冷蔵庫の買い替え時期はいつ?寿命のサインとおトクな時期を解説
この記事では、冷蔵庫の寿命が近いことを知るためのサインやおすすめの買い替え時期について詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
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冷蔵庫の買い替え時期は?【購入から9〜13年が目安】
冷蔵庫の寿命は9〜13年と言われており、平均使用年数は約13年[1]です。
冷蔵庫の主要メーカーには、冷蔵庫の製造終了から9年間は部品を保有しておく決まりがあるため[2]、期間内であれば修理が可能です。しかし、部品を保有している9年を過ぎると、修理に出しても部品がなく、対応してもらえない可能性があるので注意しましょう。
冷蔵庫を買い替える前に確認すべき寿命のサイン
冷蔵庫を買い替えるべきか悩んだときは、寿命が近いことを知らせるサインで判断するのもひとつの方法です。冷蔵庫の寿命を知らせるサインは、以下のとおりです。
それぞれのサインについて詳しく解説します。
庫内が冷えていない
冷蔵庫内が冷えていない場合は、コンプレッサーやコンデンサーなどの冷却装置が故障している可能性があります。
冷蔵庫の冷却装置の故障は、その機種の製造終了から9年以内であればメーカー側に部品を保管しておく義務がある[2]ため修理が可能です。しかし、その期間を過ぎると部品の在庫が無くなっていることがあり、修理が難しい場合も多いため、買い替えを検討しましょう。
一方、次のように、冷却装置の故障以外の原因で冷蔵庫内が冷えないケースもあります。
- 食材で冷気口がふさがっている
- 食材を冷蔵庫内に詰め込みすぎている
- 冷蔵庫のパッキンの劣化で冷気が漏れている
冷蔵庫内がなかなか冷えないと悩んでいる方は、メーカーや専門業者に修理を依頼する前に、まずは庫内の整理をしてみてください。
冷蔵庫内を整理しても直らない場合は、悪化しないうちにコンプレッサーやコンデンサー、パッキンの修理をメーカーや専門業者へ依頼するか、冷蔵庫本体の買い替えをおすすめします。
庫内で水漏れが起きる
冷蔵庫内の水漏れも寿命のサインです。冷蔵庫内で水漏れが発生している場合は、ドレンホース(冷蔵庫内の霜の水分を排水するホース)の汚れや詰まり、パッキンの劣化による霜の発生や、製氷機の故障などが原因と考えられます。
ドレンホースの詰まりやパッキンの劣化などに対しては、自分で対処できる場合もあります。しかし、コンプレッサー(冷媒ガスを運ぶ部品)や製氷機が故障していた場合には自分で改善することが難しいので、業者やメーカーに点検・修理を依頼しましょう。
冷蔵庫の製造終了から9年以上経過している場合は買い替えがおすすめです。
駆動音が大きい・異音がする
冷蔵庫の駆動音がいつもより大きかったり、異音がしたりする場合は、コンプレッサー、冷却ファン、サーモスタットの故障が考えられます。
コンプレッサーは冷蔵庫の心臓とも呼ばれる重要な部品です。故障すると冷却効率が下がり、その分余計に高出力で稼働する必要が出てくるため、異音だけでなく電気代が上がる原因にもなります。
また、冷気を循環させる冷却ファンや、冷蔵庫内の温度を測るサーモスタットの故障も、大きな駆動音や異音がする原因となります。
そのほか、冷蔵庫が壁や物に触れていることでも異音は発生します。そのため、部品の故障を調べる際は、冷蔵庫が壁や物に触れていないかもチェックしてみましょう。
壁に触れていないのに異音がする場合は、部品の故障である可能性が高まります。修理を依頼するか買い替えを検討しましょう。
製氷機で氷が作られない
製氷機で氷ができないときは、冷凍室の冷却機能が低下している可能性があります。冷蔵庫に製氷機のお手入れ機能が備わっているモデルであれば、一度製氷機のお手入れを試してみましょう。
お手入れをしても製氷機で氷ができない場合や、冷蔵庫は冷えているのに冷凍室の食材が溶けてしまう場合には、修理または新しい冷蔵庫への買い替えを検討しましょう。
冷蔵庫を買い替えるおすすめのタイミング
冷蔵庫を買い替えるなら、おトクな時期に購入するのがおすすめです。冷蔵庫の買い替えにおすすめの時期は、以下のタイミングが挙げられます。
それぞれの買い替え時期について、詳しくお伝えします。
決算セール【3月・9月】
3月と9月は、家電量販店やメーカーで決算セールが開催されます。在庫処分のために、多くの家電が値引きされるので、冷蔵庫の買い替えにおすすめの時期です。
決算セールの時期は、実際に家電量販店に足を運んだり、こまめにチラシをチェックしたりして、おトクに冷蔵庫を購入しましょう。
ボーナスの時期【6月・12月】
多くの企業でボーナスが支給される6月や12月には、家電量販店でボーナスセールが開催されます。多くの家電量販店で価格競争が起こり、人気モデルも安く購入できるチャンスです。
また、12月は年末セールともかぶるため、冷蔵庫の買い替え時期として絶好のタイミングです。
モデルチェンジの時期【8~9月】
冷蔵庫は、10〜11月に新モデルが発売される傾向にあります。そのため、8〜9月は旧モデルの価格が下がりやすいです。
新モデルと旧モデルで性能には大きな差がない場合もあります。冷蔵庫の機能や性能にこだわりがないのであれば、旧モデルの価格が下がりやすい8~9月に購入するのがおすすめです。
年末年始【12月末~1月】
年末年始は、多くの家電量販店のセールが開催されます。商品の入れ替えにより、型落ち品を安く購入できることもあるため、おすすめの買い替え時期です。
東京電力エナジーパートナーでは、エアコンや洗濯機などの対象機器が自然故障したときにご利用できる住宅設備・家電修理サービスを提供しています。家電を購入して延長保証を付ける前に、ぜひご検討ください。
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冷蔵庫を買い替える前の準備
冷蔵庫を買い替えるときは、現在使用している冷蔵庫をスムーズに処分するための準備が必要です。ここからは、冷蔵庫を処分する前の準備について解説します。
庫内の食材を減らす
冷蔵庫を処分するときは、庫内の食材をすべて取り出す必要があります。そのため、冷蔵庫を買い替える前は庫内の食材をなるべく減らしておきましょう。
冷蔵庫の買い替え時期に合わせて、庫内にある食材を計画的に調理しておけば、いざ冷蔵庫を買い替えるときになって慌てて消費する必要がなくなり、スムーズに冷蔵庫の設置ができます。
食材・調味料をクーラーボックスに移す
新しい冷蔵庫は、電源を入れてから庫内が冷えるまで冬場は約4~5時間、夏場だと24時間以上かかる場合もあります。そのため、古い冷蔵庫内の使いきれなかった食材や冷凍していた食品、調味料などはクーラーボックスに入れて保存しましょう。
食材の鮮度を保つために、保冷剤や氷を入れて温度を低くすることが大切です。クーラーボックスがない方は、発泡スチロールでも代用できます。
製氷機から水を抜く
今まで使っていた冷蔵庫を自分で処分する場合は、水抜きをする必要があります。水抜きとは、冷蔵庫の水受け皿や蒸発皿にたまった水を捨てる作業です。
水抜きをする準備として、冷蔵庫内の霜をすべて溶かしましょう。冷蔵庫内の霜が溶けきるのは、コンセントを抜いてから夏場は約10時間、冬場は約15時間とされています。
冷蔵庫の処分方法
冷蔵庫は特定家庭用機器再商品化法(通称「家電リサイクル法」)の対象となる大型家電のため、小型家電のように不燃ごみとして処分できません。
ここからは、冷蔵庫を処分する方法について解説します。
購入店舗に引き取ってもらう
家電量販店は、家電リサイクル法によってリサイクル品目の引き取りが義務づけられています。そのため、古い冷蔵庫は購入した店舗に依頼をすれば引き取ってもらえます。
購入店舗を忘れてしまったり、購入店舗が閉店してしまったりした場合は、新しい冷蔵庫を購入した店舗に引き取りの依頼ができます。自分で処分する必要がなく、手間がかからないためおすすめです。
一方で、家電量販店に引き取ってもらう方法は、家電リサイクル法にもとづいてリサイクル料金と収集・運搬のための料金が発生します。料金は冷蔵庫の大きさやメーカーによって異なるので、事前に確認をしておきましょう。
リサイクルショップや回収業者に買い取ってもらう
古い冷蔵庫をリサイクルショップや回収業者に買い取ってもらうと、リサイクル料金がかかりません。冷蔵庫を自分で運搬できない場合は、出張見積り・買い取りに対応したリサイクルショップに依頼しましょう。
指定引き取り場所に出す
冷蔵庫を指定引き取り場所まで運搬して、処分してもらう方法もあります。自分で運搬する必要があるため手間がかかりますが、収集・運搬料がかからないことがメリットです。
指定引き取り場所に冷蔵庫を持ち込むときは、事前に郵便局でリサイクル料金を振り込み、家電リサイクル券に必要事項を記入する必要があるので注意しましょう。
まとめ
冷蔵庫の寿命は、9〜13年ほどでやってきます。寿命を知らせるサインが見られたら、症状が悪化する前に修理や買い替えを行うのがおすすめです。
モデルチェンジの時期や年末年始は、冷蔵庫をおトクに購入できるチャンスです。本記事を参考に、冷蔵庫の買い替えも検討してみてください。
- 内閣府:
消費動向調査 令和5年3月実施調査結果 - (公社) 全国家庭電気製品公正取引協議会:
補修用性能部品表示対象品目と保有期間
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