2024年版:立冬の食べ物は?時期やおすすめのレシピを紹介
そこで今回は、立冬の由来や立冬に旬を迎える食材、それらを使ったおすすめレシピをご紹介します。
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立冬とは?2024年の立冬はいつ?
立冬は冬の始まりの日です。
ここでは、立冬の由来と2024年の立冬の日にちについてご紹介します。
二十四節気のひとつ
立冬は、紀元前に中国で作られたとされる季節の区分方法、「二十四節気(にじゅうしせっき)」の一つです。二十四節気は、1年を約15日ごとに24等分したもので、太陰太陽暦(旧暦)の作成に利用されたり、季節の移り変わりを把握したりすることに役立てられていました。
その中でも、立冬は冬の始まりの節気で、二十四節気の1番目である「立春」から数えて19番目です。二十四節気の一つとして有名な「冬至」は22番目にあたり、例年12月後半に訪れます。
2024年の立冬は「11月7日」
2024年の立冬は、11月7日(木)です。二十四節気それぞれの日付は太陽の動きによって毎年変動し、立冬は例年11月7日か8日に訪れる傾向があります。
近年の立冬は以下のとおりです。
2023年 | 11月8日(水) |
---|---|
2024年 | 11月7日(木) |
2025年 | 11月7日(金) |
2026年 | 11月7日(土) |
2027年 | 11月8日(月) |
立冬にまつわる伝統的な行事やお祭りなどはあまりありませんが、立冬の頃に七五三のお祝いをするご家庭は多いようです。
立冬に旬を迎える食べ物7選
立冬には、特別な行事食はありませんが、立冬の時期に旬を迎える食べ物は多くあります。
旬の食べ物は1年のうちで最も栄養価が高く、おいしくなるので、ぜひ食卓に取り入れてみてください。ここでは、立冬に旬を迎える食材をご紹介します。
かぼちゃ
かぼちゃの収穫は夏から初秋ですが、1~2か月風通しの良い日陰で保管し追熟(収穫後に徐々に甘くなる現象)することで、立冬の時期に最も甘みが強くなります。
かぼちゃは、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンEが豊富[1]で、抗酸化作用による免疫力アップ[2]や老化防止[3]が期待できます。
おいしいかぼちゃは、ヘタが枯れて乾燥し、皮がつややかで硬いことが特徴です。カットされたかぼちゃは、種が詰まっているものを選ぶと良いでしょう。
ほうれん草
ほうれん草は、低温で育つことで栄養が増加します。そのため、立冬の時期に収穫されるほうれん草は、ビタミンCやカリウムが豊富[4]なのが特徴です。ビタミンCには免疫力の強化[5]、カリウムはむくみ解消[6]などの効果が期待できるとされています。
また、ほうれん草には灰汁(あく)の成分であるシュウ酸が含まれています。シュウ酸は摂りすぎると体に悪影響を及ぼすと考えられているため、調理前にはあく抜きをするようにしましょう。
あく抜きの手順は以下のとおりです。
- 鍋に2Lの水を入れ、沸騰させる
- 塩を大さじ1/2入れ、ほうれん草の根元を30秒茹でる
- 30秒経ったら、ほうれん草の葉先まで入れ、1分半~2分半茹でる
濃い緑色で葉先がピンとしており、葉肉が厚いものが新鮮なほうれん草といわれています。
ごぼう
ごぼうは年間を通して手に入る食材ですが、旬は立冬の時期です。
ごぼうは食物繊維を豊富に含んでいる[7]ため、血糖値やコレステロール値を下げる[8]効果があります。また、食物繊維にはカルシウムの吸収を促進する働きもあるとされ、大豆製品や海藻類と一緒に食べるのもおすすめです。
おいしいごぼうは、表面に土がついていて、太さが均一でひげ根が少ないことが特徴です。
さつまいも
さつまいもは8~11月に収穫され、追熟を経て立冬の時期に食べごろを迎えます。
さつまいもの皮には、食物繊維やビタミン、ミネラルが豊富[9]に含まれており、アントシアニンによるアンチエイジング効果[10]も期待できます。そのため、栄養を効率的に摂るには、皮ごと食べるのがおすすめです。
さつまいもを選ぶときは、レモンのように丸く、凹凸が少ないものを選ぶのがコツです。また、皮の色が濃い紫色で、つやのあるものは、甘みが強くおいしいさつまいもとされています。
りんご
立冬の時期に収穫されるりんごは「晩生種(おくてしゅ)」と呼ばれ、甘みと香りが強いのが特徴です。晩生種の代表的な品種には、「ふじ」「シナノゴールド」「王林」などがあります。
りんごには、カリウムが豊富[11]に含まれています。カリウムを摂ることで、高血圧の予防や疲労回復の効果が期待できます[6]。
甘みが強くおいしいりんごは、果皮が赤くハリとつやがあります。また、軸が太く、おしりの部分がオレンジ色や黄色のりんごは、蜜が詰まっているといわれています。
ゆず
立冬の時期に収穫されるゆずは、夏のゆずよりも熟していて果汁が豊富なのが特徴です。果皮にビタミンC、ビタミンE、食物繊維が多く含まれている[12]ので、果皮も料理に活用すると良いでしょう。
ハリがある鮮やかな黄色の果皮で、ヘタの切り口に青みが残っているものが新鮮でおいしいゆずです。
洋梨
洋梨は、収穫から2週間から1か月の追熟を経て、立冬の時期に完熟になります。洋梨はスイーツだけでなく、肉料理の付け合わせやサラダにしてもおいしく食べられます。
洋梨は、丸くずっしりとした重みがあり、果皮がツルツルでハリがあるものを選びましょう。薄い緑色から、きれいな黄色に変わったときが完熟のサインです。
立冬におすすめのレシピ
立冬には、栄養たっぷりの旬の食材を使ったおいしい料理を食べて、体調を整えましょう。
ここでは、立冬におすすめのレシピをご紹介します。
かぼちゃのそぼろあん
生姜で炒めた鶏ひき肉と、ひと口大に切ったかぼちゃを柔らかく煮て、水溶き片栗粉でとろみをつけた料理です。醤油とみりん、砂糖、塩で優しい味付けになっています。
ほくほくとした食感のかぼちゃにそぼろあんが絡み、冬にぴったりのレシピです。
ほうれん草入り麻婆豆腐
麻婆豆腐にほうれん草を加えた、栄養たっぷりの一品です。ほうれん草の鮮やかな緑が、料理に彩りを添えます。
豆腐は重しを乗せるなど、しっかりと水気を切ってから調理しましょう。
根菜ラタトゥイユ
食物繊維たっぷりのごぼうやさつまいも、れんこんをオリーブオイルとにんにくで炒め、トマトピューレで柔らかく煮込んだラタトゥイユです。具材を炒める際、玉ねぎやまいたけ、ベーコンを加えることで、より味に深みが出ます。
冷蔵保存する場合は、汁気がなくなるまでしっかり煮詰めましょう。
さつま芋のチャウダー
さつまいも、人参、玉ねぎ、ハムを柔らかくなるまで煮込み、低脂肪乳で仕上げたチャウダーです。
具材の甘みと旨みが溶け込んだスープに、低脂肪乳のまろやかさを加え、心も体も温まる優しい味わいに仕上げています。具材は、食べる人や好みに合わせて同じ大きさにカットしておくのがおすすめです。
焼リンゴのアイスクリーム添え
皮付きのままカットしたりんごを、バターとグラニュー糖でこんがりと焼いて、バニラアイスクリームを添えたデザートです。りんごの皮には、抗酸化成分のアントシアニンが含まれているので、健康にうれしいレシピです。
砂糖は焦げやすいため、グラニュー糖を入れたら焦がさないように注意しながら焼きましょう。
白菜とりんごのヨーグルトサラダ
サッとゆでた白菜とりんごを、粒マスタードとヨーグルトをベースに作ったドレッシングで和えたサラダです。りんごは、カットした後に塩水につけておくと変色を防げます。
白菜とりんごは疲労回復や風邪予防の効果が期待できるビタミンCが豊富で、寒くなり体調を崩しやすい立冬の時期にはぴったりの栄養素です。
鶏肉とかぶの煮物 ゆず風味
栄養豊富なかぶの根と葉を使用した、ホッとする優しい味わいが特徴の煮物です。ひと口大に切って焼き色をつけた鶏もも肉とかぶを、ゆず果汁を加えた煮汁で柔らかくなるまで煮込みましょう。
お皿に盛り付けた後にさらにゆずの皮を飾れば、彩りも豊かになり、爽やかな香りも楽しめます。
まとめ
立冬は秋が終わり、冬の始まりを知らせる時期です。立冬の時期には、多くの野菜や果物が、栄養豊富でおいしくなる旬を迎えます。
今年の立冬は、旬の食材を活かした料理を食べて、心も体も満たされるひとときを過ごしてみませんか。
- 文部科学省 :
日本食品標準成分表(八訂)増補2023年「第2章(データ)」 「6野菜類」D67 - 厚生労働省:
e-ヘルスネット「抗酸化ビタミン」 - 公益財団法人長寿科学振興財団:
健康長寿ネット「抗酸化による老化防止の効果」 - 文部科学省 :
日本食品標準成分表(八訂)増補2023年「第2章(データ)」「6野菜類」D348 - 厚生労働省:
eJIM「ビタミンC」 - 東京電力エナジーパートナー:
くらひろ「管理栄養士監修:ドラゴンフルーツの栄養素は?種類・食べ方も解説」 - 文部科学省 :
日本食品標準成分表(八訂)増補2023年「第2章(データ)「6野菜類」D107 - 厚生労働省:
e-ヘルスネット「食物繊維」 - 文部科学省 :
日本食品標準成分表(八訂)増補2023年「第2章(データ)」「2いも及びでんぷん類」D25 - 厚生労働省 :
e-ヘルスネット「抗酸化物質」 - 文部科学省 :
日本食品標準成分表(八訂)増補2023年「第2章(データ)」「7果実類」D189, D190 - 文部科学省 :
日本食品標準成分表(八訂)増補2023年「第2章(データ)」「7果実類」D98, D99
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