災害が多いからこそ備えが重要! ご家庭でも防災グッズでしっかり対策
地震に津波、台風、土砂災害など、日本は非常に災害が多い国です。いざ避難しなければならない時になってから、いろいろと物を持ち出せるとは限りません。
大切なのは、必要な物を素早く持ち出せるように準備しておくこと。ご家庭でも事前に必要な防災グッズを検討し、災害に備えましょう。
目次 [CLOSE]
大切なのは災害への備え、事前にチェックしておきたい4点は
家具は固定してありますか
過去の震災では、食器棚や本棚などの家具が倒れて人が下敷きになったり、出入り口をふさぐということが起きました。
「大地震が起きたら大きな家具は倒れる」ものだということを念頭において、家の中の大型家具の転倒防止策をとっておきましょう。天井との間に立てる突っ張り棒や転倒防止ベルト、プレートなどがあります。
また、家具が倒れた時に出入り口がふさがらないよう、家具の向きにも注意しましょう。
ガラスや食器などの割れ物で家の中を歩く際に怪我をするかもしれないので、スリッパや懐中電灯も準備しておくことも大切です。
非常用の防災グッズはありますか
何らかの災害に被災した場合、自宅に帰れる状況でなければ避難所などで避難生活を送ることになります。非常時に必要となるものを事前に非常用持ち出しバッグに詰めておいて、危険が迫ったらすぐ持ち出せるようにしておきましょう。
また、被災すると意外に困るのがお金です。お札だけではなく小銭を余分に用意しておきましょう。
家族の安否確認方法は決まっていますか
家族が別々の場所にいる時に災害が起きた時、お互いにどのように安否を確認するかも、あらかじめ決めておきましょう。
災害用伝言ダイヤル
局番なしの「171」に電話をかけると、災害にあった地域の固定電話や携帯電話の電話番号あてに伝言を録音できます。電話番号を知っている家族などが伝言の再生・録音ができるというサービスです。
災害用伝言板
こちらは被災地からのみ伝言を登録できるサービスです。携帯電話やPHS、スマートフォンなどで、通信会社のサイトか専用アプリを使ってアクセスできます。被災者が伝言をテキストで登録するもので、最大10件伝言を残せます。
被災者の家族や友人などが確認する場合は、同じ通信会社のサイトや専用アプリからアクセスし、安否を知りたい相手の電話番号を入力すれば伝言を確認できます。
避難場所や避難経路は確認済みですか
災害が起きてから、どこに避難したらいいかわからない、となってしまっては命にかかわる可能性があります。また、避難といっても地震と津波、火山噴火と洪水では避難すべき場所も違ってくるものです。
自治体のウェブサイトや、国土交通省のハザードマップポータルサイトには、ハザードマップだけではなく防災マップなどがあります。お住まいになっている地域の避難場所や避難路を、普段から確認しておくようにしましょう。
最低限用意しておきたい防災グッズ
飲料水・食品
どちらも最低限、家族の人数×3日分の用意が必要です。特に水は、1人当たり1日3リットル必要です。大きな災害を想定するなら、1週間分の備蓄をしましょう。
食品は栄養補助食品や缶詰、乾パンなど、なるべく軽く、長期間保存出来て手をかけなくてもすぐ食べられるものを中心にしましょう。また、アメやチョコレートもカロリーが高く、おいしいので避難生活で役立ちます。
食品はもちろん、水にも消費期限があります。備蓄は定期的に見直して、使わなかったものは日常で消費して入れ替えをしておきましょう。
照明器具(懐中電灯・電池、手回し充電器等)
懐中電灯は家族の人数分あると安心です。また、予備の乾電池や手回し充電器などがあればよいですが、万一に備えてろうそくも準備しておきましょう。
電池は定期的にチェックして取り換えが必要です。いざという時に電池が切れている、ということのないように注意しましょう。
通信機器(ラジオ、ポータブル電源等)
被災して電力などのライフラインが止まった場合は、携帯電話やスマートフォンの充電が切れると、情報収集ができなくなります。いざという時のアイテムとして、ラジオやポータブル電源などを用意しておきましょう。
防災装備(カッパ、ヘルメット、防寒具等)
災害時に頭を守るためのヘルメットや防災ずきんなどです。
また、雨が降った時のためにカッパがあると便利ですし、防寒の役にも立ちます。
救急用品(止血パッド・包帯、ばんそうこう、消毒液、常備薬等)
被災時、倒壊した家屋や家具などで怪我をする可能性があるので、止血パッドや消毒液、包帯があると対処できるので用意しておきましょう。日常的に飲んでいる薬がある場合は、それも救急用品として入れておきましょう。とはいえ、薬は使用期限があるので、定期的に見直して入れ替えしましょう。
生活用品(マスク、軍手、毛布、火起こしグッズ、簡易トイレ等)
コロナ禍でなくとも、避難所はたくさんの人が集まるため、マスクはあったほうが安心です。軍手や火起こしグッズ、缶切り、毛布などは家屋に被害があった場合に重要になります。
場合によってはトイレも使えなくなるかもしれませんから、簡易トイレは準備しておきたいものの1つです。災害時に動きやすい服があると役立ちますし、寒冷地では使い捨てカイロなども入れておきましょう。
家族構成によって必要なものは変わる
乳幼児がいるご家庭編
乳幼児がいる家庭では、通常の防災グッズに加えておむつやおしりふき、ミルクや哺乳瓶、ウェットティッシュなどが必要です。特に着替えは多めに用意しておきましょう。
高齢者がいるご家庭編
高齢者や介護が必要な家族がいる場合、飲んでいる薬や老眼鏡、杖、大人用のおむつなどの備蓄が必要です。乳幼児同様に着替えも余分に準備があると安心です。
避難生活が長引く場合に備え、高齢でも食べやすい非常食を用意しましょう。
女性がいるご家庭編
女性はブラつきのキャミソールなど肌着の用意と、余裕を持って2周期分ぐらいの生理用品も準備しておきましょう。あとは、水のいらないシャンプーなどがあると便利です。
また、幼児と同様に、万一危険な事態に陥った時のための防犯ブザーも用意しておきたいところです。
ペットがいるご家庭編(迷子札、ペットフード、ペットシーツ、ケージ等)
ペットと一緒に避難するためにはケージも用意して、普段からペットが安心して入れるように予行演習をしておきましょう。ペットフードにペットシーツ、リードは最低限必要で、食器や水の容器もあると安心です。
あと、万一に備えた迷子札と、探す時のためのペットの写真があると、より安心です。
ライフラインが止まった時に活躍する防災グッズ
電気が止まったら―ランタン、モバイルバッテリー
避難生活を送る上で、ランタンがあるととても便利です。スマートフォンでもある程度の範囲を照らすことはできますが、やはりランタンの方が明るさも調節できて長持ちします。また、ろうそくの火と違って倒れても安全な点もメリットです。
スマートフォンやちょっとした電化製品の充電のために、モバイルバッテリーも準備しておきたいグッズです。自家用車がある場合は、車のシガーソケット充電器もいいでしょう。現代の家庭にとっては必須の備えといえます。
水道が止まったらー飲用水の備蓄、水バッグ
災害時に水道が止まったら、給水車から飲料水を運ばなくてはならないため、水のタンクかバッグが必要です。バッグの場合は折り畳みだと、普段場所をとらず便利です。
また、飲み水だけでなくトイレや手洗い、洗濯などにも水が必要になるので、用途別に用意があると安心です。
ガスが止まったら―カセットコンロ、湯沸かしヒーター
日常でも使えるカセットコンロは必需品で、常備しておきたいところです。夏はともかく寒い時期に被災した場合は、食べ物を温められるカセットコンロがあるだけでずいぶん避難生活が違ってくるでしょう。
湯沸かしヒーターは電気でお湯を沸かすことができ、携帯できる点がメリットです。また、お湯を沸かせることは被災時に衛生面からいっても重要です。
生き残ることが最優先! 防災グッズできちんと災害に備えましょう
防災グッズはもちろん必要ですが、今住んでいるところでどんな災害にあうことが考えられるかをしっかり想定しておく必要があります。 防災グッズはもちろん必要ですが、今住んでいるところでどんな災害にあうことが考えられるかをしっかり想定しておくことが必要になってきます。
家の中で怪我をしないためにも家具の固定は必ずやっておきたいところです。食品や水の消費期限や医薬品、乾電池の取り換え時にも注意しましょう。 家の中で怪我をしないためにも家具の固定は必ずやっておきたいところです。食品や水の消費期限や医薬品、乾電池の取り換え時にも注意しましょう。
誰もは災害には遭遇したくありませんが、危険を想定して、常に万全の態勢で備えておきたいものです。
参考:首相官邸 災害に対するご家庭での備え~これだけは準備しておこう!~
参考:総務省消防庁 地震による家具の転倒を防ぐには
参考:政府広報オンライン 災害時に命を守る一人一人の防災対策
参考:総務省消防庁 地震などの災害に備えて
参考:総務省消防庁 非常用持出品チェックシート(PDF)
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