羽毛布団の洗い方は?自宅で洗濯する際の注意すべきポイント
そろそろ洗濯したいと思っているものの、「羽毛布団は家で洗えるの?」「何に注意して、どう洗えばいいの?」などと、お悩みの方も多いでしょう。
今回は、羽毛布団を洗濯する際の確認すべきポイントや、洗濯機と手洗いによる洗濯方法を紹介します。自宅以外で洗う方法も解説しているため、羽毛布団の洗い方が気になる方は、ぜひ参考にしてください。
目次 [CLOSE]
羽毛布団を洗濯する前に確認するポイント
羽毛布団は、5〜7年程度を目安に洗うのがおすすめです。条件によっては、自宅で洗うこともできます。
ここでは、自宅で羽毛布団を洗濯する前に確認すべきポイントを紹介していきます。
洗濯表示を確認する
羽毛布団に付いている洗濯表示を確認し、洗濯可能のマークが付いていれば、自宅やコインランドリーでの洗濯が可能です。
水洗い不可やドライのマークが付いている場合は、自宅での洗濯はできないので、クリーニング店に依頼しましょう。
洗濯機の容量を確認する
羽毛布団のサイズが、洗濯機の容量の範囲内であるか確認してください。羽毛布団のサイズが大きいほど、必要な洗濯機容量は大きくなります。目安は以下の通りです。
- シングルサイズ:5kg以上
- セミダブルサイズ:7kg以上
- ダブルサイズ:10kg以上
洗濯機の容量は、洗濯機の取扱説明書で確認できます。機種によっては羽毛布団を洗濯できないモデルもあるため、取扱説明書に記載されている内容をよく確認しましょう。
紙の取扱説明書が見当たらないときは、デジタル版の取扱説明書を参照しましょう。多くの洗濯機では、品番をWeb検索するとメーカーが公開しているデジタル版の取扱説明書を閲覧できます。品番は操作ボタン付近に表記されていることが多いです。
干すスペースが十分にあるか確認する
羽毛布団を干すときには、風通しが良く、羽毛布団を十分に広げて乾かせるスペースが必要です。羽毛布団を広げずに乾かすと、生乾きのニオイが残る可能性があります。
洗ってから干す場所に困らないように、洗濯前に干すスペースを確認しておきましょう。
洗濯する日の天気を確認する
羽毛布団を乾かすには、晴れていても3日程度かかるため、晴れの日が続くタイミングを狙って洗濯するのがおすすめです。湿度が低く、風が吹いている日であれば、より乾きやすいでしょう。
ただし、天日干しで乾かすと色落ちする可能性があるため、柄物などでは注意が必要です。色落ちが心配な場合は、風通しの良い場所で陰干しするのがおすすめです。
洗濯機で羽毛布団を洗濯する方法
先述した、羽毛布団を洗濯する前の確認ポイントをチェックし、問題がなさそうであれば、羽毛布団の洗濯を始めましょう。
ここでは、洗濯機で羽毛布団を洗濯する手順について解説します。
①羽毛布団を洗濯ネットに入れる
羽毛布団は、型崩れや傷みを防ぐため、洗濯ネットに入れて洗濯しましょう。小さく折り畳むか、くるくると丸めると洗濯ネットに入れやすくなります。
このとき、布団が傷まないように、十分な大きさの洗濯ネットを用意することがポイントです。
②中性洗剤を入れる
羽毛布団は、デリケートな寝具です。通常の洗濯用洗剤では羽毛が傷んでしまうため、中性洗剤を使って洗濯します。
また、羽毛布団を洗濯する際は、柔軟剤の使用を避けましょう。柔軟剤に含まれている油分は、羽毛の撥水力を低下させてしまします。羽毛布団に香りを付けたいときは、布団カバーにのみ柔軟剤を使用しましょう。
③洗濯機のコースを選び洗濯する
羽毛布団を洗うときは、洗濯機の「大物洗いコース」「毛布洗いコース」「ドライコース」などの機能を利用しましょう。
縦型の洗濯機を使う際は、注水によるダメージを防ぐため、水がたまったタイミングで羽毛布団を沈ませましょう。
④乾燥させる
洗い終わった後は、風通しの良い場所で陰干しまたは天日干しで乾燥させましょう。先述の通り、直射日光に当てると布団の表面が傷んでしまう可能性があるため、陰干しの方がおすすめです。
羽毛布団を干す際は竿を2本用意し、2本をまたぐような形で干すと風の通り道ができ、より乾きやすくなります。
手洗いで羽毛布団を洗濯する方法
自宅の洗濯機が羽毛布団を洗うのに適していない場合は、手洗いで洗濯する方法もあります。ただし、羽毛布団は水を含むと非常に重く、乾かすのも大変なので、人手や時間のあるときに洗濯するのがおすすめです。
ここでは、手洗いで羽毛布団を洗濯するときの手順について紹介します。
①浴槽にぬるま湯と中性洗剤を入れる
羽毛布団の洗濯には大量の水を使用するため、手洗いのときは浴槽で行いましょう。
浴槽にぬるま湯か水を15 センチ程度ため、キャップ1杯程度の中性洗剤を入れてかき混ぜてください。洗濯機で洗うときと同様に、柔軟剤の使用は避けてください。
②やさしく押し洗いをする
水と中性洗剤を混ぜ入れた浴槽に、丸めて空気を抜いた羽毛布団をゆっくりと入れます。やさしく押し洗いしたら、洗剤の入った水を捨て、きれいな水で十分にすすいでください。
羽毛布団に使用されている羽根の芯が折れると、ふんわりとした触り心地が失われます。そのため、羽毛布団の空気を抜くときや、布団を浴槽に入れるとき、押し洗いをするときは、力加減に注意しましょう。
③十分にすすぎ・脱水する
可能な限り水を絞ったら、洗濯ネットに入れて洗濯機で脱水します。一度に長時間脱水にかけると羽毛が傷む原因になるため、1️回5分程度にとどめ、すすぎと脱水を複数回行ってください。
洗濯機で脱水できない場合は、絞りとすすぎを繰り返した後、浴室に突っ張り棒などを取り付けて吊るしましょう。水がポタポタと落ちてこなくなったら、脱水完了の目安です。
④乾燥させる
脱水が完了したら、風通しの良い場所で陰干しまたは天日干しで乾燥させます。
羽毛布団は脱水が難しく、通常の洗濯物よりも水気を多く含んでいるので、乾燥の途中で羽毛布団を裏返すなどして十分に乾かしましょう。
羽毛布団を自宅以外で洗う方法
自宅以外で羽毛布団を洗うには、コインランドリーを利用したり、宅配クリーニングで洗ったりする方法があります。
ここでは、それぞれの洗濯方法について紹介します。
コインランドリーで洗う
洗濯が可能な羽毛布団であれば、コインランドリーで洗えます。1回の利用料金は、利用する洗濯機のサイズによって異なりますが、500〜2,000円程度です。
一般的なコインランドリーで多く見られるタンブラー乾燥機は、摩擦や熱が伝わりやすいため、羽毛を傷めるおそれがあります。
羽毛を傷めずに洗いたい場合は、羽毛布団の専用コースなどが利用できるコインランドリーを探しましょう。
宅配クリーニングを利用する
宅配クリーニングを利用すれば、集荷からクリーニング、配達までを一貫して対応してくれます。1回の利用料金の相場は、10,000円前後です。
専門的な知識を有したプロが洗濯するため、自宅やコインランドリーで洗うよりも羽毛布団へのダメージが少なく、よりふんわりとした仕上がりが期待できます。また、洗濯不可の羽毛布団も依頼できます。
業者によっては、次のシーズンまで羽毛布団を保管してくれるサービスを提供していることもあります。宅配クリーニングはコストがかかるものの、手間を省きたい、なるべく良い状態を保ちたいという場合におすすめです。
まとめ
羽毛布団は、種類によっては自宅でも洗えます。洗濯する前に、洗濯表記のほか、洗濯機の容量や干すスペース、洗濯をする日の天気などを確認しておきましょう。
もし、自宅の洗濯機が羽毛布団に対応していないのであれば、手洗いも可能です。ただし、洗濯機で洗うよりも労力や時間がかかります。
自宅以外であれば、コインランドリーで洗うか宅配クリーニングに依頼する方法などもあります。宅配クリーニングはコストがかかるものの、プロの技術で洗ってもらえることや、重い羽毛布団を持って外に出る必要がないことがメリットです。
自宅の洗濯機や羽毛布団の種類に合った洗濯方法を選びましょう。
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