省エネ・節電

アンペア変更の決め方!契約アンペアの目安・電気代・注意点を解説

契約アンペアは、家にある家電の総数ではなく、電気を多く使う時間帯に同時使用する家電を基準に検討します。契約アンペア制の料金プランでは、契約アンペアを上げると、家電を同時に使った際にアンペアブレーカー(電流制限器)が落ちにくくなります。反対に、契約アンペアを下げると、基本料金を抑えることができます。

ただし、ブレーカーが落ちる原因は契約アンペアだけではありません。安全ブレーカーの作動や漏電の可能性もあるため、落ちたブレーカーの種類を確認することが大切です。また、料金への影響、変更可否、工事の有無は、地域・電力会社・料金プラン・住居設備などによって異なります。

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くらひろ編集部
東京電力エナジーパートナー株式会社

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目次

アンペアとは?契約アンペア別の電気代目安

アンペア変更を検討する前に、契約アンペアの意味や、契約内容が電気料金にどう関わるかを把握しておくことが大切です。

ここでは契約アンペアについて、以下の3点を解説します。

それぞれ確認したうえで、アンペア変更の必要性を判断しましょう。

契約アンペアとは、同時に使える電流の上限の目安

アンペア(A)は電流の大きさを表す単位です。契約アンペアは、家庭で同時に使える電気の上限に関わります。契約アンペアが大きいほど、複数の家電を同時に使いやすくなります。

ただし、すべての地域・料金プランが契約アンペア制ではありません。契約アンペアによる料金区分を設けていない契約もあるため、検針票やWeb会員ページ、契約書類などで現在の契約内容を確認しましょう。確認できない場合は、電力会社へ問い合わせると安心です。

契約できるアンペア数の範囲は、電力会社や料金プランによって異なります。例えば、東京電力エナジーパートナーの「スタンダードS」では、アンペアブレーカー(電流制限器)またはスマートメーターにより、10アンペアから60アンペアの範囲で契約します[1]。60アンペアを超える容量を希望する場合は、主開閉器の容量に応じて契約するプランが対象となるため、契約先電力会社のカスタマーセンターへ相談しましょう[2]。

契約アンペア別の電気代目安

契約アンペア制の料金プランでは、契約アンペアに応じて基本料金が変わります。一般的に、契約アンペアが大きいほど、毎月の基本料金は高くなる傾向があります。

ただし、基本料金の単価や契約アンペアの設定は、電力会社・料金プラン・供給エリアによって異なります。参考として、東京電力エナジーパートナー「スタンダードS(関東エリア)」の基本料金は以下のとおりです。

契約アンペア基本料金(月額・税込)
10A311.75円
15A467.63円
20A623.50円
30A935.25円
40A1,247.00円
50A1,558.75円
60A1,870.50円

※東京電力エナジーパートナー「スタンダードS(関東エリア)[1]」の基本料金です(2026年9月16日時点)。基本料金は10Aにつき311.75円(税込)として算出しています。最新の単価は料金プランのページでご確認ください。

関西・中国・四国・沖縄エリアでは、契約アンペア制ではなく、一定の電気使用量までを含んだ最低料金が設定される「最低料金制」の料金プランがあります。ただし、同じエリア内でも電力会社や料金プランによって料金体系は異なります。地域だけで判断せず、現在の契約内容を確認しましょう。

また、電気料金は基本料金または最低料金だけで決まるわけではありません。電力量料金、燃料費調整額、再生可能エネルギー発電促進賦課金なども請求額に影響します。そのため、契約アンペアを下げても、請求額全体が基本料金の差額と同じだけ下がるとは限りません。

上表はあくまで一例です。契約アンペアごとの基本料金や電力量料金の単価は電力会社・料金プランによって異なるため、まずはご契約中の電力会社の料金表を確認しましょう。東京電力エナジーパートナーをご契約の場合は、電気料金プラン一覧から各プランの詳細を確認できます。

東京電力エナジーパートナーの電気料金プランはこちら

現在の契約アンペアを確認する方法

現在の契約アンペアは、検針票、電力会社のWeb会員ページ、契約書類などで確認できます。また、契約アンペア制の料金プランで、分電盤にアンペアブレーカーが設置されている場合は、表示されている数字やブレーカーの色から確認できることがあります。

※アンペアブレーカーではなく、スマートメーターでご契約アンペアを設定している場合は、アンペアブレーカーが設置されていないことがあります。

ただし、分電盤の表示だけでは料金プランや契約方式まで判断が難しいです。不明な場合は、契約先電力会社に「現在の契約アンペアまたは契約容量」「料金プラン」「変更時の条件」を確認しましょう。

分電盤のイラスト

契約アンペアの決め方:「同時使用する家電」で考える

契約アンペアは、家にあるすべての家電の消費電力を合計して決めるものではありません。生活のなかで同時に使う可能性が高い家電を洗い出し、最も使用が重なる時間帯を基準に考えることが大切です。適切な契約アンペアを判断するため、主に以下のポイントを確認しましょう。[3]

それぞれ詳しく見ていきましょう。

家電の消費電力から必要な契約アンペアを考える

電流の目安は、次の式で計算できます。

電流(A)=消費電力(W)÷ 電圧(V)

一般家庭では100Vの家電が多い一方、エアコンやIHクッキングヒーターなどには200Vの機器もあります。製品の定格電圧を確認して計算しましょう。

例えば、電子レンジ1,500Wを100Vで使う場合、計算上の目安は約15Aです[4]。エアコンやドライヤーなどと同時に使う場合は、合計したアンペア数を確認しましょう。ただし、家電の消費電力は機種や運転状況で変わります。契約変更前には、本体ラベル、取扱説明書、メーカー公式サイトの表示を確認してください。

家電別のアンペア数の目安

以下は一般的な目安です。家電単体の数値ではなく、同時に使う組み合わせで考えることが重要です。[4]

電気機器消費電力の目安アンペアの目安
エアコン(インバータ・冷房時10畳用平均)冷房580W/暖房660W冷房5.8A/暖房6.6A(立ち上がり時は冷房14A・暖房20A)
テレビ(液晶42型)210W2.1A
冷蔵庫(450Lクラス)250W2.5A
電子レンジ(30Lクラス)1,500W15A
IHジャー炊飯器(5.5合・炊飯時)1,300W13A
食器洗い乾燥機(100V卓上タイプ)1,300W13A
ドラム式洗濯乾燥機(洗濯・脱水容量9kg)洗濯時200W/乾燥時1,300W洗濯時2A/乾燥時13A
ヘアードライヤー1,200W12A
掃除機弱200W/強1,000W弱2A/強10A
IHクッキングヒーター(200V)200V用のため100V換算の対象外20~30A(最大使用時58A)

※表の内容は東京電力エナジーパートナー「主な電気機器のアンペアの目安」をもとに作成しています[4]。消費電力は100V用の機器について「アンペアの目安×100V」で換算した概算です。エアコンやIHクッキングヒーターは使用状況や機種によって消費電力が変わりやすいため、上記はいずれも目安として扱い、正確な値は製品表示を確認してください。

世帯人数・暮らし方別:契約アンペアの目安

世帯人数は検討材料の一つですが、人数だけで決めるのは避けましょう。一般的な目安は以下のとおりです。

契約アンペア世帯・暮らし方の目安変更前に確認したい点
20A~30A一人暮らしで検討されることが多い冷暖房・電子レンジ・ドライヤーが重ならないか
30A~40A二人暮らしで検討されることが多い調理家電と冷暖房の同時使用
40A~60A3~4人以上の世帯で検討されることが多いピーク時間帯の使用状況、設備上変更できるか

※上記は一般的な目安であり、全国共通の基準ではありません。

IHクッキングヒーター、エコキュート、複数台のエアコン、在宅勤務用のPC・モニターなどを使う場合は、少人数世帯でもより大きな容量が必要になることがあります。世帯人数に加え、ピーク時に同時使用する家電を確認して判断しましょう。

生活シーン別に「最も電気を使う時間帯」を確認する

次のように、家電の使用が重なる場面を書き出すと判断しやすくなります。

  • 朝:エアコン、電子レンジ、ドライヤー
  • 夜:IHクッキングヒーター、炊飯器、食洗機、エアコン
  • 在宅勤務中:PC、モニター、エアコン、電子レンジ

夏・冬の冷暖房使用時や、家族が帰宅する時間帯は電気の使用量が増える傾向があります。年間を通じて最も多く電気を使う場面を基準に、必要な契約アンペアを判断しましょう。

迷ったときは、現在の不便さと今後の生活変化で判断する

契約アンペアを変更すべきか迷う場合は、「現在の不便さ」と「今後の生活変化」の2点で考えると判断しやすくなります。

現在ブレーカーが落ちておらず、家電を同時に使っても支障がないのであれば、安易に契約アンペアを上げる必要はありません。一方、大型家電の購入、家族の増加、在宅勤務の開始などの予定がある場合は、変化後の使い方を想定して検討しましょう。

契約アンペアを下げる場合は、夏・冬の冷暖房使用時や夕食の準備時間など、電気の使用量が増える時間帯に支障が出ないかを必ず確認してください。

アンペア変更を検討するべき3つのケース

アンペア変更が必要かどうかは、ブレーカーが作動する状況や家族構成・使用する家電の変化、現在の料金プランなどから判断します。とくに、次のようなケースでは契約アンペアの見直しを検討するとよいでしょう。

  1. 家電を同時に使うとアンペアブレーカー(電流制限器)が落ちる
  2. 引越し・家族構成の変化・大型家電の導入があった
  3. 電気の基本料金を見直したい

それぞれのケースで、契約アンペアを見直すべきか判断するポイントを確認しましょう。

1. 家電を同時に使うとアンペアブレーカー(電流制限器)が落ちる

エアコン、電子レンジ、ドライヤーなどを同時に使うと家全体の電気が止まり、アンペアブレーカーが作動している場合は、契約アンペアが電気の使用状況に合っていない可能性があります。

ただし、特定の部屋や回路だけで電気が止まる場合は、安全ブレーカーの作動や回路への負荷集中が考えられます。まずは、どのブレーカーが落ちたのかを確認してください。

※アンペアブレーカーではなく、スマートメーターでご契約アンペアを設定している場合は、スマートメーターの内蔵開閉器が遮断動作します。(10秒程度で自動復帰します。)

分電盤のブレーカーを確認・操作する様子

2. 引越し・家族構成の変化・大型家電の導入があった

一人暮らしから同居・子育て世帯への変化、在宅勤務の開始、IHクッキングヒーター・食洗機・衣類乾燥機の導入やエアコンの増設などがあると、同時に使う電力量が増えることがあります。

とくにオール電化住宅では、調理・給湯・暖房を電気でまかなうため、電気の使い方が変わりやすくなります。生活の変化後にピーク時の使い方を確認し、必要に応じて契約内容を見直しましょう。

3. 電気の基本料金を見直したい

先述したように、契約アンペア制の料金プランでは、契約アンペアによって基本料金が変わります。そのため、現在の電気の使い方に対して契約アンペアが大きすぎる場合は、契約アンペアを見直すことで基本料金を抑えられる可能性があります。

ただし、電気料金は基本料金だけで決まるわけではありません。電力量料金、燃料費調整額、再生可能エネルギー発電促進賦課金なども含めて、現在の契約内容全体を確認することが大切です。また、契約アンペアを下げた結果、家電を同時に使ったときにアンペアブレーカーが落ちやすくなる場合は、かえって生活に支障が出るおそれがあります。

契約アンペアの見直しとあわせて、ご自身の生活スタイルや電気の使用状況に合った料金プランを選ぶことも、電気料金を抑えるためのポイントです。例えば、日中の在宅時間が長い方向け、夜間の使用量が多い方向け、オール電化住宅向けなど、電力会社ごとにさまざまな料金プランが用意されています。ご家庭の電気の使い方に合ったプランを選ぶことで、電気料金を抑えられる可能性があります。

東京電力エナジーパートナーをご契約の場合は、以下のページでプランごとの基本料金や特徴を比較できます。

東京電力エナジーパートナーの電気料金プランはこちら

アンペア変更で注意したいポイント

アンペア変更では、基本料金を抑えられる可能性がある一方、契約アンペアを下げすぎると家電を同時に使ったときにアンペアブレーカーが落ちやすくなります。また、住居や設備の状況によっては、希望どおりに変更できない場合もあります。変更前には、主に以下の3点を確認しましょう。

契約アンペアを変更する前に、それぞれの注意点を確認しておきましょう。

契約アンペアを下げすぎるとアンペアブレーカーが落ちやすくなる

節約目的で契約アンペアを下げる場合も、夏・冬の冷暖房使用時、夕食準備、洗濯乾燥の時間帯に問題がないか確認しましょう。使用状況に対して契約アンペアが小さすぎると、同時使用を控える必要が生じ、かえって生活の不便が増えることがあります。

アンペア変更は電気料金と一度に使える家電の量に影響する

契約アンペア制の料金プランでは、契約アンペアを上げると基本料金が上がる可能性があり、下げると基本料金を抑えられます。同時に、一度に使える家電の組み合わせにもかかわります。

料金だけでなく、調理・冷暖房・家事を無理なく行えるかを確認し、両方のバランスで選びましょう。

物件や設備によっては希望の契約アンペアに変更できない場合がある

賃貸住宅や集合住宅では、契約アンペアの変更にあたり、管理会社や大家への確認が必要になる場合があります。また、分電盤や引込設備、建物全体の設備状況によっては、希望する契約アンペアに変更できないことや、工事が必要になることもあります。

工事が必要な場合は、専門業者に依頼しましょう。

ブレーカーが落ちたらアンペア変更?まず確認したいこと

ブレーカーが落ちた場合、必ずしも契約アンペアを変更すれば解決するとは限りません。作動したブレーカーの種類によって原因や対応が異なるため、まずはどのブレーカーが作動したかを確認することが大切です。

確認したいポイントは以下の4つです。

作動したブレーカーごとに、原因と対処の考え方を見ていきましょう。

アンペアブレーカー・漏電ブレーカー・安全ブレーカーの役割

分電盤に設置されているブレーカーの種類や名称、構成は、住宅の設備や地域によって異なります。代表的なブレーカーの役割は以下のとおりです。[5]

種類主な役割作動時に考えること
アンペアブレーカー(電流制限器)
※設置されている場合
契約電流を超えた際に電気を止める家全体での同時使用量、契約アンペア
漏電ブレーカー
(漏電遮断器)
漏電などの異常を検知して電気を止める配線・コンセント・家電の異常の可能性
安全ブレーカー
(配線用遮断器)
特定回路の過電流を防ぐ特定の部屋・コンセント回路への負荷集中

「ブレーカーが落ちた=必ずアンペア変更が必要」ではありません。まずは、どの種類のブレーカーが作動したのかを確認しましょう。

分電盤のアンペアブレーカー・漏電ブレーカー・安全ブレーカーの位置と役割

※実際の分電盤やブレーカーの形状はご家庭によって異なります。

※アンペアブレーカーではなく、スマートメーターでご契約アンペアを設定している場合や、契約アンペア制の料金プランではない場合など、アンペアブレーカーが設置されていないことがあります。

アンペアブレーカーが落ちる場合:契約アンペア不足の可能性

同時使用のタイミングでアンペアブレーカーが作動し、使用する家電を減らすと改善する場合は、契約アンペア不足の可能性があります。使い過ぎたタイミングが明確か、同時使用を減らして改善するかを確認しましょう。

頻度が高い場合は、ピーク時の使用家電と契約内容を確認し、契約先電力会社に相談しましょう。

漏電ブレーカーが落ちる場合:漏電の可能性(電気設備の点検を優先する)

漏電ブレーカーが繰り返し作動する場合は、漏電の可能性があるため、安易に復旧を繰り返さないでください。安全確認と点検を優先しましょう。

焦げ臭い、コンセントが熱い、特定の電気機器やコンセントを使用すると何度も漏電ブレーカーが作動するなどの異常がある場合は使用を控え、電力会社または電気工事店へ相談してください。

安全ブレーカーが落ちる場合:特定の回路で電気を使い過ぎている可能性

キッチンや居室など、特定の場所だけで電気が使えなくなった場合は、その場所の回路に電気が集中している可能性があります。タコ足配線や、同じ回路に電子レンジ・電気ケトルなどを集中させていないか確認してください。

一般的なコンセントは1口あたり合計1,500Wまで[6]、安全ブレーカー1つあたり20A(100Vで約2,000W)までが目安とされています[5]。同じ回路で使う機器の消費電力を確認し、同時に使用する機器を減らしたり、別の回路のコンセントを使うようにしたりして負荷を分散させましょう。

アンペア変更前に確認したい4つのポイント

アンペア変更を申し込む前には、現在の契約内容だけでなく、分電盤などの設備状況や賃貸住宅での変更可否、費用・工事の条件も確認することが大切です。

変更後の想定外を防ぐため、以下の点を確認しましょう。

  1. 現在の契約アンペア・料金プラン
  2. 分電盤・アンペアブレーカーの種類
  3. 賃貸住宅・集合住宅での変更可否
  4. 変更費用・工事・再変更条件

申し込み前に確認したい内容を、それぞれ詳しく解説します。

1. 現在の契約アンペア・料金プラン

検針票、Web会員ページ、契約書類で、契約アンペアまたは契約容量と料金プランを確認します。契約アンペア制か、別の契約容量方式かも確認しましょう。

2. 分電盤・アンペアブレーカーの種類

分電盤にアンペアブレーカー、漏電ブレーカー、安全ブレーカーのどれがあるかを確認します。スマートメーターの設置状況など、設備により対応方法が異なるため、判断に迷う場合は契約先電力会社へ相談してください。[2][5]

3. 賃貸住宅・集合住宅での変更可否

賃貸住宅や集合住宅では、賃貸借契約や建物の設備条件が関係する場合があります。共用設備や建物全体の契約条件に影響するケースもあるため、分電盤の交換や工事を伴う可能性があるときは、管理会社・大家へ事前に相談しましょう。

4. 変更費用・工事・再変更条件

アンペアブレーカーが分電盤に設置されている場合は、アンペアブレーカーの取り外しにともない、停電を伴う作業が発生します[2]。一方で、アンペアブレーカーが設置されておらず、スマートメーターで契約アンペアを設定している場合は、遠隔で契約アンペアを変更できる場合があります。

なお、契約アンペアの変更自体に費用はかからないのが一般的です。ただし、契約内容や電気設備の状況によっては、電気工事店による工事が必要になる場合もあり、その際は工事に対する費用が発生することがあります。

契約アンペア変更後の再変更条件も電力会社・料金プランにより異なるため、申し込み前に契約先電力会社へ確認しましょう。

アンペア変更の手続きの流れ

アンペア変更は、必要な容量を検討したうえで契約先の電力会社へ申し込む流れです。

  1. 現在の契約アンペア・料金プラン・設備を確認する
  2. 同時使用する家電を踏まえて希望する契約アンペアを決める
  3. 契約中の電力会社へ変更可否を確認し、申し込む
  4. 必要に応じて送配電事業者や電気工事店による設備確認・工事が行われる
  5. 変更後、ブレーカーが落ちないか、料金にどう影響したかを確認する

手続き方法、立ち会いの要否、変更までの期間、費用は、電力会社や設備状況によって異なります。事前に、ご契約中の電力会社の対象エリアと契約条件を確認してください。

東京電力エナジーパートナーで、契約アンペア制の料金プランをご契約の場合は、インターネットから24時間お手続きができます。

アンペア変更のお手続きはこちら

アンペア変更に関するよくある質問

アンペア変更では、電気料金への影響、適切な契約アンペア、ブレーカーが落ちる場合の対処、賃貸住宅での変更可否など、事前に確認したい点が多くあります。よくある質問と回答をまとめました。

それぞれの質問について、順に回答します。

契約アンペアを変更すると電気代は安くなりますか?

契約アンペア制の料金プランでは、契約アンペアを下げることで基本料金が下がります。

ただし、電力量料金、燃料費調整額、再生可能エネルギー発電促進賦課金なども請求額に影響するため、必ずしも電気代全体が同額だけ下がるとは限りません。契約中の料金プランを確認しましょう。

契約アンペアは何Aを選べばよいですか?

一般的に、一人暮らしでは20A~30A、二人暮らしでは30A~40A、3~4人以上の世帯では40A~60Aが目安とされています。

ただし、世帯人数だけでなく、家電を同時に使う場面と製品ごとの消費電力を確認して判断してください。IHクッキングヒーターやエアコン複数台を使う家庭では、より大きな契約容量が必要な場合があります。

ブレーカーが落ちたら、契約アンペアを上げるべきですか?

落ちたのがアンペアブレーカー(電流制限器)なら、契約アンペア不足の可能性があります。

一方、安全ブレーカーや漏電ブレーカーが落ちた場合は、特定の回路の使い過ぎや設備・家電の異常が原因の可能性があり、アンペア変更だけでは解決しないことがあります。

アンペア変更に工事は必要ですか?

工事不要で変更できる場合もありますが、分電盤や電気設備の状況によって工事や立ち会いが必要になることがあります。

関東(東京電力)エリアでは、アンペアブレーカーの取り換え工事・交換は東京電力パワーグリッドが行います。変更後の契約アンペアが10~60Aの範囲であれば、原則として無料で変更できます。

なお、現在アンペアブレーカーが設定されている場合は、アンペアブレーカーの取り外し工事を行い、変更後はスマートメーターで契約アンペアを設定します。工事中は10~15分程度の停電が発生するため、あらかじめ確認しておきましょう。

詳細は契約中の電力会社へ確認してください。[2]

賃貸住宅でもアンペア変更はできますか?

変更できる場合があります。

ただし、設備や賃貸借契約の条件によっては、管理会社・大家への確認が必要です。とくに分電盤の交換や工事を伴う場合は、事前に相談しましょう。

契約アンペアを下げた後、また上げることはできますか?

電力会社によっては、アンペア変更後、一定期間は再変更できない場合があります。

電気の契約は年間契約が一般的なため、多くの電力会社では、夏や冬だけアンペア数を上げるといった季節的な変更を受け付けていません。契約アンペアは1年のうち最も多く電気を使う時期に合わせて設定する考え方があるためです。[6]

契約アンペアを下げる際は、現在の電気の使い方だけでなく、冷暖房を多く使う季節や今後の家電購入予定も考慮しましょう。再変更の可否や条件は、電力会社・料金プランによって異なるため、申し込み前に契約中の電力会社へ確認することをおすすめします。

オール電化住宅でもアンペア変更はできますか?

契約方式や設備によって異なります。

IHクッキングヒーター、エコキュート、床暖房などを使用する住宅では大きな電気容量が必要になることがあるため、自己判断で下げず、契約先の電力会社に相談してください。

まとめ

アンペア変更は、世帯人数だけではなく、電気を多く使う時間帯と同時に使用する家電を基準に判断します。契約アンペアを上げればアンペアブレーカーが落ちにくくなり、下げることで基本料金を抑えられます。

ただし、電気が止まる原因は契約アンペア不足だけではありません。安全ブレーカーが作動する場合は特定の回路への負荷集中、漏電ブレーカーが作動する場合は設備や家電の異常が疑われるため、原因を切り分けることが重要です。

迷ったときは、次の流れで判断しましょう。

  1. 現在の契約アンペアと料金プランを確認する
  2. 家電を同時に使う場面を洗い出す
  3. 落ちたブレーカーの種類と頻度を確認する
  4. 賃貸か持ち家か、分電盤などの設備状況を確認する
  5. 契約中の電力会社に、変更可否・料金・工事の有無を確認する

自宅に合わない契約アンペアを選ぶと、節約につながらなかったり、ブレーカーが頻繁に落ちたりすることがあります。現在の暮らし方と今後の家電利用も踏まえ、無理のない契約内容を選びましょう。

  1. 東京電力エナジーパートナー:
    スタンダードS(関東エリア)
  2. 東京電力エナジーパートナー:
    ご契約アンペアの選び方
  3. 東京電力エナジーパートナー:
    わが家のアンペアチェック
  4. 東京電力エナジーパートナー:
    主な電気機器のアンペアの目安
  5. 東京電力パワーグリッド:
    分電盤
  6. 公益社団法人 東京電気管理技術者協会:
    電気安全に関するQ&A Q8 どうしてブレーカーは落ちるの?

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