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教えて家電王!家電にまつわるアレコレを、家電王がお答えします~Vol.3 慌ただしい家族の生活を応援してくれるお助け家電とは?~

幸せだけどいそがしい子どものいる生活。大人だけの生活ならば、食事は外で、洗濯は週末まとめて…など、自分たちのペースで生活することもできますが、子どもがいるとそうはいきません。料理に掃除、洗濯と、毎日が家事の連続。そこで今回は、山積みの家事をラクにしてくれるお助け家電を、家電王こと中村さんに教えていただきました。

教えてくれる人

中村 剛(なかむら つよし)さん

中村 剛
(なかむら つよし)さん

東京電力エナジーパートナー株式会社 勤務
2002年に『TVチャンピオン』スーパー家電通選手権で優勝し、銀座にて体験型ショールーム「くらしのラボ」の開設と運営に従事。現在は“家電王”として動画マガジン『くらしのラボ』をFacebookとYouTubeで毎週配信しているほか、テレビや雑誌、新聞などの様々なメディアで暮らしに役立つ情報を発信している。無類のネコ好き!

料理は“ほったらかし家電”に任すべし!

最近各社が力をいれている電気調理鍋はとても便利です。材料を鍋に入れ、スイッチを押せば自動的に料理ができあがる、というのが基本的な機能なのですが、それぞれの製品に特徴があるので、自分にあった調理家電を選びましょう。今回は、シロカの電気圧力鍋「おうちシェフPRO」とシャープの水なし自動調理鍋「ヘルシオ ホットクック」をご紹介します。

時短料理も低温調理もこなす優れもの。シロカ電気圧力鍋「おうちシェフPRO」

シロカから発売されている「おうちシェフPRO」。炊飯器のようなころんとしたフォルムがかわいらしい電気圧力鍋です。

使用方法はとても簡単。食材を切って、調味料などとともに専用鍋に入れ、スイッチを入れるだけ。あとは待っていれば料理が完成します。

圧力調理を得意とし、通常は数時間煮込まなくてはならない豚の角煮も50分ほどで箸でほろりと崩れるほど柔らかくなります。これは新たに搭載された「一定高圧力×自動減圧機能」のスマートプレッシャー技術のおかげです。

これがあれば、平日帰宅してからでも煮込み料理や煮物といった、時間のかかる料理を食卓に登場させることも可能。しかも調理中は火加減を見たり、水を足したりする手間がないので、その時間は完全に別の作業ができるのです。もう一品作ったり、洗濯をしたり、子どもの勉強を見るといった時間も確保できますね。

圧力調理だけでなく、50℃~75℃を保つ低温調理、沸騰させない95℃で調理するスロー調理機能なども搭載し、蒸し鶏やローストビーフもしっとり美味しく仕上がります。

また、200℃に設定して食材を炒めることも。食材を炒めてから煮込むカレーなどの料理もこれ1台でできてしまうんですよ。

炊飯も得意ですよ。おこわや玄米などもふっくらおいしく炊き上がります。
オートメニューは豚汁からミネストローネ、牛すじカレーやカオマンガイまで全部で83種類用意され、多彩な料理が作れるのが魅力です。

料理時間をシフトできる、シャープ 水なし自動調理鍋「ヘルシオ ホットクック」

シャープの「ヘルシオ ホットクック」も話題ですね。「ホットクック」は圧力鍋ではありません。この商品の基本コンセプトは料理時間のシフト。できあがりまでをすべて任せて調理にかかる時間を別の作業に使ったり、都合の良い時間に下準備をしておいて、設定した時間に調理を完了させるといった、時間をコントロールすることができる製品です。

その機能を強化するべく2021年の最新機種では「まぜ技」がバージョンアップされました。
(注:バージョンアップしたのは、KN-HW24GとKN-HW16Gのみ。)
例えばポテトサラダを作るとき、従来機では食材を加熱してくれるだけで、仕上げは人間がマッシャーで潰すなどの作業が必要でした。しかし最新機種では、食材の加熱から潰しまでホットクックが自動で行ってくれるので、本当に手間いらず!蓋を開ければ完成したポテトサラダが待っているんです。

最新の機種では、生クリームの泡立てもできるようになり、お菓子作りのレパートリーが増えました。混ぜるという機能はかなり重要で、例えば煮物なども調理中に混ぜてくれることによって加熱や味のムラがなくなります。もちろん、混ぜる強さは「ホットクック」が自動で制御。柔らかい食材は優しく混ぜるので、食材が崩れてしまう心配もありません。

また無線LANにつなぐことによって、メニューのレパートリーがどんどん増えるのも特徴です。これまで調理家電を使っても、メニューがマンネリになってしまい徐々に使わなくなるという経験をした方も多いかもしれません。ですが「COCORO KITCHEN」レシピサービスにアクセスすれば、そんな心配はなくなります。レシピは随時追加されていくので新しいレシピにチャレンジできるし「使いこなし度」に応じてAIがレシピを提案してくれるのもユニークなサービス。「はじめましてレベル」から「神レベル」までランクが設けられており、それぞれのレベルに応じて挑戦したいメニューが表示されます。

「ホットクック」は、朝、出かける前に仕込んでおいて、帰宅時に合わせて料理を完成させるといった、予約調理にも活躍。最大15時間までの予約調理ができるんです(一部メニューをのぞく)。食材を入れっぱなしで放置すると、腐敗などが心配という方もいるかもしれませんが「ホットクック」は一度鍋の中の温度を上げて火を通します。そして設定時間になるまで鍋の中の温度を自動で調整し、できあがり時間に合わせて調理するので安全なのです。

最新の機種はコンパクトになり、家庭のキッチンにも導入しやすくなりました。料理時間を置き換えて、自由時間を増やしてみてはいかがでしょうか。

洗濯機は乾燥機能付きのものを選ぶべし

特に小さな子どものいる家庭では、大量の洗濯物が出るので乾燥機能付き洗濯機が便利です。洗濯で大変なのって、洗濯そのものより、干したり取り込んだり、アイロン掛けという作業ですよね。

かつてはなんとなく天日干しこそがベストだというイメージがありましたが、花粉症や大気汚染といったリスクも意識される最近では、乾燥機を使ってしっかり乾かすという方も増えています。最近のドラム式洗濯乾燥機は性能が向上し、洗剤・柔軟剤の自動投入や、しわの防止機能、除菌機能付きのものなど多機能です。洗剤、柔軟剤の自動投入は地味に聞こえますが、かなり便利な機能です。あらかじめ使用する洗剤や柔軟剤をセットしておけば、あとは洗濯機が洗濯物の重さを量って自動的に洗剤の量を計算してくれるんです。1回ずつ計る手間が省けるだけでなく、洗剤の入れすぎも防げます。
では、以下におすすめの洗濯機をご紹介します。

洗剤のトリプルタンクを備えた、省エネハイスペックモデル

パナソニックから発売されるドラム式洗濯乾燥機。洗剤などの自動投入機能を備えた機種ですが、通常の洗濯機が、洗剤、柔軟剤の2つのタンクを備えているのに対し、こちらはおしゃれ着洗剤も含めた3つの洗剤タンクを備えているのが特徴です。

乾燥機能では、大量の風を直接衣類にあてて乾かす「はやふわ乾燥 ヒートポンプ」を採用。しわを防ぐだけでなく、省エネ性も高く、同社の従来のヒーター式ドラムと比べ、電気代と水代を合わせて年間約1万9000円が節約できます。

また「スマホで洗濯」というアプリと連動しており、アプリから洗濯中のステータスが確認できたり、洗濯開始の設定ができたり。また、洗剤の残量が少なくなるとアラートを出してくれ、オンラインで洗剤を購入することもできます。

上質な家具のような“映える”洗濯機

これまでデザイン面で特に優れた洗濯機ってあまりなかったのですが、12月に発売になるパナソニックのキューブルシリーズは、おもわずSNSにあげたくなる洗練されたデザインが目を引きますが、実際にSNSを見るとおしゃれな写真が多数投稿されていますよ。

洗濯機の凸凹を減らしフラットにすることでまるでスタイリッシュな家具のような佇まい。隠しておきたかった洗濯機を、インテリアの一部となる存在に昇格させました。
洗剤の自動投入、スマホアプリと連動した「スマホで洗濯」など最新の機能を搭載しています。

コンパクトで大容量がウリのまっ直ぐドラム

AQUAから発売になった「まっ直ぐドラム」はその名の通り、ドラムの向きを水平にした洗濯機。ドラムをまっ直ぐにしたことにより、洗いムラがなく、洗濯物が絡みにくくなっています。
また、洗濯・脱水容量12kgと家族にも十分な大きさながら、奥行き68.5cmと一般的な防水パンにも設置できるコンパクトなサイズも魅力です。

この製品は超音波により発生させたミストを槽内に充満させ、温風を循環させることで除菌と消臭を行う「エアウォッシュ」を採用。しわを伸ばして、ダウンなどの衣類もふんわり仕上がります。さらにUV照射でいつも庫内がきれいなのも嬉しいですね。

時速300kmの風をあてる「風アイロン」を搭載

日立の「ビッグドラムBD-STX110GL」は高速の風をあて、しわをのばす「風アイロン」が特徴。時速300kmの風をあてることにより、普段着ならばそのまま着られる程度にまで衣類のしわをのばしてくれます。

BD-STX110GL

また、いそがしい朝に役立つのが「スチームアイロン」コース。ドラム内を高湿にし、そこに高速の風を吹きかけることにより、衣類のしわをのばすとともに消臭も行います。出かけるまえのアイロンの手間を省けるのがうれしいですね。

風アイロンは、ふんわり仕上げることができるので、タオルなどの乾燥にも向いています。こちらももちろん洗剤は自動投入で、スマホで操作できる「洗濯コンシェルジュ」とも連動しています。

今回は、子どものいる家族に役立つ家電をご紹介しました。家電を賢く使って、生まれた時間は家族との団らんにあててみてはいかがでしょうか。

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