結婚式・披露宴のお呼ばれドレスマナー&NG例を解説!
そんなお呼ばれドレスですが、結婚式・披露宴のドレスコードにはさまざまな決まりがあります。マナー違反なものを選んでしまうと、せっかくのお祝いムードを盛り下げてしまうかもしれません。
そこで今回は、知っていそうで実はよく知らない、結婚式・披露宴でのお呼ばれドレスマナーをご紹介します。
結婚式・披露宴に着ていくお呼ばれドレスのポイント
結婚式・披露宴のお呼ばれドレスを選ぶ際には、マナーに沿って気を付けたいポイントがあります。主なポイントは、以下の9点です。
- 昼夜で違う「準礼装」
- 肌の露出
- ドレスの色
- ヘアスタイルはアップスタイルにする
- アクセサリー
- バッグの素材
- 足元の装い
- 靴の選び方
- 平服の場合
靴やバッグ、アクセサリーのポイントも併せて、それぞれ詳しくご紹介します。
開催時間によってマナーが変わる!昼夜で違う「準礼装」
結婚式・披露宴にゲストとして出席する場合の服装は、「準礼装(セミフォーマル)」が基本です。
準礼装は、礼装のうち2番目に格式が高いものとされ、式典やパーティーなど、さまざまなセレモニーで着用されます。ちなみに、最も格式が高い礼装は「正礼装(モストフォーマル)」で、結婚する新郎新婦や、その両親に求められます。
注意したいのが、準礼装は、昼夜によって装いを変えることがマナーということです。
- 昼:「露出しすぎず華やか」なセミアフタヌーンドレス
- 昼に着用するセミアフタヌーンドレスは、夜に着用するドレスに比べると露出が少なく、清楚な雰囲気のドレスです。レース・シフォン・オーガンジーなどの素材で、光沢感の少ないものを選びましょう。また、スカート丈は長すぎない、くるぶしよりも短いものにしてください。
- 夜:「派手すぎず煌びやか」なカクテルドレス、イブニングドレス
- 夜に着用するカクテルドレス、イブニングドレスは、シルク・サテンなど、光沢感のあるものがベスト。昼のドレスよりも首・肩回りなどの露出が多く、カクテルドレスはひざ丈のスカート、イブニングドレスはくるぶしまであるロングスカートです。どちらも華やかで上品なデザインが好まれます。
肌の露出に注意
肌の露出が高いドレスは控えましょう。たくさんの人が集まるフォーマルの場において、肩や胸元の露出は基本的にNGです。
具体的なNG例は、
- ひざ上10㎝以上のミニ丈
- 太ももまでのスリット
- 胸の谷間や、背中・肩見せ
- ノースリーブドレス
などが挙げられます。
ただし、ショールやボレロなどで、肩や胸元が隠れる場合は問題ありません。また、夜のパーティーやカジュアルスタイルの式では、肩出しがOKな場合もあります。式の時間帯や、パーティースタイルに合ったドレスを選ぶようにするとよいでしょう。
NGなドレスの色
真っ黒なドレスや、真っ白なドレスは避けましょう。全身が黒く見えるドレスは喪服を連想させるのでNG、また、真っ白なドレスは花嫁と被るためNGです。
黒いドレスを着たい場合は、明るい色味のアクセサリーや羽織りを合わせて、華やかさを演出しましょう。
また、ライトベージュやシルバー、パールイエローなどのドレスは、光の加減や写真の写り方によって白く見えてしまいます。明るい色のドレスを着るときは羽織をダークな色にし、真っ白なドレスに見えないような心配りが必要です。
ヘアスタイルはアップスタイルがおすすめ
ロングヘアの方は、清楚で華やかなアップスタイルがおすすめです。ダウンスタイルも「絶対にダメ」というわけではありませんが、食事の場で清潔に見せるためにも、アップにするのが一般的です。
ショートやボブヘアの方はアップスタイルが難しいため、髪飾りやコサージュをつけて華やかさをプラスすることがおすすめです。ブローやワックスできれいに整え、清潔感を出しましょう。
なお、ハーフアップもマナー違反にはあたりません。フルアップにすると崩れやすい長さの方などは、ハーフアップを選択してもよいですね。
アクセサリーの選び方
アクセサリーは、シンプルで上品なデザインのものを選びましょう。
結婚式・披露宴やフォーマルの場において、カジュアルなアクセサリーはふさわしくありません。ネックレスは、フォーマル感が出る白のパールを、ピアスやイヤリングは、主張が強すぎないデザインのものにしましょう。
ただし、耳元で揺れるタイプのデザインは「家庭が揺れる」ことを連想させます。周囲から嫌がられる可能性があるため、避けた方が無難でしょう。また、生花をモチーフにしたアクセサリーは、花嫁を連想させるためNGです。
バッグの素材
結婚式・披露宴では、ドレスに合わせた素材の、上品で小ぶりなパーティーバッグを身に付けましょう。
普段使いのバッグや大きめのバッグ、ビニール生地やデニム生地はカジュアルすぎるためマナー違反です。また、アニマル柄やファーのついたバッグも、殺生を連想させるためNGとされています。
なお、ドレスの場合白はNGですが、パーティーバッグは白でも大丈夫です。白いパーティーバッグを使うときは、全体のコーディネートの印象が白にならないように、ほかの小物は別の色にするなどして調整してください。
また、純白ではなくオフホワイトやシャンパンゴールド系の色にすると、マナー的にも安心なうえ、どんなドレスにも合わせやすくなるのでおすすめです。
荷物が多すぎる場合は、ドレスに合ったサブバックを用意しましょう。サブバックは事前にクロークに預けて、式場にはパーティーバッグだけ持ち込みます。
足元の装い
素足はNGです。足元がきれいに見える、ナチュラルなベージュストッキングを履きましょう。また、黒のストッキングは喪服を連想させること、カラータイツはカジュアルすぎることからNGです。
足元が寒い場合は、ストッキングを重ねて履いたり、パンプスの中にカイロを仕込んだりしても問題ありません。
靴の選び方
靴は、つま先とかかとが隠れる、ヒールが5cm以上のパンプスを選びましょう。ミュールやブーツ、ローヒール、スニーカーなどはカジュアルな印象を与えるためNGです。
一方で、近年はかかとが隠れていなくても、バックストラップがついていれば問題ないという意見もあります。
また、例外として、マタニティや乳幼児を連れている場合は、ノーヒールでも構いません。飾りのついたフラットパンプスなどを選ぶと華やかになるのでおすすめです。
「平服」の場合
平服を指定された場合は、女性らしくきれいなワンピースやロングスカート、フォーマルなジャケットなどで、上品なコーディネートに仕上げましょう。
平服(略礼装・インフォーマル)とは、普段通りの服装のことではなく、「上品できれいめな服装」のことです。カジュアルな服装で行って恥をかかないように、「平服=上品な装い」と捉えましょう。
二次会のドレスマナー
二次会に参加される場合、基本的には披露宴と同様の服装でかまいません。ただし、二次会の会場によって雰囲気が変わるため、場に合ったコーディネートを心掛けましょう。
ここからは、二次会のドレスマナーを開催会場ごとにご紹介します。
ホテルや結婚式場で開催される場合
基本的には、結婚式・披露宴と同様の服装がよいでしょう。ホテルや結婚式場はフォーマル感が高い会場であるため、カジュアルな服装はNGです。
サテンやシルクなど光沢感がある素材、また、上品さを出せる無地のドレスがおすすめです。ドレスの丈は膝丈、ノースリーブドレスにはショールやカーディガンなどを羽織り、肌を露出しすぎないように気を付けましょう。
レストランで開催される場合
カジュアルなレストランで開催される場合は、会場にふさわしいワンピースやスーツを選びましょう。デニムやTシャツなど、普段着はNGです。
とはいえ、ホテルや結婚式場に比べるとフォーマル感が低いため、コーディネートに遊びを入れても問題ありません。プリント柄やパンツドレスなど、場の雰囲気に合わせることがおすすめです。
パーティー会場で開催される場合
バーやクラブなどのパーティー会場で開催される場合は、結婚式・披露宴のようなセミフォーマルは控えましょう。パーティー会場はカジュアルな場所であるため、会場の雰囲気に合わせたコーディネートが適しています。
おすすめは、フォーマルよりカジュアルだけど、普段着よりも上品な「スマートカジュアル」を意識したコーディネートです。例えば、ブラウスとスカートの組み合わせ、ワンピースにカーディガンを羽織ったコーディネートなどがよいでしょう。
居酒屋やカラオケで開催される場合
居酒屋やカラオケが会場の場合も、パーティー会場同様、スマートカジュアルなコーディネートがおすすめです。パーティー会場以上にカジュアルな場であるため、フォーマルな服装では周囲から浮いてしまいます。堅苦しくせず、しかしカジュアルすぎないコーディネートを心掛けましょう。
なお、カジュアルな会場だからといってデニム生地やニット、綿などはラフすぎるためNGです。お祝いの席であることを意識した、きれいめのカジュアルコーディネートが好印象です。
年代別!結婚式・披露宴ドレスのおすすめコーディネート
結婚式・披露宴に華を添えるドレスは、それだけで女性を美しくさせますが、さらに輝かせる装い方があります。そこで、ここからは、20代・30代・40代の年代別に、おすすめコーディネートをご紹介します。
「できるだけ長く着られるドレスを買いたい」という方は、自分より上の世代のコーディネートもチェックして、ドレスを選ぶときの参考にしてみてください。
20代のおすすめコーディネート
20代は、会場に華を添えるような、明るく清楚なドレスがおすすめです。パステルカラーや暖色系などのやわらかいカラーで、かわいらしさと華やかさを演出しましょう。
ドレス以外も甘いアイテムで揃えると幼い雰囲気になるため、バッグやアクセサリーにエレガントなアイテムを投入し、大人の女性らしさをプラスすることがポイントです。
職場関係の式に参列する場合は華やかさを少し抑え、上品なコーディネートに仕上げましょう。ブルー・グリーン系のワンピースにブラックやベージュのクラッチバッグなどであれば、暗くなりすぎず、上司と並んでも浮きません。
30代のおすすめコーディネート
30代は、大人の女性にふさわしいように、上品で落ち着きのあるコーディネートにしましょう。総レースのワンピースや、白のパーティーバッグなどで華やかさがプラスされると、エレガントで女性らしい雰囲気に仕上がります。
また、小物は高級感のあるものを選ぶことで、20代には無い大人の余裕が引き立ちます。ドレスをシンプルにする分、アクセサリーを少し大振りで華やかなデザインにするなど、バランスをとるとよいでしょう。
40代のおすすめコーディネート
40代は、20代や30代とは一線を画す、エレガントで落ち着きのあるコーディネートが最適。ドレスはダークなカラーにしつつ、顔まわりに上品でラグジュアリーなアクセサリーをプラスすることがおすすめです。シックでありながら、洗練された華やかな雰囲気を放ちます。
新郎新婦が部下の場合はかっちりとしたコーディネート、親族である場合は落ち着きのあるコーディネートという風に、関係性によってコーディネートを調整しましょう。
立場別!ふさわしいドレス選びのポイント
お呼ばれドレスの選び方は、出席する立場によっても変わります。
そこでここからは、友人、職場の人、親族それぞれのドレス選びのポイントをご紹介します。立場にふさわしい装いで、新郎新婦をお祝いしましょう。
友人の結婚式
友人として出席する場合は、式が華やぐような、明るくかわいらしいドレスが最適です。淡い色味や明るめのカラーのドレスは、華やかな印象を与えます。
パステルカラーや甘い印象のコーディネートが苦手な場合は、ジャケットやダークカラーのショールなどを合わせると、きっちり感が出てクラシカルな雰囲気を醸し出します。
職場の人の結婚式
職場の人の結婚式では、上品で品格のあるドレスを選びましょう。社内の人間だけではなく、取引先の方も出席している可能性があります。
例えば、ネイビーやモスグリーンなどのドレスは落ち着きがあり、しっかりした印象になるためおすすめです。
また、職場でパンツスタイルが多いという方は、パンツドレスでも構いません。ビジネス感が出過ぎないように、シフォン素材やペプラムデザインのパンツドレスを選びましょう。
親族の結婚式
親族の結婚式では、フォーマル感の強いドレスを選びましょう。新郎新婦とともにゲストをお迎えする側のため、より上品で格式の高い服装が求められます。例えば、黒やグレーなどのシックなカラー、光沢感のある素材のドレスがベストでしょう。
新郎新婦の母親の場合は、正礼装がマナーです。
最新トレンドのドレス
トレンドを取り入れることで、一気に垢ぬけたおしゃれな雰囲気が漂います。最新トレンドのドレスを3つご紹介しますので、ぜひ新しいドレスを買うときの参考にしてください。
透け感のあるロング丈のドレス
最初にご紹介するトレンドドレスは、透け感のあるロング丈のドレスです。レースやオーガンジーなど透け感のある生地は近年のトレンドであり、結婚式・披露宴においても人気です。
透け感が強すぎると結婚式・披露宴には不向きですが、レースやオーガンジーなどの程良い風合いであれば、いやらしい印象を与えることなく、清楚な雰囲気を演出できます。
デコルテ部分が透ける場合は、紐が見えてしまうこともあるため、ストラップレスの下着にしましょう。
肌なじみのよいくすみカラーのドレス
次に、肌なじみのよいくすみカラーのドレスも人気です。くすみカラーとは、グレーや水色の中間色であるペールブルー・ダークラベンダー・グレージュピンク・ピンクベージュなどが挙げられます。
くすみカラーが人気を集めている理由は、華やかでありながら上品さも演出できるためです。鮮やかな色味を避けたい場合は、くすみカラーのドレスを選びましょう。
大人っぽいダークトーンのドレス
最後にご紹介するトレンドドレスは、ダークトーンのドレスです。特に、ネイビーやグリーンなどのダークカラーは高い人気があります。大人な女性を演出しつつ、華やかさも表現できるためおすすめです。
ダークトーンのドレスは素材によっては重い印象を与えますので、チュールやレースなどで、軽やかな印象に仕上げることがおしゃれに仕上げるポイントです。
まとめ
結婚式・披露宴でのドレス選びは、マナーに配慮する必要がある分難しく、迷ってしまいますよね。しかし、ドレスマナーや新郎新婦との関係性やトレンドなどを意識することで、その場に適したドレスが分かります。
マナーを意識して、会場に華を添えるような、お祝いの場にふさわしい素敵なドレスを選びましょう。
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