月の電気代 | 1年間の電気代 |
|---|---|---|
|
一人暮らし向け (150~200L)※1 |
約700円 | 約8,400円 |
|
ファミリー向け (400~500L)※2 |
約670円 | 約8,100円 |
※1 Panasonic NR-B18C3
※2 Panasonic NR-F45HY3
なお、実際の電気代は契約している電気料金プランやお住まいの地域、使い方によっても変わります。
一人暮らし向け冷蔵庫【月間:約700円、年間:約8,400円】
一人暮らし向けの冷蔵庫(容量150~200L程度)の電気代は、1か月あたり約700円、1年間で約8,400円が目安です。
小型の冷蔵庫は庫内が狭く、食材同士が密集しやすいという特徴があります。食材が詰まって冷気の通り道がふさがれると冷却効率が悪くなり、電気代が高くなりやすくなります。また、小型モデルは大型モデルほど高度な省エネ機能が搭載されていない場合もあります。
そのため、小型の冷蔵庫は容量が小さいからといって、大型の冷蔵庫と比べて電気代が安くなるわけではない点に注意が必要です。
ファミリー向け冷蔵庫【月間:約670円、年間:約8,100円】
ファミリー向けの冷蔵庫(容量400~500L程度)の電気代は、1か月あたり約670円、1年間で約8,100円が目安で、小型モデルより安くなる場合もあります。
大容量の冷蔵庫は、省エネ技術の搭載が充実している傾向があります。また、庫内が広く食材を均等に配置できるため、冷気が循環しやすく効率的に冷やせることも、電気代が抑えられる理由です。
ファミリー向けの大型冷蔵庫は本体価格が高いものの、省エネ性能が高く、電気代を抑えやすいモデルが多いといえます。

冷蔵庫の電気代が高くなる原因と対処法
冷蔵庫の電気代が高くなる主な原因は、毎日の使い方と設置環境にあります。ここでは、冷蔵庫の電気代が高くなる主な7つの原因を解説します。
- ▼熱いままの食品を入れている
- ▼冷蔵庫を頻繁に開閉している
- ▼温度設定を常に「強」にしている
- ▼食品を詰め込みすぎている
- ▼冷蔵庫の設置場所が悪い
- ▼パッキンや内部が劣化している
- ▼冷蔵庫の掃除・メンテナンスをしていない
熱いままの食品を入れている
熱い食品をそのまま冷蔵庫に入れると庫内の温度が上昇し、それを下げるために余分な冷却運転が発生して、電気代がかかります。さらに、周囲の食品まで温めてしまい、二重に効率が下がります。
調理した食品は粗熱を取ってから冷蔵庫に入れるようにすると、無駄な電力消費を防げます。
冷蔵庫を頻繁に開閉している
冷蔵庫のドアを頻繁に開閉していると、電気代が高くなります。これは、ドアを開けるたびに庫内の冷気が外へ逃げてしまい、再び庫内を冷やすために余分な電力を消費するためです。
さらに、食品の配置が乱雑だと目的のものを探す時間が長くなり、ドアを開けている時間も延びてしまいます。そのため、よく使う食品を手前にまとめておくと、探す時間が減り開閉時間を短縮できます。
資源エネルギー庁が実施した開閉試験(冷蔵庫は12分ごとに25回、冷凍庫は40分ごとに8回、各10秒の開放)で、開閉の頻度を通常の半分に減らした場合、年間約10.40kWh(約320円相当)の節約につながることが確認されています[2]。
よく使う食品を手前にまとめ、開閉の回数と時間を減らすことが、手軽で効果的な節約につながります。
温度設定を常に「強」にしている
冷蔵庫の温度設定を常に「強」にしていると、電気代が高くなります。設定を「強」にし続けると、冷蔵庫は常に強力な冷却運転を行い、コンプレッサーの負荷が高まって消費電力が増えるためです。
冷蔵庫は、設定温度を「強」から「中」に変えるだけで、年間約61.72kWh(約1,910円相当)の電力を削減できるとされています[2]。また、真夏以外は「弱」でも庫内を十分に冷やせることが多いです。
季節や庫内の状況に合わせて設定温度を見直すことが、電気代を抑える基本です。
食品を詰め込みすぎている
冷蔵室は食品を詰め込みすぎると冷気の通り道がふさがれ、冷却効率が下がるため電気代が高くなります。資源エネルギー庁によると、食品を詰め込んだ冷蔵庫と食品を半分にした冷蔵庫では、年間で43.84kWhの省エネになり、約1,360円の節約が見込めるとされています[2]。
そのため、冷蔵室は適度に余裕を持たせ、冷気が循環できる状態を保つことが大切です。冷気の出口を塞がないよう、中央を空けるような「逆コの字」型に配置すると効果的です。
逆に、冷凍室は凍った食品同士が保冷し合うため、隙間なく食品を詰めたほうが効率的とされています。
冷蔵庫の設置場所が悪い
冷蔵庫は背面や側面から放熱しながら庫内を冷やすため、壁にぴったり密着させると放熱効率が低下し、電気代が高くなります。また、直射日光が当たる場所やコンロの近くに置くと、周囲の温度が高まり、冷却負荷が増えてコンプレッサーの稼働時間も長くなります。
冷蔵庫は、取扱説明書に記載されたメーカー推奨の隙間を確保し、熱源から離して設置することが重要です。上部と両側が壁に接している冷蔵庫と、片側だけが壁に接している冷蔵庫では、年間の電気代に約1,400円の差が生じるとされています[2]。
壁や熱源から適切な距離をとり、放熱しやすい場所に設置することが省エネにつながります。
パッキンや内部が劣化している
ドアパッキンが劣化すると冷気が漏れ、庫内の温度を保つために余分な電力が必要になり、電気代が高くなります。使用年数が長い冷蔵庫ほど内部部品も劣化し、冷却効率が下がっていきます。
パッキンは、ドアに紙を挟んで軽く引き、簡単に抜けるようであれば劣化が疑われます。劣化が進んだ古い冷蔵庫は、買い替えによって電気代の削減につながります。詳しくは、後述の「▼冷蔵庫の買い替えで電気代が安くなるのは?」で解説しています。
パッキンの状態を定期的に確認し、劣化が目立つ場合は買い替えも視野に入れると良いでしょう。
冷蔵庫の掃除・メンテナンスをしていない
冷蔵庫の周辺や放熱部分にホコリが溜まると放熱効率が低下し、消費電力が増えてしまいます。また、冷気の吹き出し口が汚れていると庫内の空気循環が悪化し、冷却効率が下がります。
冷蔵庫の背面や側面のホコリを除去すると効率的な放熱を維持できます。さらに、庫内を定期的に整理しておくと、食品を探しやすくなり、ドアの開閉時間の短縮にもつながります。
冷蔵庫の買い替えで電気代が安くなるのは?
古い冷蔵庫を使っている場合は、買い替えによって電気代を大きく節約できる可能性があります。ここでは、買い替えで電気代が安くなりやすい3つのケースを紹介します。
10年以上前の冷蔵庫を使用している
10年以上前の冷蔵庫を使用している場合は、買い替えで電気代を節約できる可能性が高いです。近年の冷蔵庫は省エネ性能が高まっており、消費電力が大幅に削減されています。
一般財団法人家電製品協会によると、2014年製の冷蔵庫と2024年製の冷蔵庫を比較すると、約21〜30%もの省エネ効果が見込めるとされ、年間の電気代にすると、約2,260~3,500円の節約になります[3]。
10年以上前の冷蔵庫を使っている場合は、買い替えによって年間で数千円の節約が期待できます。

冷蔵庫の寿命(10年前後)を超えて使用している
冷蔵庫の寿命とされる10年前後を超えて使用している場合も、買い替えで電気代を抑えられます。冷蔵庫は使用年数が長くなるほど内部部品が劣化して、余分な電力を消費しやすくなります。
内閣府の消費動向調査では2人以上の世帯における冷蔵庫の平均使用年数は約13.1年で、買い替え理由として最も多いのは故障とされています[4]。そのため、使用年数10年以上が、買い替えを考える一つの目安です。
家族の人数に合わない容量を使用している
家族の人数に合わない容量の冷蔵庫を使っている場合も、買い替えで電気代が安くなることがあります。
容量が小さすぎる冷蔵庫は食品同士の間隔が狭くなり、冷気の循環が悪化して電気代が高くなりやすい傾向にあります。また、小型モデルは大型モデルより省エネ性能が低く、電気代が高くなる可能性もあります。
冷蔵庫に必要な容量の目安は「(70L×家族の人数)+(120L~170L)+100L」[3]で計算できるため、家庭に合ったサイズを選びましょう。
まとめ
冷蔵庫の電気代は、1か月あたり約670〜700円、1年間で約8,100〜8,400円が目安です。電気代が高くなる主な原因には、頻繁な開閉や食品の詰め込み、パッキンの劣化などがあります。これらは、日常の少しの工夫で改善できます。
さらに、10年以上前の冷蔵庫を使っている場合は、買い替えによって年間数千円規模の節約も期待できます。まずは設定温度の見直しや収納の整理など、今日からできる工夫から始めてみましょう。
- 公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会:
「よくある質問Q&A」 - 経済産業省 資源エネルギー庁:
「省エネポータルサイト 無理のない省エネ節約 冷蔵庫」 - 一般財団法人家電製品協会:
「スマートライフおすすめBOOK 2025」[PDF] - 内閣府 経済社会総合研究所:
「消費動向調査 令和8年3月実施調査結果」[PDF]
記事編集
- くらひろ編集部
- 東京電力エナジーパートナー株式会社
「東京電力 くらひろ by TEPCO」は、東京電力エナジーパートナーが運営するWebメディアです。でんきやガスのことはもちろん、あなたの毎日に役立つ知識から、くらしを広げるアイデアまで、“知りたい”に答える多彩な記事をお届けします。

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