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小学校の入学祝いは何を贈る?相場や人気のプレゼントを紹介

甥(おい)や姪(めい)、孫、あるいは友人の子どもへの小学校の入学祝いを考える際、「どんなプレゼントが良いのだろう?」と悩む方は多いのではないでしょうか。喜ばれるプレゼントを選びたくても、相場や基準がわからないと迷ってしまいますよね。

そこで今回は、小学校の入学祝いに喜ばれるプレゼントや選び方のポイントを解説します。贈る相手別の相場や注意点についても取り上げますので、ぜひ参考にしてください。

小学校の入学祝いで喜ばれるプレゼント

小学校への入学は、子ども本人だけでなく家族にとっても大きなライフイベントです。プレゼントの内容は、贈る相手の好みや欲しい物を調べておくことで選びやすくなります。相場からかけ離れたプレゼントは、相手の親に気を遣わせてしまう可能性があるので、相場に近い品を贈るのがおすすめです。

入学祝いで特に喜ばれるおすすめのプレゼントは、次の4つです。

ここからは、それぞれのプレゼントについて、選ぶ際のポイントとあわせて紹介していきます。

現金・ギフト券(金券)

卒園から小学校入学にかけては用意するものが多く、家庭ではさまざまな出費が増えます。そのため、現金やギフト券は親御さんには特に喜ばれるプレゼントです。現金・ギフト券を贈る場合は、直接親御さんに渡すのが一般的です。

現金を贈ることに抵抗があるときは、QUOカードや図書カード、Amazonギフトカードなどのギフトカードもおすすめです。これらのギフトカードは、さまざまな用途で使用できるため、子どもが学校で必要とするものを購入するのにも役立ちます。

文房具・学習アイテム

鉛筆や消しゴムなどの文房具はいくらあっても困らないので、喜ばれるプレゼントの一つです。特に、名前を入れた文房具やデザイン性のあるアイテムは、子どもにとって特別な贈り物になります。

ただし、筆箱や定規などはすでに持っている場合もあるため、贈る前に親御さんに確認しておくと安心です。小学校で始まる本格的な学びを応援するため、ドリルや辞書、ノートセットなどを贈るのも良いでしょう。

ノートに表を書く人と色鉛筆

名入れ系グッズ

小学校入学の際は、鉛筆や色鉛筆にも1本ずつ名前を記入する必要があります。そのため、名入りの文房具セットは喜ばれるプレゼントの一つです。

文房具以外にも、ハンカチやポーチ、水筒などの名入れグッズも多く販売されています。実用性が高いだけでなく、名前が入っていることで特別感が増すでしょう。

スポーツ用品

小学校入学は、子どもが新たな興味をもったり活動を始めたりするタイミングでもあります。運動を始める子どもも増えるので、スポーツ用品は人気の贈り物です。

すでに始めているスポーツがある場合は、ボールやラケットなどの道具を贈ると喜ばれるでしょう。スポーツの種類が決まっていない場合には、縄跳びやゴムボール、ホッピングなど、運動を楽しみながら体幹やバランス力を鍛えられるアイテムがおすすめです。

また、スポーツで使う道具だけでなく、水筒やスポーツバッグ、タオル、靴下などの関連アイテムも実用性が高く、人気があります。学校生活に役立つだけでなく、より快適にスポーツを楽しむためのアイテムとしても重宝されるでしょう。

入学祝いとして贈ってはいけない、注意が必要なもの

入学祝いとして、ふさわしくないとされるプレゼントもあります。以下は縁起が悪いとされるプレゼントの一例で、贈られた側が気にする可能性もあるため注意が必要です。

  • 包丁やはさみなどの刃物
  • ハンカチ
  • 櫛(くし)
  • 4や9が含まれる贈り物
  • 日本茶

例えば、包丁やはさみなどの刃物は「縁を切る」ことを連想させるため、入学祝いとしては不適切とされています。ハンカチも漢字では「手巾」と書き「てぎれ」とも呼ばれ、別れを連想させるので、お祝いには不向きと考える場合があります。

また、「苦」や「死」を連想させる櫛や、忌み数とされる4や9が含まれる贈り物も、相手に不快な印象を与える可能性があります。例えば、4本セットの鉛筆や9個入りのお菓子などです。

弔事で多く使われる日本茶も、お祝いに贈るものとしては不向きとされています。

小学校の入学祝いの相場は?

小学校の入学祝いの相場は、贈る相手や地域によって異なります。一般的には、甥や姪、孫などの親族に贈る場合と、友人や知人の子どもに贈る場合とで相場が変わります。

ここでは、それぞれの相場やお祝いを贈る範囲について解説します。

相場は3,000円~10,000円程度

入学祝いの相場は、3,000~10,000円ほどです。孫や甥・姪など近い親族に贈るお祝いはやや高額になる傾向がありますが、友人の子どもには少し控えめな金額で問題ありません。関係性に応じて、適切な範囲で調整すると良いでしょう。

具体的な相場の目安を以下の表にまとめました。

贈る相手 相場
5,000~10,000円程度
甥・姪 5,000~10,000円程度
友人の子ども 3,000~5,000円程度

甥・姪まで贈るのが一般的

一般的には、孫や甥・姪、兄弟など三親等までが入学祝いの対象とされています。一方で、従兄弟(いとこ)など三親等以上離れる場合は、金額を調整して贈ることが推奨されます。

また、関係性が希薄な相手にお祝いを贈るのは、相手を困らせる可能性もあるため注意が必要です。お祝いを贈りたい場合は、相手の親御さんに確認を取りましょう。

入学祝いを贈るときのマナー

入学祝いを贈る際は、相手に失礼のないように贈るタイミングや包装の仕方、メッセージの添え方など、マナーに気を付けます。

特に注意したい点は、次の4つです。

ここでは、具体的なマナーのポイントを紹介します。

3月中旬~下旬に贈る

入学祝いは、3月中旬から下旬に渡すのが理想的です。3月上旬に贈ると卒業祝いと混同される可能性があり、4月に入るとすでに学用品などの用意が済んでいる場合もあります。

受験を控えている場合は、合格が確定し、進学先が決まってから贈りましょう。大切なのはお祝いする気持ちであるため、3月中に間に合わなくても問題はありません。ただし、あまり遅れると入学祝いとしての意味が薄れるため、ゴールデンウィーク頃までには渡しましょう。

水引は紅白の蝶結びを選ぶ

入学祝いには、紅白の蝶結びの水引を選ぶのが一般的です。紅白の蝶結びの水引は、何度あってもよいお祝いにふさわしいとされています。逆に、退院祝いなどのように繰り返したくないお祝いでは、結びきりの水引を選びます。

入学祝いの水引には、赤と白が5本、もしくは7本結びのタイプを選びましょう。

紅白蝶結びの水引きをかけたギフト

表書きには「祝御入学」か「御入学御祝」と書く

表書きは、黒の筆ペンを使用し、上段に「祝御入学」や「御入学御祝」と記載します。下段には、やや小さめの字で自分の名前をフルネームで記載しましょう。

中袋には表に金額、裏に住所と名前を書きます。中袋に記載するときは、筆ペンを使用しなくても問題ありません。

金額は頭に「金」を付け、通常の漢数字ではなく大字(だいじ)と呼ばれる漢字で書くのが通例です。単位は「円」または旧字体の「圓」で記載します。

例えば、3千円なら「金参阡円(金参阡圓)」、5千円なら「金伍阡円(金伍阡圓)」、1万円なら「金壱萬円(金壱萬圓)」と書きます。

入学祝いの金額の記載例

漢数字
記載例

のし袋には新札を入れる

お祝い事では、新札を用意するのがマナーとされています。銀行などで新札を準備しておきましょう。

お札を入れる際には、肖像画が描かれている面を表にし、肖像画が封筒の入り口側に来るようにそろえて入れるのが基本です。これにより、受け取った相手が封筒を開けたときに、最初に肖像画が見える形となり、丁寧な印象を与えられます。

まとめ

小学校の入学祝いを選ぶ際には、贈る相手の好みや関係性に応じたプレゼントを選ぶことが大切です。人気の贈り物には、現金やギフト券、文房具などがあり、相場は3,000~10,000円です。相場や贈るタイミング、水引や表書きなどのマナーに配慮することで、相手や親御さんに喜んでもらえるでしょう。

本記事で紹介した入学祝いにおすすめの贈り物を参考に、相手に心から喜んでもらえるプレゼントを選び、新しいスタートを祝福してください。

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