家電の寿命は10年?平均使用年数・寿命サイン・買い替え時期を解説
そこで今回は、家電の平均寿命や買い替えのタイミング、購入する際に意識すべきポイントなどについて解説します。
目次 [CLOSE]
家電の一般的な寿命・使用年数は?
家電の寿命は、製品によって大きく異なります。ここでは、大型家電の平均使用年数や、メーカーが家電の部品をどの程度保管しているかについて説明します。
大型家電の寿命は約11年【消費動向調査】
令和5年4月に公開された内閣府の「消費動向調査」[1]を参考に、総世帯における主な大型家電の平均使用年数を、以下の表にまとめました。
家電の品目 | 平均使用年数 |
---|---|
電気冷蔵庫 | 13.0年 |
電気洗濯機 | 10.1年 |
電気掃除機 | 7.1年 |
ルームエアコン | 13.6年 |
カラーテレビ | 10.7年 |
内閣府の消費動向調査によると、冷蔵庫は平均13年、洗濯機は平均10年、掃除機は平均7年、エアコンは平均14年、テレビは平均11年で買い替えられていることが分かります。
また、買い替えの原因は、故障が約6割を占めています。
メーカー側の部品の保有期間は10年未満が多い
公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会は、「補修用性能部品の保有期間」[2]を定めています。これは、製品の機能を維持するために必要な部品を、各家電メーカーが保有しなければならない期間のことです。
家電製品によって期間は異なりますが、主な家電の部品の保有期間は以下のとおりです。
家電の品目 | 部品の保有期間 |
---|---|
電気冷蔵庫 | 9年 |
電気洗濯機 | 6年 |
電気掃除機 | 6年 |
エアコン | 9年 |
カラーテレビ | 8年 |
保有期間内であれば、故障しても修理することで使い続けることができます。また、製造打ち切り後からの年数なので、製造がストップしていても保有期間内であれば修理は可能です。
家電別の寿命を知らせるサイン
家電は長く愛用したいものですが、いつかは買い替えの時期がきます。平均寿命や耐久年数を踏まえた上で、買い替えを検討したいものです。
ここでは「冷蔵庫」「洗濯機」「掃除機」「エアコン」「テレビ」に絞り、平均寿命や買い替えのサインを以下の表にまとめています。
品目 | 平均寿命 | 寿命を知らせるサイン(例) |
---|---|---|
冷蔵庫 | 約9〜13年 |
|
洗濯機 | 約6〜10年 |
|
掃除機 | 約6〜7年 |
|
エアコン | 約9〜13年 |
|
テレビ | 約8〜10年 |
|
また、どの家電も本体やコンセントが熱を持ったり、焦げた臭い匂いがしたりし始めたら要注意です。その場合は、すぐに修理または買い替えを検討しましょう。
家電を買い替えるタイミング
家電製品は、寿命が近づくとさまざまな症状が現れます。まだ動くからと、そのまま使い続けると、ある日突然動かなくなってしまうことも少なくありません。
ここでは、家電製品を買い替えるタイミングについてご紹介します。
寿命を感じたら壊れる前に買い替える
寿命を迎えた電化製品をそのまま使い続けると、事故の危険を伴います。まだ動くからと使用を続けていると、煙が出たり発火したりすることもあります。
そのため、完全に壊れる前に、違和感が出たタイミングで買い替えや修理を検討しましょう。
家電ごとに安く買える時期がある
家電製品を買い替える際に、知っておくと得するタイミングがあります。
家電量販店では、年末セールや初売りなどのイベントで、お買い得な価格で家電製品を購入できることがあります。また、新製品が発売されると、旧モデルが格安で販売される傾向にあるので、買い替える際はチェックしてみましょう。
家電別の新製品発売(モデルチェンジ)の参考時期は、以下のとおりです。
家電の品目 | 新製品発売の参考時期 |
---|---|
冷蔵庫 | 8~9月 |
洗濯機 | 6~7月 |
掃除機 | 9~11月 |
エアコン | 10~11月 |
テレビ | 4~7月 |
新モデルと旧モデルを比較して、消費電力量や機能に大きな違いがなければ旧モデルも比較対象に入れてみてはいかがでしょう。
東京電力エナジーパートナーでは、エアコンや洗濯機などの対象機器が自然故障したときにご利用できる住宅設備・家電修理サービスを提供しています。家電を購入して延長保証を付ける前に、ぜひご検討ください。
対象家電など、サービスの詳細は以下からご確認ください。
- 中古品または保証書がない場合は、設置・購入からではなく製造から10年以内の機器・製品が対象です。
- 最大で税込50万円までの出張費・部品代・作業費(工事代)が無料となります。
家電買い替え時に意識したいポイント
家電製品を買い替える際に、注意しておきたいポイントがいくつかあります。
ここでは3つに絞り、それぞれの内容を説明します。
電気代を節約したいなら「省エネ」対応の家電
家電を選ぶ際に、気になるのが購入費用でしょう。しかし、購入費用が安くても電気代が高い場合、かえってお金がかかってしまうケースも存在します。
できるだけ電気代を節約したい方は、購入費用だけでなく、省エネモデルもチェックしてみることをおすすめします。
安く新調するなら型落ち品を視野に入れる
家電製品を少しでも安く買い替えるのであれば、型落ち品を視野に入れると良いでしょう。
先述のとおり、家電の新製品が発売されると旧モデルが安くなる傾向があります。新製品と比べて性能が大きく落ちるわけではないので、購入費用を抑えたい方には型落ち品も検討するといいでしょう。
決算期(3月・9月)に買うとおトク
家電量販店の決算時期は、3月と9月です。この時期は、業績を左右する重要な時期であるため、家電量販店は在庫をできるだけ早く処分するために大幅な値下げを行う可能性があります。
また近年では、他の家電量販店との価格競争が激化しているため、決算セールの開催が早まる傾向にあります。そのため、公式サイトやチラシをこまめにチェックしておきましょう。
なお、決算セールは、多くの方が家電製品の買い替えを検討するタイミングです。売り切れることもあるため、早めに動くことがポイントです。
また、配送を伴う大型製品の場合、配送日が決算月をまたいでしまうことを防ぐために、早めにキャンペーンが終わる可能性があるので注意しましょう。
まとめ
家電の寿命は製品によって異なり、使用する環境や使用方法などによっても変化します。そのため、家電製品を買い替えるタイミングは、使用年数や寿命を知らせるサインを参考に、家電の状態をしっかりと見極めることが大切です。買い替えるタイミングを逃してしまうと、ある日突然動かなくなってしまうことも少なくありません。
家電を買い替える際は、電気代の節約に効果的な省エネタイプの家電や、購入費用を抑えられる中古品や型落ち品などの選択肢があります。家電製品を買い替える際は、この記事を参考にしていただけると幸いです。
- 内閣府:
消費動向調査 令和5年3月実施調査結果 - 公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会:
別表3 補修用性能部品表示対象品目と保有期間
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