季節の行事

【2026年】初詣に行ってはいけない日一覧!適した日や時間帯を紹介

日本における代表的な年中行事の1つといえば「初詣」です。年の初めを晴れやかな気持ちで迎えるにあたって、参拝日の「六曜(先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口)」にも気を遣いたい方は多いのではないでしょうか。

せっかく初詣に行くのであれば、参拝に適さない日を避け、その年初めの行事にふさわしい日を選びたいものです。そこで今回は、初詣に行く際に避けるべき日や、初詣に適した期間などをお伝えします。初詣の日取りをお考えの方は、ぜひ参考にしてください。

初詣に行ってはいけない日はあるの?

一年の抱負を祈願する初詣ですが、「不成就日」や「忌中」など避けるべき日があることは覚えておくと良いでしょう。ここでは避けるべき日とその理由についてお伝えします。

「不成就日」は避ける

初詣を避けるべき日の一つが「不成就日(ふじょうじゅび)」です。

不成就日とは「十干十二支(えとじゅうにし)」を基に決められた凶日のことで、文字通り「何事も成就しない日」「この日に始めたことは何をやっても成功しない日」といわれています。初詣に行く日としてはふさわしくない日と考えられるため、なるべく不成就日を避けましょう。

2026年の不成就日の一覧は、後述の「▼2026年初詣・神社に行ってはいけない日の一覧」をご覧ください。

「忌中(四十九日中)」は避ける

親族を亡くし、四十九日が過ぎていない「忌中(きちゅう)」の期間も初詣は避けましょう。

仏教の教えでは、四十九日中は、故人が来世での行く先が決まっておらず、まだ近くにいる期間とされています。また、神道では「死は穢れ(けがれ)たもの」と考えられており、穢れを外に広めないためにも、初詣に行くことは控えるべきとされています。

一方、忌中と混同されがちなのが「喪中(もちゅう)」です。喪中は、亡くなった故人を追悼するため、遺族や関係者が自らの行動を慎むと同時に、近い人を亡くした悲しみから立ち直るための期間を指します。

そのため、形式上は故人が亡くなってから四十九日が過ぎているのであれば、喪中であっても初詣に行くことに問題はありません。

忌中 四十九日中

「仏滅」「赤口」「鬼宿日」は問題なし

縁起が良くない日として認知されているのが「仏滅(ぶつめつ)」や「赤口(しゃっこう)」です。これらは「六曜(ろくよう)」と呼ばれるもので、もともとは中国から伝わってきた概念です。日本へは14世紀頃に伝わり、明治時代以降には、その日の吉凶や運勢を占うための暦注として広まりました。

しかし、六曜には宗教的な意味はなく、神社や仏閣とは関係がないため、仏滅や赤口に参拝しても問題ありません。

また、月の位置で吉凶をみる「二十八宿(にじゅうはっしゅく)」という暦注もあります。吉日である「鬼宿日(きしゅくび)」は婚礼に関してのみ凶日とされていますが、「二十八宿」も六曜と同様に中国から伝わった概念のため、この日に神社や仏閣へ参拝しても特に問題はないとされています。

2026年初詣・神社に行ってはいけない日の一覧

前述した不成就日は月に3〜5日あるもので、一年の抱負を祈願する初詣には不向きであるといわれています。2025年の不成就日は以下のとおりです。

2026年の不成就日

1月 1日(木・祝)
9日(金)
17日(土)
24日(土)
2月 1日(日)
9日(月)
19日(木)
27日(金)
3月 7日(土)
15日(日)
20日(金・祝)
28日(土)
4月 5日(日)
13日(月)
17日(金)
25日(土)
5月 3日(日・祝)
11日(月)
20日(水)
28日(木)
6月 5日(金)
13日(土)
19日(金)
27日(土)
7月 5日(日)
13日(月)
19日(日)
27日(月)
8月 4日(火)
12日(水)
15日(土)
23日(日)
31日(月)
9月 8日(火)
12日(土)
20日(日・祝)
28日(月)
10月 6日(火)
11日(日)
19日(月)
27日(火)
11月 4日(水)
12日(木)
20日(金)
28日(土)
12月 6日(日)
13日(日)
21日(月)
29日(火)

初詣に適しているのはいつ?おすすめの日・時間帯

初詣に適した日や時間帯はとくにありませんが、以下の日程がおすすめです。お正月気分を味わったり混雑を避けたりといった目的に応じて初詣の日程を決めると良いでしょう。

2026年初詣におすすめの日

三が日 1月1日(木)~3日(土)※
松の内
(東北・関東・九州)
1月1日(木)~1月7日(水)※
松の内
(東北の一部・関西・四国)
1月1日(木)~1月15日(木)※
立春 2月4日(水)
旧正月 2月17日(火)

※2026年の1日(木)、9日(金)は不成就日にあたるため、初詣は避けた方が良いとされています。

ここでは、初詣におすすめの日や期間、時間帯について詳しく紹介します。

日にちや時間の制限はない

実は初詣には、いつまでに行かなければならないというルールはありません。そもそも初詣とは、「年が明けて初めて神社・お寺に参拝する行事」のことを指します。もとより、参拝日の制限などは設けられていないのです。

また、時間帯に関しても決まりはないため、いつ参拝しても問題はありません。ただし、参拝先によっては開門・閉門時間が決められている場合があり、おみくじやお守りなどは社務所・寺務所の営業時間内でしか購入できない場合もあります。初詣の際は、事前に確認しておくと良いでしょう。

お正月気分を味わうなら「三が日」

お正月気分を味わうなら、たくさんの参拝客でにぎわう三が日(さんがにち)の初詣がおすすめです。三が日とは、1月1日から1月3日までの期間を指し、混雑のピークが予想されるのは、元旦の午前中です。

三が日以降は次第に参拝客も減少する傾向にありますが、有名な初詣スポットであれば三が日以降も混雑が予想されます。

三が日

混雑を避けるなら「松の内期間」

初詣は「松の内期間」に参拝するのも良いとされています。三が日に比べると参拝客も減る傾向にあるため、混雑を避けたい方におすすめです。

松の内とは、家庭や神社に神様が滞在している期間を指します。玄関に門松を飾る期間というと分かりやすいです。期間は地域によって異なりますが、東北・関東・九州では1月7日、東北の一部・関西・四国では1月15日までが一般的です。沖縄の一部地域では、小正月にあたる1月14日や、二十日正月の1月20日まで正月飾りを飾ることがあります。

1月にこだわらないなら「旧正月」

初詣に行く日は、旧正月や立春を目安に考えても良いでしょう。

旧正月とは、1月末から2月初旬頃に迎える旧暦の正月のことで、中国では「春節」、韓国では「ソルラル」と呼ばれています。現代の暦では年によって日にちが異なります。

二十四節気(にじゅうしせっき)の一つ目である立春も一年の始まりとされており、2月の節分の翌日にあたります。まとめると以下のとおりです。

旧正月
  • 旧暦の正月を指す
  • 1月末から2月初旬のうちの1日が該当する
  • 毎年日にちは異なる
立春
  • 二十四節気の一つ目で、春の始まりを指す
  • 節分の翌日が該当する
  • 2月4日になる年が多いが、3日や5日になる年もある

2026年の場合、旧正月は2月17日(火)、立春は2月4日(水)で、その前後を目安に初詣に行くのも良いでしょう。この頃には参拝のピークとなる時期も過ぎているため、混雑を避けてゆったりと参拝したい方にもおすすめです。

初詣で気を付けること

初詣の参拝時には、覚えておきたいマナーがあります。ここでは、参拝時に気を付けたいマナーやルールをお伝えします。

神社の鳥居は一礼してからくぐる

神社は神聖な場所であり、鳥居は聖域を区切るためのものです。そのため、鳥居をくぐる際は一礼することがマナーとされています。

鳥居がいくつもある神社の場合は、「一の鳥居」から順にくぐります。また、参拝を終えて境内を出る際も、社殿の方に向き直り一礼するとより丁寧です。

鳥居をくぐり参道を歩く際は、真ん中を歩かないこともマナーの一つです。参道の真ん中は神様が通る道とされており、正中(せいちゅう)と呼ばれています。そのため、神様を敬う意味を込めて、真ん中ではなく左右の端に寄って歩くと良いとされています。

鳥居 一礼

お寺の山門は合掌し、一礼してからくぐる

お寺の山門は、私たちの暮らす俗世との境界です。音を立てないように合掌し、一礼してからくぐります。このとき、敷居を踏まないようご注意ください。

お寺の場合も、参道の真ん中を通るのは避けた方が無難です。お寺の規模(参道の広さ)や宗派により、真ん中を通ることの是非は異なります。分からない場合は、真ん中を避けて端を歩きましょう。

なお、境内にお線香を焚く大きな常香炉(じょうこうろ)があるお寺では、煙を浴びて身を清めてから参拝するのがマナーです。

カジュアル過ぎない服装にする

初詣の際の服装は、とくに決まりはありません。ただし「神様」「仏様」への参拝を行う場所であるため、カジュアル過ぎない清潔感のある格好が望ましいとされています。

ただし、初詣の服装に厳格なルールが存在するわけではありません。あらたまった場にふさわしい服装を心掛ければ問題ないでしょう。

賽銭は投げ入れない

賽銭を入れるとき、投げ入れるのは神様・仏様に失礼になるとされるため、そっと置くように入れましょう。そもそも賽銭は、神仏に感謝の気持ちを伝える意味があるといわれています。

神社で賽銭を入れたあとは、二礼二拍手一礼をしてお祈りをしたら、最後に深くお辞儀をします。賽銭の金額に決まりはありませんが、5円(良いご縁を願う)など、縁起の良い語呂合わせの金額を目安にしても良いでしょう。

お寺では、一礼をして静かに賽銭を入れます。鈴(鐘)があるときは鳴らしてから胸の前で合掌し、お祈りが終わったら手を合わせたままお辞儀をします。
お寺では、音を立てて手を合わせる拍手はしません。音を立てず静かに手を合わせて合掌しましょう。

まとめ

初詣には、行くのを避けた方が良い日や期間があるとされています。行ってはいけないわけではありませんが、「不成就日」や「忌中」は参拝を控えるのが無難です。「仏滅」「赤口」「鬼宿日」などの六曜は、宗教とは関係ない概念であるため、気にせずに参拝して問題ありません。

初詣の際は、カジュアルすぎる服装を避け、参拝の作法などのマナーを守って参拝すると、新年のスタートを気持ちよく迎えられるでしょう。

記事編集

くらひろ編集部
東京電力エナジーパートナー株式会社

「くらひろ by TEPCO」は、東京電力エナジーパートナーが運営するWebメディアです。でんきやガスのことはもちろん、あなたの毎日に役立つ知識から、くらしを広げるアイデアまで、“知りたい”に答える多彩な記事をお届けします。

くらひろ by TEPCO

この記事の情報は公開日時点の情報です

Facebookでシェアする
LINEでシェアする

KEYWORD

#人気のキーワード