梅雨 洗濯物
洗濯・掃除

梅雨の洗濯物を素早く乾かす方法!臭わない干し方を解説

梅雨の時期は洗濯物を部屋に干す機会が増えるのと同時に、生乾きの臭いが気になる時期でもあります。

生乾きの臭いが気になっているものの、「どうやって生乾き対策をしたらいいんだろう」「そもそも、部屋干しをした衣類の悪臭の原因はなに」などの疑問を持つ方もいると思います。

そこでこの記事では、素早く衣類を乾かす方法や、洗濯物に臭いを付けないための方法を紹介します。梅雨時期の洗濯の仕方に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてください。

梅雨の洗濯物が乾きづらい理由は「湿度の高さ」

梅雨は1年の中でも高温多湿となりやすい時期です。室内の湿度が高いと衣類の水分が抜けず、洗濯物が乾かなくなります。そのため、室内の湿度を下げるための対策が必要です。

梅雨に洗濯物が臭う原因は「雑菌の繁殖」

洗濯物が生乾きだと「モラクセラ菌」と呼ばれる雑菌が繁殖[1]、この雑菌の排泄物が悪臭の原因だとされています。

モラクセラ菌は空気中や人体など、さまざまな場所に存在する菌で、人間の皮脂や汗を養分にしています。そのため、汗をかいた衣類をそのままにしておくと、菌が繁殖してしまい悪臭の原因となります。

梅雨の時期に洗濯物の臭いを抑えるためには、使用した洗濯物はすぐに洗い、しっかりと乾燥させることが大切です。

梅雨の洗濯物を素早く乾かす方法

梅雨の洗濯物を素早く乾かすには、以下の5つの方法が考えられます。

これらの方法を組み合わせることで、衣類が乾燥しやすい環境を整えられます。それぞれの方法について見ていきましょう。

洗濯物同士の間隔をあける

洗濯物同士の間隔をあけて風の通り道を作ることで、洗濯物の水分が周りの空気に移りやすくなります。そのため、洗濯物を密集させて干した場合と比べて、衣類が早く乾燥します。

洗濯物同士の間隔をあけると同時に、1つ1つの衣類に空間を作ることもポイントです。例えば、洗濯物を干す際は、厚みのあるハンガーを使うことで1つの衣類の中にも空間ができ、乾きやすくなります。

タオルや靴下などの洗濯物は特に生乾きになりやすいため、なるべく空間を作ることを意識しましょう。

また、生地の素材によって乾くまでの時間が異なります。早く乾いた衣類から取り込むと、残りの洗濯物を干す空間に余裕ができるため、乾燥しやすくなります。手間のかかる行為ですが、生乾きを防ぐためには有効な手段です。

洗濯物同士の間隔をあける

洗濯物を干し竿にアーチ型に並べる

洗濯物をアーチ型に干すことで、空気の対流が生まれやすくなるため、洗濯物が乾きやすくなります。アーチ型は角形の小物干しを使う場合に使える方法で、外側には長いものを干し、内側に向かって短いものを干していきます。

洗濯物を干し竿にアーチ型に並べる

アーチ型に干すことで空気の対流が生まれるメカニズムは以下のとおりです。

  1. 洗濯物はぬれているため、周囲に対して温度が低くなる傾向にある
  2. 外側にある大きくて水分を多く含んだ洗濯物の周りの温度は、さらに低くなる
  3. アーチの内側には、外側と比べて温かい空気がたまる
  4. 温かい空気は上に向かう性質があるため、洗濯物の下から上へと流れる空気の対流ができて風通しがよくなる

内側に長い洗濯物を干したり長いものと短いものを交互に干したりすると、空気の流れが生まれにくくなってしまうため、干し方を工夫しましょう。

サーキュレーターで風を当てる

サーキュレーターやエアコン、扇風機の風を当てると洗濯物を早く乾燥させられます。

とくに、サーキュレーターは空気の循環を目的とした家電製品です。水分がたまりやすい衣類の下から上方向にサーキュレーターを向けることで、効率的に洗濯物を乾かせるでしょう。

なお、長ズボンは裾から風を送ると風の入り口が小さく効果的ではないため、ひっくり返して吊るすようにして干すと、空気が入りやすく乾燥させやすくなります。

除湿器や換気扇を併用する

除湿機や換気扇には部屋の湿度を下げる働きがあるため、衣類の乾燥をより早める効果が得られます。除湿機を使用する場合は、排出される風を衣類の下から当てることで、下の方にたまりがちな湿気を飛ばせます。

また、最近では浴室乾燥機能付き浴室もあるため、部屋干しをする際は自宅の浴室で使用できるか確認してみましょう。

浴室に洗濯物を干すと、普段は人がいることの多いリビングなどをスッキリさせられる効果もあるため、急な来客時にも慌てないで済むメリットもあります。

洗濯乾燥機を使う

梅雨の時期は、乾燥機能付きの洗濯機で乾燥させるのもおすすめです。高温で一気に乾かすことで雑菌を繁殖させずに済むため、悪臭の抑制や予防効果も得られます。電気代は気になりますが、梅雨の間だけでも洗濯乾燥機を使用することで快適に過ごせるでしょう。

洗濯物がたまってしまった場合には、コインランドリーを利用するのも1つの手です。業務用の乾燥機は大型のため、一度に大量の洗濯物を乾かせます。たまった洗濯物がリセットされると心もスッキリするため、部屋干しにうんざりしてきた場合などにもコインランドリーの活用はおすすめです。

洗濯物に臭いが付かないようにする方法

洗濯物に臭いが付かないようにするには、以下の方法があります。

ここでは、洗濯物に臭いが付かないようにするそれぞれの対処方法を解説します。

洗濯機の中で洗濯物を放置しない

洗濯物に臭いが付かないようにするためには、洗濯後の衣類を洗濯槽内に放置しないことが大切です。洗濯後の衣類は水分を多く含んでいるため、雑菌が繁殖しやすい状態になります。雑菌が増殖すると、悪臭を放つようになってしまいます。

洗濯が終わった後は時間を置かず、すみやかに干すことが大切です。もし、洗濯が終わってから時間が経過してしまった場合は、洗い直すことで臭いを除去できます。

なお、洗濯物を放置することで、洗濯槽にカビが生える原因にもなります。洗濯槽の汚れも悪臭の原因となるため、洗濯槽に衣類を入れたままの時間はできるだけ少なくしましょう。

抗菌効果がある洗剤や柔軟剤を使う

抗菌効果のある洗剤や柔軟剤を使うことで、悪臭の元である雑菌の繁殖を抑えられます。普段使う洗剤の種類を変えるだけであるため、手軽に始められるのも嬉しい点です。部屋干しに適した洗剤や柔軟剤を使いつつ、干し方も工夫することで臭いの原因を抑えられるでしょう。

また、「酵素系漂白剤」との併用もおすすめです。酵素系漂白剤は皮脂汚れを落とす成分が入っているため、菌の繁殖を抑える効果が期待できます。

重曹の活用も酵素系漂白剤の使用と同様の効果があるため、部屋干し用の洗剤と併用して、梅雨の洗濯に備えるとよいでしょう。

ただし、洗濯物の臭いを抑えるには部屋干しに適した洗剤類を使用するよりも、時間をかけずに干す方が大切です。時間が経過した洗濯物は、いくら部屋干しに適した洗剤などを使っても悪臭を放つようになるため注意しましょう。

抗菌効果がある洗剤や柔軟剤を使う

食べ物やたばこの臭いを避ける

たばこの煙や食べ物の臭いから衣類を遠ざけることも大切です。

衣類に付く臭いは、雑菌の繁殖による悪臭だけではありません。部屋の換気が不足していると、たばこや食べ物の臭いが充満してしまい、部屋干しの際に臭いが衣類へと移ってしまいます。

たばこは、室内で吸わないようにすることと、調理中から食事後まで換気扇の強さを最大にすることで、衣類に臭いを移さないような対策が取れます。

まとめ

梅雨の時期は湿度が高く、どうしても洗濯物が乾きにくくなってしまいます。ぬれている時間が長いほど洗濯物に雑菌が繁殖してしまい、臭いが発生する原因となるでしょう。

悪臭を抑えるための対策は、衣類を乾いた空気に触れさせることです。例えば、サーキュレーターや除湿機の風を当てたり、空気に触れさせるような干し方をしたりすることが挙げられます。

また、普段からたばこや食べ物の臭いを部屋に充満させないことも大切です。早く乾かす方法と一緒に対策することで、衣類を悪臭から守れます。

手軽に取り組めることから始め、梅雨の洗濯を快適に乗り切りましょう。

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